JR芸備線志和口駅(広島市安佐北区白木町)に2代目ネコ駅長「やまと」と初代副駅長「ちどり」が就任して17日で1カ月。2匹がいる駅前のりょうま駅長記念館には1700人を超える人が訪れた。同館は、「連勤」で2匹に負担がかからないようにと、土日祝日の開館を19日から原則、日、火、金曜に改める。
2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、地方議員や後援会員ら100人に現金を配ったとして公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の河井克行被告(58)の判決公判が18日、東京地裁であり、高橋康明裁判長は懲役3年(求刑懲役4年)を言い渡した。克行被告は即日収監される。 【写真】判決の日、地裁へ向かう克行被告 克行被告の弁護人は「全く承服できない」として即日、東京高裁に控訴した。再保釈も請求した。 高橋裁判長は、広島県内の地方政治家40人を含む100人に渡した現金について買収罪の成立を認め、総額が2871万円に上ると認定した。 量刑の判断については「民主主義の根幹である選挙の公正さを害する。被告が負うべき刑事責任は同種の選挙違反事件と比べて極めて重い」と指摘。「相当期間の実刑に処するのが相当」と述べた。 弁護側は執行猶予付きの判決を求めていたが、高橋裁判長は実刑が妥当と判断
広島県が広島市の住民や働く人を対象に計画している新型コロナウイルスの任意、無料の大規模PCR検査を巡り、県が対象エリアを中区の一部に絞った上で検査規模を約8千人へと大幅に縮小させ、19日から取り組む方針を固めたことが9日、分かった。これから感染が急拡大した場合に備えて大規模検査を実施する余地を残しつつ、課題を探るための「部分的試行」と位置付けるとみられる。 複数の関係者によると、住民向けには19日から3日間、中区の旧市民球場跡地で検体の唾液を採取する。約6千人の利用を想定しており、車に乗ったまま検体を出すドライブスルー方式も取り入れる。検体の採取は事前予約制とする。 働く人は中区の事業所から希望を募り、約2千人に受けてもらうと見込む。検査キットを送り、24日からの3日間で各事業所に集約してもらう。検査ではいずれも、複数の検体をまとめる「プール方式」を採用するという。 県は1月14日、無症状
新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種で、広島市の阪谷幸春・保健医療担当局長は10日、政府が7月末までとする終了目標は現状では無理があるとの認識を示した。ワクチン接種のスケジュールを発表した記者会見で「ワクチンを確保したので、とにかく期間までにやってくれと一方的に言われても無理だ」と主張。政府に対し、接種態勢づくりに向けた対策強化を要望したと明らかにした。 新型コロナウイルスワクチンの都道府県別接種数 阪谷局長は、市として高齢者向け接種を終えるのは10月初旬になるとの見通しを示した。国の要請に沿えない理由として「協力してもらえる医療機関や集団接種会場には限度がある。政令指定都市は人口が多い」などと説明した。 同時に「できるだけ前倒しできるように力を尽くしたい」と強調した。具体的には、地元の医師会に再度要請し、協力する医療機関や接種回数を増やしてもらうのを検討中という。 接種の課題として
夕方になっても、フロントは静まりかえっていた。256の客室がある広島市南区のホテルニューヒロデン。1月上旬、予約はわずか7室だった。昨年12月下旬から1桁の日が続いている。「36年勤めてきて、経験がない少なさ」。総支配人の佐々木亨さん(56)が嘆く。新型コロナウイルスの感染が収まらず、観光客もビジネス客も激減した。 【グラフ】広島県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況 ホテルは今月末、営業を終える。開業は1974年。耐震改修工事が必要になっていた。新型コロナで売り上げが落ち込み、多額の投資をしても回収できないと判断した。親から子と世代をまたいで泊まってくれた常連客、式場に迎えた何組もの新郎新婦…。閉館を知って駆け付けた客もおり、佐々木さんは歴史の重さをかみしめる。 ▽売り上げ75%減 コロナ前は順調だった。JR広島駅近くの立地を生かし、外国人客が4分の1を占めた。昨年開催の予定だった
