雨中の大原に珍しい光景が見られた。全体練習後、居残りしていた槙野智章がクラブハウスに引き上げる際、給水用のペットボトルが入ったクーラーボックスを引きずりながら歩いてきたのだ。通常、片付けは若手の仕事。この日も関根貴大や阪野豊史が残っていたため、槙野が片付ける必要はなかったのだが…。 「新人時代を思い出す」と言いながら歩いてきた槙野。その理由を問うと、「鈴木くんが…」。通常とは異なる呼び方をしたと思えば、「鈴木くんがやってるから、手ぶらで帰ってくるわけにはいかない」と大笑いしながら理由を説明。その後ろを見ると、同じくクーラーボックスを引きずりながら歩く鈴木啓太の姿が。 「こいつ、最初は手ぶらで帰ろうとしやがった。俺が重いの持っているのに」と槙野にチクリとする鈴木。槙野も先輩を無視するわけにはいかなかったようだ。