メサイアコンプレックスは、「救世主(メシア)願望」によって対人関係にトラブルを生じてしまう人たちのことで、ターゲットにされた人が求めてもいない不要なアドバイスを、「人助け」や「献身性」に置き換えてしまう心理のことです。 このコンプレックスは過去にあった不幸の感情を抑圧し、その反動で「私は幸せな人間」という思い込みが無意識に形成されています。自身の思い込みと外側の世界とのギャップに当人は気づけず、健全で安定した人間関係を持続できませんから、次々と相手を変えては「人助け」を繰り返します。 常に人を優先して、人を援助し続けることは、ふつうですと過剰なストレスを生じます。 しかしメサイアの人はストレスを感じないフリをします。 「私は援助にストレスを感じません」という超人的な振る舞いによって、コンプレックスや自己否定感情を克服しなければなりませんから、いよいよ「こんなにあなたにしてあげているのになぜ