お大師さまは、「あ」から始まり「ん」で終わる言葉をとても大切にされ 「お(あ)ぎゃー」 と息を大きく吐き出して生まれたものが 「ん」 と息を吸い込んで死んでいく姿は、私たちの人生そのものを表しており 阿吽(あうん)の呼吸 とはまさに 生命の旅路が一瞬の呼吸のうちにある ということを私たちに教えてくれるとともに、「あ」から始まり「ん」で終わる言葉には 私たちの言葉や呼吸そのものが仏さまや宇宙の世界に繋がっている ということを教えてくれていることは前回のブログでもお伝えしました。 ↓ ↓ ↓ 実はこの 「ん」 という表記は、もともと日本に無かったものをお大師さまが唐で出会った 悉曇文字(しったんもじ) で見つけて、日本に持ち帰ったと言われています。 現存する日本最古の歴史書でもある 『古事記(こじき)』 には「ん」と読む仮名が一つも出てこず、例えば 「陰陽」=「メヲ」 「天地」=「アメツチ」