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メディア史の検索結果1 - 19 件 / 19件

  • まず読みたい100冊

    I. <まず読みたい図書> 1)全学生向きの図書 著作名 著者・編者名 *シリーズ名な ど 出版社 西暦発行年 現在書店で 入手が可能 か(○または ×) 筑波大学図書館 での所蔵の有無、 ある場合は配架番 号 *その他の情報 紹介コメント(80字以内) 三四郎 夏目漱石 岩波文庫 岩波書店 ◯ 081-I95-G10-6 漱石が明治時代の大学生を描いた名作です。自分と比べて見るのも一 興。 地獄変・偸盗 芥川龍之介 新潮文庫 新潮社 ◯ 無 各作品は図書館所蔵 の他の版で読むこと ができる。 何百もの小説を残した芥川。「羅生門」だけじゃ物足りない。 万葉集と日本人:読み継がれる 千二百年の歴史 小川靖彦 角川選書 KADOKAWA 2014 〇 911.12-O24 古典と呼ばれる作品が現代までどのように読み継がれてきたのか、そして それは書物(モノ)としてどのように伝えられてきたのか。

    • 「ツイッター離れ」やイーロン・マスク批判では解決しない…SNSが「怒り」と「対立」を引き起こす“根本的”な原因 | 弁護士JPニュース

      ツイッターを離れて別のSNSを使用しても、「怒り」や「対立」からは逃れられないのか?(metamorworks / PIXTA) 2022年10月にイーロン・マスク氏が買収してから、「Twitter(現X)」は“劣化”したと言われ続けている。 差別発言やデマなどの監視がおろそかになり、収益化にともない「インプレッション稼ぎ」を狙うユーザーも増えたことから、「ヘイトスピーチやハラスメント、デマや偽情報が横行している」と問題視されている。 また、流行っているツイートに自動で返信する、「リプライゾンビ」とも呼ばれるボット(自動プログラム)のアカウントも目に見えて増加した。 マスク氏による買収に前後して、他のSNSにユーザーが移行する「ツイッター離れ」も目立つようになった。当初は分散型ソーシャルネットワークの「Mastodon」が注目され、その後はFacebookも運営するMeta社の「Threa

        「ツイッター離れ」やイーロン・マスク批判では解決しない…SNSが「怒り」と「対立」を引き起こす“根本的”な原因 | 弁護士JPニュース
      • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

        2024年6月30日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,053点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

          ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
        • 『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー

          国家の「知」を支えるべく国立の図書館、帝国図書館が作られたのは明治時代。誕生までの道のりはもとより、以降も困難な歩みを続けることになりました。その軌跡を周到に描き出した『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』の著者・長尾宗典さんにお話をうかがっています。 (2024年3月14日に国立国会図書館で長尾さんの講演とパネルディスカッションが開催。詳細はイベント告知ページでご確認ください) ――長尾さんの初の単著は『〈憧憬〉の明治精神史』で、高山樗牛や姉崎嘲風らを扱ったものです。その次に書かれたのが『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』ですから、かなり異なるテーマのように思われます。ご執筆の経緯などをお教えください。 長尾:大学に移る前、私は11年ほど、国立国会図書館(以下NDL。)に司書として勤務していました。日本近代史を専攻していた大学院生の頃は高山樗牛や姉崎嘲風のことばかりやってきたのですが、

            『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー
          • 西村賢太と交際していたと思しき方のnote。おなじみの「秋恵」ではなく、地方で交際していた人ではないか。本人もそうした人がいるとほのめかしていた。1冊の本で通して読みたいところ。

            naokki @miumisuzu 東京都民。大学院生→修了(修士)。フリーライター。元雑誌編集者。図書館と書店とブックオフにほぼ毎日行っています。DMフォロー外からも送付可です。書き仕事募集中。対価の発生しない仕事、依頼は引き受けません。【得意分野・興味関心】90年代サブカルチャー論、出版史、文化史、メディア史、雑誌文化など。 naokki @miumisuzu 西村賢太と交際していたと思しき方のnote。おなじみの「秋恵」ではなく、地方で交際していた人ではないか。本人もそうした人がいるとほのめかしていた。1冊の本で通して読みたいところ。note.com/bat752 naokki @miumisuzu 西村賢太は作家デビュー前から、藤澤清造の月命日ごとに石川県七尾市に通っていた。顔と名前が知られるようになると「何かの文学イベント」と勘違いした有名作家と会いたい、繋がりたいだけの人が来る

