サフランは、秋咲きクロッカスの雌しべ部分を使用した香辛料/染料のことだ。一本の花からとれるのがわずか3本と少なく、世界で最も高級なスパイスの一種と言われている。 そのサフラン、ペルシャ人が大好きで、今でも中東地域の色んなお菓子に使われている。またアラブ人が征服しにいったスペインにもサフラン料理は残されており、パエリアにサフランを入れるレシピは中の人も作ったことがある。 …と、いうような前提のもと、スパイスの歴史の本を読んでいてフト疑問に思った部分があった。 「サフランは、古代エジプト人も利用していた」という部分だ。 しかも高貴な人のミイラを包むのに使っていた、というのだが…。 そんなの 見たことないぞ 高貴なひとのミイラを包む布といえば、特徴的な赤い布はあるのだが、染めの一般的な成分は地元の花だ。 クロッカスはギリシャ原産でエジプトでは自生せず、そもそも育てられる気候でもないので、手に入れ