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山岡淳一郎の検索結果1 - 40 件 / 40件

  • 東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

    酸素飽和度80%でも、入院できず 第五波のデルタ株の蔓延で、東京都のコロナ患者の受け皿は底が抜けた。都は約6000床の病床を確保しているが、即応できるのは半分ばかり。自宅療養者が2万人ちかくに膨張している。感染者を病院や宿泊療養ホテルに振り分ける保健所の職員は、患者の自宅放置状態をこう語る。 「先月下旬から都の入院調整本部に患者さんの入院先を求めても、38℃以上の高熱だけでは無理。重大な基礎疾患、それも大学病院や公立病院を定期受診して病歴がはっきりしていないと難しい。 先日は、血中の酸素飽和度80%の方の入院を調整本部に委ねたけど、10病院で拒否されました。まだか、まだかと催促している間に本人が救急車を呼んだ。酸素飽和度は、なんと60%まで下がっていた。救急隊が大慌てでやっと大学病院に搬送できたんです」 酸素飽和度が80%を切れば生命の危機状況といわれる。60%なら意識障害の怖れがあるとい

      東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
    • タワマンの「一斉老化」が止められない…日本を蝕む「不都合な真実」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

      東京・湾岸で起きた「異変」 8月上旬、タワー型を含む大規模開発中のマンションの販売で異変が生じた。 2020東京五輪・パラリンピックの選手村を転用して東京・晴海地区に整備されるマンション「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」の第1期分600戸が売り出されると奇妙な現象が起きたのである。 14階建ての最上階、レインボーブリッジや東京タワーを見渡せる1億円超の住戸は71倍もの競争率だった。その一方、応募ゼロの住戸が続出したのだ。人気、不人気の差が極端だった。消費者は人気物件以外に触手を伸ばそうとしなかった。販売主は、慌てて落選者に応募のなかった住戸やキャンセル住戸を紹介し、ほぼ売り尽くしたというが、「五輪人気で即日完売」とはならなかった。明らかに顧客は「ようす見」を決め込んでいた――。 タワーマンションの行く手に陰りがさしてきた。超高層の華やかなヴェールが剥げ、その「不都合な真実」が徐々に

        タワマンの「一斉老化」が止められない…日本を蝕む「不都合な真実」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
      • 維新躍進のウラで…大阪の「コロナ死者数」が「日本で飛び抜けて最悪」になっている理由(山岡 淳一郎) @gendai_biz

        飛び抜けて悪い数字 総選挙で議席を大きく伸ばした「日本維新の会(以下、維新)」は、改憲論議に火をつけ、国民民主党とも連携して存在感を高めようとしている。維新の副代表、吉村洋文・大阪府知事はアイドル並の人気である。 コロナ禍で、頻繁にテレビのワイドショーに出演してメッセージを伝える姿に「率先垂範」「吉村さん、ようやってはる」と好感度はアップ。疲れて目の下に隈ができていると『#吉村寝ろ』のツイートが殺到し、「ちゃんと寝てます。しんどいのは府民、国民の皆様の方です。(略)国難を一致団結して乗り越えましょう」と打ち返す。 メディアを使った反射神経のよさが、ますます人気をかきたてる。実際、吉村氏は大わらわなのだろう。結果的に新型コロナのパンデミックが維新と吉村氏の人気を引き上げた。 が、しかし、である。マスコミがつくるイメージと客観的なデータの食い違いは大きい。 都道府県別の人口100万人当たりの新

          維新躍進のウラで…大阪の「コロナ死者数」が「日本で飛び抜けて最悪」になっている理由(山岡 淳一郎) @gendai_biz
        • また緊急事態…「ゼロ・コロナ戦略」を取らなかった日本政府の「根本的な大失敗」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

          再びの緊急事態宣言。が、場当たり的な対策である印象は拭えない。日本政府の対策には、根本的な方向転換が必要なのではないか。ハーバード大学公衆衛生大学院などで学び、現在は群星沖縄臨床研修センター長を務める徳田安春氏に、ジャーナリストの山岡淳一郎氏が聞いた。 いつまで同じことをくりかえすのか 一都三県に新型コロナ対策の切り札ともいえる「緊急事態宣言」が再発出されることとなった。昨年4月の宣言発出に比べれば、学校の一斉休校は回避され、飲食店の夜間営業の時短と外出自粛に的を絞った限定的なものになりそうだが、「いつまで同じことをくりかえすのだろう」と多くの国民は先行きに不安を募らせている。 こうした状況に直面して感じるのは、政府の基本的な方針が間違っているのではないだろうかということだ。根本的な軌道修正が求められているのではないか。 とにかく首都圏の感染拡大に歯止めがかからない。一日の新規感染者数が1

            また緊急事態…「ゼロ・コロナ戦略」を取らなかった日本政府の「根本的な大失敗」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
          • 「スラム化」しかけた千葉のマンションが、奇跡の復活を遂げるまで(山岡 淳一郎) @gendai_biz

            先日、16年ぶりに千葉市美浜区の稲毛海岸駅から歩いて7〜8分の「団地型マンション」を訪ねた。1968年に建設された「稲毛海岸三丁目団地(全27棟、768戸)」である。 2000年代前半に私が取材をしていたころ、ここは大げさに言えば「スラム化」の危機が迫っていた。外壁は劣化し、給排水管の老朽化で赤水が出る悲惨な状態だった。 しかし、あれから16年、団地は建て替えたわけではないのに、見違えるような姿に生まれ変わっていた。16年の間にいったい何が起きたのか。 大量のマンションが建物と住民の「二つの老い」を抱え、スラム化、廃虚化のリスクに直面する現代ニッポン。団地の歩みは、重要なヒントになるかもしれない。 夢のような建て替え案 かつて、この稲毛海岸三丁目団地は、団地建て替えの一番星と目されていた。バブル最盛期の1990年、築後22年を迎えた団地では、通常総会で、住民の93%の賛成によって「建て替え

