参院広島補欠選挙は4月25日の衆院北海道2区、参院長野選挙区と同じ日程となる。有罪が確定すれば当選無効になり失職する。その前に自ら進退を決める道を選んだ。 案里議員は初当選した参院選で公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた。失職のケースは(1)自身の有罪確定(2)同時に起訴された夫で元法相の克行被告(57)=自民離党=の有罪による連座制適用(3)公設秘書の確定した有罪による連座制適用―の3通りあった。案里議員自身の控訴期限は今月4日に迫っている。 衆院北海道2区は、収賄事件で在宅起訴された吉川貴盛元農相=自民離党=の議員辞職を受けた補選で、自民は候補擁立を断念し、不戦敗を決定。参院長野は、新型コロナウイルスに感染した羽田雄一郎議員の死去による。参院広島とともに「政治とカネ」や、コロナ対策が問われ、結果次第で菅義偉首相の政権運営に影響を与えそうだ。(共同)