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医事に関するエントリは79件あります。 COVID-19医療新型コロナウイルス などが関連タグです。 人気エントリには 『緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社』などがあります。
  • 緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

    緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康) No.5004 (2020年03月21日発行) P.30 白木公康 (千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部)) 木場隼人 (金沢大学附属病院呼吸器内科) 登録日: 2020-03-18 最終更新日: 2020-03-18 しらき きみやす:1977年阪大卒。2013年富山大学医学部学科長,2019年4月から現職。専門は臨床ウイルス学。新型コロナウイルス感染症の治療薬の候補に挙がっている抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル(商品名:アビガン)を開発 No.5005 緊急寄稿(2)COVID-19治療候補薬アビガンの特徴 No.5006 緊急寄稿(3)COVID-19を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴 No.5036 緊急寄稿(4)新型コロナウイルス感染症(COVI

    • [緊急寄稿]日本の新型コロナ対策は成功したと言えるのか─日本の死亡者数はアジアで2番目に多い(菅谷憲夫)|Web医事新報|日本医事新報社

      [緊急寄稿]日本の新型コロナ対策は成功したと言えるのか─日本の死亡者数はアジアで2番目に多い(菅谷憲夫) No.5014 (2020年05月30日発行) P.30 菅谷憲夫 (慶應義塾大学医学部客員教授,WHO重症インフルエンザガイドライン委員) 登録日: 2020-05-20 最終更新日: 2020-05-20 1.    SARS-Coronavirus-2(SARS-CoV-2)の日本の流行 世界保健機関(WHO)は,本年3月11日に新型コロナウイルス〔SARS-Coronavirus-2(SARS-CoV-2)〕のパンデミックを宣言し,日本国内でも,2020年3月から流行が本格化した。4月7日に,東京,神奈川,千葉など7都府県に緊急事態宣言が出て,4月16日には,宣言が全国に拡大された。5月に入り,日本の流行も終息傾向が見られるようになった。Social Distancingや休校

      • 【識者の眼】「COVID-19に対するイベルメクチンの現時点のEBM」倉原 優|Web医事新報|日本医事新報社

        【識者の眼】「COVID-19に対するイベルメクチンの現時点のEBM」倉原 優 No.5080 (2021年09月04日発行) P.55 倉原 優 (国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科) 登録日: 2021-08-10 最終更新日: 2021-08-10 この1年、SNSで論争が繰り広げられているテーマの1つに「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するイベルメクチン」がある。先に書いておくが、2021年8月9日時点での結論としては、コクランレビューによれば「COVID-19の予防・治療に対する使用を支持しない」というのがユニバーサルコンセンサスである1)。 この一件で、医学生に「EBMとは何か」というテーマで1時間の講義ができるくらい、良い点・悪い点の縮図が観察された。 疥癬に対するイベルメクチンが有効であることは疑いようがないが、これがCOVID-19となると一からエビデ

        • 【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:感染ピークを抑えている?」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

          【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:感染ピークを抑えている?」岩田健太郎 No.5007 (2020年04月11日発行) P.56 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2020-04-02 最終更新日: 2020-04-02 「新型コロナウイルス感染対策は封じ込めのフェーズは終わった、これからは感染のピークを下げて、ずらす方向にシフトすべきだ」という専門家会議の見解を耳にした。 この大方針は概ね、正しい。急激な、指数関数的感染拡大が起きてしまうと中国・武漢のように万単位の患者が発生し、たくさんの死亡者が出る。韓国もこれで苦しんだ。本稿執筆時点ではイタリア、フランス、スペインといったヨーロッパ諸国で同じことが起き、米国ではニューヨークが同じように苦しんでいる。急激な患者の拡大は医療を圧迫し、医療者を疲弊させ、医療リソースは枯渇する。それは結局患者のアウトカムに

          • 【識者の眼】「科学的であること 人道的であること」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

            【識者の眼】「科学的であること 人道的であること」岩田健太郎 No.5173 (2023年06月17日発行) P.63 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2023-06-07 最終更新日: 2023-06-07 「終末期の患者でもコロナで面会できない。感染防御のことばかり考えていて家族が寄り添う時間が奪われてる」という批判を目にした。 事実はこれとはまったく異なる。 我々専門家はどのように家族が面会できるかを考え続けた。たとえば家族内クラスターから患者が発生したときには家族は全員、「今」感染する可能性はほぼゼロなわけで、なんならマスクなしで顔を合わせてお看取りだってできるのだ。実際、そういう提案をしたこともある。感染防御のことを科学的に考え抜くからこそ、合理的な「家族と寄り添う時間」が持てる。 しかし、こういうときに、けんもほろろに断ってくるのは感染症を専門と

            • 【識者の眼】「ファクターXは実在しない」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社 登録日: 2020-08-27 最終更新日: 2020-08-27

