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森山大道 写真展の検索結果1 - 40 件 / 67件

  • 鬼海弘雄「東京夢譚」を読む

    ▽写真集を以前はよく購入していたのだけど、最近はもっぱら図書館で借りている。あまり最近の写真集界隈というか活躍している写真家のことを知らない。悲しいことに私が好きな写真家の多くは鬼籍に入ってしまっている。現役で気になる写真家なら写真展で直接作品を見ればいい。誰かいるかと思って考えてみるもすぐには出てこない。そういえばメモしておいたなとチェックしてみると、日本人だと柴田敏雄、松江泰治、海外作家だとトーマス・シュトルート、アンドレアス・グルスキー、ロバート・アダムスとあった。ほとんどが写真集よりは写真展で見ないと意味がないような気がする。 そのメモに書かれた一人で今回借りていた写真集の作者が鬼海弘雄だ。残念ながら昨年の10月に亡くなられている。本当に残念だけど、素晴らしい作品を残してくれた。有名なのは浅草で撮られた人物写真だろう。浅草を訪れる独特の雰囲気のある人物を浅草寺の壁の前で撮影したモノ

      鬼海弘雄「東京夢譚」を読む
    • アフター6ジャンクションが写真集の話をしていたので便乗する

      ▽いつものようにラジオを聞いていると、日本の写真集文化の特異性みたいなことをテーマに話していた。その番組はTBSラジオのカルチャーに的を絞ったアフター6ジャンクション。前までこの時間はTOKYOFMを聞いていたのだけど、面倒くさいので平日は昼から晩までずっとTBSラジオにチューニングを合わせている。 個人的に細江英公で好きなのは三島由紀夫を撮った「薔薇刑」 私も写真を撮る人間なので写真集というのは避けては通れない一つの媒体だと思う。番組では日本での写真の成り立ちや、貴重な写真集をピックアップして紹介していて、その一つがこの細江英公の鎌鼬。商売的に難しいのだろうけど、過去の素晴らしい写真集は復刊してほしい。番組では他に奈良原一高、川田喜久治の写真集もレア写真集として紹介されていた。この写真家たちでピンとくる人は結構なマニアだろう。写真家集団「VIVO」である。彼らの中で私が好きなのは東松照明

        アフター6ジャンクションが写真集の話をしていたので便乗する
      • グーグルフォトに残っていた写真で昔を懐かしむ

        ▽スマートフォンの写真をUSB経由でパソコンに取り込んでいたのだけど、なぜかスマートフォンの写真ファイルにアクセスできないようになってしまった。充電は出来ているし、スマートフォン側で転送するを選ぶとパソコンはピコンと反応はしている。原因がよくわからないので、グーグルフォトで共有することにした。久しぶりにアクセスしてみると、どういった心持ちだったのかまったく覚えていないのだけど、いくつか写真をアップロードしてあったので、ピックアップしてみたい。一枚目の写真は九十九里。毎月のように関東を中心にフラフラと写真を撮りに行っていた時期がある。 こちらは湘南。東京からほど近い場所であっても心潤う海はある。何ヶ月か定期的に通っていた。 フラフラと撮影旅行をしていた時の1枚。どこだったかは覚えてはない。山梨の甲府だったような気がする。 これは宇都宮だっただろうか。地方都市をくまなく歩いてみると寂れている場

          グーグルフォトに残っていた写真で昔を懐かしむ
        • 安井仲治の小さな写真集が出てきたので語る

          ▽本棚を整理していると安井仲治の作品を掲載した小さな写真集が出てきた。ブックオフなどの古本屋で写真集を買い集めていた時期がある。本来はもっと高値がつけられてもおかしくないような本が安価に買えるのがブックオフの特徴の1つ。マニュアル、データ化してスピーディーな作業をするために必要なことなのだろう。貴重本コーナーも設けている店舗もあったので、今では本の持つ本来の価値に気付いているのかもしれない。安井仲治のこの写真集はそこまでプレミア価格がついているわけではないのだけど、数百円だったと思う。アマゾンで検索してみると千円と少しくらいで販売されている。 アマゾンと楽天で安井仲治の本を検索しても新品の本は売られていない。楽天ブックスの場合はかろうじてこの安井仲治写真集が登録だけはされていた。再販されることはあるのだろうか。新しい写真集が作られることはあるのか。写真業界の中ではトップ級の存在ではないので

            安井仲治の小さな写真集が出てきたので語る
          • タカザワケンジ:第1回 写真編集者 大田通貴【蒼穹舎】(前編):Photo & Culture, Tokyo

            手がけた写真集は約300冊。 一貫して「作家の写真集」を手がけてきた大田通貴さん(蒼穹舎)に聞く 写真家のことを知りたければ写真集を見ればいい。 写真展も盛んに開かれているが、期間が限られ、地域が離れれば見に行けない。しかし写真集なら時間も空間も超えて見ることができる。加えて、写真が複製技術として発展してきた歴史を考えれば、印刷されて人の手に渡っていく写真集はいかにも写真らしい発表方法だと言える。 私自身、写真集の編集に構成や解説で関わってきた。そして、自分で経験してもなお、解けない謎があると感じている。その謎についてはこの連載でおいおい書いていきたいが(まだ十分に言葉にできていないので)、ここで少しだけ書くなら、写真というとらえどころのないものが編集されることによって、理解しやすくなったり、その逆に、さらに謎が深まったりするということである。 抽象的な書き方で恐縮だが、写真集を見ている人

              タカザワケンジ:第1回 写真編集者 大田通貴【蒼穹舎】(前編):Photo & Culture, Tokyo
            • 島根県立美術館 島根県松江市袖師町 - 墳丘からの眺め