              「スラム化」しかけた千葉のマンションが、奇跡の復活を遂げるまで(山岡 淳一郎) @gendai_biz
            • 武蔵小杉「タワマン被災」でわかった「災害に強い」マンションの条件(山岡 淳一郎) @gendai_biz

              防災意識が高くても… 日本全国、いつどこでどんな災害が起きても不思議ではなくなった。日本の全人口の12%が暮らす分譲マンションでも「水害の怖さ」が再認識されている。 今月半ばの台風19号の風水害では、多摩川の堤防に近い川崎市中原区・武蔵小杉のタワーマンションが、地下の配電設備への浸水によって停電、断水。ライフラインが断たれ、生活不能の状態に追い込まれた。 47階建て、おそらく1500人以上が暮らすこのマンションには、取材陣が押しかけ、ワイドショーは超高層マンションの災害への弱さを強調した。住民が管理会社に維持管理を任せきりであるかのような論調もみられる。 しかし、このマンションの記録を見た限りでは、防災に特段の手抜かりがあったとは想像しにくい。区分所有者で構成する管理組合には「防災・防犯委員会」が設けられ、独自の防災マニュアルを作っていた。住居階に水と簡易トイレを置き、5階ごとの拠点倉庫に

                武蔵小杉「タワマン被災」でわかった「災害に強い」マンションの条件(山岡 淳一郎) @gendai_biz
              • コロナ再拡大へ…受け入れの大黒柱の「公立・公的病院」を削ってきた「厚労省の巨大な罪」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                瞬く間に病床が埋まる オミクロン株への対策が、じわじわと医療機関にプレッシャーを与えている。先月末、厚生労働省は、都道府県や保健所設置市、東京23区に対し、「オミクロン株の感染が確認された患者」の入退院に関する通知を出した。 そこには感染症法の規定に基づき、「入院期間中は個室隔離とし、他の株の患者と同室にしないこと。また、陰圧管理を行うことが望ましい」と記されている。PCR検査で陽性とわかり、ゲノム検査でオミクロンと判定された人は、無症状だろうが、軽症だろうが、病院の個室に隔離される。 感染力がデルタ株の2倍以上ともいわれるオミクロン株の広がりで、感染者の入院措置は振り出しに戻った感がある。感染が下火の間はいいが、オミクロン株が拡がれば、病院はまたぞろ個室のやりくりに悩まされるだろう。 ふり返れば、2020年春、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった当初、感染者は片っ端から感染症指定医

                  コロナ再拡大へ…受け入れの大黒柱の「公立・公的病院」を削ってきた「厚労省の巨大な罪」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                • PCR検査を阻む「感染症利権」と安倍総理の政策センスのなさ<『ドキュメント感染症利権』著者・山岡淳一郎氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン

                  ―― 山岡さんは新著『ドキュメント感染症利権』(ちくま新書)で、日本の新型コロナウイルス対策がうまくいかない背景を、歴史にさかのぼって描いています。安倍政権のコロナ対策の最大の問題は、PCR検査が一向に増えないことだと思います。この原因はどこにあるのですか。 山岡氏の新刊『ドキュメント 感染症利権』(ちくま新書)。新型コロナ感染爆発に際して露わになった、危機下における医療と政治のせめぎ合い。公平な医療を阻む政官財学の構造的絡まりによる邪悪な「利権の闇」「見えない壁」を暴き出す。 山岡淳一郎氏(以下、山岡):PCR検査の精度がよくないとか、偽陽性や偽陰性が出るだとか、様々なことが言われていますが、ネックになっているのは厚生労働省と文部科学省の縄張り争いです。 もともと日本の感染症対策は、厚生省と国立感染症研究所(感染研)、国立国際医療研究センターが主軸となって行うことになっています。感染研が

                    PCR検査を阻む「感染症利権」と安倍総理の政策センスのなさ<『ドキュメント感染症利権』著者・山岡淳一郎氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン
                  • 第6波も敗戦濃厚…なぜ政府はコロナ対策で失敗を繰り返すのか? 山岡淳一郎氏に聞く|注目の人 直撃インタビュー

                    オミクロン株が猛威を振るう新型コロナウイルス第6波の脅威がつづく。感染力の強いオミクロン株の猛威によって感染者数はケタ違いに増え、高齢者を中心に重症者や死者も急増している。100人に3人しか入院できず、自宅で亡くなるケースも相次いでいる。第6波も「敗戦濃厚」だ。コロナに襲われ2…

