並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 76件

新着順 人気順

石田雅彦の検索結果1 - 40 件 / 76件

タグ検索の該当結果が少ないため、タイトル検索結果を表示しています。

石田雅彦に関するエントリは76件あります。 COVID-19医療ニュース などが関連タグです。 人気エントリには 『いまだ蔓延る「たかがタバコ」という「昭和脳」から「体操女子代表の五輪辞退」を考える(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース』などがあります。
  • いまだ蔓延る「たかがタバコ」という「昭和脳」から「体操女子代表の五輪辞退」を考える(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    2024年7月19日、日本体操協会は、パリ五輪・体操女子代表主将の宮田笙子選手に代表選手の行動規範違反(喫煙、飲酒)が認められ、同選手が五輪の出場を辞退したと発表した。このニュースに対する反応は様々だが、問題を整理しつつ、タバコのニコチン依存などについて考えてみたい(この記事は2024/07/21の情報にもとづいて書いています)。 法律違反と懲罰の軽重 宮田選手は19歳なので、民法改正で選挙権などが18歳以上に引き下げられた後も20歳未満の喫煙と飲酒を禁止する法律に違反している。この法律(二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律)の歴史は古く、1900(明治33)年に制定された。 明治時代からこの法律の立法趣旨は、喫煙による未成年者への健康被害と非行の防止だ。違反して罰金が科せられるのは、20歳未満と知りながら喫煙を制止しなかった親権者や監督者(1万円未満の科料)、20歳未満と知りながらタバ

      いまだ蔓延る「たかがタバコ」という「昭和脳」から「体操女子代表の五輪辞退」を考える(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    • 「シーシャ」って本当に害が少ないの?(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

      世界的にシーシャ(水タバコ)が特に若い世代を中心に広がっているようだ。日本でも都市部の繁華街などでシーシャの喫煙可能店が増え始めているが、このシーシャ、健康への害はないのだろうか。 シーシャって何? シーシャというのは、イスラム圏やインドなどで行われてきたタバコの喫煙法の一つだ。水タバコというように、水に通したタバコ煙を吸い込んで喫煙する。 一般的なシーシャの喫煙具は、タバコの葉が置かれる火皿、ホース、水を入れた容器、ホースにつながれたマウスピース(吸い口)で構成されている。アルミホイルなどの上に置かれた葉タバコは、火皿の木炭などによって加熱される。加熱された葉タバコの煙を喫煙者が吸い込むことで容器の水の中へタバコ煙が導かれ、水で冷却されたタバコ煙を喫煙者がさらに吸い込む。 シーシャは、フルーツやメンソールなど多様なフレーバーが用意されていることもあるが、若い世代が集まるクラブやカフェなど

        「シーシャ」って本当に害が少ないの?(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
      • 東京都の新型コロナ新規患者「実数」から見えてきた本当の危機(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

        東京オリンピックが敢行される中、全国的に新型コロナの新規患者が激増している。高齢者の割合が少なく重症者や死者が少ないことから楽観視する意見も出始めているが、この状態を放置し続けて大丈夫なのだろうか。 すでに70代、80代も第4波なみ この7月31日、新型コロナの新規患者は、首都圏の1都3県の全てで過去最多となった。一方、東京オリンピックは後半に入り、観客を入れている首都圏以外の会場には選手や関係者、ボランティアを含め、多くの人が集まっている。 今は明らかに新型コロナの「第5波」となっていて、外出自粛や飲食業の制限などの感染対策と東京オリンピック開催というダブル・スタンダードが招いた、ある意味で危惧されてきた状況になっている。 ワクチン接種が医療従事者や65歳以上の高齢者で進み、そのため、感染者の割合は20代から50代までのまだワクチン接種が進んでいない世代で増えているのも事実だ。また、重症

          東京都の新型コロナ新規患者「実数」から見えてきた本当の危機(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
        • 「金属片」を入れた新型タバコが「凶器」に:子どもの「誤飲」で惨事にも(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

          喫煙者の家庭にはタバコがごく普通にある。タバコは、乳幼児や子どもの興味を引きやすいため、誤飲事故が多い。最近、加熱式タバコの喫煙者が増えているが、アイコスの新製品はスティックに金属片が入れられ、子どもが誤飲すれば口腔内を傷つけるなど、重篤な事故が増える危険性がある。 多い子どものタバコ誤飲事故 好奇心旺盛な子どもは、手近にあるものに興味を示し、口に入れてみようとすることもある。タバコのパッケージは、キラキラしていたり不思議な色をしていたりするし、香料入りの場合、子どもが好きな匂いがする場合もあるだろう。 そのため、子どもの誤飲事故の中でもタバコの誤飲は最も多い。厚生労働省の調査(※1)によれば、タバコがずっと子どもの誤飲事故のトップだ。同調査では、タバコの誤飲事故の大半は、1歳前後の乳幼児に集中し、公園で遊んでいた子どもがポイ捨てされたタバコの吸い殻を口に入れていた事例の報告もあったという

            「金属片」を入れた新型タバコが「凶器」に:子どもの「誤飲」で惨事にも(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
          • 新型コロナ感染症:一刻も早い強力な「接触規制」を〜データサイエンスの専門家が警鐘(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

