心筋梗塞(こうそく)や脳卒中を引き起こす危険な血管内部のふくらみをMRIで見つける新しい手法を、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と新古賀病院(福岡県久留米市)の研究チームが開発した。従来のCTでの検査より、放射線や造影剤を使わないために体への負担が少なく、繰り返し実施できるという。 同センターによると、ふくらみはプラークと呼ばれ、脂肪などが血管内部でたまったもの。覆っている膜が破れて脂肪分が血管内に流れ出すと、血管をふさいで血流を止め、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす。 現在はCTを使って検査しているが、放射線で被曝(ひばく)したり、造影剤で吐き気やじんましんなどの副作用が出たりする。そのため、より体への負担が小さい検査方法が求められていた。