それは刺激的であり、半ば狂気であった。アメリカはバージニア州にあるマーティンズビル・スピードウェイで行なわれたNASCARカップ・シリーズのプレイオフレースでロス・チャステインがまさかの行動に出た。彼は大きく左に回り込むターン3でアクセルを緩めることなく、低速コースのマーティンズビルではまず使うことのない5速にシフトアップして外側の壁に突っ込んでいったのだ。 衝撃吸収構造を備えた外壁『SAFERバリア』を伝って滑るように加速していったチャステインは、前を行くマシンをごぼう抜き。10番手から一気に5つポジションを上げて5位でフィニッシュし、翌週に行なわれるチャンピオンシップレースへの出場権を手にしたのだ。 関連動画: 【動画】チャスティン、”ミニ四駆”アタックで怒涛の5台抜き!|NASCARカップ・プレイオフ2022 チャステインは、幼少期にゲームキューブの『NASCAR 2005』でやって