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内藤朝雄の検索結果1 - 40 件 / 118件

  • いま「発達障害」という概念を強く疑わなければいけない理由(内藤 朝雄) @gendai_biz

    「日本の学校から『いじめ自殺』がなくならない根本理由」で福井県の中学校で起きてしまったいじめ自殺事件を分析した、いじめ研究の第一人者・内藤朝雄氏。 このケースでは調査報告書のなかに「発達障害」という語が19ヵ所みられ、大きなポイントとなっている。診断数が急増し発達障害ブームとも言える中、この概念をどう捉えればよいのか。 発達障害という枠組みには、どんなポジティブな側面があり、また問題点があるのか。批判的に考察しながら、新たな枠組みを提案したい。 前回の記事はこちら:いじめ研究の第一人者が問う、日本の学校が染まる「全体主義」の核心 「発達障害」のストーリーとは? 現在の「発達障害」の第一人者たち、つまり「発達障害」に関して医学生や医師を指導し、著作や学会などで方針を導き啓蒙する精力的な指導者たちの、最大公約数的な基本方針は次のようなものになっている。 (遺伝子の関与が大きく、神経生物学的な基

      いま「発達障害」という概念を強く疑わなければいけない理由(内藤 朝雄) @gendai_biz
    • 日本の学校は地獄か…いじめ自殺で市教委がとった残酷すぎる言動(内藤 朝雄) @gendai_biz

      いじめ問題、変わらぬ構造 いじめによる生徒の自殺が、次々報じられている。 学校でおきる残酷なできごとも、その報道のされかたも、同じことが繰りかえされているとしか言いようがない。 いったい、何がどうなっているのか。どうすれば解決できるのか。 まずは単純明快な正解を示そう。 日本の学校制度は何十年も変わっていないのだから、不幸な結果の生じやすさも同じである。学校制度を変えるほかに、有効な手立てはない。 しかし、いじめを構造的に蔓延・エスカレートさせる学校制度の欠陥を、メディアは問題にしない。 日本の学校は、生徒を外部から遮断した閉鎖空間につめこみ、強制的にベタベタさせるよう意図的に設計されている。これは世界の学校のなかで異常なものである。 生徒を長時間狭い場所(クラス)に閉じこめ、距離のとれない群れ生活を極端なまでに強制する学校制度が、人間を群れたバッタのような〈群生体〉に変える。そして、いじ

        日本の学校は地獄か…いじめ自殺で市教委がとった残酷すぎる言動(内藤 朝雄) @gendai_biz
      • 日本の学校から「いじめ」が絶対なくならないシンプルな理由(内藤 朝雄) @gendai_biz

        最近、また「いじめ」が大きなニュースとなっている。なぜいまだに根本的な解決にいたっていないのだろうか。 いじめは80年代なかば以降、人びとの関心をひく社会問題になったが、いじめ対策は効果をあげていない。 それは、学校に関する異常な「あたりまえ」の感覚が一般大衆に根強く浸透してしまっているからである。マス・メディアや政府、地方公共団体、学校関係者、教委、教育学者や評論家や芸能人たちがでたらめな現状認識と対策をまき散らし、一般大衆がそれを信じ込んでしまうためでもある。 私たちが学校に関して「あたりまえ」と思っていることが、市民社会のあたりまえの良識を破壊してしまう。この学校の「あたりまえ」が、いじめを蔓延させ、エスカレートさせる環境要因となっているのだ。 きわめてシンプルな「いじめ対策」 いじめを蔓延させる要因は、きわめて単純で簡単だ。 一言でいえば、①市民社会のまっとうな秩序から遮断した閉鎖

          日本の学校から「いじめ」が絶対なくならないシンプルな理由(内藤 朝雄) @gendai_biz
        • 本ノ猪 on Twitter: "「被害者が、いじめられるのを拒否すると、多くの場合、加害者のほうが、このような「態度をとられた」ことに、独特の被害感覚、屈辱感、そして激しい憤怒を感じる。そして、全能の自己になるはずの世界を壊された「被害」に対して、復讐をはじめる」(内藤朝雄『いじめの構造』講談社現代新書、P79) https://t.co/0J7jYbUvLp"

            本ノ猪 on Twitter: "「被害者が、いじめられるのを拒否すると、多くの場合、加害者のほうが、このような「態度をとられた」ことに、独特の被害感覚、屈辱感、そして激しい憤怒を感じる。そして、全能の自己になるはずの世界を壊された「被害」に対して、復讐をはじめる」(内藤朝雄『いじめの構造』講談社現代新書、P79) https://t.co/0J7jYbUvLp"
          • 【学校が人を怪物にさせる】大津いじめ自殺事件についての内藤朝雄さんのコメント

