ウクライナのゼレンスキー大統領(左)との会談に臨む米国のブリンケン国務長官=ウクライナの首都キーウで2023年9月6日、AP バイデン米政権は6日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの新たな軍事支援として、劣化ウラン弾を供与すると発表した。米国による供与は初めて。ウクライナ軍に近く引き渡される予定の米軍の主力戦車「M1エーブラムス」で対戦車弾として使用される。貫通力が強く、ウクライナ軍の反転攻勢が加速する可能性があるが、ウランの微粒子が人体に入り込んだ場合は「体内被ばく」を引き起こす危険性も指摘されている。 劣化ウラン弾は、国防総省が6日に公表した最大約1億7500万ドル(約258億円)の追加軍事支援に含まれた。これに先だって、ブリンケン国務長官は同日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を予告なしで訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。追加軍事支援や人道支援などを合わせて総額10億ドル超の支援策も