今夜のO次郎はハンモックに入って外の夜景を眺めています。 刻々と変化する信号の色。行き交う車のライトの光のすじ。 けっこう真剣に見ていますよ。 Oちゃん、Oちゃん。何か見えましたか。 チカチカするぴーぽーが走って行ったよ。 あー、救急車ですかね。大きな病院が近くにあるのでよく通るんですよ。ぴーぽーぴーぽー。 外の景色に飽きてきたのか、向きを変えて身づくろい。 ぺろぺろ。 そろそろ眠たくなってきましたか。 べべーろ、べろりんこ。 ざりざりの舌を櫛代わりにして毛を梳いていますが、胸の毛は長いのでなかなか舐め切れていませんね。 あ、またぴーぽー。 今夜は寒いので救急車も頻繁に出動しているのかしらね。 父ちゃんのピーポーがきこえる いや、それ。父ちゃんのポーだから。蒸気機関車の。 てゆうかなぜ1971年の東宝映画を知ってるの。 あら、大あくびね。 本格的に眠くなってきましたか。 それにしてもその手