早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部 @hykw_SF 早川書房翻訳SFファンタジイ編集部専用アカウント。SF文庫、FT文庫、新★ハヤカワ・SF・シリーズの担当者がつぶやきます。新刊やこれから出る本、おすすめの1冊などを紹介する予定。早川書房公式アカウントはこちら→@Hayakawashobo お問い合わせ等は公式サイト「ハヤカワ・オンライン」の「お問い合わせ」からどうぞ。
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SFマガジン 2021年 12月号 早川書房Amazon先日から早川書房から刊行されているSFマガジンではハヤカワ文庫JA全解説を3号連続で行っていた。僕も10点ぐらいの作品に解説を書いたのだが、その全解説がおわったこのタイミングで、ハヤカワ文庫JA700点以上の割引セールがやってきた。 amzn.to このセール終了が12月2日なので滑り込なのだが、今回は僕が読了済みの中からオススメの作品を一部紹介してみよう。ハヤカワ文庫JAのラインナップはほとんどがSFやファンタジィで、小川一水の『天冥の標』から伊藤計劃の『虐殺器官』『ハーモニー』といった定番の作品から、この数ヶ月に出たような最新の作品まで幅広く揃っている。ハヤカワ文庫JAは先日出た『異常論文』で総計1500点になり、700点強は(電子書籍がない作品も多いことを考えると)かなりのカバー率となる。 新作・準新作 隷王戦記1 フルースィー
【1.本書の紹介】 【2.本書のポイント】 【3.本書の感想】 【4.関連書籍の紹介】 【1.本書の紹介】 皆さん、こちらの小説をご存知でしょうか? そう、誰もが知っている(と思われる)ミステリーの大家アガサ・クリスティーの名作中の名作と言われる作品です。 この題名が印象に残るからでしょうか、小説の内容を知らないと思われる人までが、ふだんの会話の中で、「・・・そして誰もいなくなった。」という言葉で話を締めくり、ドヤ顔をするのを見かけます。(笑) この有名過ぎる小説は、一体どんな内容なのでしょうか? 【2.本書のポイント】 『そして誰もいなくなった』によせて マシュー・プリチャード それにしても、「誰もいなくなった」の見事なプロットと言ったらどうでしょう! 10人の男女が偽の口実でデボンの孤島に呼び出され、週末を過ごすことになります。 最初の夜、どこからともなく録音の声が流れ、そこに集ま
ハヤカワ文庫のミステリフェアで店頭ブックレットでご紹介させていただいた「一緒に学ぼう! ハヤカワ文庫の 初歩から始めるミステリ講座」を大公開します。 ミステリを偏愛し編集してきた先生と、昨年からミステリの編集を始めた生徒、ふたりの掛け合いで、ざっくり基本の4ジャンルとその歴史、そして教科書となるような必読の名作ををご紹介していきます。 各作品については、noteのこちらもご参考ください。 → 「一緒に学ぼう! 初歩から始めるミステリ講座」フェア始まりました(前半) 「一緒に学ぼう! 初歩から始めるミステリ講座」フェア始まりました(後半) クラシック・本格ミステリ講座 *ミステリの歴史 先生 ミステリの歴史は、エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」(1841年)から始まります。そして、メルクマールとなるのは、1887年にアーサー・コナン・ドイルが科学的考察で事件を解決する名探偵シャーロック
演劇雑誌と海外文芸の刊行を目指して1945年に創業した早川書房。探偵小説をミステリと、空想科学小説をSFと名付けて、戦後の日本に新しいエンタテイメント作品を広げようという理念でスタートしました。 そして1970年、ハヤカワ文庫SFの刊行が開始されました。記念すべき一作目はエドモンド・ハミルトン晩年の傑作『さすらいのスターウルフ』です。刊行時は、日本初のカラー口絵とモノクロ挿画入りの文庫として話題を集めました。 それから50年。おかげさまでハヤカワ文庫は2020年8月をもって創刊50周年を迎えます。SFやミステリのほかに、ノヴェルズやノンフィクションなど領域を広げながら、生き生きとした良質な読みものをいち早く読者にお届けするという姿勢で出版活動を続けてまいりました。 長きにわたり活動を継続できたのは、ひとえに読者の皆様のご愛読のおかげです。深く感謝申し上げます。 つきまして、昨年12月新刊、