自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)の陣営が昨年7月の参院選広島選挙区で法定上限を上回る報酬を車上運動員に渡したとされる疑惑などを巡り、広島地検が15日、広島市中区の案里氏の事務所や安佐南区の克行前法相の事務所など関係先の家宅捜索を始めた。 【動画】河井案里氏の事務所を捜索する広島地検の関係者たち 案里氏には、初当選した昨年7月の参院選で陣営が車上運動員13人に1人当たりの日当として法定上限(1万5千円)を超す3万円を支払ったとされる公選法違反(買収)などの疑惑が浮上。また、案里氏が支部長を務める自民党支部が参院選で複数の陣営関係者に同法違反(同)の疑いがある報酬を払っていたことなども分かっており、広島地検が車上運動員や陣営関係者から任意で聴取を進めていた。 公選法違反疑惑などを巡っては、運動員の買収疑惑が週刊誌で報じられた昨年10月31日に克行氏は法相を辞任。夫妻
原告全員を被爆者と認めた広島高裁判決を受け、「全面勝訴」の紙を掲げて喜ぶ支援者たち=14日午後3時3分(撮影・大川万優) 広島への原爆投下後に降った「黒い雨」を巡り原告84人全員を被爆者と認めた広島高裁判決で、訴訟に参加する国は23日、被告の広島県と広島市に、最高裁へ上告するよう要請した。広島市役所であった非公開の会合で、厚生労働省の幹部が「判決には科学的知見がない」などとして県、市に求めた。県と市は上告しない意向を示したため結論は出ず、上告期限の28日へ向けて引き続き協議する。 【地図】黒い雨が降ったエリア 複数の出席者によると、非公開の会合には、厚労、法務両省の幹部と、田辺昌彦副知事、小池信之副市長たちが出席した。 国側はまず、県と市に上告を要請。高裁判決について「被爆者援護法の枠組みを大きく壊すもので、看過できない」などと訴えた。原告全員を被爆者と認めるには科学的根拠が必要と主張。放
新型コロナウイルス対策で広島県が2月上旬の開始を目指している大規模PCR検査を巡り、湯崎英彦知事は19日の記者会見で「感染拡大を止めるため、大規模検査が唯一残る方法だ」と意義を強調した。無症状の感染者を発見でき、抑え込みに有効と説明。検査期間は1~2カ月かかると見通した。 【ポイント表】広島県の80万人PCR検査を巡る湯崎知事の発言 湯崎知事は、保健所による調査や身近な医院での検査態勢の整備で感染者の早期発見を図ったものの、市で感染者の急増を防げなかった点を課題視した。追加対策として大規模検査が有効だと主張。検査期間は「1カ月、場合によっては2カ月かかる」と述べた。 見つかる感染者は多くが無症状で、療養者向けのホテルでの受け入れが基本になるとした。ただ、人数が増えれば自宅療養もあり得ると言及。家庭内感染の不安には「検査しなければ知らずに行動しており、家族に感染させる可能性は、より高い」と理
新型コロナウイルスの影響で収入が5割以上減った事業者らに現金を支給する国の持続化給付金を詐取したとして広島県警が男6人を詐欺容疑で逮捕した事件で、不正受給に加担した県内の大学生らが少なくとも100人に上り、被害額が1億円を超えるとみられることが4日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、6人のうち5人を別の詐欺容疑で再逮捕した。 捜査関係者によると、逮捕された6人の関係先の家宅捜索でパソコンや携帯電話などを押収、解析した結果、大学生ら100人以上が勧誘され、不正受給に加担した疑いがあることが判明した。6人は、大学生らに送らせた運転免許証などの個人情報を悪用。前年より売り上げが5割以上減った個人事業主と偽るための書類をそろえ、6~8月に中小企業庁のホームページから大学生らの名義で給付金を申請し、それぞれ100万円を入金させていたとみられる。 100万円のうち、大学生らの大半は報酬として約
完成から十数年たっても車が通れない高架橋が広島市佐伯区八幡東にあるのはなぜなのか―。区内の会社員男性(55)から疑問が届いた。国道2号西広島バイパス入り口の渋滞緩和を目指す市道「駅前線」の一部で、通れるのは歩行者や自転車だけという。男性は「この先はどうなっているのだろう」と首をかしげる。高架橋が使えずにいる理由を探った。 【画像と地図】完成から十数年 高架橋なぜ車が通れない? 入り口をふさぐフェンス脇を通り、歩道を歩いてみる。犬の散歩をする人や、電動アシスト自転車で坂を上がる高校生。橋を上り切ると住宅団地「美鈴園」にたどり着いた。庭先にいた男性(88)に声を掛けると「もう何十年も前からある計画ですよ」と教えてくれた。 市によると、市道の建設が決まったのは66年前の1957年。96年に八幡東―皆賀区間の977メートルで用地買収を始め、2011年には高架橋を含む八幡東側の305メートルが完成し