              新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第二波」が容赦なくやってきた。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は感染対策を緩めると、容赦なくその「緩いところ」を突いてくる。もちろん、そのことそのものは、大きな問題ではない。COVID-19は少数の感染者の場合、対策は難しくない。検査し、隔離し、濃厚接触者を突き止めて、そしてクラスターを制御するのである。 ところが、「第一波」ではできたこの基本的な感染制御を日本の政府は放棄してしまった。「若い人だけの感染症だから」「経済を回さねば」「重症者は出ていない」「医療は逼迫していない」という理由で、当然行うべき「感染者を減らす」という努力を怠ってしまったのだ。 若者の感染を看過していると、確実にその感染は高齢者などリスクグループに移行する。旅行を励行すれば、必ず感染は飛び火する。重症者が出ていないと嘯いていると、いずれは重症者や死者が出る。

              • 【識者の眼】「医療崩壊というリアルなシナリオ」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                No.5046 (2021年01月09日発行) P.58 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2020-12-23 最終更新日: 2020-12-22 目の前の感染管理認定看護師が「医療崩壊だー」と嘆いている。もちろん、冗談を言っているのではない。 兵庫県では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に充てられた病床がほぼ使いつくされている(本稿執筆時点2020年12月22日)。いやいや、ダッシュボードを見るとまだ空床があるじゃないか(https://www.stopcovid19.jp/)、という意見は「机上の空論」というもので、例えば多くの「空床」は「ほとんど何もしなくてよい」軽症患者限定のベッドだったりする。そういう患者の多くは専用のホテルや自宅待機でも大丈夫だから病院に入院する必要はない。「医療」が必要な中等症、重症患者を診るベッドは逼迫しており、ほと

                • 【識者の眼】「デルタ株は空気感染するのか」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                  デルタ株は空気感染だ、空気感染が主な感染経路だ、といった言葉がSNSなどで僕の耳に入ってくる。 しかし、これを裏付ける科学的な実証データが見つからない。 それも当然だ。デルタ株そのものが2020年10月にインドで初めて見つかったのだ。日本など先進国で見つかり流行するようになったのもごく最近のことで、日本では今年5月に初めての感染者が確認された(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210806/k10013183971000.html)。感染経路や毒性など、ウイルス学的、疫学的属性が明確になるにはまだしばらく時間がかかるだろう。 8月28日にThe Lancet Infectious Diseasesに発表された英国の疫学データでは、デルタ株の感染は英国由来のアルファ株に比べ、救急外来受診や入院のリスクが増すことが示唆された。重要な知見だ(Twohig KA

                  • 沖縄県PCR検査コンビニ受診急増で医療崩壊危機→方針転換「無症状は検査しない」 – 九州医事研究会ニュース

                    沖縄は、PCR検査を鹿児島等の他の自治体に頼まれては、との意見を聞き、その通りと思っています。 沖縄は、日本の犠牲ともなって、基地があるのですから、他の自治体も要請に応えるとおもっていますし、沖縄のPCR検査は、政府自身が責任をもつべきものと思っています。 沖縄の新型コロナの由来は、米軍基地由来か、GO TO由来の本土由来か、も知りたいと思っています。 いいねいいね

                      沖縄県PCR検査コンビニ受診急増で医療崩壊危機→方針転換「無症状は検査しない」 – 九州医事研究会ニュース
                    • 【識者の眼】「“バブル”の概念理解ができていない」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                      【識者の眼】「“バブル”の概念理解ができていない」岩田健太郎 No.5071 (2021年07月03日発行) P.57 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2021-06-25 最終更新日: 2021-06-25 丸川珠代五輪相が、入国したウガンダ代表に発生した新型コロナ感染について「対応に問題なし」という認識を示した。「検疫で引っ掛かった方も、そのままバブルの中に入ったままの状態で、待機すべき場所に行っていただく」のだそうで、これには驚いた(https://news.yahoo.co.jp/articles/04fe92f6d95c4d4340d13765c3df1187f2548faf)。 一般的に日本の政治家の科学的リテラシーは低い。だから、丸川大臣が新型コロナについての知識理解が十分でなかったとしても驚くべきではない。が、このような記者会見では当然担当官

                      • 緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

                        緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康) No.5004 (2020年03月21日発行) P.30 白木公康 (千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部)) 木場隼人 (金沢大学附属病院呼吸器内科) 登録日: 2020-03-18 最終更新日: 2020-03-18 しらき きみやす:1977年阪大卒。2013年富山大学医学部学科長,2019年4月から現職。専門は臨床ウイルス学。新型コロナウイルス感染症の治療薬の候補に挙がっている抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル(商品名:アビガン)を開発 No.5005 緊急寄稿(2)COVID-19治療候補薬アビガンの特徴 No.5006 緊急寄稿(3)COVID-19を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴 No.5036 緊急寄稿(4)新型コロナウイルス感染症(COVI