              西村賢太と交際していたと思しき方のnote。おなじみの「秋恵」ではなく、地方で交際していた人ではないか。本人もそうした人がいるとほのめかしていた。1冊の本で通して読みたいところ。
            • さらば朝日新聞 南彰が社に送った「退職挨拶文」

              「本日、朝日新聞を退職することになりました」。 冒頭にこう書かれた「退職挨拶文」。これは南彰さんが記者として過ごした朝日新聞社にあてた挨拶文だ。週刊文春が報じたことで広く知られ、メディア関係者の間で話題になっている。 朝日新聞を辞めた南さんが選んだのは沖縄の地方紙である琉球新報社での記者生活。既に沖縄での記者生活を始めたことを南さんは自身のSNSで報告している。 一般的に地方紙から全国紙、全国紙の中でも他の新聞社から朝日新聞社を目指すのが慣行となっている。こうした中で、南さんの今回の決断は極めて異例だ。 一方で、南さんの動きは、新聞ヒエラルキーのトップに立つ朝日新聞と言えども安泰でいられなくなっている昨今のメディアの状況を先取りした動きなのかもしれない。この南さんの動きが一つの契機となり、ある種の地殻変動が起きるかもしれない。 この「退職挨拶文」はメディア史に記録されるべき第一級の資料だ。

                さらば朝日新聞 南彰が社に送った「退職挨拶文」
              • インターネット時代におけるマスメディアの必要性(読書メモ:『マスメディアとは何か 影響力の正体』) - 道徳的動物日記

                マスメディアとは何か 「影響力」の正体 (中公新書) 作者:稲増一憲 中央公論新社 Amazon マスメディアを研究する分野といってもさまざまにあるだろうが、本書の内容は「マスメディアが人々にもたらす影響をデータを用いて科学的に検証する研究分野」である「メディア効果論」に立脚しており、「取材方法などに関する情報の送り手についての議論ではなく、視聴者などの受け手に対する影響」に関する議論がメインとなっている(p.v)。 そして本書のもうひとつの特徴は、マスメディアを擁護したり肯定したりする議論がたびたび登場すること。市井の人々がマスメディアに対して抱いているさまざまなイメージ……「偏っている」「人々を洗脳している」「何も影響力がない」「オワコンだ」……が誤っていることを指摘して、マスメディアの影響力について冷静に分析しながら、その存在が民主主義社会には不可欠であることが主張されているのである

                  インターネット時代におけるマスメディアの必要性(読書メモ:『マスメディアとは何か 影響力の正体』) - 道徳的動物日記
                • 1. 国民国家とマスメディア - 津田 正太郎 | トイビト

                  現代社会におけるメディアの重要性は、どれほど強調してもし過ぎるということはありません。成員同士のリアルな結びつきによって構成されるムラ社会とは異なり、そこでは膨大な情報を媒介するメディアが人びとをつなぐ基盤となっているからです。こうした社会はいつどのようにして生まれたのでしょうか。そしてそれは、われわれの日々の認識や行動と、どのような影響関係にあるのでしょうか。慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所の津田正太郎教授にお聞きしました。(全4回) 想像の共同体――ベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体」という考えには結構な衝撃を受けました。自分が日本人であるとか、アメリカ人、中国人、フランス人であるといった国民認識は、日本なら日本という国民共同体に属しているという想像に過ぎない。疑う余地もないほど自明だと思っていたものが、実は実体のない想像力の産物だったのかと。そしてその想像力を賦

                    1. 国民国家とマスメディア - 津田 正太郎 | トイビト
                  • 『鼓動』刊行記念対談<葉真中顕×速水健朗>「90年代の呪い――なぜ、僕たちは世代論を語ってしまうのか」ロスジェネ世代の二人が90年代と今を考察する | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-

