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dialogueに関するエントリは179件あります。 差別社会政治 などが関連タグです。 人気エントリには 『【エッセイ】出自について - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People』などがあります。
  • 【エッセイ】出自について - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

    ※本記事では実態をお伝えするために、差別文言を記載している箇所がありますのでご注意ください。 「民主主義とは、その政治家や政党を支持しない人、投票しなかった人、そもそも投票する権利さえない人たちの声とも大切に向き合うことだと思ってきました。(安倍氏の)国葬は、むしろそれとは真逆の選択ではないでしょうか」 7月24日(日)、TBSテレビ「サンデーモーニング」で、私はこうした趣旨の発言をしました。今も考えは変わっていません。公の場での発言には、当然ですが必ず責任が伴い、社会の中で批評や論評の対象になるものです。私のこうした発言にも様々な意見が寄せられましたが、中には「論評」とは言い難いものもありました。 東京・中野区議を務める吉田康一郎氏は自身のTwitterで、上記の私の発言をもって「(安田は)降板させるべき」と書き込んだ後、続く投稿では、私が過去に書いた記事を引用したうえで、こうコメントし

      【エッセイ】出自について - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
    • 安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人女性のニュース、現地メディアでは実名で報じられています。歩けないほど衰弱し、嘔吐してしまうため面会中もバケツを持っていたと支援団体が指摘。スリランカ大使館は彼女の死について、日本の入管側の責… https://t.co/nXnwDyFLje"

      名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人女性のニュース、現地メディアでは実名で報じられています。歩けないほど衰弱し、嘔吐してしまうため面会中もバケツを持っていたと支援団体が指摘。スリランカ大使館は彼女の死について、日本の入管側の責… https://t.co/nXnwDyFLje

        安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人女性のニュース、現地メディアでは実名で報じられています。歩けないほど衰弱し、嘔吐してしまうため面会中もバケツを持っていたと支援団体が指摘。スリランカ大使館は彼女の死について、日本の入管側の責… https://t.co/nXnwDyFLje"
      • 「生活保護を受けるくらいなら死んだ方がマシ」と思わせる福祉とは?――桐生市だけの問題ではない排除の仕組み - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

        保護費を全額支給せず、ハンコの大量管理、窓口で暴言も 「生活保護費が窓口で1日1000円しか支給されない」「自分がハローワークに行ったことを役所の職員が確認すると支給される」――生活保護利用者のひとりからそんな相談を受けたとき、仲道さん自身も当初は信じられない思いだったと語った。1日1000円の支給ということは、本来支給されるべき額が、満額支給されていないことを意味する。ハローワークに毎日行ったところで、求人が1日で劇的に変わるはずもなく、これを強いていた理由が「嫌がらせ」以外に思い当たるだろうか。 しかし現実は、仲道さんが想像していた以上に杜撰極まりないものだった。満額支給されなかった生活保護費の未支給分は、「会計上は支払ったこと」にした上で、金庫に保管されていたことが分かっている。 信じがたい対応ではあるが、問題はこれに留まらなかった。仲道さんが関わった中だけでも、窓口に来た利用者や家

          「生活保護を受けるくらいなら死んだ方がマシ」と思わせる福祉とは?――桐生市だけの問題ではない排除の仕組み - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
        • うめくウィシュマさんの前で談笑――監視カメラには何が映っていたのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

          2021年3月6日に名古屋入管で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの遺族による国賠訴訟が続いている。2023年2月15日、ウィシュマさんの居室の監視カメラ映像が、公開法廷で上映される方針が決まった。 公開法廷でのビデオ上映を渋る国側 ビデオは295時間分残っているとされるが、国は約5時間分のみを2022年12月、裁判所に提出。ところが2023年1月の進行協議で国側は、公開法廷での上映ではなく、非公開の場で取り調べれば十分だと主張してきたのだ。 前年11月の期日やビデオ提出時には、こうした意見は国側から一切出されていない。「なるべく公になることを遅らせたい」という意図がそこに透けて見える。その「目的」は明示されていないが、ビデオが公開されれば、入管法の議論や統一地方選に影響することは必至だろう。 ビデオは居室のドアや鍵の形状が分からないよう処理されており、職員の顔にもモザイクがかけられてい

            うめくウィシュマさんの前で談笑――監視カメラには何が映っていたのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
          • 安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "ガザでの死者は109人、うち28人は子どもだ。 それでもバイデン大統領は、イスラエルのガザ空爆「過剰でない」という。 《米国のお墨付きを得たイスラエルが攻勢を強める可能性がある。》 https://t.co/BJhtrVab3K"

            ガザでの死者は109人、うち28人は子どもだ。 それでもバイデン大統領は、イスラエルのガザ空爆「過剰でない」という。 《米国のお墨付きを得たイスラエルが攻勢を強める可能性がある。》 https://t.co/BJhtrVab3K