                      第6波も敗戦濃厚…なぜ政府はコロナ対策で失敗を繰り返すのか? 山岡淳一郎氏に聞く|注目の人 直撃インタビュー
                    • コロナで大逆境の「木下サーカス」、一人もクビにせず「奇跡の復活」へ…!(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                      年間120万人を動員する 百年企業の木下サーカスは、浮き沈みの激しいショー・ビジネス界でオンリーワンの地位を保ってきた。 岡山市に本社を置き、アーチストと呼ばれる演者と舞台スタッフ、運営社員たちは、ほぼ3か月おきに全国の都市から都市へ、約2000人収容の仮設劇場である巨大テントとともに「場越し(移動)」する。8頭のライオンとシマウマ3頭、象2頭、ポニー2頭も一緒だ。テントに隣接したコンテナハウスで団員と家族は暮らす。 年間観客動員数は約120万人。宝塚歌劇団の本拠、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)が1年に集める観客と同等の観客数であり、世界のサーカス界で屈指の集客力を誇る。 その木下サーカスが、新型コロナウイルス感染症の拡大で、2月28日の福岡公演を最後に現在まで5か月間、糧道を断たれている。3月には福岡から金沢へ、数百トンの機材を大型トラックやトレーラー100台に積んで場越しした。3月下旬に観

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                      • 神宮外苑再開発の陰で蠢く政治家たち<ノンフィクション作家・山岡淳一郎氏> | 日刊SPA!

                        ―― 明治神宮外苑の再開発に伴い、東京都が約1000本の樹木を伐採しようとしていることが明らかになりました。山岡さんはこの問題を取材し、YouTubeの番組「山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち」で解説されていますが、再開発の背景について教えてください。 山岡淳一郎氏(以下、山岡) 事の発端は2003年まで遡ります。この年にJEM・PFI共同機構という団体が「東京都防災まちづくり計画事業提案書」なるものを作成します。この団体は平田篤胤を祀った平田神社の中に事務所があり、ゼネコンなどが加盟していました。彼らは神宮外苑を防災拠点にするために再開発を行うように求め、周辺に高層マンションを建設することを計画していました。 この提案は小泉内閣が推進した規制緩和の流れの中から出てきたものです。当時、不動産や建設業界はバブル崩壊のあおりを受け、大量の不良債権を抱え込んでいました。そこで、小泉内閣は都市再生を掲

                          神宮外苑再開発の陰で蠢く政治家たち<ノンフィクション作家・山岡淳一郎氏> | 日刊SPA!
                        • 検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(1/4)

                          2020年4月、「緊急事態」が宣言される中リアルタイムで執筆され、急ぎ出版された2冊の本。無為無策の政治風景と医療現場の緊迫を克明に描き出した小説『コロナ黙示録』海堂尊著と、感染症という科学的事象に右往左往する国の有り様を追い医療を蝕む闇を衝いたノンフィクション『ドキュメント感染症利権』山岡淳一郎著だ。両作品の著者が縦横無尽に問う「この国はなぜコロナと闘えないのか」―― ▼「緊急事態」下に書かれた2冊 海堂尊    ご著書の『ドキュメント感染症利権』(ちくま新書、2020年8月10日刊)を読んで本当に腑に落ちるところがたくさんあり、とにかくこれは現場の医師に広めなきゃいけない必読書だと思いまして、色々お話を伺いたく思っています。 山岡淳一郎    ありがとうございます。私も『コロナ黙示録』(宝島社、2020年7月10日刊)、一気に読ませていただきました。非常に面白かったです。とにかく出てく

                            検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(1/4)
                          • 岡田晴恵氏が田村厚労相とのやりとりを明かした「衝撃の記録」、その強烈なメッセージ(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                            白鴎大学教育学部教授の岡田晴恵氏が上梓し、大きな話題を呼んでいる『秘闘 私の「コロナ戦争」全記録』(新潮社)。新型コロナウイルスの対策について長く取材をし、『コロナ戦記 医療現場と政治の700日』(岩波書店)の著書もあるノンフィクション作家の山岡淳一郎氏が評する。 岡田氏に偏見を抱いていたが… 岡田晴恵・白鴎大学教育学部教授といえば、2020年初頭からテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」や「グッド!モーニング」を中心に連日、テレビ番組に出演し、新型コロナウイルス感染症の解説をしておられた。テレビをつければ「岡田さん」が現れ、ネットには「売名行為」「恐怖を煽っている」とネガティブなコメントが溢れた。生放送の番組のなかで、事実誤認と指摘される発言もあった。 デイリー新潮などは『コロナバブル「岡田晴恵」教授が語る“あか抜けた理由” 満身創痍の日々(2020年05月12日)』とか、『コロナ第3

                              岡田晴恵氏が田村厚労相とのやりとりを明かした「衝撃の記録」、その強烈なメッセージ(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                            • マスコミの罪…薬物乱用の「処罰報道」が、依存症患者に与える苦しみ(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                              「処罰せよ!」と言うことの意味 最近、元タレントとスポーツ選手が覚せい剤所持や大麻輸入の容疑で相次いで逮捕された。テレビのワイドショーは連日、過去の映像を交えて、知人の「がっかりした」「反省しろ」といった類のコメントを放送している。底に流れているのは「処罰感情」だ。 薬物の乱用は、本人の脳や神経、内臓を侵し、ときには窃盗や暴力などの犯罪を誘発して社会秩序を乱す。だから厳しく罰しなくてはいけない、大ごとだ、といった感情が働いている。私自身も、以前はそのような思い込みをしていた。 が、しかし、薬物問題でメディアのさらし者になる有名人の多くは「薬物依存症」という疾病にかかっている。病気からの「回復」をどう支えるのか、社会全体で薬物依存のリスクをどう減らすのか、という広い意味での「医療(ケア)」の視点から眺めると、どうもようすが違ってくる。 私は犯罪行為を擁護するつもりはないが、メディアの制裁的な

