池永照美 大学院生物資源環境科学府博士後期課程 九州大学では、学生のユニークなアイデアや研究プロジェクトの実現を助成するチャレンジ&クリエイション(C&C)事業を九大基金によって運営し、1997年からこれまで延べ千人超が参加しています。現在、C&Cプロジェクトに採択された博士後期課程の池永さんに研究のきっかけ、今後の展開などについてお話を聞きました。 -どういった研究をされていらっしゃいますか? 池永:現在進めている「biocouture(bio=生物、couture=仕立て)」プロジェクトでは、人間が環境を整え、カイコに素材を紡いでもらい、それをクロトゲアリの巣作りの習性を利用して衣服に縫製してもらうという実験をしています。 服飾業界が環境に与える影響は非常に大きいと言われていますが、カイコとアリの生命力だけで作っているため、原材料や輸送費などゼロ、CO2も全く出ません。 池永:私は学部