              安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "ガザでの死者は109人、うち28人は子どもだ。 それでもバイデン大統領は、イスラエルのガザ空爆「過剰でない」という。 《米国のお墨付きを得たイスラエルが攻勢を強める可能性がある。》 https://t.co/BJhtrVab3K"
            • 「暴力で考えを変えさせようとすることは“拷問”」――入管の強制送還の実態 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

              ※本記事はライターの李彰文氏による寄稿記事となります。 6人がかりであおむけに寝かされ羽交い締めにされた40代のアフリカ系男性は「痛い!」と悲痛な叫び声をあげる。入管職員と見られる男性が正座をするように、アフリカ系男性の膝と腿(もも)にのしかかり「どこ痛いの?」と半笑いの声でしゃべる。アフリカ系男性は激痛に耐えかね大声で泣き叫ぶ。それでも、職員らは力を緩めず「どこが痛い?」と執拗に繰り返した。 【映像の一部】2019年12月23日、難民申請の不認定を告げられたアフリカ系男性が、強制送還執行のために東日本入国管理センター(通称=牛久入管)から成田空港支局に連行された。(※)暴力シーンが映っています、閲覧にはご注意ください。 (映像は「クルド人難民Mさんを支援する会」のYouTubeより) 上記は難民申請が却下され、送還される際の映像だ。東日本入国管理センター(茨城県牛久市)から成田空港に移動

                「暴力で考えを変えさせようとすることは“拷問”」――入管の強制送還の実態 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
              • 国連に難民と認められた――それでも執行された強制送還 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                2005年、「マンデート難民」(UNHCR・国連難民高等弁務官事務所の基準によって難民であると認められた人々)のクルド人の父子が、日本で収容された翌日に国籍国のトルコへと強制送還されてしまう事件が起きた。それから20年近くが経った今、第三国に受け入れられた家族は、ニュージーランドの市民権を取得していた。父のアハメット・カザンキランさんは、レストラン経営で多忙な日々を送っている。 2023年5月7日、私用で来日した父のアハメットさんが、当時を振り返り、インタビューに応じてくれた。 「法律を作るもの人間、壊すのも人間――」 そう語るアハメットさんは、日本で審議中の入管法についてどのように感じているのだろうか。 クルド人は「国を持たない最大の民族」として知られ、主にイラン、イラク、トルコ、シリアなどで暮らしている。少数民族として各地で迫害を受けてきたが、日本では、トルコ出身のクルド人が難民認定さ

                  国連に難民と認められた――それでも執行された強制送還 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                • “内なる優生思想”に気づいたとき、私たちは何を選択するべきか ―相模原障害者施設殺傷事件、判決を前に - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                  神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人を殺害し、殺人などの罪に問われた植松聖被告(30)の裁判員裁判が1月8日に始まりました。公判は16回、既に結審し、判決は3月16日に言い渡される予定です。植松聖被告が繰り返す「障害者なんていなくなればいい」という発言は、日本社会に様々な波紋を広げてきました。被害者のほとんどが匿名で審議されていることを含め、この事件が社会に投げかけたものは何か。脳性まひの障害を持ち、障害者と社会のかかわりについて研究を重ねてきた、東京大学先端科学技術センター准教授、熊谷晋一郎さんと考えます。 他者が発信しているメッセージを、どのくらい拾ってきたか 安田:まずこの事件を最初に報道で知った時、熊谷さん自身はどう受け止めたのでしょうか? 熊谷:報道で知った直後は、自分の感情を自覚できなかったのですが、そのあと数日間、体調不良が続いていました。身体が重いよ

                    “内なる優生思想”に気づいたとき、私たちは何を選択するべきか ―相模原障害者施設殺傷事件、判決を前に - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                  • 「破綻」した難民審査参与員制度、統計なく「立法事実」化 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                    入管法改定案の審議が続いている。これまでも人道上の問題が多々指摘をされてきているが、その中でも争点となっているのが「送還停止効」に「例外」を設けることだ。 難民申請中は送還されない現行制度を「改定」し、審査で2度、「不認定」となった申請者については、3度目の申請をしても、強制送還の対象にしようというのだ。日本の難民認定率は極めて低く、何度も申請を繰り返さなければならないのが現状であるにも関わらず、だ。 この「送還停止効の例外」は、何を根拠に法案に盛り込まれたのだろうか。 入管庁が公表している「現行入管法の課題」(2023年2月)という資料では、難民審査参与員の柳瀬房子氏の発言が引用されている。 《入管として見落としている難民を探して認定したいと思っているのに、ほとんど見つけることができません」「難民の認定率が低いというのは、分母である申請者の中に難民がほとんどいないということを、皆様、是非