                        • [緊急寄稿]日本の新型コロナ対策は成功したと言えるのか─日本の死亡者数はアジアで2番目に多い(菅谷憲夫)|Web医事新報|日本医事新報社

                          [緊急寄稿]日本の新型コロナ対策は成功したと言えるのか─日本の死亡者数はアジアで2番目に多い(菅谷憲夫) No.5014 (2020年05月30日発行) P.30 菅谷憲夫 (慶應義塾大学医学部客員教授,WHO重症インフルエンザガイドライン委員) 登録日: 2020-05-20 最終更新日: 2020-05-20 1.    SARS-Coronavirus-2(SARS-CoV-2)の日本の流行 世界保健機関(WHO)は,本年3月11日に新型コロナウイルス〔SARS-Coronavirus-2(SARS-CoV-2)〕のパンデミックを宣言し,日本国内でも,2020年3月から流行が本格化した。4月7日に,東京,神奈川,千葉など7都府県に緊急事態宣言が出て,4月16日には,宣言が全国に拡大された。5月に入り,日本の流行も終息傾向が見られるようになった。Social Distancingや休校

                          • 【識者の眼】「PCR検査をめぐる再混乱─集団的同調圧力で決めてはいけない」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                            【識者の眼】「PCR検査をめぐる再混乱─集団的同調圧力で決めてはいけない」岩田健太郎 No.5010 (2020年05月02日発行) P.58 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2020-04-23 最終更新日: 2020-04-23 患者数が少なかった時期にはこの方法はうまく行っていた。が、患者数が増えるとむしろこの方法こそが医療現場を疲弊させ、崩壊寸前にまで至らしめてしまった。検査基準を満たさぬと検査を断る保健所。検査を求めていくつもの医療機関をハシゴする患者や救命救急士たち。行き来する保健所と医療機関の折衝の電話。さっさと保健所を介さずに検査できていれば回避できていた混乱である。 患者数が増えてPCR検査のニーズも増えた。当初は一部の「専門家」の失笑すら買っていた韓国のドライブスルーも「実は便利だよね」ということでなし崩しに導入された。それはいい。 しか

                            • 【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:非常に厄介だが、対峙の方法はほぼ確立している」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                              新型コロナウイルス感染症に関する前回のコラム(「中国で流行している新型コロナウイルス感染症、あらゆる可能性を“想定内”に」No.4996、WEB医事新報2020年1月17日)は以下の言葉で閉じた。「我々医療者に必要なのは冷静であり続けること。しかし油断もしないこと。『分からないこと』に自覚的であり、曖昧さに耐えること。意外な新情報にも驚かないこと。つまり、あらゆる可能性を「想定内」にしておくことである」 わずか1カ月ちょっと前の言葉であるが、残念なことに想定していた最悪のシナリオに近い状況に世界は、そして日本は近づいてきている。 よく、「基本再生産数」R0という概念が感染力を表す際に用いられるが、これは新型コロナウイルスの、ウイルス学的特徴だけがもたらすわけではない。閉じた空間、クルーズ船やコンサート会場などではR0は6以上に跳ね上がり、堅牢な感染対策のもとではその値は非常に小さくなる。「

                              • 【識者の眼】「5類の後の世界」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                                No.5154 (2023年02月04日発行) P.68 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2023-01-24 最終更新日: 2023-01-24 2類が5類になりました。とはいえ、そもそも2類は2類じゃない。指定医療機関なんてガン無視だし、入院勧告なんてもはややってないし、全数報告もしていない。こんなの全然、2類じゃない。ニセ2類だ。 5類になったからといって、大きな変化が生じるわけじゃない。入院が必要なら入院はするだろうし、報告する点では2類と同じだ。いきなり高額なコロナの薬を3割負担、というのは現実的じゃないから、どのみち公費負担は継続される。こちらも5類のふりをした、ニセ5類だ。 ニセ2類からニセ5類になっても、医療現場は大きくは変わらない。おそらく一番困るのは救急隊とその周辺だろう。コロナ診療の空床補填はなされなくなり、感染防御に人的、金銭的コスト

                                • 緊急寄稿(2)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

                                  緊急寄稿(2)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴(白木公康) No.5005 (2020年03月28日発行) P.25 白木公康 (千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部)) 登録日: 2020-03-25 最終更新日: 2020-05-28 しらき きみやす:1977年阪大卒。2013年富山大学医学部学科長,2019年4月から現職。専門は臨床ウイルス学。新型コロナウイルス感染症の治療薬の候補に挙がっている抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル(商品名:アビガン)を開発 No.5004 緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察 No.5006 緊急寄稿(3)COVID-19を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴 No.5036 緊急寄稿(4)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対

