遠隔操作で体内を泳ぐように自在に動かせる「自走式カプセル内視鏡」を龍谷大理工学部(大津市)や大阪医科大(大阪府高槻市)などのチームが開発し、人間の胃と大腸の撮影に成功したと21日、発表した。従来のカプセル内視鏡は自在に動かせず、チームは「全消化管の内視鏡検査に道を開くことができる画期的な成果」としている。 チームによると、自走式のカプセル内視鏡で大腸を撮影したのは世界初。5月に米国・シカゴで開かれた国際会議で学術発表した。 この自走式内視鏡は市販のカプセル内視鏡にヒレと磁石をつけており、直径約1センチ、長さ約4.5~6.5センチ。胃を撮影する際は口から飲み込み、大腸の撮影時は尻から入れる。 検査の際は、あらかじめ専用装置で消化管内に磁場を発生させた上で、医師が画面を見ながらジョイスティックで操作。内視鏡は磁力を利用し、魚が泳ぐように駆動する。 チームは「検査時の患者の苦痛を減らせる上、内視