            大津いじめ自殺事件について、いじめ研究の第一人者である社会学者の内藤朝雄さんのコメントをまとめました。 内藤朝雄(ないとう あさお)さんプロフィール 社会学者。1962年東京都生まれ。愛知県立東郷高等学校中退、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程を経て、現在、明治大学准教授。著書に、『いじめの講造:なぜ人が怪物になるのか』(講談社現代新書)、『いじめの社会理論』(柏書房)、『〈いじめ学〉の時代』(柏書房)、『いじめと現代社会』(双風舎)、共著に『いじめの直し方』(朝日新聞出版)、『学校が自由になる日』(雲母書房)、『「ニート」って言うな!』(光文社新書)。

              【学校が人を怪物にさせる】大津いじめ自殺事件についての内藤朝雄さんのコメント
            • いじめ自殺を隠蔽するとき、教育者が必ず口にする「異常な論理」(内藤 朝雄) @gendai_biz

              何度でも伝えたい「いじめの構造」 逃げることができず、どこまでも追い詰めていくいじめ。生徒を「生徒らしく」するためだけの、些末でしつこい内部規則。いつも周囲の空気を気にして過剰同調し続けなければならない集団生活……。 学校という囲い込み施設の有害性は、何十年も社会問題になっているが改善されない。 学校や教育の世界を聖域扱いし、それを「あたりまえ」と思いこむ習慣が一般大衆に浸透しているからである。 そして、マス・メディアや政府、地方公共団体、学校関係者、教委、教育学者、評論家や芸能人たちが、でたらめな現状認識と対策をまきちらし、一般大衆がそれを信じてしまうためでもある。 日本の学校、特に中学校の全体主義ぶりは、北朝鮮によく似ている。個人の市民的自由を奪い、人間を頭のてっぺんからつま先まで集団化してしまう。私たちは、学校や教育についての「あたりまえ」の感覚によって、そのことが見えなくなってしま

                いじめ自殺を隠蔽するとき、教育者が必ず口にする「異常な論理」(内藤 朝雄) @gendai_biz
              • 日本はここまで壊れてしまったかと驚いた。 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

                警察が平和的なタイプのデモに対して暴力をふるうようになった。 どう考えても、デモをしているひとたちは、非合法活動を指向する「反社会的集団」ではなく「素人」だ。 日本はついに政治的自由に関して中東諸国や中国やミャンマーと同レベルに転落してしまった。 この情報を世界に広める必要がある。世界のメディア・ジャーナリストにすぐに情報提供を。国連の人権機関にも、アムネスティ/インターナショナルにも、世界中の人権関連機関にすぐに通報を。この画像を世界のトップニュースに。 アドレスをクリックして以下の写真を見ていただきたい。 http://bmkimages.photoshelter.com/gallery-image/9-11-Anti-Nuclear-Protest/G0000Ngv_w1kzWQw/I0000hDGInHoQ32A http://bmkimages.photoshelter.com/

                  日本はここまで壊れてしまったかと驚いた。 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
                • SYNODOS JOURNAL : いじめ防止に「怖い先生」は必要か? 内藤朝雄

                  2012/12/2910:0 いじめ防止に「怖い先生」は必要か? 内藤朝雄 文部科学副大臣に就いた谷川弥一衆院議員は27日、記者会見の場において「いじめを防止するためには、先生としてボクシングや空手といった武道家が必要だろう。いないのであれば警察OBを雇う」といった趣旨の発言をした。ここ数カ月の間に、頻繁に報道されるようになった「いじめ問題」だが、いじめを解決する具体的な方法はなかなか提示されていなかったように思う。この発言を受け、シノドスではいじめ問題に詳しい社会学者・内藤朝雄に緊急インタビューを行った。 (2012.12.28 電話インタビューにて 聞き手・構成 / シノドス編集部・金子昂) ―― いじめの理論研究に携わる研究者として、谷川弥一文科副大臣の発言についてどう思われましたか。 さまざまな点で問題があると思います。 いじめに対して、普遍的なルールによるペナルティではなく、暴力

                  • “熱中高校”って、なんだ - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

                    1981年、『ひと 2月号』(太郎次郎社)に掲載された内藤朝雄さんの文章です。愛知県立東郷高校における「管理教育」についての、渾身のルポです。(この文章は『〈いじめ学〉の時代』(柏書房)に収録され、さらに当時の教員との対談や、新たな考察が付け加えられた。) ******************* ?熱中高校?って、なんだ 〜愛知・東郷高校で何が行われているか〜 内藤朝雄 ■はじめに ぼくが高2までかよっていた愛知県立東郷高校は、1968年、現・仲谷愛知県知事が教育長のときに“新設校プラン”のモデル校として創立された。愛知県の県立高校は、大別して、新設校と既設校というふうにわけてよばれていて、東郷高校以後にできたのは新設校、それ以前からあったのは既設校というわけだ。そして、それ以降につくられる新設校は東郷高校を手本にしてつくられている。 その東郷高校で、どんな教育が行われているのか、ぼく自身

