先月末に2020年のジェンダーギャップ指数が発表され、日本は156国中120位と、相変わらずの3桁番台であったことが話題となりました。 毎年ジェンダーギャップ指数が発表されると、「ジェンダーギャップ指数はインチキだ。国連開発計画が出しているジェンダー不平等指数だと日本は20番前後と非常に良好な位置にいる」などの声がSNSなどで見られます。 以前も書いた通り、指標の中には質の高いものもあれば低いものもあります。また指標ごとに重視する領域が異なるため、特定のランキングを持ち出して、日本では女性が優遇されている/虐げられていると議論するのは非常に不毛だと思います。 特に、ジェンダーギャップ指数を持ち出した議論はどちらの側も稚拙が過ぎます。私は南アジアと英語圏アフリカを訪問・滞在して女子教育の仕事・研究もしていたので、それらの国々で仕事や研究をしたことがないどころか行ったことも無いのに、安直に日本