戦争が終わり、握手を交わすリーダーたち 帰らぬ人となった息子をただただ待ち続ける婆さん あの女性も愛しい主人を今も待ち続ける 子供たちも勇敢な父さんの帰りが待ち遠しい 誰が国を売ったのか知る由もない けれど、その代償を払わされた者は確かにいた(見た)! これはアラブ現代史においてパレスチナ人で最も偉大な詩人の一人、マフムード・ダルウィーシュが残した言葉である。ロシアのウクライナ侵攻の影響か、アラブ諸国のSNS上で再び注目され話題を呼んでいる。 戦争はいずれ終わりが来る。しかし戦争が終わった後も、残された破壊の爪痕は計り知れないものだ。戦争は人々の暮らしの全てを変えてしまい、命と国を守ることに必死となる。これこそ、戦争の本質である。 『戦争論』とプーチン テレビ画面越しに逃げ惑うウクライナ市民を見て、戦争の理不尽さを改めて突き付けられる。戦争が勃発すると、それはロシアとウクライナの現在の戦争