              ”ハワイ”の橋津古墳群から出雲空港へ向かう道のりは順調で、少し時間があったので松江市の島根県立美術館へ寄りました。 大きくカーブを描くエントランスの庇。 このときは森山大道(だいどう)の写真展を開催していました。 エントランスホールに入ると、目の前に宍道湖が。 宍道湖側の広場から建物を。 夕日に”映える”建物です。 設計は菊竹清訓。東光園(1964)もそうでしたが、こちらは1998年の作品。 芝生の庭には、兎の彫刻群。 広々とした館内。中も外も気持ちがよかったです。 閉館時間は日没の30分後。毎日変化。 屋根の合間から外が眺められるスペースがあります。松江城はわからず。 宍道湖の眺めは最高でした。 上から見るとこんな形。 公式サイトはこちら。 SHIMANE ART MUSEUM | 島根県立美術館 ランキング参加中旅行 ランキング参加中写真・カメラ

                島根県立美術館 島根県松江市袖師町 - 墳丘からの眺め
              • 「東京、コロナ禍。」初沢亜利さんインタビュー イラク・北朝鮮・沖縄を撮った写真家が、育った街に向き合う理由|じんぶん堂

                記事:じんぶん堂企画室 文:吉野太一郎 写真:初沢亜利 書籍情報はこちら 「東京2020」を撮るはずが… ――元々はコロナではなく、東京の街を撮るつもりだったそうですね。 新型コロナが大問題になる前から、2020年は東京の景色がいろんな形で動く1年になると思っていました。当然、オリンピックイヤーになるはずだったし、そこからもう何年か撮って、1冊にまとめようかな、と考えていました。自分の中で東京というものが見えてくるには時間のかかる問題だと思ったんで、しっかり腰を落ち着けて、数年がかりの作業になると予想していました。 ――イラクや北朝鮮、沖縄の写真集を出している初沢さんが、東京をテーマに選んだのはなぜですか? 上智大学の写真サークル時代と、卒業して1年ぐらいは、東京の街をずっと撮って、作品も発表したし、東京新聞の都内版にも連載を持っていました。当時はただ、撮るのがうれしくて、とにかく身の回り

                  「東京、コロナ禍。」初沢亜利さんインタビュー イラク・北朝鮮・沖縄を撮った写真家が、育った街に向き合う理由|じんぶん堂
                • 知れば納得、知らぬは損、今すぐ真似したい!9つのストリートスナップ撮影方法 | ヒーコ | あたらしい写真の楽しみを発見し、発信する。

                  どうもこんにちは、保井崇志(@_tuck4)です。 今回はストリートフォトグラフィーについて記事にしようということで、張り切っていきます。というのも、僕が写真を始めた頃に魅了された写真家は、ロバート・フランク氏、ウィリアム・クライン氏、森山大道氏、この3人の写真家たちでした。 もしご存じない方がいたら、ぜひそれぞれの名前を検索してみてください。最高にかっこいい写真がヒットしますので。では、この方たちに共通する点とは、主に街中(ストリート)で写真を撮っているということです。 もう少し振り返らせていただくと、2011年に大阪の国立国際美術館で、森山大道の「On The Road」という写真展がありました。これは僕の原点と言える写真展です。「こんな風に日常を切り取りたい」と、そんな風に思ったものです。 それまでは家族写真や何気ない風景(公園とか)がメインの被写体だったのですが、「On The R

                    知れば納得、知らぬは損、今すぐ真似したい!9つのストリートスナップ撮影方法 | ヒーコ | あたらしい写真の楽しみを発見し、発信する。
                  • 日本の写真にフォーカス - San Francisco Museum of Modern Art

                    背景画像:畠山直哉、《Blast#13018》(部分)2006年、発色現像方式印画、99.5×150cm、サンフランシスコ現代美術館所蔵、空蓮房寄贈 © 畠山直哉 このデジタル出版は、NIKONの寛大なご支援によって提供されています。 また、レイ・エバンズ&ウィン・リッチー・エバンズ財団とグレン・S&サキエ・T・フクシマ夫妻のご後援を受けています。 NIKONは100年以上にわたり、私たちの日常生活を改善し、より美しい芸術を創造し、人類の最大の課題のいくつかを解決するために、新しく革新的な画像技術を追求してきました。これらの影響力のある写真家の重要な作品やストーリーを世界に届けるサンフランシスコ近代美術館の『日本の写真にフォーカス』に協力できることを誇りに思います。 日本の写真界において最も多作な人物の一人、荒木経惟(1940年生まれ)は、1970年から現在に至るまでに数え切れないほどの写

                      日本の写真にフォーカス - San Francisco Museum of Modern Art
                    • これってほろ苦い思い出かな - ジジの戯れ事

                      2024.02.09(金)晴れ 思ったほど暖かくなかった。 自転車で移動するとき、寒かったです。 『まだ春は遠いかなあ~』 梅花 昔、カメラ小僧だったころ、新宿のマッドグロッソという画廊で友人と写真展を開いたことがあった。 搬入する日、画廊は森山大道さんが個展をしていて、その畳一枚くらいの写真が数点飾ってあった。(45年前のことなので記憶違いかもしれないが・・・) 『桜』を彼特有の素粒子のモノクロで写し出された写真は春の宵の甘美な香りがして、圧倒されたことを今でも思いだす。 その後に飾り付けた自分たちの写真のつまらないこと・・・。 若気の至りで、恥ずかしい思い出になっている。 今日、梅が綺麗に咲いているのを見て、あのころの記憶を蘇らせられて、ついこんな写真を載せてしまいました。 モノクロフイルムで写真を撮り、増感現像して、森山さん風の写真を撮ってみたかった(笑) 【本日の作業】 昨年暮れに

                        これってほろ苦い思い出かな - ジジの戯れ事
                      • 八戸ブックセンター(青森) 市営書店だから目指す「売り上げよりも大事なもの」|好書好日

