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デロングに関するエントリは9件あります。 社会経済 などが関連タグです。 人気エントリには 『ノア・スミス「書評:ブラッドフォード・デロング『20世紀経済史――ユートピアへの緩慢な歩み』」(2022年6月12日)|経済学101』などがあります。
  • ノア・スミス「書評:ブラッドフォード・デロング『20世紀経済史――ユートピアへの緩慢な歩み』」(2022年6月12日)|経済学101

    「きれい……みんなが死んだ場所なのに」(中川典子) 出版前の本の書評を書くのは,これがはじめてかも! ありがたいことに,ポッドキャストのホスト役をいっしょにやっているブラッド・デロングの近刊を一冊確保できた.出版予定日は9月6日だ.それまでの場つなぎとして,高まってるみんなの期待をこの書評で支えられたらいいなと思う. ブラッド・デロングは現在経済史に関して百科事典のように通暁してる.それでいて,読者をおじけづかせない文体の書き手でもある――かく言うぼくが経済学ブロガーになりたいと思った最初のきっかけは,2000年代中盤に彼のブログを読んだときのことだった.彼の本を読み始めると,その「デロング節」にどんどん引き込まれてしまう――愉快な事実を次から次に繰り出しつつ,デロングのありとあらゆる知識をその物語で統合してみせる.読みはじめは少しばかりとっつきにくく感じるかもしれないけれど,慣れてしまえ

      ノア・スミス「書評:ブラッドフォード・デロング『20世紀経済史――ユートピアへの緩慢な歩み』」(2022年6月12日)|経済学101
    • ブラッド・デロング 「マーティン・ウルフは経済学の理解が深い」(2010年9月27日)

      それとは対照的に、ジョン・コクラン(John Cochrane)はというと・・・。 コクランがポール・クルーグマン(Paul Krugman)に不満をぶつけている。その理由はというと、自分の発言をクルーグマンに「正確に」引用されたからだという。 クルーグマンは増える一方の敵に泥を投げつけていると指摘しているのは、シカゴ大学のジョン・コクラン。「議論するなかれ。中傷せよ。昔のインタビューから相手が恥ずかしがるような発言を見つけ出してきて引用せよ。・・・ってなわけだ。ポール殿の幸運を祈るばかりだ。ただし、貴殿がやっていることが経済学と関わりがあるかのようなフリだけはしないでもらいたい」。 「恥ずかしくなるような過去の発言」を引用されたのどうのというのが問題なんじゃない。コクランは、初歩レベルの間違いを何度も繰り返し犯して、論争のレベルを引き下げている。無知を晒してばかりいる。そこが問題なのだ。

        ブラッド・デロング 「マーティン・ウルフは経済学の理解が深い」(2010年9月27日)
      • ブラッド・デロング 「経済学者が移民の受け入れに賛成しがちなのはなぜなのか?」(2006年7月6日)

        マンキューがめちゃくちゃ鋭い指摘をしている。 Greg Mankiw’s Blog: “Why Economists Like Immigration”: 移民制度改革に向けた議論が上下両院で進められている最中だが、移民に友好的な上院案に大半の経済学者が賛同している理由をまとめておいてもよさそうだ。 経済学を学ぶと、次の二つの強烈な衝動が体内に埋め込まれることになる。 「リバタリアン」の衝動:大人同士がお互いに得になると考えて行うやりとりには、そのやりとりに伴って外部性が生じない限りは、干渉すべきではない。自由な市場経済圏で暮らす人々が豊かになれるのは、自発的なやりとりが認められるおかげである。政府が自発的な交換(やりとり)を邪魔すると、市場の「見えざる手」が魔力を発揮できなくなってしまう。 「エガリタリアン」(平等主義)の衝動:市場経済圏では、一人ひとりの報酬(稼ぎ)は、その人に内在する

          ブラッド・デロング 「経済学者が移民の受け入れに賛成しがちなのはなぜなのか?」(2006年7月6日)
        • ブラッドフォード・デロング「ネオリベラルの時代は終わった見込みが大きそうだ」(2021年3月22日)

          [Bradford Delong, “It Seems Plausible Þt þe Neoliberal Era Is Over…,” Grasping Reality, March 22, 2021] 「見込みが大きい」とは言わずに「ありうる」と言っておけばよかった.ともあれ,賽は投げられた. ベンジャミン・ウォレス=ウェルズ「ラリー・サマーズ vs. バイデン政権コロナウイルス刺激プラン」から抜粋: 「ネオリベラルの時代は終わった――その見込みは大きそうだ」.バークレー校の経済史家でクリントン政権の財務省副次官補をつとめたブラッド・デロングは言う.[デロングの]推測では,この[経済学者たちの]世界におきた左傾化のだいたい半分は,「市場がみずから回復する能力への信頼がかつてより段違いに弱まった」からだという.(…)デロングによれば,残り半分は,サマーズを孤立させがちな部分だという.デ

            ブラッドフォード・デロング「ネオリベラルの時代は終わった見込みが大きそうだ」(2021年3月22日)
          • ブラッド・デロング 「ケインズはナチスを支持していた? ~『一般理論』のドイツ語版序文を精読する~」(2011年5月2日)