                      “熱中高校”って、なんだ - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
                    • 内藤朝雄 on Twitter: "「デマをリツィートするな」というのはまちがい。本当かもしれないしデマかもしれないから、淘汰圧をかけてみる、というのが正解。わからないことだらけの荒れた海のなかで、そのせめぎ合う力の動きをじっくりみる。このつみかさね。相対主義ではなく永遠の暫定性のなかの相関主義。"

                      「デマをリツィートするな」というのはまちがい。本当かもしれないしデマかもしれないから、淘汰圧をかけてみる、というのが正解。わからないことだらけの荒れた海のなかで、そのせめぎ合う力の動きをじっくりみる。このつみかさね。相対主義ではなく永遠の暫定性のなかの相関主義。

                        内藤朝雄 on Twitter: "「デマをリツィートするな」というのはまちがい。本当かもしれないしデマかもしれないから、淘汰圧をかけてみる、というのが正解。わからないことだらけの荒れた海のなかで、そのせめぎ合う力の動きをじっくりみる。このつみかさね。相対主義ではなく永遠の暫定性のなかの相関主義。"
                      • いじめ研究の第一人者が断言内藤朝雄「いじめ加害者を厳罰にせよ」() @gendai_biz

                        この30年ほど、数年おきに、いじめ自殺事件をきっかけとしたいじめ報道ブームが起きている。 人々は未曾有の事態が起こったかのように煽られ、騒ぎが収まるとすぐに忘れ、次の報道ブームで同じ興奮が繰り返される。今年も、相変わらずのいじめの内容、同じような学校や教育委員会による隠蔽、識者や芸能人による同じような精神論のコメントがメディアで流され続けている。 メディアは、学校制度の構造的な問題から人々の目をそらし、「心がけ」の問題に意識を誘導し続け、結果的にひどい状況がいつまでも続く片棒を担ぐ。たとえば朝日新聞社の『いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ』(朝日新聞出版・2012年)では、社会的成功者たちが体験談を交えて「心がけ」を説く。 いま、私たちが信じて疑わない学校の「あたりまえ」を考え直す必要がある。学校は、同年齢の生徒たちを一纏(まと)めにして、朝から夕方まで狭いクラス

                          いじめ研究の第一人者が断言内藤朝雄「いじめ加害者を厳罰にせよ」() @gendai_biz
                        • 八王子の通り魔事件について - 内藤朝雄HP -いじめと現代社会BLOG-

                          八王子で模倣犯と思われる通り魔が人を殺した。2008年6月9日のメッセージ(http://d.hatena.ne.jp/izime/20080609)で予言した通りの事態が進行している。このままでは、あと数人は殺されてしまう。 朝日新聞2008年7月24日より、菅野昭一容疑者(33)の発言「大きな事件でも起こせば自分の名前がマスコミに出るだろうと思ってやった」 菅野容疑者が、秋葉原の事件報道に、どのように自分を重ねたてファンタジーにふけったかの供述が出次第、殺された女性の遺族は、メディア各社を訴えて当然だと思う。また、メディア批判がわき起こるだろう。 歪んだ人間が犯人に自分の「こころ」を重ねてファンタジーをふくらませやすいタイプの報道を避けるための、メディア業界のルールをつくるべきだ。自殺の連鎖を起こさないための自殺報道のルールのように、考え抜かれた犯罪報道のルールをつくる必要がある。 秋

                            八王子の通り魔事件について - 内藤朝雄HP -いじめと現代社会BLOG-
                          • ネットいじめと現代社会 ―― 内藤朝雄×荻上チキ特別対談 - 荻上式BLOG

                            2008年5月某日、立教大学および東京大学にて、内藤朝雄さんとの対談を行いました。当日は内藤さんのご好意で、「対談→立教大ゼミ院生を交えた討議→移動→東大院講義→質疑応答」という「チキさんスペシャル」(笑)と題したスケジュールを組んでいただき、内藤さんやゼミ生の方にはあらかじめ7月に発売した拙著『ネットいじめ』のゲラを読んでいただいた上で、多くの貴重な意見やフィードバックをいただきました。 そこで、ここにその時の対談の模様を公開いたします。対談は、いじめ研究の第一人者、内藤朝雄さんが「学校裏サイト」や「ネットいじめ」についてどのように考えているのか、現在必要な対策とは何か、メディア報道の問題はどこか、「寛容な社会」は実現可能か……などなど、様々な論点にわたっています。ひとつでも、何かみなさまの参考になれれば幸いです。 ■議席にエントリーすることと専門家の役割 チキ:内藤さんと会うのは約半年

                              ネットいじめと現代社会 ―― 内藤朝雄×荻上チキ特別対談 - 荻上式BLOG
                            • 渡邊芳之先生ynabe39の「内藤朝雄のいじめ分析が衝撃的であると同時に反感も買うのは,社会文化資本に富んでいたり知的に優れていたりすることで将来社会的強者になる可能性の高い子ど