                        2016年12月にオープンした八戸ブックセンターは、八戸市が運営している。前市長が八戸市を「本のまち」にすべく公約を掲げ、その推進拠点として生まれた経緯を持つ、異色の本屋だ。中心街の複合ビル1階に店を構える八戸ブックセンターには、果たしてどんな本が並んでいるのか。 >【前編】「本のまち八戸」を全国に広めたポプ担さん 創業96年「木村書店」が迎えた最後の日 左から八戸ブックセンターの熊澤直子さん、音喜多信嗣さん、森佳正さん。 在庫がない本は他店をオススメ センター所長で八戸市職員の音喜多信嗣さんと、企画運営専門員の熊澤直子さんと一緒に、書棚をチェックしてみる。お話を伺っていた読書会ルームをぐるりと囲む棚は「世界」「人文」「自然」「芸術」の大枠に分けられ、そこに「いのり」「こころ」「よのなか」「かんがえる」などのサブテーマに沿う本が並んでいた。 ざっくりした分類の中に、「そういうことが読み取れ

                          八戸ブックセンター(青森) 市営書店だから目指す「売り上げよりも大事なもの」|好書好日
                        • 【写真展】2024.2/6-4/7「中平卓馬 火|氾濫」@東京国立近代美術館 - nekoSLASH

                          「植物図鑑」を標榜した中平卓馬とその作品・表現行為が、蛇のごとき滑らかな鱗を持つ爬虫類、時を渡る蛇のように立ち現れたのだった。 1.展示構成、うねるボリューム感 2.反アイコン、すり抜ける 3.テキストの爬行 4.蛇の視る風景 5.牙、批評 5.蛇の鱗:写真 6.領界を渡る蛇行、今に届く牙 想像以上に若い世代の観客が館内に多く居たことに驚かされた。最終日あたりはかなりの盛況ぶりで、図録はとうとう売り切れてしまったという。なぜ中平卓馬という、比較的マイナーな、どちらかと言えば捉えどころのない写真家・批評家がこんなにも熱視線を浴びるのか、計りかねていたが、本展示は様々な示唆を孕んでいるようだった。 なのでそのことを考えていた。 1977年9月の急性アルコール中毒で記憶喪失と記憶障害を抱えたまま、「写真家」として復帰し、写真家として活動を続け、されども以前のように言葉を操って自己の思考を語ること

                            【写真展】2024.2/6-4/7「中平卓馬 火|氾濫」@東京国立近代美術館 - nekoSLASH
                          • 山田智和が語る、変貌する世界への視線 映像作家が見た2020年 | CINRA

                            2020年の終わりに公開されたサントリーBossのウェブCM『365 STEPS』。ひとりの看護師の1年を、一篇のドキュメンタリーのように綴ったこのCMは、単なる「広告」ではなくこの困難な時代のひとつの「記録」であり、同時代を生きる人々に向けた「エール」だった。本作を監督したのは山田智和。新垣結衣をフィーチャーしたGMOクリック証券の一連のCMシリーズや、米津玄師、あいみょん、KID FRESINO、最近では藤井風の“青春病”や宮本浩次の“夜明けのうた”のMVなどを手がけたことでも知られる映像作家だ。 CMやMVはもちろん、ショートフィルムやスチール写真など、さまざまな方法によって「いまを生きる人間」の姿を表現してきた彼は、2020年、すべての状況を一変させた「コロナ禍」の中で、何を考えながら、どんな映像作品を生み出していったのだろうか。 「記録」と「記憶」、その狭間で溢れ出る人々の「エモ

                              山田智和が語る、変貌する世界への視線 映像作家が見た2020年 | CINRA
                            • 終わらない夏 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく

                              東銀座のAKIO NAGASAWAに森山大道「記録」を観に行く。大きなプロジェクター数台から複数の投影画面に写真が映し出されて、その複数の画面の写真は、5秒周期くらいで別の写真に変わる。それが一巡するのにけっこう長い時間が掛かったから、いったい何枚の写真を見ることが出来たのだろうか。たぶん新宿の雑踏で拾ってきた町の騒音が流れている。言葉の断片が聞こえ消える。それがノイズではなくてなんだか心地よい町の音だった。そして、音を聴きながら、この町の音を文章として完結しない一部だったり、言葉ではない走行音などの音だったり、そういう聞こえる音を視覚に置き換えて、圧倒的な量で見せられているのがこの森山大道展「記録」なのだと思った。見ごたえ十分。 繁華街の、レストランや上階にはバーやスナックが入っているような小さな細い雑居ビルの一階の入り口の脇に、誰も見向きもしないような小さな鉢植えがあった。私は、一階の

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                              • 「日本写真」は何を語るか。清水穣評「ロバート・フランク ブック&フィルム 1947–2019」展

                                ロバート・フランク シティ・ファザー ニュージャージー州ホーボーケン 1955(C) Andrea Frank Foundation Courtesy of Pace/MacGill Gallery, New York 「アメリカ人」と日本写真『アメリカ人』 ヴィンタートゥーア写真美術館で、2019年94歳で亡くなったロバート・フランクの回顧展(RobertFrank, Books and Films 1947–2019)が開かれている。周知のようにフランクは、ドイツから移住してきたユダヤ人の父親とスイス人の母親のあいだに生まれた、半ユダヤ系のスイス人(とはいえ男系血統主義に従って国籍はドイツ人だったが、1941年にナチがユダヤ人のドイツ国籍を剥奪してからは終戦まで無国籍)だったので、スイスは故郷とは呼べないにせよ、フランクのルーツではある。それを意識してか、スイスの美術館や財団はフランク

                                  「日本写真」は何を語るか。清水穣評「ロバート・フランク ブック&フィルム 1947–2019」展
                                • 2023GW 島根県立美術館 光の記憶 写真展感想編 - 実観

