丹下健三による香川県庁舎が国の重要文化財に指定。戦後の庁舎建築としては全国初丹下健三が設計した香川県庁舎の旧本館と東館が国の重要文化財に指定された。戦後の庁舎建築の指定は全国初となる。 香川県庁舎 写真=小池大 今年2月、香川県庁舎の旧本館と東館(以下、県庁舎東館)が国の重要文化財に指定された。戦後に建てられた庁舎としては全国初となる。 香川県庁舎 写真=小池大 県庁舎東館は、建築家・丹下健三の設計により1958年に竣工。柱や梁の軸組構造などにより、日本の伝統的な意匠を鉄筋コンクリートで表現している。県民に開かれた庁舎とするために1階には執務室がない。ピロティやロビー空間は県民のためのオープン・スペースとして、平日は誰もが出入り可能となっており、また香川県出身の画家、猪熊源一郎による壁画《和敬清寂》も設置されている。 1階ピロティ1階ロビー 本建築は世界からも高く評価されており、近代建築