                    葉真中 私は一般に社会派ミステリーを書く人間だと思われていて、自分でもある程度はその意識でやっているんだけど、小説のネタとして社会問題を掘り起こすというスタンスだと、いまいちうまく書けないんですよ。どこか「自分事」として引きつけないと、筆が乗ってくれない。『鼓動』でも自分の過去をさらけ出すみたいな書き方をしています。犯人のロスジェネ世代の男性、草鹿(くさか)は自分の実体験をベースに書いていて、だからオタク寄りの文化系男子という設定なんですよ。それこそ「小説家になれなかった俺」ぐらいの勢いで書いているんです。速水さんが『1973年に生まれて』を書かれた時はどうでしたか。 速水 僕は葉真中さんと逆で、自分のことを書きたくなかったんです。『鼓動』と『1973年に生まれて』って扱われている項目はかなり重なっているじゃないですか。ある意味、双子みたいな本といっていい。 葉真中 そうですよね。『鼓動』

                      『鼓動』刊行記念対談<葉真中顕×速水健朗>「90年代の呪い――なぜ、僕たちは世代論を語ってしまうのか」ロスジェネ世代の二人が90年代と今を考察する | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-
                    • 【嫌な話】関東大震災の或る自警団参加者、自らを「パリ・コンミューン」になぞらえていた、という…。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                      日付が変わったが…いや、日付が変わったからこそよりその日に近くなるのか、1日に関東大震災が発生し、その後、その震災や火災を何とか生き永らえた避難した中で、朝鮮人、あるいは朝鮮人と誤認された人々が、各地の「自警団」によって惨殺されるという事件が勃発した。 小池百合子都知事がメッセージを追悼式典に送る送らないという話題が、逆に注目される契機になっている。 【記者】ありがとうございます。2点目です。来月1日で関東大震災から101年を迎えます。1日に行われる関東大震災直後の朝鮮人虐殺の犠牲者追悼式典の実行委員長が今週月曜日、追悼文の送付を改めて求める会見を開きました。知事の受け止めをお願いします。 【知事】これはもう何度もお答えしておりますけれども、慰霊大法要を行います。都知事として先の関東大震災及び大戦で犠牲となられた全ての方々への哀悼の意を表させていただいております。震災による極度の混乱下での

                        【嫌な話】関東大震災の或る自警団参加者、自らを「パリ・コンミューン」になぞらえていた、という…。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                      • 名作アニメ『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』全6話の上映会を新宿ピカデリーで12月24日のクリスマス・イヴに開催決定。聖なる夜に、アルとバーニィたちの物語を見届けよう。バーニィ、忘れてないよ

                        レーベル40周年記念企画「EMOTION 40th Anniversary Program」遂にFINAL!「ガンダムシリーズ」特別番組配信・記念上映・本編無料配信 決定!!記念上映は『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(OVA全6話)』クリスマス作戦上映会!新たに『GANGSTA.』が各配信サービスにて見放題配信 実施決定!■〔特別番組〕第8回『ガンダム 特集』 配信決定!! YouTube公式チャンネル「EMOTION Label Channel」で無料配信中の特別番組、第8回(最終回)は『ガンダム 特集』に決定!「ガンダムシリーズ」と辿る円盤メディアの進化の歴史を3回にわたってお送りします! <番組名>「EMOTION 40th Anniversary Program」特別番組 <配信チャンネル> YouTube公式チャンネル「EMOTION Label Channel」

                          名作アニメ『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』全6話の上映会を新宿ピカデリーで12月24日のクリスマス・イヴに開催決定。聖なる夜に、アルとバーニィたちの物語を見届けよう。バーニィ、忘れてないよ
                        • 本を汚す・ポイ捨て・異臭騒ぎ…マナー最悪の客vs意地悪な職員、帝国図書館の知られざる歴史

                          1979年群馬県生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業。筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科歴史・人類学専攻単位取得退学。博士(文学)。国立国会図書館司書、城西国際大学国際人文学部准教授を経て、2023年より筑波大学人文社会系准教授。専門は日本近代史、思想史、メディア史。著書『〈憧憬〉の明治精神史』(ぺりかん社・2016年)。共著『近代日本の思想をさぐる』(中野目徹編、吉川弘文館・2018年)『官僚制の思想史』(中野目徹編、吉川弘文館・2020年)ほか。 ニュースな本 ビジネス・経済から、エンタメに教育、政治まで…。世の中には山のように書籍が存在する。その中から「読んでためになる」「成長できる」「思わずうなる」ような書籍を厳選し、その一部をお届けする連載。話題の新刊から埋もれた名著まで、きっと素敵な発見があるはずだ。気になる書籍があれば、ぜひ元の書籍を読んでほしい。 バックナンバー一覧

