読者対象が違う こんにちは、桶谷功です。昨夜(6月27日)、同名の人気コミックを原作にしたドラマ「ドラゴン桜2」が最終回を迎えたタイミングで、この原稿を書いています。 ご存じのように「ドラゴン桜2」は阿部寛さん演じる弁護士・桜木建二が偏差値の低い私立高校の経営再建のため、生徒たちを東大合格に導くというストーリー。 一方で私がご紹介したいのが、中学受験をテーマにした『二月の勝者』(高瀬志帆作・小学館)というコミックです。どちらも「受験」を描いているのが共通点ですが、大きく違う点がいくつかあるので、比較しながら見ていきましょう。 まず、違うのが読者対象です。『ドラゴン桜』は受験生本人が対象ですが、『二月の勝者』の読者は受験生本人ではなく、その「親」。お父さんも読んでくださいね、というスタンスですが、おそらく実際に読んでいるのはお母さんのほうが多いでしょう。 実をいうと、私の娘も今年の春に中学受