                                  今週のお題「何して遊ぶ?」 写真展の感想を図録「光の記憶」をもとに 森山大道 光の記憶 作者:森山大道 求龍堂 Amazon #56東名高速 ごく初期の作品 とにかくデザインとしてカッコいい 粒子感、陰影、全部すごい なぜか狩人には収録されてなく、慌ててオンザロードを注文したけど、そのあとのDaido Silkの方がもっと迫力あったな #109背伸びしてみる海峡を 上の階と下の階で同一の作品があるけど、下の階のゼラチンシルヴァープリントの方がサイズは小さくても緻密でドキドキ 何かへの旅にも載ってるけど全然違う #114 犬の街 実物の遠近感、立体感はすごい。右下の点景の人物が無茶苦茶効いてる 何かへの旅に収録されてるものはオリジナルの透明感が全然ない #112 言わずもがな三沢の犬 オリジナルプリントを見てしまった後だと、中途半端な収録は全部微妙に見えてしまうw 実はミュージアムのポスター

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                                  • ソール・ライター|飯沢耕太郎の写真家ライブラリ第二回

                                    ソール・ライターの写真を見るポイント ソール・ライターの経歴をなぞりながら、作風に影響を与えた重要な出来事を紐解いていきます。 元々は画家を志望していた ソール・ライターの写真の特徴としてあげられる「色彩」や「画面構成」は、ナビ派の絵画や浮世絵から影響を受けている。 ーソウル・ライターは元々写真家を志していたのでしょうか? 飯沢さん:じつは彼、元々画家になりたかった人なんですよ。特にナビ派(※1)や日本の浮世絵に影響を受けて、画面を平面的に構成してくようなスタイルで、初期のゴーギャンとかボナールとかそういう人たちに非常に憧れて、画家を志したんです。彼らの色彩感覚がとても好きだったらしいんですよね。 ーでは画家の夢を諦めて写真の道に進んだんですね。 ※1 ナビ派:19世紀末にパリで活動した、前衛的な芸術家の集団。 ファッション写真家の経歴 ソール・ライターは、ニューヨークの黄金期と呼ばれた1

                                      ソール・ライター|飯沢耕太郎の写真家ライブラリ第二回
                                    • ブックカバーになった画像の経緯報告 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく

                                      8/18、午前雨、午後は晴れ。以下の①~⑥を行った日。 ① 数日前の2022年8月14日、ときどき小雨が降る曇天の葉山町まで国道134号線を使って自家用車で行き、森戸神社辺りを散策した。比較的涼しい午前だった。昼頃には天気は回復した。気温が急上昇し湿度も高く、すぐに真夏の一日に戻った。帰りの道路は少し渋滞していて、とくに鎌倉の材木座から江の島を抜けるまで、車はのろのろと少し進んではまた止まる。その止まっているときにコンパクトデジタルカメラで写真を撮った。4倍ズームの望遠側はフルサイズ換算100mm相当の中望遠の画角になったが、その焦点距離では上の写真のように海を引き付けて撮ることは出来ない。車道と歩道の境界のガードレールや歩道とさらに砂浜を分けるフェンス、あるいは手前にある海の家の大きな屋根、なども写ってしまう。その隙間から波や海水浴客が見える。自分の目でその風景を見ているときはどこか注目

                                        ブックカバーになった画像の経緯報告 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく
                                      • 写真家、小林紀晴が書く「写真はわからない」を読んだ - Letter from Kyoto

                                        ここ最近写真にまつわる本をいろいろと手にとってみては、よくわからないなーと思っていた。まず写真を見てもわからない。ヒントを得ようと思ってそれらしき本を読んだら、今度は本に書かれていることがわからない。何言ってるのかさっぱりわからない。写真のよさってなんなんだ?八方塞がり。そんな中でまさに「写真はわからない」というタイトルの本を目にした。 やっぱりわからないのかー…。最初はこの本に手が伸びなかった。いや、だってわからないでしょ、どうせ、という気になる。わからなければわからないほど、写真から気持ちが遠ざかるような気がして。わからない本を読んで、わからない写真を見ても、より心が離れていくような… でもまあちょっと間を空けて、結局読んでみた。相変わらず写真はわからないまま、かもしれない。でもこの本はとてもわかりやすかった。「わからない」ということについて、わかりやすかった。 写真はわかりにくい 「

                                          写真家、小林紀晴が書く「写真はわからない」を読んだ - Letter from Kyoto
                                        • 装幀写真とは何か?本を通して知っておきたい日本の写真家50名を紹介|神園智也(青山ブックセンター本店)

                                          こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。 突然ですが、装幀写真とは何か、ご存知でしょうか?まず、「装幀」とは本の外側のデザインのことですが、装幀写真とはその外側の表紙や背表紙に使われる写真のことを指します。 装幀写真はその本の顔であり、デザイン上、非常に重要な役割を果たします。その本の印象を決め、写真を通して本の持つ雰囲気を読者に向けて伝えます。このように本にとって大切な装幀写真ですが、その本のことは知っていても、使われている装幀写真や写真家についてはあまり知らない方も多いかと思われます。 今回はそんな装幀写真が印象的な本を52冊選書しました。それらの本を通して、52名の日本の写真家を紹介したいと思います。(写真家さんの紹介文にホームページやInstagramのリンクを貼っています。)これを通じて、新たな写真家、新たな本との出会いにつながれば嬉しいです。 ※本記

                                            装幀写真とは何か?本を通して知っておきたい日本の写真家50名を紹介|神園智也(青山ブックセンター本店)
                                          • 安井仲治の小さな写真集が出てきたので語る