                                  • 【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症はSARSに類似(2)─インフルエンザに比べはるかに重い疾患」菅谷憲夫|Web医事新報|日本医事新報社

                                    【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症はSARSに類似(2)─インフルエンザに比べはるかに重い疾患」菅谷憲夫 No.5001 (2020年02月29日発行) P.56 菅谷憲夫 (神奈川県警友会けいゆう病院感染制御センターセンター長・小児科、慶應義塾大学医学部客員教授、WHO重症インフルエンザガイドライン委員) 登録日: 2020-02-18 最終更新日: 2020-02-18 新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は国内での流行も危惧される状況になった。国内での人から人への感染が進行しているにもかかわらず、日本政府が中国からの入国を禁止しなかったことは、COVID-19の感染性、重症度を過小評価した重大な失策と考えられる。すでに水際対策の段階は越えて、日本各地にウイルスが蔓延している可能性がある。 常識に反した報道 日本のマスコミが一貫して、重症度は低いと報道してきたことも、

                                    • 【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症はSARSに類似、厳重な警戒が必要」菅谷憲夫|Web医事新報|日本医事新報社

                                      【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症はSARSに類似、厳重な警戒が必要」菅谷憲夫 No.4998 (2020年02月08日発行) P.50 菅谷憲夫 (神奈川県警友会けいゆう病院感染制御センターセンター長・小児科、慶應義塾大学医学部客員教授、WHO重症インフルエンザガイドライン委員) 登録日: 2020-02-03 最終更新日: 2020-02-03 2020年1月になって、中国武漢での2019 Novel Coronavirus(2019-nCoV)の流行が大きな問題となっている。しかし、日本政府の対策は遅れ、国内での人から人への感染が明らかになった時点でも、中国の感染地域からの団体観光旅行を放置したのは、2019-nCoVの感染性、重症度を過小評価したと考えられる。日本では、コロナウイルスの重症感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の患者発生がなく

                                      • 【識者の眼】「新型コロナ肺炎の死亡に播種性血管内凝固症候群(DIC)が関与している?」鄭 忠和|Web医事新報|日本医事新報社

                                        【識者の眼】「新型コロナ肺炎の死亡に播種性血管内凝固症候群(DIC)が関与している?」鄭 忠和 No.5011 (2020年05月09日発行) P.19 鄭 忠和 (獨協医科大学特任教授、和温療法研究所所長) 登録日: 2020-04-24 最終更新日: 2020-04-24 数日前、イタリアの著名な病理学者の談話が日本語に訳されて、性差医療情報ネットワーク(理事長:天野恵子)に送られてきた。重症の新型コロナ肺炎による死亡の原因は、新型コロナウイルス感染症に誘発された播種性血管内凝固症候群(DIC)によるものであるとの内容で驚いた。しかし私には納得できる点が多々あった。この頃、新型コロナウイルスに感染していた11件の変死体(路上や自宅)の報道に、死因は肺炎以外の原因による突然死を疑っていたので、重症新型コロナ肺炎の死亡がDICによるとの情報に合点した。11件の変死体の死因は、おそらくDIC

                                        • 【識者の眼】「リモートワークはなぜ進まないのか─COVID-19対策には覚悟が必要」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                                          リモートワーク、在宅勤務が進まない。相変わらず満員電車が形成される。 「なぜなんでしょう」は、某新聞記者から受けた取材。Zoomのリモート取材だ。僕はオフィスにいて一人。相手もオフィスにいて、後ろを別の記者たちが闊歩している。 「なぜもなにも……あなた、今、新聞社にいるでしょう。リモート取材なら自宅にいたってできるはず。なぜ、出社されたんですか」 「いや……言われてみれば」 リモートワークができないのは……いや、できないのではない。やらないのだ。ほとんどの問題は「できない問題」ではなく「やらない問題」であり、「やりたくない問題」なのである。要するに「仕事は職場に集まってやりたい」という欲望だけが、そうさせるのである。理性を欲望が飲み込んでしまっているのだ。 僕は「できない理由」を連呼する連中を信用しない。彼らは本心では「できない」のではなく「やりたくない」のだ。現状維持の重力に魂を奪われた

                                          • 【緊急寄稿】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方の役割(渡辺賢治ほか)|Web医事新報|日本医事新報社

                                            【緊急寄稿】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方の役割(渡辺賢治ほか) No.5008 (2020年04月18日発行) P.44 渡辺賢治 (横浜薬科大学特別招聘教授) 金成俊 (横浜薬科大学教授) 柴山周乃 (第一薬科大学教授) 劉建平 (北京中医薬大学教授) 賈立群 (中日友好病院腫瘍内科主任) 金容奭 (慶熙大学教授) 顔宏融 (中国医薬大学中医学院副院長) 登録日: 2020-04-13 最終更新日: 2020-04-13 1.    はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,中国・武漢でオーバーシュートした時点では,グローバルに感染拡大するとは誰も予想していなかった。わが国においては,武漢からの帰国者,ダイアモンド・プリンセス号における初期の感染フェーズから一気に広がることはなかったが,最近になって,オーバーシュートの危険性に警鐘が鳴らされてい

