各地でマダニに噛まれて人獣共通感染症にかかり、重症化や死亡する事例が増えている。暖かくなってくるとマダニによる感染症が多くなってくるが、どう対応すればいいのだろうか。 全国でマダニによる感染症が 今年1月、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS、Severe fever with thrombocytopenia syndrome)」で愛媛県の70代の男性が死亡したという報道があったが、この男性はマダニに噛まれた痕はなく、血液検査の結果、感染がわかったという。また、2月には宮崎県で同じSFTSにより70代の女性が死亡している。この女性も噛まれた痕はなかったという。 4月以後、静岡県、高知県、大分県、熊本県、徳島県などで患者が報告されているが、5月には富山県で飼いイヌから、また6月には鳥取県で飼いネコの感染が確認されている。マダニに噛まれなくても、飼いイヌやネコか