                                            ▽本棚を整理していると安井仲治の作品を掲載した小さな写真集が出てきた。ブックオフなどの古本屋で写真集を買い集めていた時期がある。本来はもっと高値がつけられてもおかしくないような本が安価に買えるのがブックオフの特徴の1つ。マニュアル、データ化してスピーディーな作業をするために必要なことなのだろう。貴重本コーナーも設けている店舗もあったので、今では本の持つ本来の価値に気付いているのかもしれない。安井仲治のこの写真集はそこまでプレミア価格がついているわけではないのだけど、数百円だったと思う。アマゾンで検索してみると千円と少しくらいで販売されている。 アマゾンと楽天で安井仲治の本を検索しても新品の本は売られていない。楽天ブックスの場合はかろうじてこの安井仲治写真集が登録だけはされていた。再販されることはあるのだろうか。新しい写真集が作られることはあるのか。写真業界の中ではトップ級の存在ではないので

                                              安井仲治の小さな写真集が出てきたので語る
                                            • 山下恒夫写真展「田園都市」 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく

                                              午後、銀座の一階に日産のショールームのあるビルの六階にあるソニーギャラリーへ行き、山下恒夫さんの写真展「田園都市」を見て、近くのAKIO NAGASAWAで会期終了近い森山大道「記録」に回り(二度目)、さらに有楽町駅近くのエプサイトで大西みつぐ写真展「島から」も見て来た。山下さんの写真展は渋谷から西に伸びる東急田園都市線の住宅街をこのひと夏かけて撮った写真展で、人はほとんど写っておらず、新しい分譲住宅がごちゃごちゃと建ち並び、その隙間に、小さな公園や墓地やまだ開拓されていない藪や林が残り、夏の空は容赦なく熱を降り注いでいる、そんな写真だ。何枚かは1980年代、例えば港北ニュータウンが造成される前の土地開発と道路の施設だけは終わり、ただ、ずっと遠くまでまだなにも建物が建っていない頃のモノクロ写真が展示され、40年以上経ったいまと比べることも出来るが、それに拘泥しているわけでもなく、何枚かに限

                                                山下恒夫写真展「田園都市」 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく
                                              • 【限定 156 部】ND CHOW 写真集「SIREN(セイレーン)」feat. 渡辺万美・2L サイズ写真作品 1 枚付き | DRELLA Art Gallery

                                                【限定156部】特別装丁写真集・2L サイズ写真作品 1 枚付き 著名人のポートレートをはじめ、アート、ファッション、広告写真など幅広い分野で活躍する世界的写真家のアンディ・チャオが、日本人として初めて海外雑誌「PLAYBOY」の表紙を飾り、ジェンダーフリーブランド「Bushy PARK」を創業するなど、常に時代に先駆けた挑戦を続ける渡辺万美をモデルに起用した写真集「SIREN(セイレーン)」。 本作では「否認、苛立ち、葛藤、不安を経たのちに受容へと到る、実存的変容において重要な各局面」をテーマに自我の変容の過程を物語として表現する試みを行っている。タイトルのセイレーンとは、ギリシア神話に登場する海の怪物で、その美貌と美しい歌声で無数の船乗りを魅惑し、岩場や浅瀬に引き込み船を難破させる。今回の写真展では、セイレーンを「きらびやかさ」の象徴とした物語において、渡辺万美は官能的で快楽的なきらび

                                                • 写真のように 第10回 ある同時代性の話、「写真」と「漫画」 展評 「即興 ホンマタカシ」 東京都写真美術館|沖本尚志 takashi okimoto

                                                  写真のように 第10回 ある同時代性の話、「写真」と「漫画」 展評 「即興 ホンマタカシ」 東京都写真美術館 最初に言い訳を。2023年の秋は忙しかった。この年の秋は展評に書いておきたい写真展や写真集がいくつもあったにも関わらず、まったく書けなかった。11月から手間の掛かる煩雑な仕事を引き受けたり、12月の初めから新宿のゴールデン街で人生初の写真と文章による創作個展をおこなったり(「寿命の縮み食事」という食エッセイ+iPhone写真による展示でした)とかなかなか落ち着いて書く時間が取れなかったというのがその理由である。それでも10月5日から東京都写真美術館で始まった「即興 ホンマタカシ」展(以下、「即興」)は、過去の資料を掘り返したり、新たに写真集を買ったりと準備を整えていたがしかし、なかなか書き進めることができない。肩に力が入りすぎていたことが原因だ。ホンマさんは、2000年代に筆者が写

                                                    写真のように 第10回 ある同時代性の話、「写真」と「漫画」 展評 「即興 ホンマタカシ」 東京都写真美術館|沖本尚志 takashi okimoto
                                                  • 2021年を振りかえる - 雨がくる 虹が立つ

                                                    エントリではほぼ触れていませんが、今年もトーハクの総合文化展には楽しませてもらいました 残念ながら2021年も、新型コロナウイルスの影響を受けた年になってしまった。 普段、美術業界の末席で仕事をしているため、特に前半は散々な目に遭ったなァというのが大きな所感である。とはいえ、新しい出会いや「こんな時だからこそ」の良いお付き合いにも恵まれた。よって、総じて仕事面での人間関係は良いものだったなと思っている。 「虹はじめてあらわる」としての大きな出来事といえば、なんといっても「いまトピ」に加え、「美術展ナビ」でも展覧会紹介などの記事に携わることができたということに尽きる。どちらもフレンドリー且つ良くしてくださる編集部なので、今年はもっと良いものが書けるよう努力する所存であります。 そんなわけで、大変なことはありつつも美術を楽しみ、関わることができた1年に何を観たかということを書いていこうと思う。

                                                      2021年を振りかえる - 雨がくる 虹が立つ
                                                    • 2023GW 京都散策 森山大道展『BOKU』からの春の古書祭り - 実観