                            本を汚す・ポイ捨て・異臭騒ぎ…マナー最悪の客vs意地悪な職員、帝国図書館の知られざる歴史
                          • 『「やさしさ」の免罪符』 脚注・参考資料集

                            『「やさしさ」の免罪符 暴走する被害者意識と「社会正義」』(林智裕)の脚注・参考資料集です。 ※「事実を整える」の Nathanさんと共同作業で作りました ジャンプ:はじめに、第1章 被害者文化という侵略者、第2章 処理水海洋放出と情報災害、第2章 コラム、第3章 海外からの加害行為、第4章 風評加害との対峙、第4章 コラム、第5章 「やさしさ」は福島のためか、第6章 はずれた予言がもたらすもの、終章 能登半島地震と情報災害、おわりに、謝辞、参考資料 はじめに*1 【北海道・大千軒岳】「友だちでした。何も言えない」クマに襲われたとみられる遺体北大生と判明…水産学部長「志半ばの若い命が失われたことに深い悲しみ」 | みんなの掲示板 Talk (トーク) *2 北秋田市でクマに襲われ 高校生含む5人けが 1人は重傷|NHK 秋田県のニュース *3 クマ類による人身被害について [速報値] *3

                              『「やさしさ」の免罪符』 脚注・参考資料集
                            • 【読書メモ】電通マンの回想録を読み、メディアの「主役」や「王位」はこれほど移ろうのか…と感慨(電通マンぼろぼろ日記) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                              電通マンぼろぼろ日記 作者:福永 耕太郎三五館シンシャAmazonベストセラー日記シリーズ最新刊!今回もすべて実話の生々しさ。 30年間にわたって広告代理店の最前線で汗をかいた著者による怒りと悲哀と笑いの記録。 ゴルフ・料亭・×××接待、クライアントは神さまです ~「今すぐに、俺が飲んでいる店に来い!」 大手電機メーカー・S社の宣伝部メディア担当である 田代部長からの電話だった。私はすぐにピンときた。翌朝の日経新聞に 掲載される予定のS社の広告割り付けの変更が彼の逆鱗に触れたのだ。 (第1章「知られざる電通の内幕」より)~ 本の最後にに既刊の紹介ページがあったが「○○ XXXX日記」がシリーズとなっていて、人気らしい。たしかにどこかで聞いた名前である。 出版社とこのシリーズの紹介記事があった。 wedge.ismedia.jp はじめは、日常的な仕事のものが多かったが、シリーズ人気があがる

                                【読書メモ】電通マンの回想録を読み、メディアの「主役」や「王位」はこれほど移ろうのか…と感慨(電通マンぼろぼろ日記) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                              • なぜBBCだけが伝えられるのか?BBCとNHKの決定的な違い

                                こばやし・ぎんこ/成城大学文芸学部芸術学科(映画専攻)卒業後、米投資銀行での勤務を経て、読売新聞の日刊英字紙「デイリー・ヨミウリ」(現「ジャパン・ニューズ」)で記者・編集者に。2002年渡英。英国を中心としたメディアの動き、ジャーナリズム、政治経済・社会事情を雑誌やニュースサイトに寄稿。著書に「英国メディア史」(中公選書)、「フィナンシャル・タイムズの実力」(洋泉社)、「英国公文書の世界史」(中公新書ラクレ)、「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)など。共訳書に「チャーチル・ファクター」(プレジデント社)。 ニュースな本 ビジネス・経済から、エンタメに教育、政治まで…。世の中には山のように書籍が存在する。その中から「読んでためになる」「成長できる」「思わずうなる」ような書籍を厳選し、その一部をお届けする連載。話題の新刊から埋もれた名著まで、きっと素敵な発見があるはずだ。気になる書

                                  なぜBBCだけが伝えられるのか?BBCとNHKの決定的な違い
                                • 『映画 窓ぎわのトットちゃん』短評:「新しい戦前」に響く大野りりあなの声|髙橋優