                              渡邊芳之 @ynabe39 内藤朝雄のいじめ分析が衝撃的であると同時に反感も買うのは,社会文化資本に富んでいたり知的に優れていたりすることで将来社会的強者になる可能性の高い子どもを弱者側の子どもがいじめて潰す,というある種の「弱者の自己防衛」パターンを主要な分析対象にしているからだと思う。 渡邊芳之 @ynabe39 そして著者自身も「自分が優れているから優れていないものからのいじめに遭った」といういじめ観を非常に強く持っているように見える。それはもちろんリアルに事実として存在するシステムなのだが,それを認めたくない人,あるいは自分の受けたいじめはそれではないと思う人も多いだろう。

                                渡邊芳之先生ynabe39の「内藤朝雄のいじめ分析が衝撃的であると同時に反感も買うのは,社会文化資本に富んでいたり知的に優れていたりすることで将来社会的強者になる可能性の高い子ど
                              • 世界が警戒する日本の「極右化」〜私たちはいま、重大な岐路にいる(内藤 朝雄) @gendai_biz

                                森友学園問題と日本の右傾化 日本中、さらに世界中で「森友疑惑」が報じられ、ひとびとの関心を集めている。 それはおおむね次のような疑惑だ。 右翼思想を抱く理事長が運営する学校法人森友学園が、幼稚園児に教育勅語を唱和させている。運動会では、「中国、韓国が、心改め、歴史で嘘を教えないよう、お願いいたします。安倍首相、ガンバレ! 安倍首相、ガンバレ! 安保法制国会通過よかったです!」と連呼させていた。 学園は「よこしまな在日韓国人・支那人」、「韓国や中華人民共和国人の元不良保護者」などと記した文書を、保護者に配布したりホームページ(HP)で公開したりしていた。「お仕置き部屋」などでの暴行虐待も報告されている。理事長は政権中枢を牛耳る右翼仲間の同志であり、首相夫人や、政治家や、上層部の意を忖度する役人たちを通じてさまざまな便宜をはかってもらっている。 森友学園は子どもたちを極右思想で教育する小学校を

                                  世界が警戒する日本の「極右化」〜私たちはいま、重大な岐路にいる(内藤 朝雄) @gendai_biz
                                • 人格を壊して遊ぶ…日本で「いじめ自殺」がなくならない根深い構造(内藤 朝雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

                                  なぜ「いじめ自殺」が後を絶たないのか? 「教育」なら何でも許されていいのか? 大反響となった「いじめ自殺を隠蔽するとき、教育者が必ず口にする『異常な論理』」につづき、茨城県取手市・中3女子自殺事件の核心に迫る。 「いじめ殺す」とは何か? 茨城県取手市・中3女子自殺事件のように、子どもが自殺に追い込まれ、いじめ殺されてしまうのは、逃げられず対人距離を調節できない閉鎖環境の効果が大きく関与している。 このような有害作用から子どもたちを守るために、閉鎖空間に閉じこめ強制的にベタベタさせる現行学校制度を見直すことを、公論の主題にしならなければならないのではないか。 ここでは、中島菜保子さんが学校のグループ(教員が含まれる可能性もある)によっていじめ殺された経緯から、閉ざされた集団生活のなかで、加害者がどこまでも加害を続け、被害者が内側から破壊されるしくみを考える。そして、国や自治体の「閉鎖空間設定

                                    人格を壊して遊ぶ…日本で「いじめ自殺」がなくならない根深い構造(内藤 朝雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
                                  • 秋葉原通り魔事件の祝祭的報道について - 内藤朝雄HP ?いじめと現代社会BLOG?

                                    秋葉原で通り魔事件が起きた。 マス・メディアは、模倣犯が起きないように配慮して報道するべきだ。 一部のみじめな者たちが、殺人を実存的な美学としてイメージし、語り合う、流行のきっかけにならないようにしなければならない。 犯人を、ただの犯罪者以上でも以下でもなく、報道すること。 マレーシアとインドネシアで、アモックという「人生一発逆転気分の殺しまくり」が流行して、どうしようもなかったことがある。 そのとき、政府が淡々と犯人を死刑にし、ドブネズミの死骸のように、即物的に扱ったことによって、流行が収まったという。 犯人を、ひとかけらも、承認してはならない。 祝祭的なムードを一切かもしだすことなく、害獣の処理をするような、淡々とした態度が、政府や報道には必要だ。 しかし、マス・メディアは、祝祭的なムードで刺激を売って視聴率をあげ、紙を売る。 このさもしい商売が、模倣犯による被害者を生む。 大手メディ

                                      秋葉原通り魔事件の祝祭的報道について - 内藤朝雄HP ?いじめと現代社会BLOG?
                                    • いじめの直し方 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

