工場等での定型業務では 広く使われるようになっているロボット。 だが、ひとつひとつの動作を プログラミングする必要があるうえ、 “予想外”の動きには素早く反応できないため、 ロボットの用途は限られた領域に留まっている。 深層学習とFPGA(Field-Programmable Gate Array)を 組み合わせた技術を進化させることで、 この課題を解決し、 人とロボットが共生する社会を作ろうとしている 若き研究者たちがいる。 機械イノベーションセンタロボティクス研究部の 伊藤 洋研究員と山科 和史の二人に、 その取り組みを聞いた。 (2020年6月23日 公開) ロボットをより柔軟に、 より高速に動かす 伊藤 深層学習、いわゆるAIを使ってロボットに何らかの動作をさせる研究をしています。たとえば「ペットボトルを取る」動作をさせたいとすると、従来のロボットは、カメラでペットボトルの位置を認