1台のクルマとの出会いが人生を変える。大げさでも何でもない。そういう出会いは本当に起こりうるし、その人の人生にもプラスに作用していることが多いように思う。 それはなぜか? 憧れのクルマを手に入れようと必死に努力をしたり、幸運にもオーナーとなった後も、維持するべくさまざまな行動を起こすからだ。漫然と日々を過ごしていたら、いつまで経ってもチャンスは巡ってこないし、運良くオーナーになれたとしても、泣く泣く手放すような憂き目に遭うかもしれない。 今回のオーナーも、ある映画に登場していた劇用車に惚れ込み、やがてオーナーとなり、その後の人生が大きく決定づけられた1人といってもいいかもしれない。 「このクルマは、1981年式デロリアンDMC-12(以下、デロリアン)です。手に入れてから今年で18年目になりました。現在の走行距離は約8.7万マイル(約14万キロ)、私が手に入れてからは1.7万マイル(約2.