                                            • 緊急寄稿(3)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

                                              緊急寄稿(3)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴(白木公康) No.5006 (2020年04月04日発行) P.34 白木公康 (千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部)) 松本志郎 (熊本大学生命科学研究部小児科学講座准教授) 登録日: 2020-04-01 最終更新日: 2020-04-01 しらき きみやす:1977年阪大卒。2013年富山大学医学部学科長,2019年4月から現職。専門は臨床ウイルス学。新型コロナウイルス感染症の治療薬の候補に挙がっている抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル(商品名:アビガン)を開発 No.5004 緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察 No.5005 緊急寄稿(2)COVID-19治療候補薬アビガンの特徴 No.5036 緊急寄

                                              • 【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:指定感染症であることによる混乱の可能性」浅香正博|Web医事新報|日本医事新報社

                                                【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:指定感染症であることによる混乱の可能性」浅香正博 中国の武漢で始まった新型コロナウイルス感染症は中国本土を越えてわが国や韓国にまで波及し、さらに全世界に広がりを見せている。医療従事者の一人として私もわが国での新型コロナウイルス感染の広がりを憂えている。この感染症は無症候性キャリアの存在が明らかになった時点できわめて予防しにくい感染症となった。さらに1月28日、政府が本感染症を「指定感染症」に指定したことにより、医療現場では季節性インフルエンザの診療よりはるかに煩雑なものとなっている。 この感染症の診断はPCR検査によって行われている。PCR検査は感度については良好であるが、鼻咽頭粘膜などの検体採取部にウイルスが存在しない場合、感度をいくら上げても陰性と出る可能性が大きい。そのため検査陽性の場合は感染ありと断定できるが、陰性の場合は信用ができない可能性

                                                • 香山リカ on Twitter: "私は1985年『医事新報ジュニア(だったかな。医学生向け雑誌)』の夏休み研修募集を見て、国立武蔵療養所(当時)に2週間ほどお世話になり、帰還兵専用の病棟に配属されました。ほとんどの方は行き場所もなく、社会復帰の機会も与えられず、長… https://t.co/ung9PcS7jq"

                                                  私は1985年『医事新報ジュニア(だったかな。医学生向け雑誌)』の夏休み研修募集を見て、国立武蔵療養所(当時)に2週間ほどお世話になり、帰還兵専用の病棟に配属されました。ほとんどの方は行き場所もなく、社会復帰の機会も与えられず、長… https://t.co/ung9PcS7jq

                                                    香山リカ on Twitter: "私は1985年『医事新報ジュニア(だったかな。医学生向け雑誌)』の夏休み研修募集を見て、国立武蔵療養所(当時)に2週間ほどお世話になり、帰還兵専用の病棟に配属されました。ほとんどの方は行き場所もなく、社会復帰の機会も与えられず、長… https://t.co/ung9PcS7jq"
                                                  • 【識者の眼】「Twitterで叫ばれる医師過労問題、つまるところお金の問題」倉原 優|Web医事新報|日本医事新報社

                                                    【識者の眼】「Twitterで叫ばれる医師過労問題、つまるところお金の問題」倉原 優 厚生労働省労働基準局は2019年7月に、「医師、看護師等の宿日直許可基準について」という文書を公表し、宿直のことを「①通常の勤務時間から完全に解放された後のものである、②宿日直中に従事する業務は、一般の宿日直業務以外には、特殊な措置を必要としない軽度または短時間の業務に限る、③一般の宿日直の許可の際の条件を満たしている、という3条件を全て満たし、かつ、宿直は夜間に十分な睡眠を取り得るもの」と定義している。しかし残念ながら、“激務の宿直”というのはどこの病院でも常態化しており、しばしばTwitterでも医師のインフルエンサーがフォロワーに問題提起している。 これにはいくつか問題がある。もちろん適切に病院側が夜間報酬を支払うべきなのだろうが、赤字経営の病院が多い中、どうにか宿直ということでお願いできないかとい

