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思想と宗教の検索結果1 - 12 件 / 12件

  • 無思想はなぜヤバいのか|小野ほりでい

    ヤバい思想、と言われると皆さんが思い浮かべるのはなんでしょうか。ファシズムや全体主義?差別主義?優性思想?それとも宗教的原理主義? この世に数多ある危険思想のなかで、ユダヤ人哲学者・思想家のハンナ・アーレントが最も重大視したのは「無思想」でした。 無思想、ノンポリ、無宗教…という「無属性」なステータスを自認していることは私たちの国では取り立てて珍しいものではありません。実際、多くの人は自分は「偏った考え方」に染まっておらず、「普通の感覚を持った/普通の日本人」であるというふうに考えています。よく異文化から揶揄されるように私たちは、「他の人と違う」ことに漠然とした恐怖を持っており、「普通であること」、そして「特定の立場や意見を主張しないこと」によって他の人たちとの温かい連帯関係の中に存在できます。 しかし実のところ、この「自分は普通の感覚を持っている」という自認こそが危険な状態だ、というのが

      無思想はなぜヤバいのか|小野ほりでい
    • あまり読まない人が古典だけを読むのは最高に面白くて効率がいいと思う理由を長々と解説する|山下泰平

      そういう人ではあるけれど、日常生活を送る上で実用的かつ頻繁に活用している考え方は100冊分くらいかなと思う。 それは習得した資格などではなく、もっと抽象的なもので、個別の事例に対処するというよりは、もう少し普遍的でだいたいの場所で使うことができる。例えば「技術は知識で生れるものだから、これをするためにあれを学んでおこう」だとか、「これはなにも生み出さないものだけど、美しいから知っておこう」だとか、そういった感じである。 ものすごく役立つというわけではないけれど、仕事や日常生活のそこかしこで、そういった考え方を使っていて、広くて長い目で見ると正しい決断をするために活用できていると思う。 私が多用している情報、あるいは考え方のほとんどは古典から学んだものだ。もちろん他ジャンルの考え方も使ってはいるが、割合としては3割くらいだろうか、とにかく大昔に古典を乱読しておいて良かったとは思っている。 そ

        あまり読まない人が古典だけを読むのは最高に面白くて効率がいいと思う理由を長々と解説する|山下泰平
      • 岩波文庫解説目録(2020年版)の100冊を選んでみた - 山下泰平の趣味の方法

        選んでみました 岩波文庫解説目録(2020年版)から100冊選んでみた。 あくまで2020年版から選んだものなので、岩波文庫のベストなリストではない。あと上下巻やら全6巻みたいなものもあるので、厳密には100冊ではない。 これがなんのためのリストなのかといえば、私が岩波文庫解説目録(2020年版)を眺めてたら面白くなってしまい、気が向いたので100冊選んだものでしかない。既読(含む、岩波文庫以外で読んだもの)だと思われるものから、読んで良かったような記憶があるものを抽出している。 そんなわけで紹介しているものを全部読んだところで、生き方や人生が変わることはない。ただし自分が好きなジャンルくらいは発見できるかもしれない。それに加えて私が日本の近代以降の文化が好きなので、読むと近代以降の日本の文化を理解しやすくなるといった効果はあると思う。 意識したのはつながりで、ここは他のリストと少しだけ違

          岩波文庫解説目録(2020年版)の100冊を選んでみた - 山下泰平の趣味の方法
        • 旧統一教会元信者が解明「夫と長男が自殺し、次男が元首相を殺害…それでも信者を続ける母親の"頭の中"」 「神の言葉に反したら、神の子になれず、地獄にいく」

          自分のせいで家族が破綻…なのに信者をやめない理由 安倍晋三元首相を綿密な計画で銃撃した山上徹也容疑者(41)。すでに報じられているように、その動機については旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)に入信した母親が約1億円を献金したことで家庭が破綻したこと、また、元首相のことを教団のシンパであると考えたことがあるとされています。 容疑者ファミリーが歩んだ歴史は壮絶なものです。容疑者の父と兄は自殺、本人も自殺未遂。そんななか、母親は宗教にのめりこみ続け、自宅などを売り払ってまで献金。現在も旧統一教会に在籍し、年金から献金しているといった報道もあります。下記は、現在までに報道されている容疑者ファミリーの主な歴史です。 【容疑者のファミリーに起きた出来事】(参考文献『週刊新潮』(7月21日号)ほか) ・父親:京都大学卒で、会社を経営していたが、母親(妻)が別の宗教にのめりこんだことを苦に自殺。 ・兄:

