中村 真悠子(生物科学専攻 博士課程2年) 小口 晃平(研究当時:大学院理学系研究科 博士課程大学院生) 大森 紹仁(新潟大学 助教) 幸塚 久典(臨海実験所 技術専門職員) 伊勢 優史(琉球大学 博士研究員) 自見 直人(名古屋大学 助教) 三浦 徹(臨海実験所 教授) 発表のポイント 佐渡島近海における潜水調査により、体が分岐する新種の環形動物(注1) を発見し、キングギドラシリス(注2) と命名した。 左右相称の動物において、体幹部が分岐する体制をもつものは極めて稀である。本種の体は尾部に向かって幾度も分岐し、宿主となるカイメン(注3) の中で縦横無尽に張りめぐらせている。 進化学的にも発生学的にも非常に興味深いキングギドラシリスの発見は、左右相称動物の形態の進化過程を探る手がかりともなりうる。 発表概要 東京大学大学院理学系研究科 附属臨海実験所の三浦教授、ドイツ・ゲッティンゲン大