                                                    • 冷却ジェルシートにはクーリング効果があるのか? |Web医事新報|日本医事新報社

                                                      No.4952 (2019年03月23日発行) P.60 勝 博史 (東京都立小児総合医療センター看護担当科長/集中ケア認定看護師) 登録日: 2019-03-20 最終更新日: 2019-03-18 子どもが発熱時に冷却ジェルシート(冷えピタⓇ,熱さまシートⓇ)をおでこや体に貼付しているのをよく見ますが,どれくらい体温を下げる効果があるのでしょうか。額部ではあまり効果はなく,深部に近い腋窩や鼠径部ならある程度の効果があると考えられますが,いかがでしょうか。 (山口県 M) 【回答】 【苦痛緩和には効果的だが,体温を下げることまでは期待できない】 (1)冷却ジェルシートの作用 冷却ジェルシートを貼付しても,体温を下げる(解熱する)効果はありません。 冷却ジェルシートによる冷却の原理は,ジェルに含まれている水分が蒸発することによる「気化熱」により貼付部の温度が局所的に下がるというものです。簡

                                                      • 外科医減少への抜本的対策について[炉辺閑話]|Web医事新報|日本医事新報社

                                                        No.4993 (2020年01月04日発行) P.26 土岐祐一郎 (大阪大学消化器外科教授/第119回日本外科学会学術集会会頭) 登録日: 2020-01-02 最終更新日: 2019-12-20

                                                        • 北欧では寝たきりや胃瘻患者が少ないって本当?その理由は?【QOLを重視した人生観や医療費削減の方針などのため】|Web医事新報|日本医事新報社

                                                          北欧では寝たきりや胃瘻患者が少ないって本当?その理由は?【QOLを重視した人生観や医療費削減の方針などのため】 No.4785 (2016年01月09日発行) P.60 宮本礼子 (桜台明日佳病院認知症総合支援センター長) 宮本顕二 (労働者健康福祉機構北海道中央労災病院院長) 登録日: 2016-01-09 最終更新日: 2016-10-25 【Q】 高負担高福祉国家として知られる北欧諸国では,寝たきりの高齢者や胃瘻患者がほとんどおらず,誤嚥性肺炎治療などもあまり行われないと聞きましたが本当ですか。これは,国家経済的理由,宗教や人生観によるものでしょうか。著書,論文を併せてお教え下さい。 (京都府 I) 【A】 質問者の言う「寝たきりの高齢者」を,人工栄養〔経管栄養(経鼻,胃瘻),静脈栄養〕で延命され,寝たきりになっている高齢者ととらえると,北欧だけでなく米・豪にもそのような人はほとんど

                                                          • 【識者の眼】「中国で流行している新型コロナウイルス感染症、あらゆる可能性を“想定内”に」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                                                            【識者の眼】「中国で流行している新型コロナウイルス感染症、あらゆる可能性を“想定内”に」岩田健太郎 No.4996 (2020年01月25日発行) P.56 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2020-01-17 最終更新日: 2020-01-17 2019年12月以降、中国の湖北省武漢市で肺炎が流行し、これが今まで知られていなかった新しいタイプのコロナウイルス(novel coronavirus〔2019-nCoV〕) が原因と判明した。当初59名と報じられた患者数は本稿執筆時点(2020年1月17日)で41名と訂正され、2名が死亡に至っている。12名は回復して退院した。死亡者のうち1名は60代の男性で、心筋炎を合併したという(国際感染症学会メーリングリストProMedによる〔https://promedmail.org/〕)。もう1名の死亡例についても心筋

                                                            • 日本の新型コロナ対策の問題点─日本の超過死亡数はカナダを抜きフランスに迫る(菅谷憲夫)[学術論文]|Web医事新報|日本医事新報社

                                                              日本の新型コロナ対策の問題点─日本の超過死亡数はカナダを抜きフランスに迫る(菅谷憲夫)[学術論文] No.5216 (2024年04月13日発行) P.32 菅谷憲夫 (慶應義塾大学医学部客員教授,国際インフルエンザ学会(ISIRV)理事) 登録日: 2024-04-12 最終更新日: 2024-04-12 1. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の発生 新型コロナウイルス感染症(以下,新型コロナ)は,日本では2020年1月6日にNHKニュース1)で,中国・武漢において原因不明の肺炎が発生していることが報道され,同年1月14日に,WHOは患者から新型のコロナウイルス(SARS-CoV-2)が検出されたことを明らかにした。その上で「今のところ大規模に感染が広がっている状況ではない」としながらも,「家族間など限定的だが,ヒトからヒトに感染する可能性もある」とした。 注目すべきは,1月2

                                                              • 「新型コロナウイルス」関連コメント〜【識者の眼】より〜|電子コンテンツ|日本医事新報社

                                                                ファクターXは実在しない 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 掲載日時:2020年8月27日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第二波」が容赦なくやってきた。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は感染対策を緩めると、容赦なくその「緩いところ」を突いてくる。もちろん、そのことそのものは、大きな問題ではない。COVID-19は少数の感染者の場合、対策は難しくない。検査し、隔離し、濃厚接触者を突き止めて、そしてクラスターを制御するのである。 ところが、「第一波」ではできたこの基本的な感染制御を日本の政府は放棄してしまった。「若い人だけの感染症だから」「経済を回さねば」「重症者は出ていない」「医療は逼迫していない」という理由で、当然行うべき「感染者を減らす」という努力を怠ってしまったのだ。 若者の感染を看過していると、確実にその感染は高齢者などリスクグループに