『果しなき流れの果に』『たそがれに還る』『東海道戦争』『悪夢のかたち』『産霊山秘録』『司政官』……ハヤカワ文庫JA1500番到達記念復刊フェア開催! 10月刊『異常論文』の刊行をもって、ハヤカワ文庫JAが1500番に到達します。 それを記念し、10月下旬から「ハヤカワ文庫1500番到達記念復刊フェア」を開催、JAの初期ラインナップからSF作家第一世代の名作6点を復刊します。イラストは各作家と関わりの深い方々のものを改めて使用、新デザインは岩郷重力さんです。 (今回の復刊に電子版はございませんのでご了承ください) ■注目のラインナップはこちら!(以下、番号順) JA1 小松左京『果しなき流れの果に』 カバーイラスト:生賴範義 カバーデザイン:岩郷重力 ISBN:9784150300012 定価1276円(10%税込) N大学理論物理研究所助手の野々村は、研究所の大泉教授の友人である番匠谷教授
yamdas.hatenablog.com ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』の文庫化について少し前に書いたが、遂に今月刊行される。 それを踏まえ、満を持して……かどうかは分からないが、以前から一部で話題になっていた『『百年の孤独』を代わりに読む』がハヤカワ文庫から出るのを、著者の友田とん氏の投稿で知る。 友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』(ハヤカワ文庫)7月1日発売です。気になる方はご贔屓の本屋さんでご予約ください。 https://t.co/BtULgKFDGO— 友田とん (@tomodaton) June 1, 2024 マジか! 『百年の孤独』を代わりに読む (ハヤカワ文庫NF) 作者:友田 とん早川書房Amazon マジだった! この奇書『『百年の孤独』を代わりに読む』だが、note での連載を基にした本で、その始まりは2014年の8月になるので、なんと10年越
この前の「ルポ トランプ王国2」から、有能な新聞記者が、バーで取材相手を見つけるまでのノウハウを抜き出して紹介した記事は、当ブログの中でも有数のアクセスとブックマークをいただくことになりました。ほとんど、原著の力によるものなんだけどね(笑)。 m-dojo.hatenadiary.com ルポ トランプ王国2: ラストベルト再訪 (岩波新書) 作者:隆一, 金成岩波書店Amazonルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く (岩波新書) 作者:金成 隆一岩波書店Amazon しかしそれでも、こういう話題に興味を持つ人が意外なほど多いんだな、と感心した…ので、せっかくだから(その部分だけの)類書を紹介したい。 元記事でも 「本質的に共通してるから当たり前なんだけど、ジャーナリストでなく凄腕のスパイ、諜報員もおそらく同じようなスキルを身につけてる。ついでに言うと遺憾ながら、凄腕のカルト勧誘
1973年3月、小松左京『果しなき流れの果に』でスタートしたハヤカワ文庫JAは、昨年10月刊行の樋口恭介編『異常論文』で通巻1500番に到達しました。それを記念し、昨年〈SFマガジン〉〈ミステリマガジン〉両誌で連載された特集企画を、このたび一冊の単行本として刊行いたします! 本欄では総勢138人の執筆者の皆さまと、本書の書影をご紹介します。 『ハヤカワ文庫JA総解説1500』早川書房編集部=編 カバーデザイン:岩郷重力+早川書房編集部 1番の小松左京『果しなき流れの果に』から、先進的なアイデアで話題を呼んだアンソロジーの1500番『異常論文』まで、全作品の書誌情報と、作家や評論家らによる解説を通し番号順に収録。巻頭に全初版カバーをフルカラーで掲載。『ハヤカワ文庫SF総解説2000』に続く公式ガイドブック! 本書のカバーデザインJAならではの臙脂色を背景に、レーベルの歴史を彩ってきた名作のカ