            旧統一教会元信者が解明「夫と長男が自殺し、次男が元首相を殺害…それでも信者を続ける母親の"頭の中"」 「神の言葉に反したら、神の子になれず、地獄にいく」
          • フリースクールは宗教・政治的思想を広めたい人が設立する事がある→孤独になりがちな不登校の子供には本当に危険なので、スクール選びは慎重にという話

            しまき @readeigo 今日聞いた怖い話。日本では子供の数は減っているけど、不登校児の数は増えている。だから学校に行けない子達が通う【フリースクール】は増えているけど、政府規制がない状態なので、子供に宗教や政治的な思想を与えたい人達が設立しているケースが増えているそう。傷ついた子にこれは本当に危険。 しまき @readeigo 普通の学校でも別のコミュニティでもどこでも思想や宗教的に影響与えようとしている組織は多いですが、来ている子達の傾向が違うので危険を感じるという事です。フリースクールに来ている子達のほとんどは長期不登校で、孤独に陥りやすいし世界が広がりにくい事が多いんですよね。 しまき🇺🇸 @readeigo 失顔症。片耳難聴。多誤字。底辺高→色々→🇺🇸某院卒。カリフォルニア州在住。アラサー女の世間話。アカウントはこれのみです。他のアカウントは私ではありません。メンション

              フリースクールは宗教・政治的思想を広めたい人が設立する事がある→孤独になりがちな不登校の子供には本当に危険なので、スクール選びは慎重にという話
            • ウリボウ物語④ 兄貴、恐怖の体験を語る 兄貴シリーズ堂々の完結 -  紬とウィスキー                                                                                                                                  ウイスキーブログ&着物生地のブログ

              ウリボウ物語④にお越しいただきましてありがとうございます。このお話をお読みになる前にティッシュのご用意をお願いいたします。(笑) まず、兄貴の恐怖の体験を再現します。 いのしし村店員A『また、この笑っているやつ売れ残っているよ』 いのしし村店員B『もう、処分していいんじゃね』 兄貴『えーっ。まだ俺は売れるよー』『処分なんてあんまりだー』 気がつくと兄貴はいのしし村の廃棄物袋(いのしし村村指定ゴミ袋)に入れられ、焼却場へと運ばれていきました。 兄貴『狭いよー』『暗いよー』『助けてう、うりうりー』 袋は破かれて、ふるいにかけられたあと、ベルトコンベアに撒かれます。中身が焼却炉につながる粉砕機へと流れていきます。 迫りくる粉砕機、流れていく処分ゴミの数々。 兄貴『助けてうりうり~』『まだ死にたくないよ~』 前を見ると金属の時計が先に粉砕機に吸い込まれていきます。 すると粉砕機の歯が時計を跳ね返し

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              • 紀伊國屋じんぶん大賞2024 読者と選ぶ2023年の人文書ベスト30

                読者と選ぶ2023年の人文書ベスト30「紀伊國屋じんぶん大賞2024」 (2022年11月~2023年11月/第14回) 「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」――との思いから立ち上げた「紀伊國屋じんぶん大賞」。おかげさまで、毎年たくさんのご応募と推薦コメントをお寄せいただいております。一般読者の方々からいただいたアンケートを元に、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して事務局にて集計し、ベスト30を選定いたしました。 大賞『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』特別寄稿 小野寺拓也さん 「歴史研究者の仕事は、事実があったかなかったかを見極めて社会に提示すること。それ以降は人びとが各自で判断すればよい」。そう考える方は少なくないのではないでしょうか。確かに事実の確定は重要です。でもそれ以上に歴史研究者にとって重要な仕事は、その事実を「文脈の中

                • ロシア思想と今後の研究について

                  はじめに,私がロシア軍によるウクライナ侵攻に断固として反対しているということを明記しておきたい。それからこの文章は,現在のウクライナ情勢について示唆を与えるようなものではなく,一研究者の現時点(2022年3月6日)での雑感にすぎない。状況は日々悪化していくので,考えもまた変わるかもしれない。 私の研究対象は,20世紀初頭のロシア思想,特に,思想家にしてロシア正教の司祭でもあったパーヴェル・フロレンスキイ(1882-1937)の思想である。プーチンが好んで読んでいるとされ,今回の侵攻との思想的繋がりが指摘されるイヴァン・イリインとは一歳違いの思想家だ。 20世紀初頭のロシア思想というのは,西欧,主にドイツの哲学を吸収し,ドイツ哲学を常に参照元としながら,その模倣と独自性の模索とを繰り返した19世紀を経て,ようやくロシアらしさ,ロシアのアイデンティティというものを表に出し始めた時期であった。そ

