地下に埋め戻された遺跡が開発で破壊されることを防ぐために役立ててもらおうと、奈良文化財研究所などは、地上から地下までの文化財の計測データを3次元で地図上に表示するシステムを開発しました。 これは奈良文化財研究所と茨城県にある産業技術総合研究所が共同で開発しました。 システムは、地下に埋め戻された遺跡や歴史的な建造物などの計測データを、地上から地下まで3次元で一体的に地図上に表示できるようにしたものです。 表示の方向を変えれば、埋め戻された遺跡や古墳の石室など、地下の情報も立体的に把握することができます。 文化財の計測データは、紙の報告書などに載せられていても十分に活用されていなかったということで、研究所では、文化財への理解を深めるような利用方法とともに、地下に重要な遺跡がないかなどを工事に先だって確認するような場面でも活用してもらいたい考えです。 奈良文化財研究所の高田祐一主任研究員は「こ