「高度550~600km程度に数千機を配置している米SpaceX(スペースX)のStarlink衛星は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)または衛星と衝突回避するための軌道をずらす動作を2023年下半期は約11分に1回行っていた。それが2024年上半期には約5分に1回へと増えている。宇宙はリスクが増えて、リターンが下がっている。デブリ対策は喫緊の課題だ」 デブリ除去など軌道上サービスを開発するアストロスケールホールディングス 創業者兼CEO(最高経営責任者)の岡田光信氏は、2024年8月19日に開催した2025年4月期上半期事業説明会でこう訴えた。2020年以降、衛星コンステレーション(多数の衛星を連係させて一体運用するシステム)事業者の打ち上げが急速に増加しており、その結果として、衛星とデブリ、デブリ同士の衝突の可能性が高まっており、宇宙の持続的利用に危険信号がともっているという。 デブリの数は