            ブラッド・デロング 「ケインズはナチスを支持していた? ~『一般理論』のドイツ語版序文を精読する~」(2011年5月2日) ●Brad DeLong, “Daniel Kuehn: Keynes’s Foreword to the German Edition of the General Theory”(Grasping Reality, May 02, 2011) ダニエル・キューン(Daniel Kuehn)のブログエントリーより。 ————————————————————————————————————————– “Facts & other stubborn things: Keynes’s Foreword to the German Edition of the General Theory” by Daniel Kuehn:一つの学派の一員としての自覚を持って結集している面

              ブラッド・デロング 「ケインズはナチスを支持していた? ~『一般理論』のドイツ語版序文を精読する~」(2011年5月2日)
            • アダム・グリ「『発明』を発明する:ブラッドフォード・デロング『20世紀経済史:ユートピアへの緩慢な歩み』書評」(2022年11月21日)

              19世紀、世界の一部の地域(「グローバル・ノース」)が豊かになり始めた。成長はゆっくりと始まったが、19世紀終盤には急加速し始めた。科学、技術、生産能力の拡大は想像を絶するもので、当時の人々の一部はさらにその先を想像し始めた。この物質的成長のトンネルの先に人々が見たのは、人間の持ち得るあらゆる欲求が充足され、余暇の時間もたっぷりと残された、真のユートピアであった。 それから1世紀半経ったが、ケインズの想像した余暇の有り余る社会にも、ましてマルクスの無階級社会、あるいはヴィクトリア期に生まれ育ったユートピア主義者たちの思い描いた地上の楽園にも、私たちは到達できていない。ユートピアに到達しようとする人類の試みの中で成功の見込みがあったのは、1914年から1991年までの「短い20世紀」、すなわちソ連が勃興し失墜するまでの期間だけであった、と歴史家のエリック・ホブズボームは論じている。これに直接

              • ブラッド・デロング 「量的緩和:歩むと決めた道を口をつぐんで歩む?」(2016年2月19日)

                超切れ者のジョセフ・ギャニオン(Joseph Gagnon)が辛辣(しんらつ)になる一歩手前まで来ている。日本銀行がこれまでにやってきたことを称えようとしつつも、理想からは程遠いと何度も繰り返し強調しているのだ。 “The Bank of Japan Is Moving Too Slowly in the Right Direction”(「日本銀行は正しい方向に歩み出している。ただし、あまりに遅いペースで」) by Joe Gagnon: 日本銀行の黒田総裁が先導している大胆な政策のおかげで・・・(略)・・・かなりの前進が果たされたが、「2年で2%」(2年以内に2%のインフレ目標を達成する)という目標からは程遠いのが現状だ。最後の大きなひと押しが必要とされているのだ。・・・(略)・・・安倍晋三首相は、日銀をサポートすることができる。例えば、公務員の給与を引き上げればいい。賃上げの実現に向

                  ブラッド・デロング 「量的緩和:歩むと決めた道を口をつぐんで歩む?」(2016年2月19日)
                • ブラッド・デロング 「『ミルトン・フリードマンの時代』の終わり」(2008年3月6日)

                  ハーバード大学に籍を置く経済学者のダニ・ロドリック(Dani Rodrik)――おそらくは我々の世代で最も秀でた政治経済学者――が自らのブログでつい最近取り上げていた〔拙訳はこちら〕が、同じくハーバード大学に籍を置く同僚の一人(アンドレイ・シュライファー)が過去30年を「ミルトン・フリードマンの時代」と謳(うた)っているという。 その同僚氏の言い分によると、ロナルド・レーガン、マーガレット・サッチャー、鄧小平の三人がそれぞれの国(アメリカ、イギリス、中国)を動かす指導者として権力を握った結果として、人類に大いなる自由と大いなる繁栄がもたらされたという。首肯できる面もあれば、首をひねる面もある言い分だ。 フリードマンが終生にわたって固執した5つの基本的な原理がある。①金融政策は、断固たる姿勢でインフレの根絶を目指すべし。②政府というのは、国民から委託を受けた存在であって、アメをばら撒く装置で

                    ブラッド・デロング 「『ミルトン・フリードマンの時代』の終わり」(2008年3月6日)
                  • ブラッド・デロング 「『ロンドンの鯨』と『ワシントンの大鯨』 ~イクシル、バーナンキ、ヘッジファンドのトレーダー~」(2013年5月11日)

                    時は2012年2月、ヘッジファンドのトレーダーらがどう見ても割安の値(ね)が付いているように思えるCDS指数――CDX IG 9――を見つけ出した。その指数に組み込まれている125社のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)をそれぞれ個別に(125社分)買い集めるよりも、指数自体を買う方が安くつきそうだったのだ。瞬く間に金儲けできる機会がすぐそこに転がっていたのだ。その指数を買って、その指数に組み込まれている個別銘柄をどれか空売りする。すると、あれよあれよという間に、指数の値(ね)が上がるか、個別銘柄の値が下がるかする。決済を済ませたら、大きな儲けが手に入るというわけだ。 2月が終わり、3月が終わり、4月がやってきた。しかしながら、その指数の実際の値とトレーダーらが適正と見なした値との差は、広がり続けた。トレーダーらの上司は、口々に問い質(ただ)した。「とっくに値が上がっていてもいいはず

                      ブラッド・デロング 「『ロンドンの鯨』と『ワシントンの大鯨』 ~イクシル、バーナンキ、ヘッジファンドのトレーダー~」(2013年5月11日)
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