10月14日は「鉄道の日」。これは旧暦の9月12日にあたり、明治5年に新橋~横浜間で日本の鉄道が正式に開業した日だ。国鉄時代は「鉄道記念日」と呼んだけれど、現在は「鉄道の日」として、すべての鉄道会社の記念日となった。ところで、日本の鉄道の開業日、記念式典列車は何両編成で、誰が乗っていたのだろう? その資料は、2012年に「品川歴史館」(東京都品川区)で開催された「鉄道開通140周年記念 品川鉄道事始め -陸蒸気が品川を走る-」で公開された。原典は1974(昭和49)年に編さんされた『日本国有鉄道百年史』とのことだ。その資料によると、開業記念式典列車は客車9両で構成されていた。機関車は2号蒸気機関車だった。来賓客は明治天皇のほか、政府高官、各国の公使たちであったという。 明治の歴史上の人物が多数乗車 客車9両の乗客たちを詳しく見ていこう。まず機関車寄りの1号車と2号車は近衛護衛兵が乗車してい