                                                      前日の島根ロングツーリングの興奮も冷めやらぬ翌日、今度は父親と京都観光へ またまた近鉄特急にて! 昼飯は久々江戸川さんのうな重「竹」 あぁ、幸せのGW 一旦別行動をとって僕は森山大道展「BOKU」へ 前日に数十年に一回レベルの森山大道展をみた直後だったので正直 「あれっ?」という感じ・・・もちろんステキではあるんですが 店番の方も塩対応というか疲れられてるというか 先日買ったBEAMSコラボの大道T来てる僕が、 モデルとなった同じ作品が展示されてる横で見せても 「あぁ」ぐらいで、売られてる写真集も、 これプリンターですか?と聞いても 「あまりよくわからなくて・・・」という感じでなんだなんだと バイトの方なの? 写真集は表紙はシルクスクリーンでカッコいいんですが流石に 諭吉越えをそうバンバン買うわけにもいかず前頁シルクスクリーンの Daido Silkでがまんや! SAL75300+α99を

                                                        2023GW 京都散策 森山大道展『BOKU』からの春の古書祭り - 実観
                                                      • 徹底的に「私」を排し「モノ」を「モノ」としてとらえる中平卓馬の珠玉写真集。奇をてらうことなく、「写真」のままに印刷 - 東京印書館 | 写真集・展覧会図録・絵本・その他印刷物の企画制作| TOKYO INSHOKAN PRINTING CO.,LTD.

                                                        徹底的に「私」を排し「モノ」を「モノ」としてとらえる中平卓馬の珠玉写真集。奇をてらうことなく、「写真」のままに印刷 2022.03.04写真集, 印刷事例, 印刷実績, 印刷実績 中平卓馬写真集 「Documentary」 著者:中平卓馬 デザイン:中島浩 協力:オシリス 発行日:2011/1/8 発行:Akio Nagasawa Publishing 判型:A4縦変型判(300×201mm) 頁数:128頁 用紙:サテン金藤 製版・印刷:プロセス4C、表紙はグロスPP加工 製本:糸かがり上製製本 今回は2011年に刊行されました、中平卓馬さんの写真集「Documentary」をご紹介させていただきます。 中平卓馬氏は、雑誌編集者を経て、東松照明氏と出会ったことを契機に写真を撮り始めます。68~70年に多木浩二氏、高梨豊氏、岡田隆彦氏、森山大道氏とともに写真同人誌「プロヴォーク」を刊行。

                                                          徹底的に「私」を排し「モノ」を「モノ」としてとらえる中平卓馬の珠玉写真集。奇をてらうことなく、「写真」のままに印刷 - 東京印書館 | 写真集・展覧会図録・絵本・その他印刷物の企画制作| TOKYO INSHOKAN PRINTING CO.,LTD.
                                                        • 写真家森山大道によるファッッションとアートの先駆けとなる写真集『Daido hysteric no. 4』をもとに写真展「DAIDO HYSTERIC」が開催

                                                          写真家森山大道によるファッッションとアートの先駆けとなる写真集『Daido hysteric no. 4』をもとに写真展「DAIDO HYSTERIC」が開催 Untitled. 2012. Silkscreen on canvas. 110 x 165 cm. Edition 2 of 3. © Daido Moriyama Photo Foundation Gallery COMMONでは、2022年4月29日(金)から5月22日(日)まで、写真家森山大道の代表的な写真集『Daido hysteric no.4』をもとに写真展「DAIDO HYSTERIC」を開催。 1993年に原宿のファッションブランド「ヒステリックグラマー」から出版された写真集『Daido hysteric no. 4』は、ファッションとアートのクロスオーバーの先駆けとしての歴史的側面があり、90年代以降の原宿を象

                                                            写真家森山大道によるファッッションとアートの先駆けとなる写真集『Daido hysteric no. 4』をもとに写真展「DAIDO HYSTERIC」が開催
                                                          • GRist 50 石川直樹 / Beautiful Photo-life (ビューティフルフォトライフ) | RICOH IMAGING

                                                            GRist 50 石川直樹さん こんにちは、野口(元:社員N)です。 今回のGristは、石川直樹さんです!石川さんは、22歳で北極点から南極点を人力で踏破、世界七大陸の最高峰登頂に23才世界最年少で達成するなど、世界各地の旅を続けながら、写真家として活動をしています。写真集やエッセイなどの本も数多く出していますが、2007年に「GR SNAPS」(ぴあ刊)にも参加していただきました。今回は、旅と写真、そんな切り口でお話が聞けたらと、表参道のカフェでお会いしました。 ■旅する人 石川直樹 野口(以下:野):石川さんで、このGRistはちょうど50人目になるんですよ。 石川(以下:石):すごいなあ。 野:8年かかりましたけど。 石:歴史ある企画ですね。 野:いえいえ、細々と(笑)。ところで、今回、取材のお願いメールを出したら、返信はフランスのシャモニーからでした。その前に連絡したときは、ヒマ

                                                              GRist 50 石川直樹 / Beautiful Photo-life (ビューティフルフォトライフ) | RICOH IMAGING
                                                            • ウィリアム・クライン、森山大道、田中長徳 「オリジナルプリントについて」 - 写真生活

                                                              youtu.be ウィリアム・クライン、森山大道、田中長徳 「オリジナルプリントについて」 写真展などで「オリジナルプリント」という言葉を聞いたことがあると思いますが、この「オリジナル」ってなんでしょうね。 オリジナルがあるっていうことは、オリジナルじゃないプリントもあるということですよね。 僕自身、作家活動を始めたばかりの頃は、その差はなんだろうと思っていました。どうしてかというと、写真は絵画と違って、複製が可能であることが特徴なわけですから。 絵画ではわざわざオリジナルなんて言い方はしませんよね。 「モナリザ」はルーブルにある一点だけで、他にあったらそれは偽物です。 でも写真は、同じものが複数枚存在させることができます。 つまり複製可能なのに、オリジナルってなんだろう? それがギャラリーシステムの中で生まれた言葉だったというのを、僕は随分あとから知りました。 ギャラリーでプリントを「作

