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現実の話かと錯覚するほどリアリティある小説『彼女のスマホがつながらない』(小学館)。パパ活をするお嬢様女子大生、殺人事件を追う警察官と週刊誌編集者――。過去と現在の2つの時間軸で描かれたミステリーだ。 著者の志駕晃さんは、同作でパパ活や奨学金制度に潜む貧困問題に目を向けたと言う。志駕さんに話を聞いた。(全2回の1回目。後編を読む) ◆ ◆ ◆ 「モデルのような美人が、5万円で――」 ――『彼女のスマホがつながらない』ではお嬢様大学に通う女子大生が登場します。彼女たちの「パパ活」というお金の稼ぎ方が印象的でした。 志駕 パパ活は3年程前から広がった言葉。男性と食事や性交渉をしてお金をもらうシステムで、相手が既婚者であることがほとんどです。愛人のような立ち位置で、相手がお金持ちだと、時には海外旅行へ連れて行ってもらえることもあるんです。そこだけクローズアップすると、女性にとっては楽しそうに感じ
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