                                      何ヶ月か前、荻上チキさんとの共著『いじめの直し方』を朝日新聞出版から出しました。 いじめの直し方 作者: 内藤朝雄,荻上チキ出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/03/19メディア: 単行本購入: 40人 クリック: 800回この商品を含むブログ (20件) を見る この本は絵本になっています。ページをめくりながら、絵が目に飛び込んでくるようになっています。 わたしがこういう絵を描いてほしいと送った線画がすてきなプロの絵になっていました。 わたしが考え、しゃべったことが、チキさんによってすてきな文章になっていました。 そして、中学生にも読める本ができあがりました。 7月にTBSラジオDIGでしゃべりました。 サイトのポッドキャストで聞くことができます。 http://www.tbsradio.jp/dig/2010/07/post-216.html そのなかで、ある思考実験の

                                        いじめの直し方 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
                                      • MIYADAI.com Blog - 本田由紀・内藤朝雄・後藤和智『「ニート」って言うな!』について内藤氏と後藤氏を招き宮崎哲弥氏と議論しました

                                        MIYADAI.com Blog (Archive) > 本田由紀・内藤朝雄・後藤和智『「ニート」って言うな!』について内藤氏と後藤氏を招き宮崎哲弥氏と議論しました « 尊敬する中平卓馬に言及した文章をアップします | [videonews.com] 丸激トーク・オン・ディマンド更新しました » 参考:本田由紀・内藤朝雄・後藤和智『「ニート」って言うな!』光文社新書 宮台◆ 僕の院ゼミで若い衆が同趣旨の本を出そうとしてたが先を越されました(笑)。まず、「激増するニート」が「激増する少年凶悪犯罪」同様の大嘘だと本田由紀氏が明らかにします。次に、嘘の背後に「若者が悪いんだ」と噴出して自分を慰撫するヘタレなオヤジがいると内藤氏が喝破。最後に、出鱈目な議論で商売する浅ましき政治家や論者の軌跡を後藤氏が紹介する。ニート騒ぎはこれで終了かも。阿呆を名指しする記録本としてグッドです。 僕から加えると、ま

                                        • 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

                                          www.youtube.com 取手市の中学校の集団生活で追い詰められ、いじめ殺された中島菜保子さんについて、渾身の力をこめて書こうと思った。だが、大量になされた報道は、ほとんどが学校と教委の不誠実な対応についてのものだった。加害者が追い詰め、被害者が追い詰められた集団生活についての詳しい経緯についての情報が欠けていた。 それで、もっぱら学校と教委についての分析を、下記『講談社現代ビジネス』の連載で行い、加害者が追い詰め、被害者が死にまで追い詰められた集団生活の分析については、今後詳細が公表されるのを待つことにした。 「日本の学校は地獄か…いじめ自殺で市教委がとった残酷すぎる言動」『講談社現代ビジネス』2017年8月20日 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52631 「『いじめ自殺』多発にもかかわらず、学校の有害性が問われない不可解」『講談社現代ビジ

                                            内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
                                          • Amazon.co.jp: いじめの社会理論—その生態学的秩序の生成と解体: 本: 内藤 朝雄

                                              Amazon.co.jp: いじめの社会理論—その生態学的秩序の生成と解体: 本: 内藤 朝雄
                                            • 「いじめ自殺」多発にもかかわらず、学校の有害性が問われない不可解(内藤 朝雄) @gendai_biz

                                              日本の学校からいじめがなくならないのはなぜか? それは有害な学校制度がいつまでも変わらないからである。茨城県取手市ではひどすぎるいじめ自殺事件が起きた。学校は事実を隠し、教育委員会は当初無視しつづけていた。いじめ研究の第一人者がこの事件を徹底分析する。 前回はこちら:日本の学校は地獄か…いじめ自殺で市教委がとった残酷すぎる言動(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52631) 首尾一貫した隠蔽工作 茨城県取手市で起きたいじめ自殺事件に関する市教委の行動を、「いじめがあった」とするのに役立つものと、「いじめがなかった」とするのに役立つものに分類すると、そのほとんどすべてが「いじめがなかった」とするのに役立つタイプになる。 逆に、通常であればしてもおかしくない行動のなかで、「いじめがあった」とするのに役立つ行動はことごとく選択されていない。 「いじめがあった

                                                「いじめ自殺」多発にもかかわらず、学校の有害性が問われない不可解(内藤 朝雄) @gendai_biz
                                              • 日本の学校から「いじめ自殺」がなくならない根本理由(内藤 朝雄) @gendai_biz

                                                教師がいじめ、生徒は自殺した 2017年3月、福井県の中学校で、教員に痛めつけられていた少年が飛び降り自殺をした。 新聞は次のように報じている。 福井県池田町教委は15日、町立池田中学校で2年の男子生徒(当時14)が今年3月に自殺したと発表した。担任と副担任から厳しい指導や叱責(しっせき)を繰り返され、精神的なストレスが高まったことが大きな要因だと結論づけた。(『朝日新聞』2017年10月15日) 学校や軍隊で、生徒や兵士が教員や上官からいためつけられて自殺するケースは、それほどめずらしくない。距離を自由に調節できず逃げられない閉鎖空間で、誰かが誰かの運命をどうにでもできる場合、追い詰められた人はしばしば自殺する。 これについては、「人格を壊して遊ぶ…日本で『いじめ自殺』がなくならない根深い構造」などで繰りかえし述べた。今回は、加害者が生徒ではなく、2名の教員(担任と副担任)であった。