                                マスコミの罪…薬物乱用の「処罰報道」が、依存症患者に与える苦しみ(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                              • 東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                海外の治験で入院・死亡リスクが約70%減らせるという抗体カクテル療法、まれにインフュージョンリアクション(急性輸液反応)というアナフィラキシーショックに似た副反応も起きることから、国は登録した医療機関への入院で、発症から7日以内などの条件をつけて使用を認めている。 墨田区では四つの入院重点医療機関が登録。軽症でも抗体カクテル療法の条件に合う人がいれば、区の優先病床で実施する。同愛記念病院では、7月下旬から8月10日までに16人の患者が抗体カクテル療法の点滴治療を受けている。 「区内の全症例を把握しているのは保健所ですから、重症化リスクがあって、比較的反応のよさそうな若い患者さんに抗体カクテル療法を受けていただいています。お金があろうが権力を握っていようが関係ない。公正に重症化しやすい方を見つけて、区の病床に入っていただく。いよいよ病床が足りなくなった場合に備えて、酸素濃縮装置を確保して、2

                                  東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                • 大阪医薬大法医学教室の解剖…ワクチン2回目接種後に異変、60代男性は肺動脈の断面に血栓びっしり(山岡淳一郎)(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

                                    大阪医薬大法医学教室の解剖…ワクチン2回目接種後に異変、60代男性は肺動脈の断面に血栓びっしり(山岡淳一郎)(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
                                  • 国民を見捨てた菅首相…「自宅療養」への方針転換で、これから起こる「大変な事態」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                    国民を見捨てた菅首相…「自宅療養」への方針転換で、これから起こる「大変な事態」 「神奈川モデル」が示唆すること 唐突な方針転換 新型コロナウイルスとたたかう砦=医療提供体制が、第五波の感染爆発で突き崩されようとしている。 8月2日、政府は、急激な感染者増による医療崩壊を懸念し、入院制限を打ち出した。コロナ感染患者への対応を入院主体から自宅療養へシフトする重大な方針転換が、準備らしい準備もないまま唐突に決められたのである。 これまで感染者で38℃以上の発熱や呼吸苦の症状などがある中等症患者はもとより、軽症でも65歳以上の高齢者や、妊娠中の女性、基礎疾患のある人たちの入院は原則的に認められていた。無症状または軽症の人は宿泊(ホテル)療養が可能だった。 ところが、8月2日の関係閣僚会議の後、菅義偉首相は、感染者の急増地域での入院は「重症患者や重症化リスクの特に高い方」に絞り込み、それ以外は「自宅

                                      国民を見捨てた菅首相…「自宅療養」への方針転換で、これから起こる「大変な事態」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                    • 岸田政権のコロナ対策大迷走…「5類」への変更を議論する前にやるべきこと(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                      オミクロン株が猛威を振るい、再び「医療崩壊」と呼ぶべき事態となっている。岸田政権の迷走ぶり、医療現場でおこなわれている最新の「オミクロンシフト」について、『コロナ戦記 医療現場と政治の700日』(岩波書店)の著者でノンフィクション作家の山岡淳一郎氏がレポートする。 検査がまったくできない 地方での対面の仕事で、先方の承諾を得るために東京都の「PCR等検査無料化事業」にリストアップされた薬局やクリニックに片っ端から電話をかけて検査を依頼しようとした。が、無駄だった。 23区内の薬局は呼び出し音が鳴り続けるか、「混みあっていますのでおかけ直しください」の応答ばかり。町田市のドラッグストアの電話がつながったものの「PCR、抗原検査キットともいつ入荷するかわかりません」と言われて諦めた。友人から抗原検査キットを譲ってもらい、自分の陰性を確かめて切り抜けたが、徒労感に打ちひしがれた。 感染症対策(早

                                        岸田政権のコロナ対策大迷走…「5類」への変更を議論する前にやるべきこと(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                      • 検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(1/4)

                                        2020年4月「緊急事態」が宣言される中リアルタイムで執筆され、急ぎ出版された2冊の本。無為無策の政治風景と医療現場の緊迫を克明に描き出した小説『コロナ黙示録』海堂尊著と、感染症という科学的事象に右往左往する国の有り様を追い医療を蝕む闇を衝いたノンフィクション『ドキュメント感染症利権』山岡淳一郎著だ。両作品の著者が縦横無尽に問う「この国はなぜコロナと闘えないのか」―― 〔前編から続く〕 ▼逼迫・奮闘する医療現場のリアルが『コロナ黙示録』にある 山岡淳一郎    今回の私の本では、権力が作用している構造を、全体像を描いたので、今は地面に近い視点で、人がどういうふうに動くのかっていう所に注目して現場を訪ねています。海堂さんの『コロナ黙示録』に出てくる白鳥みたいな役人はなかなか現実にはいないんだけれども(笑)、速水だとか、あと研修医から臨床医になった大曽根みたいな、ああいうタイプは結構現場にいる

                                          検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(1/4)
                                        • 日本のマンションを襲い始めた「認知症住民の激増」という大問題(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                          都内のあるマンションでの出来事 古い分譲マンションが超高齢化の重圧を受けている。建物と住民の「二つの老い」に歯止めがかからない。 約800万人の「団塊の世代」が2025年に一斉に75歳以上の後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上の「超高齢社会」に突入する。それに伴い、医療・介護の施設が大幅に不足し、認知症の人は2015年から25年までの10年間で525万人から730万人に激増する。こうした超高齢化がもたらす困難は「2025年問題」と総称されているが、高経年マンションはすでにその真っただ中にある。 今春、東京都内の100戸規模のマンションで「認知症の住人」への対応が管理組合理事の間で秘かに話し合われていた。独り暮らしの認知症の高齢女性が、昼夜を問わず、マンション内外を歩き回り、あちこちで失禁してしまうのだ。あるときは他家のメールボックスから郵便物を抜きとって大騒ぎになった。 深夜、街