            新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)の流行が終息をみせない中、世界各国では都市封鎖、いわゆるロックダウンが行われている。感染拡大の現状から、一刻も早く東京や大阪をはじめとする日本の主要都市の都市封鎖が必要と警告するのが、データサイエンスを専門とする佐藤彰洋(横浜市立大学教授)氏だ。 状況はすでにギリギリ遅い 日本でも緊急事態宣言や都市封鎖(※1)が取り沙汰され、日本医師会も緊急事態宣言の必要性を提言したが、政府はネット上に流布する噂を否定し、小池百合子東京都知事もその可能性を示唆しつつ、3月30日夜の記者会見では緊急事態宣言は国の判断であるとし、東京の都市封鎖についても言及はしなかった。 東京都の記者会見には厚生労働省クラスター対策班の西浦博(北海道大学大学院教授)氏が同席し、現状では感染者は指数関数的な増加の兆候があるものの、爆発的

              新型コロナ感染症:一刻も早い強力な「接触規制」を〜データサイエンスの専門家が警鐘(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
            • 新型コロナ感染症:「タバコを吸わないで」WHOがメッセージ(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

              新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)は依然として収束の気配を見せないが、喫煙との関係について世界中の医師や専門家からメッセージが出ているので紹介したい(この記事は2020/03/20の情報に基づいて書いています)。 喫煙と新型コロナ感染症の関係 新型コロナ感染症と喫煙の関係が取り沙汰され始めたのは2020年2月半ばのことだ。中国の約8000例を調査した査読の付かない論文(Preprint、※1)の中で男性の患者のほうが多く(約55%)、合併症で重症化する割合も男性が高く(61.5%)、致死率も女性に比べて男性が3倍以上(1.25%:4.45%)ということがわかった。 このPreprintはすでに撤回されていて数字を見ることはできないが、高齢の男性の致死率は約10%という高さということもあり、なぜこれほどの性差があるのかという論評が行わ

                新型コロナ感染症:「タバコを吸わないで」WHOがメッセージ(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
              • 欧米各国が「大麻」を解禁する本当の理由(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                大麻が再び若年層を中心にして広がっている。欧米では大麻合法化の動きが加速し、犯罪意識も低下していることもあるが、大麻が安全という誤った知識の影響も大きい。欧米で大麻が合法化されているのは、けっして安全だからではない。この記事では主に欧米での大麻合法化について述べる。 若い世代に広がりつつある大麻 大麻取締法違反容疑の逮捕者は、2009年にも検挙数が増えたが、ここ数年で再び増え始め、警察は警戒を強めている。警察庁は2019年4月9日、全国の警察に対し、刑事局組織犯罪対策部長名で「大麻事犯の取締まりの徹底等の継続について」という通達を出した。これによれば、大麻事犯の検挙人数は2年連続して過去最多を更新するとともに大麻が暴力団などの反社会的勢力の重要な資金源になっており、取り締まりを強化徹底し、効果的な広報啓発活動を引き続き実施するとしている。 警察庁の組織犯罪対策部組織犯罪対策企画課の資料(※

                  欧米各国が「大麻」を解禁する本当の理由(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 「コウモリ」はなぜ「ウイルスの貯水池」なのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                  新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)が世界中で猛威をふるっているが、このウイルスはSARS(SARSr-CoV、重症急性呼吸器症候群)と同じ人獣共通感染症(Zoonosis)だ。こうしたウイルスの自然宿主(最初にウイルスにかかった生物)はコウモリとされているが、なぜコウモリ起源のウイルスがこんなに多いのだろうか。 コウモリが感染させるウイルス 人獣共通感染症はヒトの感染症の60%以上を占める。世界で毎年約10億人が病気になり、数百万人が死ぬ病気だ。人獣共通感染症では、野生生物を自然宿主にしていた病原体(ウイルス)が、家畜などの脊椎動物や昆虫などの無脊椎動物を経由し、あるいは直接にヒトへ感染して広がっていく。 ウシから天然痘や結核、ブタやアヒルからインフルエンザ、ヒツジやヤギから炭疽症、ネズミ(齧歯類)からペスト、主にイヌ(ネコやコウモ

                    「コウモリ」はなぜ「ウイルスの貯水池」なのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                  • なぜ「メンソール・タバコ」が規制されなければならないのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                    メンソール・タバコが米国で吸えなくなるかもしれない。2021年4月29日、FDAはメントール・タバコと香り付けした葉巻の禁止に動いたのだ。「スッとする」メンソールが添加されたタバコは日本でも種類が多いが、なぜ規制されるのだろうか。 米国で強まるタバコ製品への添加物規制 2020年7月、米国のFDA(食品医薬品局)は電子タバコで菓子製品に似せたパッケージを作った企業へ警告書を発行した。若年層向けの確信犯とみなし、誤解を招くようなパッケージを取り締まったのだ。 FDAなどの米国の公衆衛生当局は、以前からタバコ対策に積極的に取り組んできた。オバマ政権下ではニコチン総量規制へ動いたり、若年層への電子タバコの蔓延に危機感を抱いて様々な対策を講じたりしている。 味付けタバコについても同じだ。FDAは2018年10月、食品に添加される香料7種について使用禁止の措置をとった。合法的にタバコに添加されている

                      なぜ「メンソール・タバコ」が規制されなければならないのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                    • 「コオロギ食」への嫌悪感は「ネオフォビア(新奇性恐怖)」なのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                      政府のデジタル大臣が試食し、それがネット上で問題視されるなど、最近になって物議をかもしているコオロギ食だが、コオロギを食べることに心理的な抵抗がある人が多いことも背景にありそうだ。新奇なものに恐怖を感じることをネオフォビア(Neophobia、新奇性恐怖)というが、日本人にとってのコオロギ食はネオフォビアなのだろうか。 まだ国際的な規範もない昆虫食 主にアジア、アフリカ、南アメリカといった地域で人類は長く昆虫を食べてきた。この昆虫食や昆虫の飼料化が世界的に注目を集めているのは、2013年に国連の食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations、FAO)が食糧危機の解決策として昆虫食を推奨したことに始まる。 その後、日本をはじめ各国は、食糧危機解決策の一つとして昆虫食の推進を始めるようになっていった。また、SDGs(