                      「破綻」した難民審査参与員制度、統計なく「立法事実」化 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                    • 「イスラエル批判」は「反ユダヤ主義」?――パレスチナを巡り、ドイツで何が起きているのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                      7年ぶりに再会した少女たちは、見違えるほど大きくなっていた。シリアからドイツに避難することになった知人一家を前回訪ねたのは、2017年のことだった。当時、幼い娘たちと妻はまだ、シリアを離れて数ヵ月という頃だった。 その後、子どもたちは学校で言葉の壁に突き当たり、知人もシリアで身に着けた専門性を活かせる仕事を見つけることはできなかった。異国の新生活で、度々困難に直面したという。それでも子どもたちはドイツ社会に少しずつなじみ、家族全員がすでにドイツ国籍を取得していた。 2015年、ドイツに難民としてたどり着いたのは約90万人だが、彼の家族のように、順当に日常を取り戻す人々ばかりではないだろう。それでも、命の危険から逃れようとする人々を包摂しようとするドイツ政府の姿勢は、同年にたった27人しか難民認定をしなかった日本政府のそれとは天と地ほどの差だった。 難民の受け入れだけではない。ホロコーストと

                        「イスラエル批判」は「反ユダヤ主義」?――パレスチナを巡り、ドイツで何が起きているのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                      • 差別を正当化する妄想の寄せ集め――「在日特権」というデマ(安田浩一さん寄稿) - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                        本記事はノンフィクションライターの安田浩一さんによる寄稿記事です。 もはや都市伝説どころか、「神話」の域にまで達しているかと思いきや、一部ではまだ現実社会の“仕組み”として認識されていることに驚いた。 いわゆる「在日特権」のことである。 在日コリアンが日本社会において優越的な権利を有しているというトンデモ説だ。 在日コリアンは公共料金の支払いを免除されている、大企業への就職に際し優先枠が設けられている、といったものから、政界を牛耳っている、はては日本を支配しているといった、荒唐無稽な陰謀論までもが、いまだネット上にあふれている。 ネットで目にするだけではない。少し前にも、ヘイトスピーチをテーマとした行政主催による講演会の終了後、会場参加者の一人から「あなた(※筆者)が言うとおり差別はよくないと思うが、在日の人たちが特権を持っていることについてはどう思うのか」と真顔で訊ねられたことがあった。

                          差別を正当化する妄想の寄せ集め――「在日特権」というデマ(安田浩一さん寄稿) - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                        • 安田菜津紀および在日コリアンへの差別投稿・ヘイトスピーチに対する訴訟について - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                          幼い頃、母は私に月300冊もの絵本を読み聞かせてくれていた。1日10冊、となると図書館で絵本を選んでくるだけでも一苦労だったはずだ。ある時、珍しく仕事から早く帰ってきた父に、母に代わって絵本を読んでもらおうとしたことがあった。飲食店の店主だった父は、仕... この記事は、父の家族のルーツと生きた道のりの一端を、古い書類をたよりにたどったものです。父は、私が中学2年生の時に亡くなりました。その後、家族の戸籍を手にし、父が在日コリアンだったことを初めて知ることになります。 「なぜ、父は自身の出自を語らなかったのか?」――その疑問に答えを見出そうと、父の生家やその周辺に暮らす在日コリアンの歴史を調べていきました。そしてそれは、壮絶な差別やヘイトスピーチの問題に向き合うことでもありました。今もネット上で消費され続けるヘイトクライムの映像の数々を目にする度に、私は思うのです。「もしかすると父は、こう

                            安田菜津紀および在日コリアンへの差別投稿・ヘイトスピーチに対する訴訟について - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                          • (2022年11月10日追記)【取材レポート】伊藤詩織さんの意見陳述全文「同じ被害に苦しんでいる多くの人たちのために、この裁判を始めました」 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                            《裁判のその後の経緯(2022年11月10日追記)》 2021年11月の一審東京地裁判決では、はすみ氏に88万円、投稿をリツイートした男性2人に各11万円の支払いを命じました。その後はすみ氏と男性1人が控訴し、2022年11月10日の控訴審判決にて、東京高裁(岩井伸晃裁判長)は、はすみ氏に110万円の賠償を、控訴したもう1人の男性に対しては、一審判決と同じく11万円の支払いを命じました。 ジャーナリストの伊藤詩織さんが、Twitterに投稿されたイラストなどが名誉毀損に当たるとして、漫画家のはすみとしこ氏ら3人に損害賠償を求め、東京地裁に提訴した裁判の第1回口頭弁論が、2020年11月17日東京地裁で開かれました。 はすみ氏に対しては、投稿したイラストなどが伊藤さんの名誉を傷つけたとして、慰謝料と投稿の削除、謝罪を求めています。これに対しはすみ氏は、請求棄却を求め、争う姿勢を示しています。

