「ハーバード・ビジネススクールから日本人が消えてしまった」と言われて久しい昨今。1990年代のバブル期には金融機関やメーカー、商社の会社員がハーバードやMIT(マサチューセッツ工科大学)、スタンフォードといった、アメリカのトップスクールにMBA留学する光景が当たり前のように見られたが、最近はそこまで聞かなくなっている。 日本学生支援機構(JASSO)によると、日本人留学生は2014年で8万1219人(前年比16.2%増)。海外への留学者数そのものは、少子化が進む中でも減少するどころか、ここ数年で大幅に伸びている。 「大学」への留学に絞って推移を見てみると… ただし、JASSOの統計は対象を「短期の交換留学等も含む」としている。留学者数8万1219人のうち、実は半数以上の4万8853人が留学期間「1カ月未満」である点には注意が必要だ。大学生が夏休み期間などを利用し短期留学に出るようなケースが