                        「コオロギ食」への嫌悪感は「ネオフォビア(新奇性恐怖)」なのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                      • 「アイコス」新研究〜紙巻きタバコと変わらない「細胞への悪影響」(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                        加熱式タバコに関する生理学的な研究が徐々に増えてきている。最近、呼吸器を含む様々な細胞を使ってアイコス(IQOS)のタバコ煙からの影響を調べたという研究が出たので紹介する。 少しずつ出てきた研究結果 アイコスは、世界的なタバコ会社フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)が製造販売する加熱式タバコだ。PMIの2019年第3四半期の資料によれば、アイコス・シリーズは世界の51市場で売られている。 だが、一国全土でアイコスが売られているような国はほぼ日本だけだ。ほとんどの国で地域限定した販売許可しか出ていない。日本がアイコスに代表される加熱式タバコの実験場といわれるゆえんだが、日本でアイコスのユーザーは確実に増えている。同じPMIの資料によると、全タバコ製品における同期の日本市場でのシェアは17%で前年同期に比べて1.5ポイント増加しているという。 アイコスの健康への悪影響に関しては、製

                          「アイコス」新研究〜紙巻きタバコと変わらない「細胞への悪影響」(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                        • 新型コロナ感染症:ノーベル賞を受賞した日本発の治療薬「イベルメクチン」が救世主に?(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                          寄生虫感染症の「ワンダードラッグ」と称賛されるイベルメクチン(Ivermectin)は、2015年のノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏が土壌の微生物から分離したアベルメクチンという物質からできた薬だ。今回、オーストラリアの研究グループにより、イベルメクチンが新型コロナウイルスの増殖抑制に効果的という研究結果が発表された。 土の中からワンダードラッグ 北里研究所にいた大村智氏が、静岡県伊東市川奈の土壌から採取した放線菌の一種(Streptomyces avermitilis)にアベルメクチンという物質を作り出す能力があるのを発見したのは1979年のことだ(※1)。この物質がマウスに寄生した線虫を殺す作用があることがわかり、当初はウシなど家畜の寄生虫感染症に効く薬として開発された。 その後、アベルメクチンから開発されたイベルメクチンが発展途上国の人々を苦しめていた河川盲目症(オンコセルカ症

                            新型コロナ感染症:ノーベル賞を受賞した日本発の治療薬「イベルメクチン」が救世主に?(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                          • 日本に「野生のワニ」はいた? 古事記に登場するワニがサメとは言い切れない理由(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                            数年前、鹿児島県奄美諸島の加計呂麻島(かけろまじま)で、体調50センチから60センチのワニが発見されて話題になった。いかに地球温暖化が進んでいるとはいえ、日本にワニが生息しているとは思えないが、それは果たして本当だろうか。 神話に登場するワニの正体は 8世紀に編纂されたとされる『古事記』の中に「因幡の白ウサギ(稲羽の素兎)」という章がある。大黒さまが出てくる有名な話で、隠岐の島からワニを並べて渡ってきたウサギがワニに皮を剥がれてしまい、大黒さまがウサギを治療してあげたという内容だ。 この話に出てくるワニについては、本当のワニなのかサメ(フカ)なのか、日本史学で長く議論されてきた。実は古事記に限らず、日本の古い書物にはワニがよく出てくる(※1)。 この議論に関係するのは、大化の改新の前の古代大和朝廷時代に応神天皇以降の7ないし8天皇の后を輩出した和珥(ワニ。和邇、丸邇などとも)氏という勢力だ

                              日本に「野生のワニ」はいた? 古事記に登場するワニがサメとは言い切れない理由(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                            • 新型コロナ感染症:指摘され始めた「喫煙」との関係(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                              世界的な流行が続く新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)だが、この記事では喫煙との関係について述べる(2020/03/08時点の情報です)。 上がる感染症リスク 喫煙は、肺をはじめとする呼吸器や全身の免疫系に悪影響を与える(※1)。つまり、タバコを吸うことでウイルスなどの病原菌に感染しやすくなるということだ。 また、喫煙によって呼吸器疾患が重症化し、治りにくくなることも明らかだ。また、受動喫煙でも同じことが起きる(※2)。 喫煙による免疫系への悪影響に、タバコ製品に含まれるニコチンが関与することが知られている(※3)。 これは、ニコチンがドーパミンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)の分泌をうながし、免疫系の生体防御システムに影響を与えて感染に対する防御能力を抑制するからではないかと考えられている。 また、最近

                                新型コロナ感染症:指摘され始めた「喫煙」との関係(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                              • 接客業で多くみられる「マウスシールド」その有効性は【#コロナとどう暮らす】(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                新型コロナウイルスを経験したことによって、私たちの暮らしは今後どのように変化するのか。Yahoo!ニュースに寄せられたユーザーの声の中に、マウスシールドの有効性を問うものがあった。これまでの論文などから、今回は主にマウスシールドの効果について考えてみた(この記事は2020/07/09の情報に基づいて書いています)。 透明マスクの歴史 すでにWHOもマスクに感染を広げない効果があることを認め、マスク着用が世界的に推奨されている。ドイツでは、マスク着用によって新型コロナ感染症の感染増加率が約40%減少したという(※1)。 新型コロナ感染症は、主に接触感染と飛沫感染によってウイルスが感染すると考えられている。そのため、入念な手洗いの励行によって接触感染を防ぎ、マスク(市販の不織布製マスク)着用によって飛沫の拡散を防ぐことが期待できる。 一方、飲食店や販売店などの接客業の現場で、透明プラスチック製