                                                                • [緊急寄稿]COVID-19は空気感染対策に注力を(向野賢治 ほか)|Web医事新報|日本医事新報社

                                                                  [緊急寄稿]COVID-19は空気感染対策に注力を(向野賢治 ほか) No.5125 (2022年07月16日発行) P.30 向野賢治 (福岡記念病院感染制御部長) 原 宏 (東京農工大学名誉教授) 登録日: 2022-06-28 最終更新日: 2022-07-07 Point COVID-19は主に空気感染によって起こる。空気感染の公式に基づいて感染対策を考えよう。そのためには換気設備・器具にもっと資源を集中すべきである Fomite(物・環境表面)からの感染はほとんどない。過剰な消毒は再検討すべきである 接触・飛沫感染対策に空気感染対策を追加するのではなく,空気感染対策へシフトしよう。そのためには,建築・理工学系を含めた専門家集団によるCOVID-19空気感染対策の実践ガイドラインの作成が望まれる はじめに わが国がコロナ禍に巻き込まれて2年半が過ぎようとしているが,国民は今なお息苦

                                                                  • 【識者の眼】「COVID-19流行は緊急事態─今こそ、ファビピラビル(アビガン®)の使用を解禁すべき」菅谷憲夫|Web医事新報|日本医事新報社

                                                                    【識者の眼】「COVID-19流行は緊急事態─今こそ、ファビピラビル(アビガン®)の使用を解禁すべき」菅谷憲夫 No.5006 (2020年04月04日発行) P.58 菅谷憲夫 (神奈川県警友会けいゆう病院感染制御センターセンター長・小児科、慶應義塾大学医学部客員教授、WHO重症インフルエンザガイドライン委員) 登録日: 2020-03-27 最終更新日: 2020-04-06 1.SARS-Coronavirus-2 新型コロナウイルスの感染症名はCoronavirus disease 2019(COVID-19)であるが、ウイルス名に注目すれば、SARS-Coronavirus-2(Sars-CoV-2)である。 Sars-CoV-2感染症は、インフルエンザに比べ、はるかに重い疾患であることは間違いなく〔「COVID-19はSARSに類似(2)」(No.5001〕参照)、治療薬、ワク

                                                                    • 【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症はSARSに類似(3)─中国ガイドラインを踏まえた診断・治療の提案」菅谷憲夫|Web医事新報|日本医事新報社

                                                                      【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症はSARSに類似(3)─中国ガイドラインを踏まえた診断・治療の提案」菅谷憲夫 No.5002 (2020年03月07日発行) P.58 菅谷憲夫 (神奈川県警友会けいゆう病院感染制御センターセンター長・小児科、慶應義塾大学医学部客員教授、WHO重症インフルエンザガイドライン委員) 登録日: 2020-02-26 最終更新日: 2020-02-26 SARS-CoV-2 新型コロナウイルスの正式名称は国際ウイルス分類委員会(ICTV)によりSARS-CoV-2と決定された。感染症名はCOVID-19であるが、ウイルス名に注目すれば、この感染症が、SARSの類縁疾患であることは明白で(SARSのウイルス名はSARS-Coronavirus)、これを季節性インフルエンザと比較してきた日本のマスコミ報道は本質的に誤りであった。それが国民、医療関係者の認識を誤ら

                                                                      • 医事課に連絡するY💉PPPM on Twitter: "「女性自身」 表紙は「女医23人 コロナワクチン接種しない医師の理由」という見出し。「緊急誌上アンケート」という文字が色を変えてあり、かつ小さいので、女医が23人もワクチンを打たないと言っているように見える。中身は23人中20人が… https://t.co/cTsdfAc9xy"

                                                                        「女性自身」 表紙は「女医23人 コロナワクチン接種しない医師の理由」という見出し。「緊急誌上アンケート」という文字が色を変えてあり、かつ小さいので、女医が23人もワクチンを打たないと言っているように見える。中身は23人中20人が… https://t.co/cTsdfAc9xy

                                                                          医事課に連絡するY💉PPPM on Twitter: "「女性自身」 表紙は「女医23人 コロナワクチン接種しない医師の理由」という見出し。「緊急誌上アンケート」という文字が色を変えてあり、かつ小さいので、女医が23人もワクチンを打たないと言っているように見える。中身は23人中20人が… https://t.co/cTsdfAc9xy"
                                                                        • 市販の二酸化塩素製剤の殺菌効果と人体への安全性は? |Web医事新報|日本医事新報社

