1 ガセネタ/Sooner or Later やはりここからはじめなければならない。はじめたとたんにおわってる。ロックは誕生後10年で可能性のすべてを爆発させ、以降はその長い長い余波が続いているだけ、というテーゼが高速のやけくそで垂れ流される。 2 サカナクション/シンシロ どういう意味なのか知らない。真摯にロック、だとしても僕は笑えない。デビュー前から泣いてたサカナクションはシャツの袖で涙を拭いても泣きまくってるのは、社会の病みじゃなく個人のエモーション。円谷幸吉的スポ根美学の結晶。 3 西岡たかし/満員の木 日本のロックが英米の翻訳だとして翻訳の過程で立ち現れる割り切れなさにこそ独自性が発見されるという観点から、西岡たかしの評価はあまりに低すぎる。関西フォークに隠された狂気がどろどろ。「終わりの季節」の彼岸っぷりはどうだ? 4 Sex Pistols/Great Rockn’roll