                                  接客業で多くみられる「マウスシールド」その有効性は【#コロナとどう暮らす】(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                • 新型コロナ感染症:ウイルスはどれくらい長く物質上にいるのか〜残存率低下の条件とは(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                  (提供:Alissa Eckert, MS; Dan Higgins, MAM/CDC/ロイター/アフロ) 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)の感染拡大が止まらない。このウイルス、いったいどれくらいの時間、環境中に残存し続けるのだろうか(ウイルスは「半生物」なので生存ではなく残存を使った。また、この記事の内容は2020/04/12までの情報に基づいています)。 接触感染からの経路とは 厚生労働省のホームページによれば、新型コロナウイルスの感染の経路は、大きく飛沫感染と接触感染が考えられるとしている。 飛沫感染は、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、唾液など)と一緒にウイルスが放出され、それを感染者以外の人が口や鼻から吸い込むことで感染する。これが、感染者との接触を防ぐために可能な限り外出を控え、いわゆる「3密」を避けることが感染予防のために

                                    新型コロナ感染症:ウイルスはどれくらい長く物質上にいるのか〜残存率低下の条件とは(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                  • 1918年の「スペイン風邪」はどう「収束」したのか:新型コロナの波と比較する(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                    ようやく収束の兆しがみえてきた新型コロナだが、第6波の到来を危惧する声も大きい。感染症のパンデミックは流行と収束を周期的に繰り返すが、100年以上前に世界中で感染爆発を起こした「スペイン風邪」はどう収束したのだろうか。 3つの波が世界を襲った 過去数十年間にヒトが経験したことがないHA型またはNA亜型のインフルエンザ・ウイルスがヒトの間で伝播して流行したとき、これを新型インフルエンザ・ウイルスと呼ぶとされる。 直近では2017〜2018年の冬のシーズンの新型インフルエンザが流行し、米国では約8万人が亡くなった。このインフルエンザはH3N2型だったが、過去にはいろいろなタイプのウイルスがパンデミックを起こしてきた。1957〜1958年のアジア・インフルエンザはA/H2N2亜型、1968〜1969年の香港インフルエンザはA/H3N2亜型となっている。 1918〜1919年にかけて世界中で猛威を

                                      1918年の「スペイン風邪」はどう「収束」したのか:新型コロナの波と比較する(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                    • 「煮干し」に混じった「フグ」を食べても大丈夫か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                      煮干しにフグが混じった画像がネット上にアップされ、食べても大丈夫かと議論になっている。フグのサイズと食べる量にもよるが、結論からいえば食べないほうが無難だ。 強力な致死性の神経毒 フグの旬は寒い時期とされているが、てっちり、てっさ、唐揚げ、ひれ酒と美味しいフグは魅力的だ。もちろん、フグには部位によって猛毒があり、フグの調理には都道府県によってそれぞれ定められた免許や資格が必要となる(全国統一の制度ではない)。 厚生労働省の「安全なフグを提供しましょう」というホームページによると、フグによる食中毒の1年間の事件数は、ここ3年(2016〜2018年)で20件弱ずつ、死者数は3年間に1人もいないが、過去には1〜3人ほどが亡くなっている年もある。事件や死者のほとんどは家庭で発生しており、フグを釣ってきて自分で調理したり近所に配るなどして起きているようだ。 フグの毒はテトロドトキシン(Tetrodo

                                        「煮干し」に混じった「フグ」を食べても大丈夫か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                      • 「電子タバコ」パンデミック〜米国で何が起きているのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                        米国では電子タバコによる呼吸器疾患の患者が急増し、亡くなる人も2桁になっている。パンデミック(伝染性の大流行)という表現も使われ、大きな社会問題になっている。いったい何が起きているのだろうか。 電子タバコでどんな病気になるのか 米国CDC(疾病予防管理センター)によれば、電子タバコによる健康被害は、2019年10月3日の時点で48州と1つの米国領において1080の肺損傷症例と15の州で18人の死亡を報告している。患者の約70%が男性、約80%が35歳未満(18〜20歳が約21%)だという。 タバコを吸うと気管や肺などの呼吸器に吸い込んだ物質が触れ、あるいは身体中の細胞に入り込み、直接的に悪影響を及ぼす。その結果、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息、鼻腔や口腔などの頭頸部がん、といった病気になる(※1)。だが、最近の電子タバコによる呼吸器疾患の場合、少し病気の種類が異なるようだ

                                          「電子タバコ」パンデミック〜米国で何が起きているのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                        • 新型コロナ:やはり「タバコ」がヤバかった(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                          新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の感染や重症化のリスクを上げないためには、バランスのいい食事と良質の睡眠を含んだ休養をとったり、適度な運動をしてストレスをためない生活をおくることが重要だ。生活習慣でいえば、喫煙や過度の飲酒も免疫機能を下げ、感染リスクを上げる要因になる。最新の研究から喫煙と新型コロナの関係について考えてみよう(この記事は2020年12月4日時点の情報にもとづいて書いています)。 喫煙者が重症化するのは確か 喫煙と新型コロナの間の感染リスクや重症化との関係は、この感染症が世界的に広がり始めた頃から指摘されてきた(※1)。 WHO(世界保健機関)は6月30日に新型コロナと喫煙に関した複数の研究論文を吟味した結果を報告している(※2)。WHOはこの報告で、喫煙は新型コロナの入院患者が重症化したり死亡したりすることに関連が示唆されると指摘している。 一方、この報告でWH

