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空虚な中心の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • 炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz

    【本記事は『鬼滅の刃』最終巻までの内容を含みます】 『鬼滅の刃 無限列車編』で描かれた炭治郎の「無意識領域」を見て、改めて炭治郎の純粋さを感じた人は少なくないだろう。どこまでも続く水面の上に広がる青い空以外、何もない空間。しかし、その「何もなさ」にこそ炭治郎のある種の「狂気」があると、精神科医の斎藤環さんは指摘する。精神科医が見た、『鬼滅の刃』の「もうひとつの物語」とは。 「正義の被害者」と「闇落ちした被害者」の戦い 炭治郎の「狂気」について触れる前にまず、『鬼滅の刃』が描いているものについて説明しておく必要がある。本作における鬼とは、「トラウマゆえにモンスター化した人間」の隠喩である(われながら、いかにも精神科医らしいベタな解釈だとは思う)。 暴力の被害者は、時として加害者(=鬼)になることがある。対人援助の仕事に関わったものならば覚えがあるだろう。決して多くはないが、虐待やDVの被害者

      炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz
    • 空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

      クリストファー・ノーラン監督の新作『TENET テネット』を見てきた。既にいろいろなレビューで出ているとおりやたら複雑で、しかもネタバレをしないほうがよさそうな映画なのであまり詳しいことは書かないが(ただしこのレビューは多少ネタバレがある)、とりあえずはジョン・デイヴィッド・ワシントン演じるエージェントが世界を破滅から救うべく活躍する作品である(こう書くとなんか007やミッション:インポッシブルシリーズとどう違うんだという感じだが、まあ話としてはあのへんと大差ない発想で作られている)。 www.youtube.com …で、世間で話題なのは構成の複雑さとかタイムトラベルとかなのだが、私がこの映画で最も気になったのは人種である。というのも、この映画は人物造形がめちゃくちゃいびつで、そのせいでたぶん全く意図せず現代の大作映画における人種の力学がはっきり出てしまったような作品になってしまっている

        空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
      • Hideyuki Hirakawa on Twitter: "小泉進次郎は不思議な政治家てぁる。国会で質問0、議員立法0、質問主意書0、選挙前のアンケートも全項目無回答。インタビューでも、遠くを見ながら、何か言ってるようで実は何も意味を成すことは言ってない。けれどマスコミは彼を持ち上げる。表徴の帝国の空虚な中心。ロラン・バルトを思い出す。"

        小泉進次郎は不思議な政治家てぁる。国会で質問0、議員立法0、質問主意書0、選挙前のアンケートも全項目無回答。インタビューでも、遠くを見ながら、何か言ってるようで実は何も意味を成すことは言ってない。けれどマスコミは彼を持ち上げる。表徴の帝国の空虚な中心。ロラン・バルトを思い出す。

          Hideyuki Hirakawa on Twitter: "小泉進次郎は不思議な政治家てぁる。国会で質問0、議員立法0、質問主意書0、選挙前のアンケートも全項目無回答。インタビューでも、遠くを見ながら、何か言ってるようで実は何も意味を成すことは言ってない。けれどマスコミは彼を持ち上げる。表徴の帝国の空虚な中心。ロラン・バルトを思い出す。"
        • 「大阪」とは一体何だろうか…「空虚な中心」が生まれたその理由(畑中 章宏) @gendai_biz

          G20サミットという見せ場 6月28日と29日の2日間、「G20サミット」が大阪市住之江区の咲洲(さきしま)にある大阪国際見本市会場(インテックス大阪)で開催される。 大阪での開催について、大阪府知事・市長のもと、府・市の各部局や区役所などを中心に設立された「2019年G20大阪サミット関西推進協力協議会」は、その意義を次のように強調してきた。 ライフサイエンスやものづくりなど大阪・関西の強みを発信し、大阪経済のさらなる活性化や都市の魅力の向上を図る。大阪・関西の存在感を世界にアピールし、知名度・都市格を向上させて、2025日本万国博覧会の開催につなげる。地域経済の活性化など高い経済効果を期待する……といったものだ。 しかし、こうしたアピールは、大坂の都市としての魅力の乏しさや、存在感の薄さ、地域経済が疲弊していることの証しでもある。 そこでこの機会に、日本維新の会が画策する大阪都構想も含

            「大阪」とは一体何だろうか…「空虚な中心」が生まれたその理由(畑中 章宏) @gendai_biz
          • Amazon.co.jp: 厄介なる主体1―政治的存在論の空虚な中心: スラヴォイ・ジジェク, 鈴木俊弘, 増田久美子, Slavoj Zizek: 本

              Amazon.co.jp: 厄介なる主体1―政治的存在論の空虚な中心: スラヴォイ・ジジェク, 鈴木俊弘, 増田久美子, Slavoj Zizek: 本
            • 「空虚な中心」は変えられないのか - 『日本の起源』

              本書のテーマは、私が『「空気」の構造』で論じた問題と同じ、日本社会の不思議なガバナンスである。特に最高権力者を「みこし」としてまつり上げて「空虚な中心」にしてしまう構造が、平安時代から現代まで形を変えて続いていることが対談の一貫したテーマになっている。 しかし奇妙なのは、丸山眞男が頻繁に引用されるのに、彼のこのテーマについての晩年の論文「政事の構造」が参照されず、もっぱら「忠誠と反逆」が論じられていることだ。このため、天皇と摂関家の分離が西洋の教皇と王権の分離と同列に語られたりする。これは丸山がもっとも対極的な構造としたもので、教皇は普遍的価値を体現しているが、天皇は臣下にまつり上げられたタコツボ社会の「まとめ役」にすぎない。 この構造が、もっぱら権力内部の抗争を緩和する「バッファー」として語られるのも違和感がある。その起源はもっと基礎的な集団の中にあり、日本では「自然な共同体」が戦争で破

                「空虚な中心」は変えられないのか - 『日本の起源』
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