新型コロナウイルスの感染拡大防止やデジタル時代を見据え、行政手続きや内部文書の押印廃止が進む官公庁。そうした中、愛知県庁職員から「庁内の一部文書で押印廃止に伴い、ゴム印を使うようになりました。公費で買おうとしている部署もあり、お役所以外では理解不能だと思います」との声がユースク取材班に寄せられた。確かに本来の廃止の趣旨からすれば意味不明のような…。早速、庁内の文書管理を担当する法務文書課に聞いてみた。 (石井宏樹) ゴム印が使われるようになったのは「余白起案」と呼ばれる内部文書だ。庁内外からの問い合わせに返答する際、上司の了解を得るため、問い合わせ内容の余白に返答案を記載したもの。昨年末までは作成者が押印する決まりだったが、元日施行の新しい文書規定で氏名のサインに変更。サインは自署だけでなく「ゴム印等でも可」とされた。 同課によると「重要度が低い場合に使う例外的な形式」だが、投稿者は「役所