                                            新型コロナ:やはり「タバコ」がヤバかった(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                          • 新型コロナ:「パルスオキシメーター」は「タバコを吸っても」正確か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                            新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の感染管理や治療で、体内への酸素の取り込みを数値化できるパルスオキシメーターが注目されている。東京都や宮城県など自宅療養者に向けてパルスオキシメーターを配る自治体も増えてきた。だが、この機器、喫煙者など使う人によって誤差が出る危険性があるので要注意だ。 パルスオキシメーターは何を測るのか 新型コロナの感染者が急増し、無症状や軽症の人が自宅療養したり、中等症の人が入院まで自宅待機せざるを得ない状況も多く出てきている。その結果、自宅で症状が急変し、悪化して亡くなる人も相次いでいることで、東京都や宮城県などの自治体がパルスオキシメーターを配る動きが出てきた。 パルスオキシメーターは、指先を挟んで血液中の酸素濃度である酸素飽和度(SpO2)を測定する簡便な機器だ。血液中の酸素の割合(赤血球のヘモグロビンに酸素がどれくらいくっついているか)を特に針などを刺

                                              新型コロナ:「パルスオキシメーター」は「タバコを吸っても」正確か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                            • 「カフェイン」を気化させて吸い込むとどうなるか〜喫煙と違法薬物への「登竜門」(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                              最近、BREATHER(ブリーザー)という企業から、カフェイン(Caffeine)を吸うデバイスとカフェイン入りカートリッジが発売された。気化させたカフェインを吸う製品だが、健康への悪影響はないのだろうか。 ヘロインとの親和性 依存性薬物であるカフェインは、その薬効をうたえば医薬品と処方され(日本薬局方)、同時に薬効をうたわなければ食品添加物として使うことができる。だが、世界的にカフェインを添加したエナジードリンクが問題視され、未成年者への販売が規制対象になっている地域もある(※1)。 そのため、厚生労働省や農林水産省は、カフェインの過剰摂取に注意を喚起し、食品安全委員会も食品中のカフェインについて情報提供を行っている。従来と異なる方法、アルコールと一緒の摂取、多量の摂取には、特に注意して欲しいとうったえている(※2)。 カフェインはヘロイン(Heroin)と親和性が高い。健康へ悪影響を及

                                                「カフェイン」を気化させて吸い込むとどうなるか〜喫煙と違法薬物への「登竜門」(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                              • 新型コロナ感染症:「喫煙所」が「クラスター」発生源に(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                感染の流行が続く新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)だが、次第にその「顔つき」がわかってきた。この記事では、新型コロナと喫煙、そして喫煙所との関係について述べる(2020/03/02時点の情報です)。 感染リスクと喫煙率の差 新型コロナの影響は大きくなるばかりだが、少し前に感染リスクと喫煙の関係が世界的なニュースになった。 このシナリオは、中国で新型コロナの感染者や重篤化の割合、死亡率を男女で比べてみると、男性のほうが3倍以上とかなり多く(※1)、その原因は中国における喫煙率の男女差によるのではないか、というものだ。 実際、中国の喫煙率は全体で約25%だが、男性の喫煙率は約45%、女性は約2%と男女で大きな差がある(The Tobacco Atlas)。日本の喫煙率も男女差が大きいが(約28%:約9%)、中国人男性の喫煙率は日本人男性

                                                  新型コロナ感染症:「喫煙所」が「クラスター」発生源に(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                • 新型コロナ感染症:日本で「PCR検査が少ない」のは「国民のリテラシーが低い」からか?(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                  新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)は依然として終息(収束)の目処が立っていない。日本は他国に比べてRT-PCR法による検査数が低いことが知られているが、あまりよくわかっていないその理由について考えてみた(この記事は2020/04/29の情報に基づいて書いています)。 なぜPCR検査が少ないのか 新型コロナ感染症が広がってずいぶん経つが、RT-PCR(リアルタイム・ポリメラーゼ連鎖反応)法による検査(以下、PCR検査)について日本は迷走状態が続いている。ほとんどの国では、感染状態と感染者数の把握の最終的な判断のためにPCR検査を基準にしているが、なぜか日本でのPCR検査数はあまり増えていない。 PCR検査の少なさについては、2月18日に1日3800件に増やされた後もその半数以下という検査数が続いてきた。安倍晋三首相は4月6日にPCR検

                                                    新型コロナ感染症:日本で「PCR検査が少ない」のは「国民のリテラシーが低い」からか?(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                  • 新型コロナ感染症:中間宿主は「センザンコウ」か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                    新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)が広がり続けているが、予防に効果的なワクチン開発ではヒトに感染しているウイルスや中間宿主のウイルスの遺伝子解析が重要なキーになる。最新の研究によれば、新型コロナウイルスの中間宿主(媒介生物)はセンザンコウなのではないかという。 中間宿主は何か コロナウイルスには新型コロナウイルスの他にもいくつか種類があるが、そのほとんどの自然宿主(最初にウイルスが感染する生物)はコウモリだ。コウモリのコロナウイルスは、別の種類のコウモリを含む他の生物に感染することで遺伝的な変異を繰り返し、ヒトへ感染するウイルスになる。 2002年に27カ国で蔓延し、死亡者774人を出したSARS(重症急性呼吸器症候群)や死亡者640人を出したMERS(中東呼吸器症候群)の経験から、ウイルス学者はヒトに感染する能力を身につけた新たな

