いわゆる「フリーウェア」は、無償で配布されるソフトウェアとして認識されることが多い。しかし、ほとんどの場合は付属のドキュメントで再配布の条件などを記した条文、すなわちライセンスが規定されている。ただフリーウェアと言う場合、そこにはフリー(無償)とフリー(自由)が混在しているのだ。本項では、GPL(GNU GENERAL PUBLIC LICENSE)における重要なコンセプトをピックアップし、ソフトウェアのライセンスにおける「フリー」という言葉の意味について考えてみよう。 GPLの入手先 GPLの文書は、GPLに準拠するソフトウェアの書庫内に「LICENSE」というファイル名で保存されている。GNUのWebサイトにも掲載されているので、誰でも自由に閲覧可能だ。 なお、日本語など各国語訳も用意されているが、公式に有効(と考えられる)のはオリジナルの英語バージョンに限られる。日本語訳を参照したい