                                            日本のマンションを襲い始めた「認知症住民の激増」という大問題(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                          • タワマンの「一斉老化」が止められない…日本を蝕む「不都合な真実」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                            ガイドライン作りを進めよ! 私が訪問したタワーマンションでは、住民の橋本友希氏が修繕担当理事として多元改修をけん引していた。橋本氏は、大手不動産会社に31年勤務し、超高層建築や集合住宅の設計に携わり、再開発事業のマネジメントも担当した。建築のプロ中のプロである。橋本氏は、改修資金のやりくりを、こう語った。 「マンション全体で修繕積立金が年間、約2億円たまります。10年蓄えたら20億円ですが、ヒーツの更新で吹き飛んでしまう。やはりランニングコストを抑えなくちゃいけません。共用部分の照明をLEDに変え、空調のエアコンも省エネタイプに交換。外壁補修よりも先にやりました。年間の電気代が1億1000万円から6000万円に下がりました。15年間で7億円節約できる勘定です」 外壁の大規模修繕に際し、橋本氏ら住民はマンションを建設した元施工の大手ゼネコンを巻き込むことにこだわった。超高層をゼロから一品生産

                                              タワマンの「一斉老化」が止められない…日本を蝕む「不都合な真実」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                            • 検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(2/4)

                                              2020年4月、「緊急事態」が宣言される中リアルタイムで執筆され、急ぎ出版された2冊の本。無為無策の政治風景と医療現場の緊迫を克明に描き出した小説『コロナ黙示録』海堂尊著と、感染症という科学的事象に右往左往する国の有り様を追い医療を蝕む闇を衝いたノンフィクション『ドキュメント感染症利権』山岡淳一郎著だ。両作品の著者が縦横無尽に問う「この国はなぜコロナと闘えないのか」―― ▼感染症を歴史的に俯瞰すると「国のかたち」が見える 山岡    本の話に戻りますが、『ドキュメント感染症利権』でやりたかったのは、今回のコロナに限らず感染症という大きな社会不安が起きたときに、この国はどう動くのかということが知りたくて、歴史的に遡ってその構造の見取り図みたいなものを提示することでした。 この本を出した後、今追っているのは、コロナの現場です。たとえばクラスター感染が起きた医療現場の永寿総合病院、8月に感染者が

                                                検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(2/4)
                                              • 「自宅放置死」が急増中…コロナ患者を救うため、国・自治体・病院にまだできる「これだけのこと」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                                「自宅放置」で亡くなってしまう 8月18日、東京都の小池百合子知事は、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養中だった夫婦と子どもの家族3人のうち、糖尿病の基礎疾患がある40代の母親が12日に亡くなったことを明らかにした。 母親はワクチンを接種しておらず、咳や発熱の症状から10日に陽性と判明。11日に保健所が健康観察を行ったが、都の入院調整本部に入院の調整依頼はなかったという。母親のPCR検体を取って陽性と伝えた医師、保健所とも軽症とみて自宅療養と判断したようだ。糖尿病は「重症化リスク」といわれるが……。 12日に自宅で倒れているのを夫が見つけ、死亡が確認された。事実上、療養はされておらず、「自宅放置」による悲劇であった。 小池知事は、記者団の取材に対し、「いま、家庭内感染が多いという状況にあって、コロナは急激に悪化する例がある」「酸素ステーションを3か所、まずは準備をして、そういったおそれ

                                                  「自宅放置死」が急増中…コロナ患者を救うため、国・自治体・病院にまだできる「これだけのこと」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                                • 検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(4/4)

                                                  2020年4月「緊急事態」が宣言される中リアルタイムで執筆され、急ぎ出版された2冊の本。無為無策の政治風景と医療現場の緊迫を克明に描き出した小説『コロナ黙示録』海堂尊著と、感染症という科学的事象に右往左往する国の有り様を追い医療を蝕む闇を衝いたノンフィクション『ドキュメント感染症利権』山岡淳一郎著だ。両作品の著者が縦横無尽に問う「この国はなぜコロナと闘えないのか」―― ▼近現代の「通史」は盲点 山岡    振り返ってみると平成の30年っていうのは、バブル崩壊から始まって、その衝撃がずっと残り続けて、それでバブルの精算をやろうやろうとしたんだけども、結局、政界も経済界もやり遂げられないまま走ってきたら、大災害が連発される。元号は令和に変わりましたが、コロナもそういう災害のようなものかなと私は思っています。 海堂    政治を見ると、平成で大きな変化といえば、橋本龍太郎内閣の官僚機構改革、その