                                                      新型コロナ感染症:中間宿主は「センザンコウ」か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                    • 「炭酸を飲むと骨が溶ける」はホント? コカ・コーラと歯科医に聞いてみた(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                      よく親からこう言われたことはないだろうか。「コカ・コーラばかり飲んでると骨が溶けるよ」と。子ども心に恐怖をおぼえ、炭酸飲料をあまり口にしなくなった人もいるかもしれない。では、コカ・コーラのような炭酸飲料を飲むと歯や骨が溶けてしまうのだろうか。調べてみると、これは嘘でもあり本当でもあることがわかってきた。 炭酸は歯や骨を溶かす性質を持つ 清涼飲料にはコカ・コーラのように炭酸が入っているものとそうでないものがあるが、歯や骨が溶けるという言説は、炭酸という「酸」によって溶けるのではないかというイメージからきていると考えられる。 炭酸というのは水溶液に溶けた二酸化炭素のことだが、炭酸を含んだ天然の炭酸水もあるように、炭酸は昔から飲まれてきた成分でもある。また、空から降ってくる雨水にも二酸化炭素が溶け込んでいて、石灰岩などの地層に染み込めば地層を溶かし、地下の洞窟に落ちて鍾乳石などを形成するように、

                                                        「炭酸を飲むと骨が溶ける」はホント? コカ・コーラと歯科医に聞いてみた(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                      • 暑くても人混みでは「マスク」したほうがいいこれだけの理由:新型コロナ第11波で(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                        感染力が強い変異株による新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の感染が再拡大している。感染拡大をさせない、拡大速度を緩めるような対策が急務だが、マスクには効果があるのだろうか(この記事は2024/07/18の情報に基づいて書いています)。 マスクには効果があるのか 新たな変異株「KP.3」は免疫回避の能力が高く、症状は喉の強い痛み、発熱など多種多様という。感染力が強いこの変異株は「JN.1」と呼ばれる系統からの派生形で、これら派生形はそれまで優勢だった「XBB」系統に置き換わる形で米国、英国、カナダ、日本など世界規模で広がっている(※1)。 感染が拡大すれば、医療崩壊などの悪影響が多岐に及ぶ。感染をこれ以上拡大させないために我々ができることは、以前のパンデミック時における基本的な感染対策をしっかりやることだ。 基本的な感染対策とは、手指衛生、人混みでのマスク着用、換気などになる。特に

                                                          暑くても人混みでは「マスク」したほうがいいこれだけの理由:新型コロナ第11波で(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                        • 新型コロナの「急速な収束」はなぜ起きたのか:児玉龍彦氏に聞く「エラー・カタストロフの限界」との関係は(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                          この夏にあれだけ猛威をふるった新型コロナが、ここにきてなぜか急速に収束している。収束の理由は、ワクチン、季節要因、行動変容などの説が出ているが、新型コロナの変異は免疫不全の患者の中で起きた説もある。この説に関係する「エラー・カタストロフの限界」とともに収束の理由について考える(この記事は2021/10/05の情報に基づいて書いています)。 変異株はどうやって生まれるか 一般的に、新型コロナウイルスのような存在はウイルスだけでは増殖できず、感染してヒトのような宿主のタンパク質(複製や転写に必要な酵素)を利用して増殖する。生命の定義にはいろいろあるが、自分だけで増殖できないウイルスのような存在は生物と無生物の中間のようなものだ。 一方、生命の進化は、遺伝子が複製されるとき、エラーや遺伝子の組み換えなどによって起きる。ウイルスも宿主の酵素を利用して増殖するため、複製の際にはエラーが起き、変異する

                                                            新型コロナの「急速な収束」はなぜ起きたのか:児玉龍彦氏に聞く「エラー・カタストロフの限界」との関係は(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                          • 専門家が病名「タバコ肺」を提唱するワケ〜歌丸師匠を苦しめた「COPD」原因の90%は「タバコ」だった(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                            COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気がある。かつて慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれた病気の総称だ。だが、COPDというアルファベット4文字では病気の本質が伝わりにくいと考える専門家も多い。では、何と呼べばいいのだろうか。 発見が遅くなりがちなCOPD 毎年11月の第3水曜日は世界COPDデーだ。今年は11月20日となっているが、COPDと聞いて、すぐに何のことかわかる人はそう多くないだろう。 COPDは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」という英語の病名の頭文字だ。前述したように、以前は慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれていた。慢性閉塞性肺疾患という病名もわかりにくいが、慢性気管支炎や肺気腫というほうがまだ通じそうな気もする。 日本にはCOPD患者が約530万人いると推定され、進行が遅いため、高齢で発症が確認されることが多い。加齢によって咳や痰、息切れなど

                                                              専門家が病名「タバコ肺」を提唱するワケ〜歌丸師匠を苦しめた「COPD」原因の90%は「タバコ」だった(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                            • ネコに「噛まれて死ぬこと」はあるのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                              ネコやイヌを飼っている人は多い。イヌは飼い主をめったに噛まないが、ネコはよく飼い主を噛んだり引っ掻いたりする。人獣共通感染症の危険性があるため、ネコによる噛み傷、引っ掻き傷には要注意だ。 人獣共通感染症の危険性 ネコにひどく噛まれたことをネットで報告した後、急死した方が話題になっている。原因がネコによる噛み傷と断定はできないが、イヌやネコに噛まれたり引っ掻かれたりする事故は多い。 ネコによる人身事故での死亡例は、少なくとも行政(環境省)が把握している限りこの10年間、報告はない(※1)。だが、ネコに噛まれたり引っ掻かれたりした事故は報告されないだけで、かなりの数になると考えられている。 ペットや家畜と暮らし始めたり、野生動物と触れ合ったりすると、それまでかからなかった感染症にかかる危険性がある。それが人獣共通感染症だ。 ネコもヒトに感染する細菌やウイルスを持っていることがあるが、危険な感染

