日本の超長期国債市場で海外投資家の存在感が強まっている。売買高全体に占める割合は約5割と生命保険会社など国内勢を引き離す。市場のデータからは、日本の財政悪化リスクを背景に海外勢が一段の金利上昇(債券価格の下落)を見込む様子がうかがえる。海外勢主導で超長期債利回りが上がる可能性がある。超長期債は償還までの期間が10年を超える国債を指す。主な投資家層には国内の生命保険会社や年金、そして海外勢などが
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日銀が去年1年間に買い入れた長期国債の合計額は111兆円余りと、6年ぶりの高い水準となりました。欧米の中央銀行が金融引き締めを急ぎ、日本の長期金利にも上昇圧力が強まる中で、金利を抑え込むために国債の買い入れ額が膨らんだ形です。 発表によりますと、日銀が先月買い入れた長期国債の合計額は、16兆1809億円となり、1か月間としては過去最多だった去年6月に次ぐ2番目の規模となりました。 日銀が先月、大規模な金融緩和策を修正したことで、国債の市場では今後、日銀が金融引き締めに踏み切るのではないかという観測が広がり、代表的な指標となっている10年ものをはじめ、幅広い国債の金利が上昇しました。 これに対し、日銀は金利の上昇を抑えようと臨時の国債買い入れなどを行い、買い入れ額が膨らんだ形です。 また、年間の買い入れの合計額は2021年よりも37兆円余り多い、111兆607億円となりました。 欧米の金融引
10年金利が日本銀行の許容する上限0.25%を一時超え、7年金利がそれをさらに上回るなど国債の長期ゾーンに異変が起きている。市場では日銀による長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)の効果に限界が出ているとの声が聞かれる。一方で、日銀が長期国債を無制限に買い入れ続ける中、経済合理性に従えばいずれ金利上昇は落ち着くとの見方も根強い。 海外の高インフレを背景にした金利上昇圧力を抑えるため、日銀は長期金利の指標である10年国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを連日実施している。それでも長期金利は13日に2016年1月以来の高水準となる0.255%を記録。同オペの買い入れ対象ではない残存7年の国債利回りは0.3%まで上昇し、短い年限の金利が長い年限の金利を上回る逆転現象が起きている。東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは「日銀はむしろイールドカーブをゆがめており、
「財政に対する金利のアラート機能が復活してきたのではないか」 市場関係者からはこんな声が聞かれはじめています。 3月に入って債券市場で償還年限の長い「超長期国債」の金利の上昇が目立っています。 何が起きているのか、その背景とは。 (経済部記者 佐藤崇大) 超長期国債の金利上昇 財政懸念に反応 超長期国債は、償還までの期間が30年や40年といった長い年限の国債です。 3月17日、債券市場では、最も年限の長い40年ものの国債の金利が2007年の発行開始以来、初めて一時3%に上昇しました。 また、30年ものの国債の金利は一時2.63%と2006年以来、19年ぶりの水準になりました。 東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは「少数与党下で野党の主張する政策を取り入れる過程で財政支出が拡大していくのではないかとの観測が一部で高まった。世論調査での内閣の支持率が下がり、今後も与党の力が低下した
更新日:2021/5/23 近頃話題になることの多い『金利』ですが、分かりづらい点が多くあるため、投資家であっても金利については考えないようにしている方も多くいるかと思います。 しかし、金利の値動きは経済や株式市場へダイレクトに影響をおよぼすものであるため、理解しておく必要があります。 というわけで、本記事では『金利が動くとどうなるか 著:角川総一』の内容を一部紹介しつつ、『アメリカの長期金利が上昇している』という現状について解説したいきたいと思います。 <目次> 金利の変動は世の中のお金の動きを変える 金利は決まるものか、決めるものか? 昨今のアメリカ長期金利の上昇の理由は? FRBが長期国債を買い入れしている理由 今後もアメリカの動向に注目 金利の変動は世の中のお金の動きを変える 著書『金利が動くとどうなるか』では、タイトルでもある『金利が変動するとどうなるのか?』を、お金の出どころを
世界的な金融危機の際に住宅バブル崩壊に賭ける投資で成功し、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)で有名になったマイケル・バーリ氏が、米国の長期国債相場が下落する方向に資金を投じている。 バーリ氏が創業し、最高経営責任者(CEO)を務めるサイオン・アセット・マネジメントが6月末時点で、上場投資信託(ETF)「iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)」 のプットオプション(売る権利)2億8000万ドル(約308億円)相当を保有していることが、米規制当局への届け出で分かった。3月末時点の1億7200万ドルから保有額が増えた。 このプットオプションは、米国債利回りが上昇し、TLTの価格が下落すれば、利益が得られる。新型コロナウイルス・デルタ変異株の感染拡大懸念が投資家を米国債投資に駆り立てる中で、そのような動きは最近は起きていない。 しかし、27日にオンラ