廃止になった旧JR三江線の線路や駅ホームで、結婚式の前撮りを―。島根県川本町観光協会が、石見川本駅(同町)の跡地活用につなげようと、今夏に式を予定する江津市の新婚カップルの要望を受けて、初めて実現させた。本来立ち入れない線路も歩ける撮影スポットとして、利用をPRする。 昨年12月に結婚したJR西日本の運転士持田考基さん(26)と、公務員の光さん(25)が20日に撮影。考基さんは制服、光さんはドレスを着て、線路上を歩いたり見つめ合ったりしながら写真に収めた。ホームや改札口、待合室でも撮り、バラの花で飾った「レールバイク」にも乗った。 光さんが今年8月の結婚式を前に、考基さんの仕事に関係する場所での写真を希望。駅で撮影できると知り、同協会に申し込んだ。考基さんは「普段レールの上を歩けないので貴重な体験ができた」。光さんは「自然豊かですてきな場所だった。夫の制服姿も見られて満足」と喜んだ。 同協
自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)が支部長を務める自民党支部が、昨年7月の参院選で複数の陣営関係者に、公選法違反(買収)の疑いがある報酬を払っていたことが14日、分かった。いずれも選挙期間中に企業回りなどで支持拡大を図っており、うち1人は「違法な報酬をもらった」と認めた。原則として無報酬の選挙運動に、案里氏の陣営が対価を広く渡していた可能性が出てきた。 【表】選挙運動で例外的に報酬支給OKはこの仕事 昨年7月の参院選広島選挙区(改選数2)で初当選した案里氏の陣営を巡っては、選挙カーで支持を呼び掛ける車上運動員に公選法の報酬上限の2倍に当たる1日3万円を払った疑惑なども浮上している。広島地検は車上運動員に加えて、選挙運動の対価で報酬を得た疑いがあるとして、陣営関係者からも事情を聴いているもようだ。 中国新聞の取材によると、公選法違反の疑いがある報酬を得た陣営関係者は
海外への修学旅行・円安で40万円 物価高で修学旅行先のホテルも高騰しています。 高校の修学旅行は国内外とその学校の方針で違い、費用は10~25万円が多いでしょうか。 実はうちの子は、不参加だった修学旅行について考えます。 スポンサーリンク 修学旅行 うちの子が参加しなかった理由 教育費 まとめ 修学旅行 国内ホテルも値上げ コロナ禍が終わり、高校の修学旅行は国内外が復活。 もし海外なら、パスポートの準備にもお金がかかります。 広島市西区の40代女性は「旅費を考えると胸が苦しくなる」と、切実に語る。 市内の高校に通う長男の修学旅行の費用は小遣いやパスポート代も含めると40万円弱だ。 「日用品が値上がりし家計は苦しい。だからと言って、行かせないのはかわいそう過ぎるし…」 海外への修学旅行に40万円!? 円安で費用急上昇 「旅費考えると…」 国内への切り替えや国内・海外選択制も(中国新聞デジタル
漫画「はだしのゲン」が売れている。広島市教委が平和教材から削除する方針を表明後、文庫版の販売数は3月に通常の15倍超に急増し、その後も勢いを維持。6月で連載開始から50年を迎える中、不朽の「原爆漫画」への注目が高まっている。 南区のジュンク堂書店広島駅前店では、中国新聞が2月16日に市教委の削除方針を最初に報じて以降、客から在庫の問い合わせが相次ぎ、販売数が増加。文庫版全7巻の一括購入も2件あった。中区の丸善広島店では「子どもに読ませたい」と購入した父親がいたという。 文庫版を発行する中央公論新社(東京)によると、2月の販売数は通常と比べ11・3倍の約1800冊に。3月はさらに増え、15・6倍の約2500冊に上った。
東京五輪に合わせて来日した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が16日、広島市中区の平和記念公園を訪れる。受け入れる広島県と市は、2016年5月のオバマ米大統領の訪問時などと同様に、見学先の原爆資料館や園内への立ち入りを一時制限し、湯崎英彦知事や松井一実市長たちが迎える異例の手厚い対応を取る。県は14日、バッハ会長が被爆者と対面することも明らかにした。 【表】広島市を訪れた海外の要人への対応 バッハ会長は、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長と共に平和記念公園を訪問する。湯崎知事、松井市長の出迎えを受け、原爆慰霊碑に献花し、資料館を見学する。非公開での会談では地元首長2人に、被爆者、県議会の中本隆志議長、市議会の山田春男議長が加わる。スピーチでメッセージも発する見通しだ。 市はこれに伴い、16日午後0時半から3時半ごろまでの間、平和記念公園のうち慰霊碑、資料館、国立広島