                                                                ネコに「噛まれて死ぬこと」はあるのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                              • 「小規模飲食店」は要注意〜4月1日から表示義務違反は「罰金50万円」も(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                今年2020年4月1日から全面施行となる改正健康増進法。悩ましいのは飲食店の対応だ。暫定的な措置として、小規模店は施行以後も店内でタバコを吸えるが、いろいろな「縛り」がある。違反すると最大で50万円の罰金になるので要注意だ。 喫煙可の小規模店に様々な義務が 今年2020年4月1日から全面施行となる改正健康増進法の主旨は、受動喫煙を防ぐためのものだ。全面施行後から、多数の者が集まる施設の屋内は原則として全て禁煙になり、飲食店、事業所、パチンコ店などでタバコを吸う場合は喫煙室を設置し、その中で吸わなければならない。 だが、飲食店の場合、4月1日の時点で営業していて客席面積が100平方メートル以下、かつ資本金5000万円以下の小規模店は例外となり、店内での喫煙は可能だ。厚生労働省の推計では、対象となる飲食店は全体の約55%としている。 一方、各自治体では、改正健康増進法よりも規制を強化した条例を

                                                                  「小規模飲食店」は要注意〜4月1日から表示義務違反は「罰金50万円」も(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                • ポイ捨てタバコの「吸い殻」はどれくらい「環境へ悪影響」をおよぼすのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                  タバコの吸い殻のポイ捨てがなくならない。喫煙者が減っているとはいえ、路上などにポイ捨てされた吸い殻はまだかなり目立つ。タバコ自体、有害物質の塊だが、それが環境中へ放出拡散した場合、どんな影響があるのだろうか。 吸い殻から毒性の強いニコチンが 我々が海岸で見かける吸い殻は、海岸でポイ捨てされたもの以外、そのほとんどは街でポイ捨てされ、下水から河川を通ってやってきた。軽くて小さなタバコの吸い殻は、ポイ捨てされると雨水で流され、風で吹き寄せられるなどして排水溝のスリットから下水へ流れ込む。その後、河川へ流れ、やがて海へいたり沖合で漂流したり海岸へ打ち上げられたりするからだ。 吸い殻には当然だがニコチン、ヒ素、鉛、銅、クロム、カドミウム、発がん性物質を含む多環芳香族炭化水素などの毒性の高い物質が濃縮されている。例えば、ニコチンは殺虫剤に使われるように毒性も強い。ヒトの大人の経口致死量は40〜60m

                                                                    ポイ捨てタバコの「吸い殻」はどれくらい「環境へ悪影響」をおよぼすのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                  • シイタケなどのキノコ類は、なぜ「よく加熱」して食べないといけないのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                    もう春で鍋物の季節もあとわずかだが、鍋物に欠かせないのが白菜やネギと並んでキノコ類だろう。キノコ類にはビタミンB1やB2、ビタミンDなどが含まれ、食物繊維も摂取できるなど、多様な栄養素を摂取できる食べ物だ。 ただ、新鮮なマッシュルーム(Agaricus bisporus)以外のキノコ類は生食できない(※1)。シイタケ(Lentinus edodes)でも皮膚炎が報告されているようにキノコ類はよく加熱して食べたほうがいい。 シイタケ皮膚炎とは 日本には4000種類から5000種類のキノコ類があると考えられているが、この中で食べることができるキノコは約100種類といわれ、厚生労働省は毒キノコによる食中毒の注意喚起をしている。毒キノコが危険なのはよく知られているが、食べることのできると考えられている食用キノコでも食中毒やアレルギー症状が起きることがある。 例えば、かつて美味なために食用として盛ん

                                                                      シイタケなどのキノコ類は、なぜ「よく加熱」して食べないといけないのか(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                    • 新型コロナ感染症:マスク「過信」に要注意という新研究(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                      新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)が終息をみせない。感染拡大の防止に効果があるとされているマスクだが、マスクをしていてもウイルスを感染させる危険性があるという論文が出た。 マスクは感染予防に効果があるのか 一般で使用される不織布マスク(ふしょくふ)は、医療用のサージカルマスクとほぼ同じ効果があるとされる。だが、どちらもウイルスの大きさに対してフィルター能力が低く、感染しないための防護としてはあまり意味がないと考えられている(※1)。 一方、ウイルスが含まれた飛沫を環境中へ出さない、感染者が他人に感染させない咳エチケット用としての効果はあるという意見も多い。 マスクの効果についての議論は依然として続いている(※2)。WHO(世界保健機関)は、新型コロナ感染症に関してマスクの使用を推奨しないとアナウンスしているが、米国のCDC(疾病管理

                                                                        新型コロナ感染症:マスク「過信」に要注意という新研究(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                      • 環境少女の警告「第6の大絶滅」のトバ口にいるのは本当か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                        国連の気候行動サミットでの発言が注目を集めた16歳の少女グレタ・トゥンベリだが、彼女が言った「我々は大絶滅のトバ口にいる(We are in the beginning of a Mass Extinction)」が衝撃的だ。人類や生物種が大絶滅に直面しているのは本当だろうか。 白亜紀末に続く大絶滅か 地球が徐々に温暖化しつつあるのは事実だ。その大きな原因の一つに、人類の存在や経済活動などがあるという説も正しいのだろう。20世紀に入る前頃から、地球規模で工業化や開発が進み、人類の人口も増え続けているからだ。 20世紀の半ば頃には化学物質の排出などによる環境への汚染が問題になり、二酸化炭素の濃度が上がるとともに地球が温暖化すると警告が発せられ始める。環境汚染と温暖化が本格的に国際的な課題になるのは、オゾン層の破壊が取り沙汰された頃の1988年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が設立さ