                                                  日本の学校から「いじめ自殺」がなくならない根本理由(内藤 朝雄) @gendai_biz
                                                • いじめ研究の第一人者が問う、日本の学校が染まる「全体主義」の核心(内藤 朝雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

                                                  信じられないような価値の転倒 まず最初に、学校の色に染め上げられた精神医学について典型的な事例を示そう。 学校が精神医学を染め上げる仕方から、学校の奥深い全体主義の本質と、さらに全体主義そのものの本質を見て取ることができる。 事例となるのは、大学病院精神科教授若林慎一郎と榎本和による論文「他罰的な子への嫌がらせ」である。若林は児童青年精神医学を牽引してきた人物でもある(1991年~1994年 日本児童青年精神医学会理事長)。 彼らが書いた内容は、次のようなものだ。 【事例1:他罰的な子へのいやがらせ】 若林らのもとに、「登校拒否」の中学生E子が来院した。 優等生のE子が通うのは、「いじめやいやがらせが横行する」「地域でも校内暴力で有名」な中学校で、さらに一番「悪い」と言われているクラスである。暴力グループに付和雷同する学級集団は、正義感の強いE子にとっては不正がまかりとおる場である。 E子

                                                    いじめ研究の第一人者が問う、日本の学校が染まる「全体主義」の核心(内藤 朝雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
                                                  • Amazon.co.jp: いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書 1984): 内藤朝雄: 本

                                                      Amazon.co.jp: いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書 1984): 内藤朝雄: 本
                                                    • マル激トーク・オン・ディマンド いじめを無くすためにまず私たちがすべきこと 内藤朝雄氏(社会学者・明治大学助教授) - Munchener Brucke

                                                      時間がなかったので、今頃やっと視聴。 いじめ問題に関しては内藤氏の研究には注目していて、著作「いじめの社会理論」は購入したが未読。とりあえずビデオ放送を先に見る。 http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki293_pre.asx 現在のいじめ問題について いじめは時代的、地域的に普遍的に起こるもの。逃げ場のない狭い環境に囲われている条件では起こりうるもの。 日本だけの特殊な現象ではない。ただ日本の学校の異常なまでの共同体主義*1がいじめの温床となっている。 いじめを解決するには 暴力的ないじめに対しては警察を導入。学校を聖域化するのを止め、一般の市民社会と同じルールを適用。 多元性の確保。子どもの社会を学校だけに依存させない。部活動を学校から開放し、地域コミュニティが担う等。 将来的には学級制度を解体すべき。

                                                        マル激トーク・オン・ディマンド いじめを無くすためにまず私たちがすべきこと 内藤朝雄氏(社会学者・明治大学助教授) - Munchener Brucke
                                                      • 内藤 朝雄

                                                        • 内藤朝雄 - 伝統を大切にする社会

                                                          • 内藤朝雄による、オススメいじめ本 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

                                                            内藤さんに、いじめ研究に役立つオススメ書籍を選んでいただきました。以下、内藤さんのコメント付きリストです。 ********************** 1)『いじめの社会理論』柏書房(学術的な本。講談社学術とかちくま学芸とかのムズかしい本を読む習慣のある人は、読んでください) 2)『いじめの構造--なぜ人が怪物になるのか』講談社現代新書(大学入学試験に合格する程度の人であれば、ちんと読めば読める。一般向けの決定版) 3)『〈いじめ学〉の時代』柏書房(理屈なしの感覚で読める。やさしい)。3→2→1の順序で読んでくださればありがたいです。また、内藤以外のものとしては、 4)中井久夫『アリアドネからの糸』(みすず書房)所収の「いじめの政治学」は必読。すばらしい。 5)菅野盾樹『いじめ--学級の人間学』新曜社(中井久夫以外に、学識が深い著者による完成度が高い本はこれ) 6)荻上チキ『ネットいじめ

                                                              内藤朝雄による、オススメいじめ本 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
                                                            • 内藤朝雄さんスペシャルインタビュー その1 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

                                                              みなさま、大変お待たせいたしました。当ブログオリジナルのコンテンツである、内藤朝雄さんのロングインタビューがいよいよ公開です。インタビューでは、『いじめと現代社会――「暴力と憎悪」から「自由ときずな」へ――』の骨子や、昨今のいじめ報道についてお話を伺いました。「その1」では、内藤さんがなぜいじめ問題に関心を持ち始めたのかをお話いただきました。 ******************* ■いじめ問題に関心を持つまで 荻上チキ(BLOG管理人。以下、荻上):2007年2月、双風舎より内藤朝雄さんの著書『いじめと現代社会――「暴力と憎悪」から「自由ときずな」へ――』が発売になりました。その本を出来る限り多くの人に読んでいただきたい、内藤さんのいじめ研究の内容を出来る限り多くの人に知ってもらい、いじめ問題に対する有効なアプローチを検討・実行していただきたいという趣旨で、本書の内容、およびいじめ研究の