ハヤカワ文庫のミステリフェアで店頭ブックレットでご紹介させていただいた「一緒に学ぼう! ハヤカワ文庫の 初歩から始めるミステリ講座」を大公開の後篇です。 (前篇はコチラをクリック) ミステリを偏愛し編集してきた先生と、昨年からミステリの編集を始めた生徒、ふたりの掛け合いで、ざっくり基本の4ジャンルとその歴史、そして教科書となるような必読の名作ををご紹介していきます。 各作品については、noteのこちらもご参考ください。 → 「一緒に学ぼう! 初歩から始めるミステリ講座」フェア始まりました(前半) 「一緒に学ぼう! 初歩から始めるミステリ講座」フェア始まりました(後半) キャラ立ちミステリ講座 *名探偵と相棒 生徒 キャラクターが立っていると話にも入りやすいじゃないですか。キャラ立ちが特徴的な作品のおすすめを教えてください。 先生 名探偵は非現実的とされましたが、逆にキャラ立ちを特徴とするこ
毎年恒例のハヤカワ文庫の100冊フェア。いま読むべき、オールジャンルからの100作品をご紹介する同フェアの今年のテーマは「世界を知る。」。9月上旬から全国主要書店にて始まります。 新型コロナウイルス、 ロシアによるウクライナ侵略。 さまざまな出来事が起こり 世界の変化を実感する昨今。 今あなたが生きている この世界についてあらためて 考えてみませんか。 2022年のハヤカワ文庫の 100冊フェアは 「世界を知る。」をテーマに アメリカ、ヨーロッパ、日本、 アジア・アフリカ、 果ては宇宙・異世界まで さまざまな地域を描いた ミステリやSF、海外文芸の いま読むべきおすすめ作品や 新たな世界を知るきっかけ となるノンフィクションの 名著をご紹介します。 『同志少女よ、敵を撃て』カバーイラストを手掛けた雪下まゆさんがフェアイラストを担当フェア小冊子の表紙フェア帯や小冊子のイラストを担当したのは、
2021年05月23日23:00 弩級の奇書「冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」(管賀江留郎・ハヤカワ文庫) カテゴリ新刊情報ノンフィクション squibbon 2016年に洋泉社から刊行された「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか―冤罪、虐殺、正しい心」が改題され、ハヤカワ文庫ノンフィクションに収録されました。 単行本が出た際にもかなり評判になっているのことは知っており、書店で何度か手には取っていたのですが、タイトルからいまいち内容を想像できず、重量級の雰囲気に恐れをなしたこともあって見送っていました。 このたび文庫化されたということで改めて手に取ってみると、装丁からして「タダモノでない」というオーラが漂っており(まあそれは単行本のときもそうだったのですが)、また内容についても興味を持てそうなものであると確認できたため、買ってきました。 いや、これはとんでもない本ですね。 文庫版のあ
天才・津原泰水、人生を賭して小説を書く。 『妖都』『ペニス』『少年トレチア』が復刊された津原泰水さんと、長年の津原ファンである春日武彦先生の対談が実現。 春日武彦 復刊祭第1弾『妖都』は津原泰水さん名義でのデビュー作ですよね? 津原泰水 はい。信じがたいことに、当初は少年少女向けのつもりでこれを書いていました。車のボンネットを女性の生首がつつーっと滑っていく場面を書けた時は、有頂天になりましたね。あれは、歌舞伎を意識しているんです。 春日 なるほど! どんな演目ですか? 津原 鶴屋南北『繪本合法衢』です。あの残虐美には心を揺さぶられました。長編2作目の『ペニス』では、書かれている言葉と、読者が受け取る印象や風景が別物になるような小説を書きたかった。 春日 東京論という視点もありました? 津原 はい。この時期は特に20世紀末の東京のスケッチをしておきたいという思いがありました。『妖都』なら渋
