LLM開発の裏側にある「ガチャ」のような不確実性と、巨額の開発コストの実態が明らかに。東京工業大学の岡崎直観氏、ELYZA社の曽根岡侑也氏、ストックマーク社の近江崇宏氏が、日本語に特化したLLMの必要性を強調しつつ、開発過程での試行錯誤と意思決定の難しさを語りました。前回の記事はこちら。 ビジネス特化型LLMの重要性南野:けっこう出てきましたけど、近江さん、いかがでしょうか? 近江:そうですね。答えることがだんだん少なくなってきたんですけども、ちょっと弊社の観点からお話しさせていただければと思うんですが。 弊社は昔から自然言語処理のプロダクト開発をやってきて、けっこうBERTとかが出てきた時から事前学習して、それを使って、みたいなことをやっていたんですけど。 その時できたことは、例えば文章を分析するとか、情報を抽出するとかみたいなことだったんですが。昔から我々はそれを超えて、けっこう文章、