                  • ポストコロナに起こる5大変化「今は苦境のフリーランスが台頭する」

                    世界97か国を訪問し現場を徹底視察した経験を基に、政治経済、ビジネス、アート、宗教、哲学について幅広く執筆。1968年兵庫県西宮市生まれ。東京大学法学部卒業後、1990年外務省入省。エジプト、イギリス、サウジアラビアへ赴任。対中東外交、地球環境問題などを担当する。カイロではナイル川に近い庶民街でエジプト人家庭に下宿。首相通訳(アラビア語)や国連総会を経験。外務省を退職し、2000年、日本総合研究所入社。2009年、稲盛和夫氏よりイナモリフェローに選抜され、アメリカ・CSIS(戦略国際問題研究所)にて、グローバルリーダーシップの研鑽を積む。2010年、グローバルダイナミクスを設立し代表取締役就任。ケンブリッジ大学大学院留学時に学際的な議論を経験し自らの無知を痛感して、枠を設けず学び続けることを決意。高野山大学大学院(仏教思想・比較宗教学)、ビジネス・ブレークスルー大学大学院(MBA)、大阪大

                      ポストコロナに起こる5大変化「今は苦境のフリーランスが台頭する」
                    • 中国共産党と中国人を区別して考えてはならない

                      <漢民族はどの民族よりも中国共産党のジェノサイドを支持している。共産党は民族政党に変質した> 中国の民族問題について思索する際に、中国人、すなわち漢民族と中国共産党を分けて考えようとの意見が日本や欧米にある。果たして、そうした区別は有効だろうか。 1950年代初頭、内モンゴル自治区の党書記兼主席だったウラーンフー(ウランフ)はある演説でこのように指摘した。「自治区の首府フフホト市では幼稚園児も一般の農民も、漢民族はみんなモンゴル人を野蛮人だと呼んで差別している」 この事態を問題視して部下に解決を促したウラーンフーは、恐らく自身の経験に即して発言したのだろう。当時のモンゴル人は母語のほかに日本語と中国語、場合によってはロシア語をも操っていた。日本が支配していた満洲国と蒙もうきょう疆政権(モンゴル自治邦時代含め)は教育に力を入れていた結果、現在の内モンゴル自治区は当時、中国で最も教育水準の高い

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                      • ニューヨークタイムズはなぜソウルに移転したのか、一人称複数 - ネットロアをめぐる冒険

                        今日はリテラの記事。ニューヨークタイムズ(以下NYT)が、アジアの拠点を香港からソウルに一部移転するという話。 当然の措置だと思うが、問題は、ニューヨークタイムズが、香港の代わりに、日本の東京でなく韓国・ソウルを選んだ理由だ。(中略) 言い換えれば、シンガポールやタイのバンコク、東京はソウルに比べると、外国企業に対して排他的で、報道の独立性にかけると判断されたということだ。 NYタイムズが報道拠点を東京でなくソウルに移す理由に「報道の独立性」を…「日本に報道の自由がない」という国際社会の評価|LITERA/リテラ この日本の「報道の独立性」について、リテラは以下のように記載しています。 安倍政権によるメディアへの報道圧力が、国境なき記者団の調査でも指摘されている。 国連特別報告者による報道の自由への懸念 日経とNHKは「報道の独立性」という文言を記事からカットしている リテラというと身構え

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                        • ウリボウ物語 幕末編④大団円 埋もれた歴史の真実とは! -  紬とウィスキー                                                                                                                                  ウイスキーブログ&着物生地のブログ

                          今日は、ウリボウ物語幕末編④にお越しいただきありがとうございます。ウリボウ物語幕末編は今回で大団円を迎えます。 最後はどんな結末が待ち構えているのでしょうか。 ~前回までのあらすじ(気になる方はウリボウ物語幕末編①からご一読ください) 今の日本惨状を憂慮した兄貴たちは、歴史改変に向けて幕末の大阪城にタイムスリップ。 大阪城代の牧野笠間藩主にお願いして、恭順の道を選ぶよう説得するはずでした。 直前まで、戦意高揚を図った徳川慶喜ですが、鳥羽伏見の戦いの真っ最中にまさかの敵前逃亡!! 幹部だけでさくっと大阪城を抜け出し、大阪湾に停泊していた幕府の軍船にのって、とっとと江戸に帰ってしまいます。 大坂城代の牧野の殿さまにも、江戸にもどる話は聞かされておらず、残された者たちは、大阪城内で呆然と立ちすくむのでした。 これから一体どうなのるのでしょう~ uribouwataru.com uribouwat

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