前回に引き続き、渋谷、新橋、横浜などに12店舗を構える「もうやんカレー」(東京都)の辻智太郎社長に「他社の商品に負けずに、売れ続ける商品」の作り方について話を聞いた。厳選した香味野菜と果物をエクストラバージンオイルのみで約72時間かけてじっくり炒め、煮込んだソース。25種類以上のオリジナルのスパイスが使われ、約2週間の熟成期間を経て完成するもので、数多の食品メーカーがレトルトカレーを作りたくて打診をしてきたが、そのこだわり具合に諦めてしまうのだという。ではもうやんカレーはそんなこだわりカレーを出してどのように利益を出すのだろうか? ― 大量の野菜や果物、そして25種以上のオリジナルスパイスを煮込んで作るもうやんカレー、果たして採算に合うのでしょうか? 辻 合うように工夫をするのです。こんなに大量に野菜を入れて煮込んでいると、通常だと販売価格は1品につき平均で2000円を超えないと適正な利益