酒税法という法律がある。 簡単に言えば「国の許可なく酒作るなよ」みたいな法律だ。 オモコロなどの企画系のライターは多分一度は「自分で酒作ったら面白いんじゃね」と思いついたことがあり、そしてこの酒税法に阻まれたことがあると思う。俺(こんにちは、ライターのナ月です)もある。 ある日、古書店をぶらついていたらこんな本を見つけた。 『趣味の酒つくり ドブロクをつくろう実際編』という本だ。 可愛い表紙で普通の料理本、ハウツー本を装っているので「ふーん」と見逃しかけたが。すぐに慌てて手に取った。だって、いや、ダメだろ。 帯にも「あなたは市販の酒にだまされている! ほんものの酒を!」となんだかすごいことが書いてある。 冒頭にも述べたが、酒を勝手に作るのは犯罪である。つまりこれは犯罪の方法が書かれた本だ。だが、犯罪の方法を書いた本を売ることは罪ではない。 俺は人並み以上に遵法精神が強いほうだが、それと同じ