                                                    検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(4/4)
                                                  • 「第6波」は近い…岸田政権の「新型コロナ対策の全体像」に「決定的に足りていないこと」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                                    判断の根拠が曖昧 政府は、11月12日、「第6波」に備えて、「新型コロナ対策の全体像」を決定した。医療提供体制の強化、ワクチン接種の促進、治療薬の確保、日常生活の回復の4つの柱で「全体像」は構成されている。なかでも、感染患者が自宅放置状態で亡くなる医療崩壊を防ぐには、医療提供体制の整備が急務だ。これは対コロナに限らず、大規模災害や、ほかの高病原性の感染症流行にも通じる普遍的テーマである。 岸田文雄首相は、「全体像」で、今夏のデルタ株による第5波のピーク時に比べて3割(約1万人)増の入院患者の受け入れを掲げ、公立・公的病院の専用病床化や臨時の医療施設による病床確保などを11月末までに実現させると述べた。 しかし、実際にコロナ病床を確保するのは都道府県の役割だ。多額の補助金(最高額で重症病床1床=1950万円)を投じて確保しながら、いざ感染爆発が起きて患者の入院が求められると稼働しない「幽霊病

                                                      「第6波」は近い…岸田政権の「新型コロナ対策の全体像」に「決定的に足りていないこと」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                                    • 検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(3/4)

                                                      2020年4月「緊急事態」が宣言される中リアルタイムで執筆され、急ぎ出版された2冊の本。無為無策の政治風景と医療現場の緊迫を克明に描き出した小説『コロナ黙示録』海堂尊著と、感染症という科学的事象に右往左往する国の有り様を追い医療を蝕む闇を衝いたノンフィクション『ドキュメント感染症利権』山岡淳一郎著だ。両作品の著者が縦横無尽に問う「この国はなぜコロナと闘えないのか」―― ▼「自作自演」の衝撃 海堂    アメリカの話が出たところで本に戻りますけど、この本を読んでおったまげたのは、2001年米国同時多発テロ(9.11)の直後に起こった炭疽菌テロが自作自演だったんじゃないかという文脈です。あれはウィキペディアにはあるようですが僕は知らなくて、衝撃で文字通り目が点になりました。 山岡    医学や科学研究と軍というのは常にくっついています。日本の場合は731のことを闇に葬って蓋をして、他人事みたい

                                                        検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(3/4)
                                                      • 日本が新型コロナワクチンを開発できなかった理由…最新科学の「目利き」がいない国で起こる“次の悲劇”(山岡 淳一郎) @moneygendai

                                                        政府がようやく新型コロナ感染症対策を「検証」する有識者会議を立ち上げたが、遅きに失したということだろうか、新聞やテレビなどのメディアの反応も鈍い。8人のメンバーのうち医師は座長の永井良三自治医科大学長を含めて3人、あとはテレビでおなじみの社会学者や経営コンサルタントら医療とは縁のなさそうな人ばかり。 6月をメドに政府への提言をまとめるというが、後手に回りつづけた政府や、迷言を連発した尾身茂の分科会(新型コロナウイルス感染症対策分科会)の実態にメスを入れられるのか――これまでコロナ感染し重症化した患者とその家族、医療や行政の最前線をルポしてきた筆者には心もとない限りだ。 そこで、ノーベル賞有力候補の医学者であり、近著『ゲノムに聞け 最先端のウイルスとワクチンの科学』のなかで、科学的に政府の対応を分析した中村祐輔医薬基盤・健康・栄養研究所理事長にインタビュー。政府のコロナ対策を検証し、また、最

                                                          日本が新型コロナワクチンを開発できなかった理由…最新科学の「目利き」がいない国で起こる“次の悲劇”(山岡 淳一郎) @moneygendai
                                                        • 検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(4/4)

                                                          1961年千葉県生まれ。外科医・病理医としての経験を生かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。デビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ、「桜宮サーガ」と呼ばれる同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊書に『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(ともに宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋)、『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書)。 1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」「21世紀の公と私」を共通テーマに近現代史、政治、医療、建築など分野を越えて旺盛に執筆。一般社団法人デモクラシータイムス同人。著書は『ドキュメント 感染症利権 ―医療を蝕

                                                            検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(4/4)
                                                          • オミクロン株が拡大…でも相変わらず「空港の検疫がPCRじゃない」日本の“決定的なヤバさ”(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                                            「抗原定量検査」がメイン 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大で、危機感が高まっている。最初にオミクロン株が見つかった南アフリカの科学者チームは、この変異株が再感染を引き起こす確率は従来の変異株の約2倍と推定。ブレークスルー感染の拡がりが懸念される一方、重症化の確率は低いとも言われる。 いずれにしても、オミクロン株の解析が進み、動向が把握できるようになるまでは、「水際対策」が重要なのは言うまでもない。ところが、空港の検疫では、感染の有無の判定を「抗原定量検査」で行っており、この検査で陽性だったり、判定ができなかったりした場合に「PCR検査」をしている。 新型コロナの検査方法で「PCRがベスト」とするのは世界の医学界のコンセンサスである。抗原定量検査では陽性者の「すり抜け」が増える恐れがある。肝心の検査がゆるゆるで、厳格な水際対策もないだろう。 新型コロナ感染症の流行が始まっ

                                                              オミクロン株が拡大…でも相変わらず「空港の検疫がPCRじゃない」日本の“決定的なヤバさ”(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                                            • 東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                                              もともと墨田区には四つの「入院重点医療機関」があり、そのなかの一つに区独自に運用できるコロナ病床を13床確保していた。軽症者用の病床だったが、この墨田区優先枠を一挙に60床ちかくまで拡張するよう病院に要請した。 病院側は、これに応じ、7月初旬から墨田区優先病床が稼働する。さらに60床のうちの30床を中等症対応にグレードアップ。そのうち20床が墨田区優先の中等症病床とされた。酸素投与やステロイドが使えるようにして8月上旬から中等症患者を受け入れている。 オンライン診療も軌道に乗った 並行して、自宅療養者への医師と訪問看護ステーションの看護師の往診、オンライン診療による見守りを軌道に乗せた。8月6日時点で、墨田区には自宅療養413人、入院60人、宿泊療養126人の感染者がいる。全体の約7割が自宅療養だ。西塚氏は、自宅療養と墨田区優先病床の連携について、こう語る。 「今回の波は、若くて軽症の患者

