屋外での実験で、基地局のアンテナ1本に4台の端末からの信号を同時に受信させる。提案手法を用いて信号処理の計算を行った結果、誤り率がゼロで伝送に成功した(出所:NICT) 2030年以降の次世代移動通信システムでは、現在の第5世代移動通信システム(5G)と比較して10倍以上の端末同時接続数が目標となっている。5Gでは、基地局のアンテナ1本当たり、同じ周波数帯で1台の端末しか同じタイミングで通信できない。 同時接続数の増大実現の技術として期待されているのが、「非直交多元接続技術」である。この技術では、端末局間の干渉を許容する代わりに1アンテナ・同一周波数帯で同時に複数台を接続できる。その際に基地局では、複数の端末局から送信された信号を分離する処理が必要になる。 ところが、基地局のアンテナ1本に対して同時接続する端末局の送信信号の数が多いため、未知変数が方程式の数より多くなってしまい、線形方程式