ヒップホップやR&Bなどを専門に扱う雑誌『ブラック・ミュージック・リヴュー』改めウェブサイト『bmr』を経て、現在は音楽・映画・ドラマ評論/編集/トークイベント(最新情報はこちら)など幅広く活躍されている丸屋九兵衛さんの連載コラム「丸屋九兵衛は常に借りを返す」の第43回。 今回は、80年代のモータウンについて。 <関連記事> ・“嘘つき”ラッパーたち:イメージと実像の耐えがたき落差 ・ラッパー達の盛られたイメージ戦略 ・ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか 唐突だが、40年前を振り返ってみよう。 1983年の『ビルボード』誌チャート。そのTop Black Albums(現在のTop R&B/Hip-Hop Albumsチャートにあたる)の各週1位ランキングを見てみると、興味深いことに気づく。 曜日のマジックにより、この1983年の同チャートは53週分ある。最初の4週(