                                                                内藤朝雄さんスペシャルインタビュー その1 - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
                                                              • 【体罰という用語をやめよう。ただの犯罪だ】大阪体罰自殺についての内藤朝雄さんらのコメント

                                                                大阪桜宮高校バスケ部の体罰自殺を巡る問題についての内藤朝雄さんらのコメントをまとめました。 ※関連まとめ 【「学校の体質の連続性を断ち切るために入試を中止」という橋下氏の方針は圧倒的に正しい、が危険】― 社会学者・内藤朝雄さんの警告 http://togetter.com/li/440628 【学校が人を怪物にさせる】大津いじめ自殺事件についての内藤朝雄さんのコメント http://togetter.com/li/333849 続きを読む

                                                                  【体罰という用語をやめよう。ただの犯罪だ】大阪体罰自殺についての内藤朝雄さんらのコメント
                                                                • 原宿新聞 - 原宿エリアの最新ニュース - 「いじめ学」内藤朝雄氏に聞く、問題の深層と対策(1)

                                                                  日を追うごとに深刻の度を増す、連日のいじめ報道。だが問題のあまりの根深さを前にして、我々大人が口にできることといえば「命を尊重する教育を」に代表される手垢の付いた反省、実効性の疑われる対策ばかりだ。 いじめをめぐる言葉が10年、20年前からなんら変わらない状況に半ば絶望を覚えながら、著書「いじめの社会理論」などで具体的提言を続けるいじめ問題研究者・内藤朝雄氏(写真=明治大学助教授)を訪ねた。「現状の学校制度を根本から変えない限り、いじめによる自殺はなくなるはずがない」と説く、内藤氏の主張とは。 ―――こうした悪質ないじめが発覚すると、必ず起こるのが「最近の子どもたちはどうなってしまったのか?」という戸惑いの声だ。彼らが行っているいじめは、本当に我々が子供の頃にあったそれとは異質なものだろうか? 「まず断っておきたいが、悪質ないじめは時代に関係なく、閉ざされた濃密な人間関係の中にあっては必ず

                                                                  • 原宿新聞 - 原宿エリアの最新ニュース - 「いじめ学」内藤朝雄氏に聞く、問題の深層と対策(2)

                                                                    (前半から続く) ―――具体的にはどのようなことか? 「学級制度の廃止だ。この制度自体は他の国にもあるものだが、日本ほど人間関係がタイトで、一つの空間に同じ集団が朝から夕方まで押し込められる例は他にはない」 「あなたの子どもがクラスの誰かから人としての尊厳を踏みにじられるような行為を受けたとする。だが、こうした閉ざされた人間関係にあってはその子は無理に心を屈し、嫌われない努力をするほかない。『迫害してくる相手とは適度に距離を置く』という、一般社会では誰もがやっている心の調節を、子どもにだけ許さないのが現在の学級制度だ」 「本来、机を並べる相手は授業ごとに違っていていいし、いつもの教室で決まった相手と食べる給食ではなく、カフェテリアで気の合う相手と食事をするスタイルでもいいはずだ。部活動にしても学校に頼る必要はない。ドイツなどが典型だが、子供たちはスポーツや文化活動も学校とは別の地域クラブに

                                                                    • 日本人だけが見ないフリ!? 政権中枢にはびこる「アブない国家観」(内藤 朝雄) @gendai_biz

                                                                      右でも左でもないリベラルの独立勢力を 私は90年代の学生時代から、北朝鮮の核を「あぶない」と言い続けてきた。左翼ばかりの大学院では「右翼」とレッテルを貼られた。 第一次安倍政権のとき、今起こっているようなことが起きるのではないかと心配し、『右でも左でもないリベラルの独立勢力を』という本を出そうとした。 結局、刊行はしたが、「内藤さんは、いじめでしか知られていないから」ということで、『いじめと現代社会』という不本意なタイトルになった。 自腹を切って大量購入し、永田町の議員会館で行った国会議員向けの「いじめ講演会」で配ったり、同僚にたのみこんで大手雑誌社の編集長を紹介してもらったりもした。が、今どきそんなことが起きるわけがないだろうと一蹴された。 しかし――。第一次安倍政権のときに私が危惧したことは、第二次安倍政権ですべて起こった。 核戦争で日韓380万人が死ぬ 大部分の人は、核戦争が現実的な

                                                                        日本人だけが見ないフリ!? 政権中枢にはびこる「アブない国家観」(内藤 朝雄) @gendai_biz
                                                                      • 新刊『いじめの構造』の一部を公開します! - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