                                                                          市販の二酸化塩素製剤の殺菌効果と人体への安全性は? 市販の二酸化塩素製剤は密閉空間での殺菌効果はある程度認められるようですが,ペン型やネームホルダー型等の携帯型もあります。動きのある空間での効果はどの程度確認されているのでしょうか。 (千葉県 C) 【回答】 【殺菌効果に一定の評価ができず,人体への安全性も確立されていない】 二酸化塩素の殺菌効果を売り物にした製品が出回っています。その効果を評価する前に,二酸化塩素はわが国では消毒薬に分類されていない未認可物質であることを理解しなければなりません。医薬品でも,医薬部外品でもなく,雑品(雑貨)に分類されており,製品の主成分表示の義務はありません。殺菌消毒効果を表示した場合には,不適表示広告ということになります。 近年,市中に出回っている製品のように,インフルエンザなどのウイルス感染を予防できるという効能・効果を表示しているものがありますが,厚

                                                                          • ■NEWS 「新型コロナに殺されないために」発症後6日にはアビガン治療開始を―開発者・白木氏が緊急寄稿|Web医事新報|日本医事新報社

                                                                            ■NEWS 「新型コロナに殺されないために」発症後6日にはアビガン治療開始を―開発者・白木氏が緊急寄稿 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬として注目されている「アビガン」(一般名:ファビピラビル)の開発に携わった白木公康富山大医学部名誉教授(千里金蘭大学副学長)が、COVID-19に対するアビガンの有効性について3月28日発行の「日本医事新報」に緊急寄稿、「発症6日までにアビガン治療を開始すれば死亡率が激減する」との見解を示した。 CT所見で改善率91.4%の報告も 医療者向けに寄稿した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴」の中で白木氏は、アビガンの特徴や中国で進められている臨床試験について概説し、COVID-19関連肺炎116例にアビガンを7日間投与した武漢の病院から71.4%が臨床的に回復したとの報告があり、また、COVID-19関

                                                                            • 【識者の眼】「時間を稼いで、どうなった?」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

                                                                              【識者の眼】「時間を稼いで、どうなった?」岩田健太郎 No.5102 (2022年02月05日発行) P.58 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2022-01-26 最終更新日: 2022-01-26 結論を申せば、「稼いだ時間はほとんど無為に使われた」だ。この間、注力すべきは3回目のワクチン、ブースターだ、と申し上げてきたが、本稿執筆時点で想定対象者の16%しか接種を受けていない(https://news.yahoo.co.jp/articles/c41094fdaed474f0659e1d9d8e5183b0e343f12a)。まったくうまくいかなかったのだ。「水際作戦」では積極姿勢を示し、「違い」を見せようとした岸田内閣。前回、「アルファもデルタもあっという間に国中に広がってしまった。オミクロンもそうならないことを祈っている」と書いたが、オミクロンもま

                                                                              • 緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

                                                                                緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康) No.5004 (2020年03月21日発行) P.30 白木公康 (千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部)) 木場隼人 (金沢大学附属病院呼吸器内科) 登録日: 2020-03-18 最終更新日: 2020-03-18 しらき きみやす:1977年阪大卒。2013年富山大学医学部学科長,2019年4月から現職。専門は臨床ウイルス学。新型コロナウイルス感染症の治療薬の候補に挙がっている抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル(商品名:アビガン)を開発 No.5005 緊急寄稿(2)COVID-19治療候補薬アビガンの特徴 No.5006 緊急寄稿(3)COVID-19を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴 No.5036 緊急寄稿(4)新型コロナウイルス感染症(COVI

                                                                                • 【識者の眼】「産業医のための一般企業で伝えておきたい新型コロナウイルス10の知識」和田耕治|Web医事新報|日本医事新報社

                                                                                  【識者の眼】「産業医のための一般企業で伝えておきたい新型コロナウイルス10の知識」和田耕治 新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されています。感染拡大を防止するために、これまで明らかとなった新型コロナウイルス感染症の特徴を踏まえ、産業医が知っておくべき10の対策をお伝えします(2020年2月26日版)。 1. 感染者の半分ぐらいはほとんど症状がない。感染者の約30%は入院が必要ない「軽症」だが、発熱、だるさ、咳、食欲不振などの症状はそれなりにある。高齢者(特に70歳以上)が感染すると症状が重くなり、死亡リスクも高い。高齢者以外は死亡リスクは低い。 2. 感染拡大の場の傾向が明らかになってきた。腕を伸ばせば届くくらいの近距離で、一定時間の会話をし、多くの人が集まるところの感染リスクが高い。飲み会、立食パーティー、カラオケ、病院などが代表例。 3. 接触感染により広がる傾向があり、手洗いが特に

                                                                                  新着記事