                                                                東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                                              • 30歳の息子はワクチン接種3日後に突然死した、それでも検証は遅々として進まない…憤りに震える父親が語った「国への不信感」(山岡 淳一郎)

                                                                新型コロナワクチンはこのウイルスによる被害を大きく減じたと言われる。 その一方で、「副反応疑い死」の被害も少なからず見られる。 ところが、その被害について詳しい検証が行なわれた例は少なく、被害者や遺族は大きな負担を強いられている。 『ルポ 副反応疑い死』を上梓したノンフィクション作家の山岡淳一郎が実態をレポートする。 目を覚さなかった息子 2021年8月25日の未明、広島県東部の山あいの町で会社員の男性が、突然、30年の短い生涯を閉じた。出勤時間になっても起きてこないので、母親が2階の息子の部屋に見にいくとベッドに突っ伏していた。父親は懸命に心肺蘇生を試みるが、息子は目を覚まさない。救急隊も手の施しようがなかった。間もなく、私服の刑事と検視官がやってくる。 「触らないで。この部屋から出てください」と検視官に命じられ、両親は階下におりた。自宅での突然死は、刑事事件のように扱われ、検分を終えた

                                                                  30歳の息子はワクチン接種3日後に突然死した、それでも検証は遅々として進まない…憤りに震える父親が語った「国への不信感」(山岡 淳一郎)
                                                                • 検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(3/4)

                                                                  2020年4月、「緊急事態」が宣言される中リアルタイムで執筆され、急ぎ出版された2冊の本。無為無策の政治風景と医療現場の緊迫を克明に描き出した小説『コロナ黙示録』海堂尊著と、感染症という科学的事象に右往左往する国の有り様を追い医療を蝕む闇を衝いたノンフィクション『ドキュメント感染症利権』山岡淳一郎著だ。両作品の著者が縦横無尽に問う「この国はなぜコロナと闘えないのか」―― ▼科学をトップに据えた国になぜ学ばない? 海堂    そんな世の中の雰囲気の中、山岡さんのこの本はすごく画期的で重要な本だと思うんです。 僕も医者なんで、中で語られているエピソードのうち7割くらいは断片的に知ってるんですね。でも、それらを総合されて見るってことはこれまでありませんでした。断片としてのピースを一つ一つ嵌めていって、統合して一つのストーリーとして見せるというのが必要なんだな、と。そうか、そういうことだったのかと

                                                                    検証・コロナvs政治 海堂尊×山岡淳一郎(前編)||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(3/4)
                                                                  • ドキュメント 感染症利権 医療を蝕む闇の構造  著:山岡淳一郎

                                                                    [内容紹介] 救命か、金儲けか。 新型コロナ感染爆発に際して露わになった、危機下における医療と政治のせめぎ合い。 政官財学の構造的絡まりによる邪悪な「利権の闇」「見えない壁」が立ち現れ、救命のための公平な医療を阻む。 明治・大正期の公衆衛生の草創期、「七三一部隊」にみる医学の暴走と悪用、戦後医療界に残った細菌戦人脈、官僚主義と隔離政策の誤謬、グローバル化する薬の特許とバイオテロ……。 近現代日本とともにあった感染症のウラで蠢く黒い構造を、白日の下に暴く。

                                                                      ドキュメント 感染症利権 医療を蝕む闇の構造  著:山岡淳一郎
                                                                    • 生きのびるマンション 山岡淳一郎著 「老い」乗り越える再生案示す - 日本経済新聞

                                                                      居住者の高齢化と建物の老朽化という2つの「老い」が進むマンション。廃虚のようになる物件がある一方で、管理組合が目覚めて再生に成功する物件もある。老朽化したマンションへの対処は、もはや社会問題といえるのだろう。これから大きな課題になるのが超高層マンションを維持する方策である。単に規模が大きいだけでなく、工法や材料なども独特な建物が多いためだ。従来型の修繕のやり方ではだめで、設備面を中心に「多元改

                                                                        生きのびるマンション 山岡淳一郎著 「老い」乗り越える再生案示す - 日本経済新聞
                                                                      • 【動画】デモクラシータイムス「激動2022年!! 首相、国の形変える大転換 重大さわからぬ『凡庸な悪』」田岡俊次、山田厚史、池田香代子、鈴木耕、山岡 淳一郎 | うんどうnet

                                                                          【動画】デモクラシータイムス「激動2022年!! 首相、国の形変える大転換 重大さわからぬ『凡庸な悪』」田岡俊次、山田厚史、池田香代子、鈴木耕、山岡 淳一郎 | うんどうnet
                                                                        • 新型コロナ「第5波」で稼働しなかった「幽霊病床」、その解消のためにできること(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                                                          医療供給逼迫の原因 新型コロナ感染症の「第6波」への備えが急がれるなか、いわゆる「幽霊病床」の「見える化」の問題が浮上している。これまで、コロナ患者の受け入れを条件に多額の補助金を申請して確保病床に登録しながら、いざ患者搬送となったら稼働しない。見せかけの幽霊病床が少なくなかった。医療提供体制が逼迫した要因の一つである。 拙著『コロナ戦記 医療現場と政治の700日』にも記したが、たとえば、東京都では、自宅療養と入院・療養等調整中の待機者が合わせて3万9592人に達した8月21日、入院できた患者は3964人に過ぎなかった。都の確保病床6400床の6割しか使用できていない。4割弱の病床が「絵に描いた餅」では医療提供体制は穴だらけだ。岸田政権は、あるかないのかわからない幽霊病床を、情報共有で明らかにし、正確に病床を積み上げようとしている。 幽霊病床に伴う問題はそればかりではない。「医療倫理の欠如

