ゼリー上に電気回路 東北大グループが新技術 コラーゲンのシート上に組み込まれた導電性高分子の電気回路。シートはゴム手袋の指の上に乗っている(西沢教授提供) 東北大大学院工学研究科の西沢松彦教授(電気化学・細胞工学)の研究グループが、寒天やコラーゲンなど水分を多く含むゼリー状の物質表面に、有機物でできた電気回路を組み込む技術を開発した。有機物の回路は、細胞や組織の動きに合わせて伸び縮みする上、安全性に優れ、栄養分や薬剤がゼリー状物質内を自由に透過できる。この技術は、生活習慣が主な原因となる2型糖尿病の仕組みの解明や治療に応用できる可能性があるという。 西沢教授らは、ゼリー状物質で覆ったプラチナの回路基板を用意。これを電気を通す有機物「導電性高分子」=?=の溶液に浸して直流電気を流すと、ゼリー状物質にプラチナの回路が転写されるような形で、導電性高分子の電気回路ができた。 導電性高分子とプラ