                                  はじめに 2023年12月8日、テレビ朝日開局65周年記念作品として『映画 窓ぎわのトットちゃん』が封切られた。本作は女優・司会者・エッセイストの黒柳徹子が自身の小学校時代を回顧して著したエッセイ『窓ぎわのトットちゃん』(1981年)を原作としたアニメ映画である。黒柳の手になる原作は日本国内だけでシリーズ累計800万部を売り上げ、世界35か国で翻訳されている日本の戦後最大のベストセラー書籍であるが、黒柳はこの著作の映像化や舞台化のオファーを長らく断ってきたことで知られている。早くも『窓ぎわのトットちゃん』の文庫版あとがき(1984年)のなかで、黒柳は次のように述べて、映像化への懸念を示していた。 この本の、映画化、テレビドラマ化、アニメ化、舞台化、ミュージカル化、数え切れない数の、お申しこみがありました。でも、私は、いわさきちひろさんの絵のおかげ、ということと、読んで下さった皆さんが、すで

                                    『映画 窓ぎわのトットちゃん』短評:「新しい戦前」に響く大野りりあなの声|髙橋優
                                  • 八木啓代のひとりごと シンポジウム「コロナ、報道、国産ワクチン その裏側を探る」〜コロナ・ワクチンをめぐる闇(その4)

                                    明治大学シンポジウム、休憩を挟みまして、ここから、不肖八木もコメンテーターとして加わってのディスカッションに移ります。 この内容はあまりに濃いので、書き起こし形式でお送りします。 【八木】 今回のシンポジウムは、すでに開始前からそちらの講演者席のところで、登壇者の皆様が熱い会話をなさっておりまして、そして、この休憩時間の間にもかなり濃い話がなされていまして、それがそのままこちらの後半でも熱いお話になると思いますけれども、ちょうど話題になりましたアンジェス社、吉田先生がいろいろコメントしてくださいましたけど、この発端というのは2020年の4月14日ですね。 この日に吉村知事と松井市長が会見を開いて、オール大阪でワクチン開発を進めるというような発表をしていますが、この時点で、臨床試験を大阪市立大病院で7月から始めるというような、かなり具体的なことまで言っているんですね。さらに、そのちょっと後の

                                    • ジャニー喜多川は「神様みたいな人です」英BBCがあぶり出した性加害問題の闇

                                      こばやし・ぎんこ/成城大学文芸学部芸術学科(映画専攻)卒業後、米投資銀行での勤務を経て、読売新聞の日刊英字紙「デイリー・ヨミウリ」(現「ジャパン・ニューズ」)で記者・編集者に。2002年渡英。英国を中心としたメディアの動き、ジャーナリズム、政治経済・社会事情を雑誌やニュースサイトに寄稿。著書に「英国メディア史」(中公選書)、「フィナンシャル・タイムズの実力」(洋泉社)、「英国公文書の世界史」(中公新書ラクレ)、「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)など。共訳書に「チャーチル・ファクター」(プレジデント社)。 ニュースな本 ビジネス・経済から、エンタメに教育、政治まで…。世の中には山のように書籍が存在する。その中から「読んでためになる」「成長できる」「思わずうなる」ような書籍を厳選し、その一部をお届けする連載。話題の新刊から埋もれた名著まで、きっと素敵な発見があるはずだ。気になる書

                                        ジャニー喜多川は「神様みたいな人です」英BBCがあぶり出した性加害問題の闇
                                      • 1. 国民国家とマスメディア - 津田 正太郎 | トイビト

                                        現代社会におけるメディアの重要性は、どれほど強調してもし過ぎるということはありません。成員同士のリアルな結びつきによって構成されるムラ社会とは異なり、そこでは膨大な情報を媒介するメディアが人びとをつなぐ基盤となっているからです。こうした社会はいつどのようにして生まれたのでしょうか。そしてそれは、われわれの日々の認識や行動と、どのような影響関係にあるのでしょうか。慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所の津田正太郎教授にお聞きしました。(全4回) 想像の共同体――ベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体」という考えには結構な衝撃を受けました。自分が日本人であるとか、アメリカ人、中国人、フランス人であるといった国民認識は、日本なら日本という国民共同体に属しているという想像に過ぎない。疑う余地もないほど自明だと思っていたものが、実は実体のない想像力の産物だったのかと。そしてその想像力を賦

                                          1. 国民国家とマスメディア - 津田 正太郎 | トイビト
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