今後数カ月に市場に出回る見通しの米財務省短期証券(Tビル)の大量発行は、これから起こることの序章に過ぎない。中長期債発行の波が長期債利回りをさらに押し上げる見通しだ。 拡大する財政赤字の穴埋めのための中期と長期の国債発行は8月から増加し始め、新規発行額は2023年に1兆ドル(約143兆円)を超え、来年はほぼ倍増する見込み。財務省は連邦債務上限の適用停止を受けて資金補充を目指し既に推定1兆ドル規模のTビル発行を進めている最中だ。 国外の米国債の買い手が為替ヘッジコストで投資意欲をそがれる中、国債発行は増加し、米連邦準備制度理事会(FRB)がバランスシート縮小を続けている状況は、借り入れコストを急上昇させかねない。 バークレイズの米金利戦略担当責任者アンシュル・プラダン氏は、「歳出のかなり控えめな削減の中での財政状況の悪化は、今後の大量供給がTビルに限ったものでないこと示唆している」と指摘。「
超長期国債への海外からの資金流入が2四半期連続で過去最高を更新した。日本の財政の持続性に懸念が高まる中でも、利回りの上昇が外国人投資家を引き寄せた。 日本証券業協会が22日に公表した統計をブルームバーグが集計したところによると、6月末までの3カ月間で、外国人投資家は償還まで10年超の日本国債を5兆196億円買い越した。これは1-3月期に記録した過去最高の3兆7850億円を上回る。 こうした外国人の需要急増は、財政支出拡大への懸念から売り圧力が高まる超長期債にとって重要な下支えとなっている。5月末には財務省が超長期債の発行を減らす方針と報じられ買いが進んだが、6月に入ると失速し、実際に発行減額が決定した後も相場の押し上げ効果は限られた。 みずほ証券の大森翔央輝チーフ・デスク・ストラテジストは、過去数四半期にわたって超長期債へ流入した海外資金のうち、約7-8割は政府系ファンドやヘッジファンド、
木内登英のGlobal Economy & Policy Insight経済・金融 日銀利上げ観測で長期国債利回りが上昇、円安には歯止め 2023年09月11日 植田総裁のインタビューで円高、長期利回り上昇 11日の東京市場で、ドル円レートは円高方向に振れた。先週末の海外市場で1ドル147円80銭台まで進んだ円安は、1円程度円高に押し戻された。また、国債市場では10年国債利回りが、0.7%台まで上昇した。7月末に日本銀行がイールドカーブ・コントロール(YCC)の運営柔軟化に踏み切って以来、利回りが0.7%台に乗せたのは初めてだ。この水準は9年8か月ぶりの水準である。 為替市場での円高、国債市場での利回り上昇のきっかけとなったのは、9日の読売新聞に掲載された植田日銀総裁のインタビュー記事である。そこでの発言が、年内等早期の利上げの可能性を示唆したとして、金融市場は反応したのである。 年内利上
一週間ほど前、米国債ETFを追加で購入しました。長期国債ETF IEFの東証版【1656】と、超長期国債ETFのTLTです。どんな目論見なのかをまとめておきます。 今度こそ利下げ? 債券価格はどう動くか 追加購入したTLTと1656 円安はしばらく続くと想定 今度こそ利下げ? コロナ禍を経てほぼ0まで下がった米国金利ですが、2022年にはいってからグングン上昇し5.25%まで来ました(誘導目標5.00-5.25%)。これまで何度か利上げ打ち止めという観測もありましたが、そのたびに悪い経済統計が出て、利上げが続いてきたのです。 下記チャートは、米国金利(FFレート)の推移と、9月以降はFF金利先物が織り込んでいる将来のレート予想の上限と下限(それぞれ可能性約10%以上)をプロットしたものです。 見ての通り、現在市場は来年春からの利下げを織り込んでいます。もちろん、現在の材料の上で……というも
ウォール街のプロたちは今年を通じ、金利がピークに達したと強く確信する賭けに出て、世界最大の米国債ETF(上場投資信託)に記録的な額の資金を注ぎ込んできた。この賭けは今年を通じて逆噴射し続け、推計で100億ドル(約1兆5000億円)の損失をもたらした。それでも、過去数十年で最悪の相場下落に立ち向かう押し目買いは後を絶たない。 それには大きな理由がある。長期の国債価格が小幅に持ち直すだけでも、大きなリターンが期待できることだ。 12日のデータで明らかになったようにインフレ圧力が残っている兆候があるにもかかわらず、運用資産390億ドル規模の「iシェアーズ米国債20年超ETF」(ティッカー:TLT)は、今年これまでに過去最高の176億ドルを集めている。これは3300本を超える米国のETFの中で3番目に多い。
この記事は、5分で読めます。 こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。 現在、米国債の金利が非常に魅力的な水準にあり、多くの人たちにとって米国債が投資の選択肢の 1 つになっていることは間違いありません。 しかし、いざ米国債を購入しようとした場合、何年債を購入したらよいのか悩むことも多いのではないでしょうか。 そこで、今回は、米国債に投資するには、何年債に投資すればいいのか、利払い方法はどれを選択したらよいのかなどをわかりやすく解説します。 米国債の種類 短期国債か長期国債か 利付債か割引債か 長期国債を購入して、ハイリターンを一発狙う まとめ 米国債の種類 米国債の種類として、大まかにいうと次の3種類があります。 短期国債(Treasury Bills)1年以下の割引債 中期国債(Treasury Notes)1年超10年以下の利付債(2年・3年・5年・7年
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