4月13日開幕の2025年大阪・関西万博で〝喫煙所難民〟が発生する恐れが出てきた。大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)の会場内は全面禁煙の上、1日最大22万人の想定来場者に対し、会場外に設置される喫煙所は2カ所で収容人数は計約400人。不足を指摘する声もあり、分煙環境が十分に整備されなければ路上喫煙を誘発する懸念も。命と健康を重視する万博のイメージが損なわれそうだ。 日本国際博覧会協会は受動喫煙防止のため、来場者の禁止行為に関する規約で「場内での喫煙」を明記した。一方、喫煙者にも配慮し、会場外に喫煙所を設置することにした。 令和元年に日本で開催されたラグビーワールドカップの東京会場では、来場者4万人に対し、大型喫煙所を2カ所設けたがエリア外での喫煙もあったとされる。 協会は今回、国内の喫煙率などに基づき、会期中の想定来場者2820万人のうち、約2割を喫煙者と想定。5~10分程度利用した場合、約