豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題で、東京都が平成22年に建物の基本設計を設計会社に委託するにあたって、地下に空間を設けることを盛り込むよう求める書類を作成していたことが都の調査でわかりました。その翌年、建物の地下には盛り土をしないことを前提にした基本設計が完成していて、都が詳しい経緯を調べています。 その後の都の内部調査で、専門家から提言のあった2年後の平成22年11月に都が建物の基本設計を始めるための「起工書」と呼ばれる書類を作成した際、「特記事項」として設計会社に委託するにあたって建物の地下に空間を設けることを設計に盛り込むよう求めていたことがわかりました。 そして、翌年の2月には、建物の地下には盛り土をしない計画を示した設計会社の案が採用され、3月に本格的な設計が始まりました。 これまでの内部調査で、専門家の提言に反する工事をいつ、誰が判断したのかについては依然としてわかっていない
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