                                                                ウィリアム・クライン、森山大道、田中長徳 「オリジナルプリントについて」 - 写真生活
                                                              • 山崎 弘義 写真展 「Around LAKE TOWN7-social distance-」を見に行ってきました 〜 コロナな日常をエンジョイする逞しきレイクタウンピープルの記録

                                                                7回目に突入した「Around LAKE TOWN」シリーズ。サブタイトルはずばり「ソーシャルディスタンス」 半年ぶりに訪れた、四谷4丁目の「ギャラリーヨクト」はいつもと変わらない静けさでしたが、一本隔てた「新宿通り」は休日とは思えないぐらい車通りも少なく、ジョルジョ・デ・キリコ「通りの神秘と憂愁」 みたいな感じさえする、シュールな昼下がりでした。 7回目の「Around LAKE TOWN」で初めて付いたサブタイトルは、ずばり「-social distance-」(ソーシャルディスタンス)。 辻音楽士さながらに、湖畔でギターを奏でる青年。無人の「レイクタウンアウトレット」の駐車場で上半身裸で日光浴をするオヤジ。マスクなんて言葉は彼らの辞書にない風の異国のヤングメンetc. そこに映るレイクタウンピープルには悲愴さなんて全くなくて、むしろやりたい放題。制限された日常を思いっきりエンジョイし

                                                                  山崎 弘義 写真展 「Around LAKE TOWN7-social distance-」を見に行ってきました 〜 コロナな日常をエンジョイする逞しきレイクタウンピープルの記録
                                                                • 花代 (写真家) - Wikipedia

                                                                  花代(はなよ、本名:中島 花代(なかじま はなよ)、1970年 - )は、日本出身の写真家・現代美術家・音楽家、元モデル。ドイツ・東京都在住。無所属。ドイツ人との間にモデル・女優である娘の点子がいる。 大学中退後、向島で半玉(はんたまー芸者の卵)修業を開始。そのエピソードはロンドンの『The Face』誌に掲載され、その表紙を飾り、ジャン=ポール・ゴルチエなどのモデルとしても経験した。 日本ではTVや舞台などに多数出演、さらに歌手としてソロ活動。1995年のウィスパーヴォイスで収録された『真っ赤なしずく』[1]が話題となった。そのほか、多彩なコラボレーションも展開。秋田昌美、カイ・アルトホフ、メイヨ・トンプソン、テーリ・テムリッツ、デイジー・チェインソー、The Panacea、中原昌也ほか、近年では、ジョナサン・ベプラーやトニー・コンラッドと舞台音楽で共演したり、ベルンハルト・ウィルヘル

                                                                    花代 (写真家) - Wikipedia
                                                                  • ProCameraman.jpプロカメラマンのための総合Webマガジン

                                                                    ●プロフィール Michael Kenna(マイケル・ケンナ)。1953年、イギリス・ランカスター生まれ。ロンドンのカレッジ・オブ・プリンティングで写真を勉強、広告写真家としてキャリアをスタート。その後パーソナルワークへの情熱が強まり、1970年代後半にアメリカへ移住。 彼の作品はアフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北米、南米などのギャラリーや美術館にて展示される。また、ワシントンD.C.にあるワシントン・ナショナル・ギャラリーや、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館など、いくつもの美術館にてコレクションされている。約40年近くに及ぶ作家活動の中で、50冊以上の写真集が出版されている。 http://www.michaelkenna.com/ 「シリーズ海外写真家たちに聞く」では、現在活躍されている海外写真家の方々に、「バイオグラフィー」「活動内容」「現在の道具」「今後の活動

                                                                    • 写真家・森山大道の写真展「DAIDO HYSTERIC」が開催

                                                                      Daido hysteric no. 4 Remastered Edition. Courtesy of Gallery COMMON. 4月29日(金)から5月22日(日)まで、東京・原宿にあるGallery COMMONにて、写真家・森山大道の写真集『Daido hysteric no.4』をもとにした写真展「DAIDO HYSTERIC」が開催される。「Daido hysteric」は、1990年代にファッションブランドのヒステリックグラマーが出版していた森山大道の写真集で、no.8までが存在している。ファッションとアートがクロスオーバーした先駆けの作品として知られており、アートブック市場ではプレミアが付くほど、ファン垂涎の激レアなシリーズである。 Daido Moriyama, Untitled. 2012. Silkscreen on canvas. 110 x 165 cm.

                                                                        写真家・森山大道の写真展「DAIDO HYSTERIC」が開催
                                                                      • 東京都写真美術館が6月2日に再開。来場者全員に検温を実施

                                                                        2月29日より臨時休館を続けてきた東京都写真美術館は、6月2日に再開することを発表した。 開催にあたっては、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、来館者全員に体温測定を施し、マスクの着用を義務化する。また、施設の利用についても、入口を1階メインエントランスと西口に限定、エレベーターの定員を4名に制限するなどの対策を行う。 同館の展覧会は、「森山大道の東京 ongoing」(6月2日〜9月22日)が、当初の予定通り開催。3月3日の開幕が延期されていた「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」も、7月19日まで会期を延長したうえで6月2日より開幕する。 なお、「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」「第45回 2020 JPS展」「世界報道写真展 2020」は中止となっている。 他の東京都歴史文化財団が運営する美術館では、東京都庭園美術館が6月1日に再開、東京都現代美

                                                                          東京都写真美術館が6月2日に再開。来場者全員に検温を実施
                                                                        • 新宿ゴールデン街の酒場「こどじ」 写真好きが集まる店内で人々を撮り続ける写真家・岡部文さん | 歌舞伎町文化新聞