                                                                            新型コロナ「第5波」で稼働しなかった「幽霊病床」、その解消のためにできること(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                                                          • 東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                                                            自宅に「放置」される人たち 増え続ける自宅療養者に対し、小池百合子都知事は支援を口にする。 確かに都は「自宅療養者フォローアップセンター(FUC)」を設けている。「65歳未満で、基礎疾患がなく、重症化のリスクが低い」など一定の条件を満たした自宅療養者に、(1)LINEまたは電話による毎日の健康観察、(2)自宅療養中に必要な食料品の配送、(3)(酸素飽和度を計る) パルスオキシメーターの配布などの支援を行うと掲げている。 しかし、前述の保健所職員は、その実態をこう述べる。 「FUCは対象の自宅療養者が2000人を超えて、ほぼパンクしました。連絡がとれない、パルスオキシメーターも食べ物もこない。それでとうとう7月27日以降、都は支援する自宅療養者を30歳未満に絞っちゃった。30代~50代の面倒はみません。年齢が上がるほど重症化のリスクが高くなるからでしょう。同居者がいる人も対象外。それが実態で

                                                                              東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略」(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                                                            • 役所があえて教えない…マンション改修に使える「国の埋蔵金」があった(山岡 淳一郎) @gendai_biz

                                                                              その施策、本当に大丈夫ですか? 全国の分譲マンション約655万戸のうち築後30年を超える物件は約198万戸(2018年末現在)。3割を突破している。築後40年超は約81万戸に上る。建物の老朽化と住民の高齢化=「二つの老い」が、ずっしりとマンションにのしかかり、スラム化の危機が叫ばれて久しい。 最近、国土交通省は、二つの老いに苦しむマンション、団地の「再生」という名目で「更地にして活用」する施策を打ち出している。がしかし、この制度には少なからぬ問題があると、筆者は考えている。 一方で、国交省の老朽マンション改修策のなかには、せっかく予算をとったのに十分に制度が活用されず、補助金がムダになっていると思しきものがある。むしろそちらの活用を勧めるべきではないかというのが、本稿の結論となる。 さて、やや専門的になるが、更地活用施策とは「マンションの敷地を積極的に売却させる制度の適用範囲を拡大しよう」

                                                                                役所があえて教えない…マンション改修に使える「国の埋蔵金」があった(山岡 淳一郎) @gendai_biz
                                                                              • 神宮外苑再開発の陰で蠢く政治家たち<ノンフィクション作家・山岡淳一郎氏> | 日刊SPA! | ページ 2

                                                                                ―― 現在の再開発計画では、いま明治神宮第二球場がある場所にラグビー場をつくり、秩父宮ラグビー場があるところに新たに野球場をつくることになっています。つまり、ラグビー場と野球場の場所を入れ替えるということです。なぜわざわざこんなことをする必要があるのでしょうか。 山岡 神宮球場の集客力をあげるためだと思います。明治神宮野球場や第二球場はJR千駄ヶ谷駅や信濃町駅に近く、秩父宮ラグビー場は東京メトロ外苑前駅や青山一丁目駅の近くにあります。これを入れ替えると、野球場が外苑前駅や青山一丁目駅に近づき、ラグビー場が千駄ヶ谷駅や信濃町駅の近くに位置することになります。 野球場とラグビー場を比べた場合、野球場のほうが人をたくさん集めることができます。外苑前駅や青山一丁目駅は複数の路線が乗り入れており、アクセスが良いので、場所を入れ替えればさらに多くの人が野球場にやってくると見込めます。 しかも、再開発に

                                                                                  神宮外苑再開発の陰で蠢く政治家たち<ノンフィクション作家・山岡淳一郎氏> | 日刊SPA! | ページ 2
                                                                                • 検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(2/4)

                                                                                  2020年4月「緊急事態」が宣言される中リアルタイムで執筆され、急ぎ出版された2冊の本。無為無策の政治風景と医療現場の緊迫を克明に描き出した小説『コロナ黙示録』海堂尊著と、感染症という科学的事象に右往左往する国の有り様を追い医療を蝕む闇を衝いたノンフィクション『ドキュメント感染症利権』山岡淳一郎著だ。両作品の著者が縦横無尽に問う「この国はなぜコロナと闘えないのか」―― ▼『コロナ黙示録』ダイジェスト 海堂    少し脱線しましたが、結局、構造は同じってことですね。何かちゃんとしたことをやろうとすると、どこかで足を引っ張られる。秘密主義の官僚、政権が事実を隠蔽する。そこに一番の問題がある。 山岡    安倍政権から菅政権へ、ずーっとその流れが続いていて、人事権を握ることで、官僚を牛耳っていく。人事っていうのは官僚にとっては、一番のウィークポイントですよね。 海堂    生命線ですからね。 山

                                                                                    検証・コロナvs政治海堂尊×山岡淳一郎(後編) ||海堂 尊,山岡 淳一郎|webちくま(2/4)
                                                                                  1