                                                                          環境少女の警告「第6の大絶滅」のトバ口にいるのは本当か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                        • 新型コロナ感染症:「似た症状の他疾患」と区分けを:感染症専門家の提言(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                          新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)は、依然として感染発生を抑えこめていない状況だ。この病気は、症状が風邪によく似ているが、そうした症状が出ても様々な事情から病院に行けないと考える人も多い。どうすればいいのか、マイコプラズマ感染症の専門家に電話とメールで話を聞いた(この記事は2020/03/18段階の情報に基づいています)。 新型コロナ感染症の現状 新型コロナ感染症はPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査の陽性者が増え続け、2020年3月17日(火)18時の時点で国内総計1540人になっている(クルーズ船事例含む)。うち、死亡者36人、退院者718人だ。 クルーズ船では、最終的に3711人の乗客・乗員(乗客2666人、乗員1045人)が新型コロナウイルスのPCR検査を受け、696 人(18.8%)で新型コロナウイルス感染が確認され、うち無

                                                                            新型コロナ感染症:「似た症状の他疾患」と区分けを:感染症専門家の提言(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                          • 新型コロナ感染症:「3密」と同時に「エアコン対流」にも要注意(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                            新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)の流行が止まらないが、感染しないさせないためには、いわゆる「3密」が重なる環境を避けることが重要とされる。最新の研究報告では、エアコンの対流によるエアロゾル感染が報告され、新たなリスクになりそうだ(この記事は2020/04/20の情報に基づいて書いています)。 広州市に広がった新型コロナ感染症 新型コロナ感染症の感染拡大を防ぐためには、多くの人が密閉、密集、密接のいわゆる「3密」を回避することで感染しにくくなり、感染者が感染を広げない効果があるとされる。 ただ、この3つが重ならないようにすべきというが、それぞれ1つだけでも感染する危険性があるのは当然だ。そのため、室内環境では空気中のウイルスの濃度を下げ、エアロゾル感染を防ぐため、定期的な換気も重要とされる。 ところで、新型コロナ感染症は中国の武漢を

                                                                              新型コロナ感染症:「3密」と同時に「エアコン対流」にも要注意(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                            • 新型コロナ感染症:実は効果あり「マスク」新研究(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                              新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)が猛威をふるっている。一方、政府が布(ガーゼ)マスクを世帯当たり2枚、配布すると発表し、国際的にも話題になった。そんな折、英国の科学雑誌『nature』に、マスクについての新研究論文が掲載された。 マスクに関する議論 最初に断っておくが、この記事で紹介する論文は、サージカルマスク(医療外科用マスク)についての研究で布マスクについてではない。 一般で使用される不織布マスク(ふしょくふ)は、医療用のサージカルマスクとほぼ同じ効果があるとされる。不織布とはフェルトのように繊維を絡み合わせてシート状にしたもので、不織布マスクはこの不織布を何枚か重ね合わせ、あるいは一枚を立体的に成形して作られている。 布マスクは家庭用の不織布マスクに比べてフィルター能力が低く、ウイルスやウイルスが含まれた飛沫を十分に捕捉する

                                                                                新型コロナ感染症:実は効果あり「マスク」新研究(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                              • 新型コロナ感染症:「第2波の備え」になぜ「川崎病」と「マイコプラズマ感染症」が重要か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)は、世界的に収束の目処がまだたっていないが、日本では少しずつ感染者が減ってきている。だが、多くの専門家は感染が広がる「第2波」がやってくると警鐘を鳴らす。では、そのために何を準備しておいたらいいのだろうか(この記事は2020/05/30の情報に基づいて書いています)。 ワクチン開発には時間がかかりそうだ 今年4月の初め、米国の科学雑誌『Science』に米国ハーバード公衆衛生大学院の研究グループが、新型コロナ感染症の今後の感染予想と対策についての論考を出した(※1)。 それによれば、毎年、風邪の症状を引き起こすほかのコロナウイルス(HCoV-OC43、HCoV-HKU1)の感染状況を参考にして新型コロナ感染症の今後の流行を予測したところ、最悪2024年までは大規模集会の規制やソーシャルディスタンスによる防護などが必要になる

                                                                                  新型コロナ感染症:「第2波の備え」になぜ「川崎病」と「マイコプラズマ感染症」が重要か(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                                • すぐもげる脚──「ガガンボ」その脆弱さを考える(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                  ガガンボという昆虫がいる。最近、ネット上でガガンボの取れやすい脚が話題になっていたが、その脆弱さ、種類、生態などについて調べてみた。 その巨大さにびっくり 夜間の照明がLEDになったせいか、昆虫が網戸に衝突してきたり、街路灯の周囲を飛び回ったりするようなことが少なくなってきた。ガガンボもそうした昆虫の一種で、以前は夜間によく室内へ飛び込んできて、バタバタと壁にぶつかったり、家族の間にちょっとした騒動を引き起こしたりすることがあった。 俳人の高浜虚子(1874-1959)にはガガンボの句がいくつかある。「障子打つ ががんぼにさへ 旅心」は、室内に飛び込んできたガガンボが外へ出ようとバタバタしている様だろう。 外へ放り出そうと、ガガンボをつまむと細長い脚がすぐにホロホロと取れてしまい、体長が数センチになる大きさに似合わない脆弱さに驚かされることもあった。再び高浜虚子の句に「ががんぼの 脚の一つ

                                                                                    すぐもげる脚──「ガガンボ」その脆弱さを考える(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                  新着記事