小説家・エッセイストとして活躍する山崎ナオコーラさん。人の心の機微や言いようのないモヤモヤを、平易な文章でわかりやすく表現し、多くの読者の共感を得ています。新著『ミライの源氏物語』は、『源氏物語』を現代的な視点から読み解く本。現代社会においては許容されそうもないヒロインたちの境遇に想いを寄せ、当時と今の社会の違いを考えていくことも、読むことの楽しみと語ります。実は20年ほど前、國學院大學文学部を卒業する際に書いた論文のテーマも『源氏物語』だったナオコーラさん。時を経て正面から向き合った『源氏物語』の価値と、今だから読む意味について、聞きました。 お話を聞いた人:山崎ナオコーラさん 小説家・エッセイスト。國學院大學文学部日本文学科卒業。2004年、「人のセックスを笑うな」で第41回文藝賞を受賞し、作家デビュー。「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書く」ことを目標に、執筆活動を行なって