昨年大好評だった「ハヤカワ文庫の百合SFフェア」を、今年も6月下旬から開催いたします。キャッチコピーは「心の距離の物語。」 SFマガジン百合特集が史上初の3刷となった2018年、世界初の百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』が刊行された2019年。今年・2020年には『天冥の標』で日本SF大賞を受賞した小川一水さんによる『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』が刊行され、また宮澤伊織さんの『裏世界ピクニック』シリーズがTVアニメ化することも発表されました。 女性同士の感情と関係性を通して描かれる、人と人との、心の距離の物語。現実世界で「距離」が大きく問い直された2020年だからこそ、小説を通じてその在り方に想いを馳せてみませんか。 【フェア対象作品】 『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』 小川一水 装画:望月けい ★フェア開催にあわせて重版出来! 人類が宇宙へ広がってから60
ハヤカワ文庫の本の上部がガタガタしているのは製本ミスではなく、あえて――早川書房公式Twitterの回答に注目が集まっています。 ハヤカワ文庫の本は、小口や下部が整っている一方、上部だけギザギザしています。この理由について、早川書房の翻訳SFファンタジイ編集部(@hykw_SF)が2月6日、「製本ミスだろうかというツイートを見かけたのですがそれは『天アンカット』という製本でワザとそうしているんです」と投稿。リプライでは「知らなかった!」「勉強になりました」と驚きの声が集まりました。 天アンカットを採用していない本との比較画像 では、なぜ早川書房はわざわざ上部だけガタガタの「天アンカット」にしているのか。編集部が同社に聞いてみると、「造本担当部門の者にも相談しましたが、『文庫創刊時に、国内の文庫のもっとも伝統的なスタイルを採用しました』とのことです」と回答。電子書籍を読む人も増えてきたなかで
90万人のフォロワー数を誇った小池一夫のツイッターが、ある日、「小池一子」を名乗る女性の手によって突然、削除された。 かつてツイッターを始めた老いたる小池に取材したメディアは口を閉ざしたまま。 帯にフォロワー数を喧伝して小池のツイッター本を売りだした出版社も釈明せず。 ウィキペディアもツイッターには何も触れず…… 正義を失いかけている衰退期の日本社会を象徴するネット事件だった。 今は無きツイッターで、小池一夫のイメージはお茶目で知恵者の好々爺として躍動していた。 実際の小池一夫は、もっと神経質で複雑、時と場合によっては狷介な人物だった。彼の作品に登場する狷介な人物たちのように。 ツイッターを読んでわたしは最初、マンガ原作者として急下降していた彼が別のジャンルで復活を遂げたかと想ったが、読みつづけるうちに違和感を禁じえなくなった。 2019年4月17日、小池一夫の死を友人に知らされたわたしは
早川書房が過去に出版した作品のうち、何らかの理由で今では入手困難となってしまった作品を中心に数量限定、販売店限定で復刊する「ハヤカワ文庫の名作選プロジェクト」を立ち上げました。プロジェクト期間は特に設けず、可能な限り長く続けられるよう、毎月3点のペースで復刊を検討して参ります。 ●復刊作品について 第一弾(2023年7月上旬頃店頭発売) ① 2061年宇宙の旅 アーサー・C・クラーク 著/山高 昭 訳 ② 3001年 終局への旅 アーサー・C・クラーク 著/伊藤典夫 訳 ③ 2010年宇宙の旅(新版) アーサー・C・クラーク 著/伊藤典夫 訳 第二弾(2023年8月上旬頃店頭発売) ④ ホッグ連続殺人 ウィリアム・L. デアンドリア 著/真崎義博 訳 ⑤ 第六ポンプ パオロ・バチガルピ 著/中原尚哉、金子浩 訳 ⑥ 超予測力 フィリップ・E・テトロック、ダン・ガードナー 著/土方奈美 訳
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