新型コロナウイルスの感染を防ぐため、家庭でどんな消毒対策ができるのだろう。アルコール消毒液の品薄が続く中、国は市販の漂白剤を活用した代用品作りなどを呼び掛けている。ただ、専門家は「作り方や使い方に十分な注意が必要」という。ポイントをよく踏まえて効果的な感染予防につなげたい。 【動画・型紙】立体マスクの作り方 ▽「塩素系」は素手で触らない/手洗いはせっけんで十分 厚生労働省と経済産業省が促すのが、塩素系漂白剤を薄めた消毒液作りだ。水1リットルに入れる分量は商品ごとに異なり、付属のキャップ1杯(25ミリリットル)か、2分の1杯(10ミリリットル)とされている。主成分の「次亜塩素酸ナトリウム」による消毒力が、手すりやドアノブに付いた新型コロナウイルスに「有効」としている。 塩素系漂白剤は危険な成分も含んでいる。薄めても目に入れば失明する恐れがあり、手に付くとガサガサに荒れてしまう。「絶対に手や指
新型コロナウイルスの感染者が出た職場や店舗の消毒作業を巡り、地場の業者に依頼が相次いでいる。広島県では感染者が急増した昨年12月から要請が殺到し、作業員の確保に追われている。収束が見えない中で業界団体からは、依頼に応えられなくなる「消毒崩壊」を懸念する声も上がる。 【グラフ】広島県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況 ビル管理などの広島管財(広島市中区)は、事前に防護服の着方や洗剤の扱いを学ぶ研修を受けた従業員が作業に当たっている。ドアノブやパソコンのキーボードなど人がよく触る場所を布で拭く。ウイルスを広げないように布の使い方や拭く方向にも気を配る。使い終わった布は捨てる。業務用の掃除機やモップで床も消毒する。 広島市内の企業から要請を受け、従業員が陽性だったり、疑いがあったりしたケース計約20件に昨年春から応じてきた。出向く先は既存の取引先に限定。業務管理部の川妻いずみ課長は「消毒
ロシアのウクライナ侵攻が続く中、愛知県の男性が平和を願い、世界遺産の原爆ドーム(広島市中区)の保存のため、市へ1億円を寄付していたことが27日、分かった。ドーム保存の寄付では、2016年11月の広島東洋カープと並んで最高額となる。 きのこ雲の下 たった5枚だけの写真 寄付したのは愛知県内の元会社社長の男性(80)。8月3日に1億円を振り込んだ。広島にゆかりはないが、ウクライナ報道に触れる中で、平和を訴える象徴として原爆ドームが思い浮かび、傘寿の節目に寄付を決めたという。 男性は夜間高校に通いながら住み込みで働き、22歳で独立。テント倉庫などの設計・施工会社を1代で興した。1億円は「いつか人のために役立てたい」と貯蓄していた。中国新聞の取材に「戦争が起きないように、ドームの維持に役立ててほしい」と願った。 ドーム保存に充てる市への寄付は年100件以上あり、21年度は計2750万円だった。市平
遮断機も警報機もない「第4種踏切」での重大事故を防ぐため、JR西日本は、通行者に横断前の一時停止を促すゲートの新設を進めている。2021年以降、中国地方では22年末までに7カ所に設置。これまで設置場所での事故は確認されていないという。同社は地元の理解を得ながら増設していく方針だ。 JR芸備線中三田駅(広島市安佐北区)構内の畑踏切では、22年5月にゲートを設けた。「左右かくにん おしてすすむ」と書かれたオレンジ色のバーが目を引く。バーは高さ約90センチの発泡スチロール製。歩行者や自転車利用者が押すと水平に動いてゲートが開き、数秒で自動的に元の位置に戻る。 JR西日本中国統括本部によると22年10月現在、
昨年7月の参院選広島選挙区で初当選した自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)の陣営を巡る公選法違反事件に絡み、廿日市市議会の元議長の現職市議が23日、参院選公示前の昨年4月に克行氏から20万円を渡されたと明らかにした。中国新聞の取材に答えた。その後に返したといい、広島地検の任意聴取でも同様の説明をしたとしている。 【図表】河井陣営を巡る疑惑の経過 地検は、克行氏が票の取りまとめを頼む趣旨で現金を渡した疑いがあるとみて公選法違反(買収)容疑で調べているもようだ。 元議長によると、公示前の昨年4月に克行氏が自宅を訪れ「案里が出るのでよろしくお願いします」などと伝えた後、帰り際に「名刺代わりに」と言って白い封筒を置いた。元議長が中身を確認すると20万円の現金が入っており、もらえないと思って追いかけたが、既に車で帰っていた。その数日後、克行氏の事務所に返しに行ったという。 元
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く