                                                                        『いじめの構造--なぜ人が怪物になるのか』(講談社現代新書)を刊行しました。 本書では、モデル現象としての学校のいじめに焦点を当て、人間が人間にとって怪物になるメカニズムを明らかにし、そこから生じる苦しみを減らすための具体的な政策を提言した。このような内容をレベルを落とさず、しかも誰でも読めるような平易な言葉で書き示すのは、理想ではあるが、大変な注文である。思えば講談社現代新書から依頼を受けたのが二〇〇五年一月。それから担当者が何人も入れ替わり、焦燥感だけがつもった。書けないのである。泥沼の消耗戦ともいうべき月日が流れた。 そして、二〇〇九年二月、この課題をクリアーした。 どうか手にとってご一読ください。 はじめに(3〜5ページ) 逃げることができない出口なしの世界は、恐怖である。そこでは、誰かが誰かの運命を容易に左右し、暗転させることができる。立場の弱い者は、「何をされるか」と過剰に警戒

                                                                          新刊『いじめの構造』の一部を公開します! - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
                                                                        • いじめの社会理論 (内藤朝雄) - raurublock on Hatena

                                                                          amazon から いじめの社会理論 が届きました。今読んでるとこですが、これは確かに凄い本だな。いじめ問題について考える人は必読だろう。 ニコニコ大会議やネットの全能感について考えたことは後でまとめるつもりですが、とりあえずそれとは関係無く衝撃を受けた話を引用してみる。 事例4:ベンちゃん 南日本のある中学校に、クラスメイトから「(勉強の)ベンちゃん」と呼ばれる勉強熱心な女生徒がいた。彼女は「友だち」のノリから浮き上がり、周囲からギスギスした圧迫を受けていた。彼女は「友だちとなかよく共同生活する」ことを強制する共同体型の学校制度のもとで、「学校の友だち」と朝から夕方までギスギスと一緒に過ごしながら、「協調性のない自分ではだめだ」「みんなとなかよく交われるような自分になりたい」とまじめに悩んだ。そしてこの悩みにつけこんだ「学校の友だち」は、悪意をこめて彼女を壊そうとした。つまり「友だち」は

                                                                            いじめの社会理論 (内藤朝雄) - raurublock on Hatena
                                                                          • 日本の学校は地獄か…神戸「教員いじめ事件」の残酷すぎる支配構造(内藤 朝雄) @gendai_biz

                                                                            神戸・教員間いじめ事件の衝撃 2019年10月、教員による教員「いじめ」が大きく報道された。舞台は神戸市立東須磨小学校。インフォーマルな権力を掌握した教員グループが、他の教員たちを習慣的に辱め、暴力を振るい、奴隷化し、そのことを楽しんでいた。 被害教員を恥辱にまみれさせる嗜虐あそびの数々は、奴隷プレイともいうべきしかたで、生きることのすべてをきめ細かく「わがもの」につくりかえようとするものであり、全人的な教育・指導(人格支配)の創意に満ちていた。 またそれは、職場を加害教員グループを中心とするお祭り騒ぎで埋め尽くす、政治的な空間占拠の営みでもある。彼らは、ここはオレたちを中心とした祭りで埋め尽くされた世界であるという「現実」をつくりあげ、逆らうことはできないぞと他人を畏怖させ、支配を確かなものにする。 被害教員を(それが人間だからこそ)人間以下の存在に変形させるお祭り騒ぎによって、あそびの

                                                                              日本の学校は地獄か…神戸「教員いじめ事件」の残酷すぎる支配構造(内藤 朝雄) @gendai_biz
                                                                            • Amazon.co.jp: いじめの直し方: 内藤 朝雄, 荻上 チキ: 本

                                                                                Amazon.co.jp: いじめの直し方: 内藤 朝雄, 荻上 チキ: 本
                                                                              • 内藤朝雄 - 小谷野敦氏との論争

                                                                                • なぜ日本の学校から「いじめ」がなくならないのか…たった2つの「シンプルかつ納得の理由」(内藤 朝雄)

                                                                                  最近、また「いじめ」が大きなニュースとなっている。なぜいまだに根本的な解決にいたっていないのだろうか。 いじめは1980年代なかば以降、人びとの関心をひく社会問題になったが、いじめ対策は効果をあげていない。 それは、学校に関する異常な「あたりまえ」の感覚が一般大衆に根強く浸透してしまっているからである。マス・メディアや政府、地方公共団体、学校関係者、教育委員会(教委)、教育学者や評論家や芸能人たちがでたらめな現状認識と対策をまき散らし、一般大衆がそれを信じ込んでしまうためでもある。 私たちが学校に関して「あたりまえ」と思っていることが、市民社会のあたりまえの良識を破壊してしまう。この学校の「あたりまえ」が、いじめを蔓延させ、エスカレートさせる環境要因となっているのだ。 (※本稿は現代ビジネス編『日本の死角』を一部再編集の上、紹介しています)

                                                                                    なぜ日本の学校から「いじめ」がなくならないのか…たった2つの「シンプルかつ納得の理由」(内藤 朝雄)