                                                                          300軒近く小さな店がひしめく新宿ゴールデン街に写真家、写真好きが通う一軒の酒場「こどじ」がある。カウンターがメインの、10人も座ればいっぱいの店ではいつも写真の話に花が咲き、賑やかな声が響いている。常連たちが写真を展示するスペースもあり、その予約は数ヶ月先まで埋まっているが、お客たちが店に通う一番の理由は86歳になるオーナーで、“お姉さん”こと小野重子さんの存在が大きいという。 写真が好きでその店の扉をくぐり、小野さんと店の雰囲気に惹かれた写真家の岡部文さんは、やがてアルバイトとして店に立ちながら10年に渡りこの酒場で写真を撮るようになった。岡部さんに「こどじ」との出会いからこれまでを伺った。 岡部文さん。写真展を開催中(取材時)の「ギャラリー街道」にて 編集部:写真はどのようなきっかけで始められたのですか? 20代の頃は映画館や劇場に行くのが好きで、あれこれ吸収したカルチャーの中にたま

                                                                            新宿ゴールデン街の酒場「こどじ」 写真好きが集まる店内で人々を撮り続ける写真家・岡部文さん | 歌舞伎町文化新聞
                                                                          • 2024-2025年 首都圏の主な展覧会 東京、神奈川(横浜)、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の美術館・博物館(随時更新)

                                                                            2024-2025年 首都圏の主な展覧会 東京、神奈川(横浜)、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の美術館・博物館(随時更新) 2023年10月4日 2024年12月15日 美術 ☆パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ 2023年10月3日〜2024年1月28日 世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から、キュビスムの歴史を語る上で欠くことのできない貴重な作品を展示。50点以上が日本初出品となる。20世紀美術の真の出発点となり、新たな地平を開いたキュビスムの豊かな展開とダイナミズムを、主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など 約130点を通して紹介する。 ☆ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いか

                                                                              2024-2025年 首都圏の主な展覧会 東京、神奈川(横浜)、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の美術館・博物館(随時更新)
                                                                            • 東京工芸大学 写大ギャラリー(中野区本町)

                                                                              1923年に創立された東京工芸大学は、我が国で最も歴史と伝統のある写真教育機関です。その中でも、1975年に設立された写大ギャラリーは、国内外の優れた写真作品を展示・収集・研究する常設施設として、教育機関のみならず、我が国の写真の歴史を見ても、極めて先駆的な存在だといえるでしょう。 写大ギャラリー設立当時、本学は東京写真大学という名称であり、略して「写大」と呼ばれていたことがギャラリー名の由来です。1977年に校名が現在の東京工芸大学に変更された後も、永年親しまれてきた「写大」という呼び名をギャラリーの名前に残し、現在に至っています。 写大ギャラリーでは1万点を超えるオリジナル・プリントを所蔵しており、教育機関の付属施設としては、世界に誇れる所蔵作品数と言えます。これらの所蔵作品は、年間を通じて気温20度/湿度50%を保つ、写真専用に設計された収蔵庫に保管されており、それぞれの作品はデジタ

                                                                                東京工芸大学 写大ギャラリー(中野区本町)
                                                                              • 【森山大道 特別インタビュー】逗子、ふたりの写真家と『八月の濡れた砂』|新MiUra風土記|ほんのひととき

                                                                                この連載「新MiUra風土記」では、40年以上、世界各地と日本で20世紀の歴史的事件の場所を歩いてきた写真家の中川道夫さんが、日本近代化の玄関口・三浦半島をめぐります。第22回は、三浦半島の逗子へ、二人の写真家の足跡を辿ります。 文学記念碑「太陽の季節」が建つ海水浴場に人がもどってきた。北端の磯場には徳冨蘆花の「不如帰ほととぎす」の石碑が立ち背後には披露山ひろやまがせまる逗子湾の変わらぬ名勝だ(*1)。 「不如帰」の碑(*1)『太陽の季節』は石原慎太郎(1932-2022)の短編小説。第34回芥川賞(1955年度下期)受賞作品。1956年公開の映画(日活)では実弟の石原裕次郎(1934-1987)がデビュー。『不如帰』は徳冨蘆花作の明治の国民的人気小説。芝居、映画化され逗子の名を全国に知らしめた。 長者ヶ崎の食堂にて(2016年1月撮影)その披露山の山腹に白亜の屋敷が見えるのが故石原慎太郎

                                                                                  【森山大道 特別インタビュー】逗子、ふたりの写真家と『八月の濡れた砂』|新MiUra風土記|ほんのひととき
                                                                                • 芸術の秋到来!世界的にも珍しい“都市空間”を舞台にした屋外型国際フォトフェスティバル。『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2022』10月開催に向けて全プロ...

                                                                                  芸術の秋到来!世界的にも珍しい“都市空間”を舞台にした 屋外型国際フォトフェスティバル。 『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2022』 10月開催に向けて全プログラムを発表。 テーマ:「異なるものをつないでみる」、 会期:2022年10月1日(土)~10月30日(日) 森山大道をはじめ、写真の未来を担う次世代アーティスト約100名が参加。 東京駅東側エリアの「余白」を活用し「写真文化」の可能性を発信する。 一般社団法人 TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY(東京都中央区)は、屋外型国際フォトフェスティバル『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2022』の各展示・イベントプログラムが決定しましたことをお知らせします。当イベントは、東京駅東側エリアを1つの「展示会場」として行う世界的にも珍しい、“都市空間”で行われるフォトフェスティバルです。

                                                                                    芸術の秋到来!世界的にも珍しい“都市空間”を舞台にした屋外型国際フォトフェスティバル。『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2022』10月開催に向けて全プロ...