                              (2022年11月10日追記)【取材レポート】伊藤詩織さんの意見陳述全文「同じ被害に苦しんでいる多くの人たちのために、この裁判を始めました」 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                            • 入管法審議が成り立たない「これだけの理由」――立法事実の崩壊、隠蔽や虚偽も - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                              2021年2月19日、「出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部を改正する法律案」(以下、入管法政府案)が閣議決定されてから2年近くが経とうとしている。法案はその後、国会で審議入りし... 法案の内容そのものはもちろん、審議の過程では、連日、立法事実を根底から揺るがす事態が明るみになってきました。この間の審議で何が明らかになり、何が明らかにされていないのか――まともな審議が成り立たない理由を整理しました。 ■1:難民審査参与員の不可解な偏りと杜撰な審査の実態 ■2:不可解な発言「訂正」、立法事実になっている参与員の主張を大臣自ら否定 ■3:「証拠はないが信じろ」状態の審議 ■4:大阪入管での飲酒診療の指摘と実態とかけ離れた資料 ■5:飲酒診療を公表しなかった大臣の責任 ■6:ウィシュマ・サンダマリさんの事件もまだ解明され

                                入管法審議が成り立たない「これだけの理由」――立法事実の崩壊、隠蔽や虚偽も - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                              • 安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "ウィシュマ・サンダマリさんに関わる医療関係・処遇関係の書類等を遺族代理人が求めるも、「行政文書開示請求するように」と言われ、その通り開示請求をしたところ、15万6760円の「開示実施手数料」の請求とともに、送られてきた1万5000… https://t.co/lweIA3piSt"

                                ウィシュマ・サンダマリさんに関わる医療関係・処遇関係の書類等を遺族代理人が求めるも、「行政文書開示請求するように」と言われ、その通り開示請求をしたところ、15万6760円の「開示実施手数料」の請求とともに、送られてきた1万5000… https://t.co/lweIA3piSt

                                  安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "ウィシュマ・サンダマリさんに関わる医療関係・処遇関係の書類等を遺族代理人が求めるも、「行政文書開示請求するように」と言われ、その通り開示請求をしたところ、15万6760円の「開示実施手数料」の請求とともに、送られてきた1万5000… https://t.co/lweIA3piSt"
                                • 荻上チキ氏解説「ゴールドウォーター・ルール」/Chiki’s Talk_017 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                  (荻上チキ)Chiki’s Talk_017_ゴールドウォーター・ルール (画像をクリックすると動画が再生されます。) (荻上チキ)Chiki’s Talk 評論家荻上チキ氏が、様々な社会問題を取り上げ、独自の視点で分析し、分かりやすく解説します。 【今回のテーマ】 ゴールドウォーター・ルール 「ゴールドウォーター・ルール」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?1964年、アメリカ大統領選挙に立候補したゴールドウォーター氏は、ベトナム戦争での核兵器の使用に言明するなど、過激な発言で知られていました。それに対しある雑誌が、精神科医へのアンケートを行い、1,000人を超える医師らが「ゴールドウォーター氏は大統領に相応しくない」と回答しました。しかしそこには多くの問題が含まれており、精神科医の診断に対する誤謬、職業倫理の問題へと発展していきます。そこで定められたのが「ゴールドウォーター・ルー

                                    荻上チキ氏解説「ゴールドウォーター・ルール」/Chiki’s Talk_017 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                  • 不可解な「訂正」、立法事実はどこへ? 柳瀬参与員の「1年半で対面500件」難民審査、法務大臣発言は「可能」から「不可能」に - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                    長年、入管や難民審査の問題を見てきた人々でさえ、連日「驚愕」するような事実が、入管法政府案の審議を通して明らかになってきている。5月25日、参院法務委員会で、難民審査参与員の柳瀬房子氏の、2年分の審査件数が明らかとなった。 2021年:全件6741件のうち1378件(勤務日数34日) 2022年:全件4740件のうち1231件(勤務日数32日) ※勤務日数のうち一日は、審査をしない協議会 難民審査参与員は、法務大臣に指名され、入管の難民認定審査(一次審査)で不認定とされ、不服を申し立てた外国人の審査(二次審査)を担っている。 参与員が111名いるにも関わらず、柳瀬氏は2022年、全件の4分の1以上を担当している。極端な偏りも問題だが、「丁寧な審査」とは言えない件数がここで露わになった。 単純計算した場合、柳瀬氏は参与員として1日あたり40件もの難民審査をしていたことになり、たとえ1日の勤務

                                      不可解な「訂正」、立法事実はどこへ? 柳瀬参与員の「1年半で対面500件」難民審査、法務大臣発言は「可能」から「不可能」に - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                    • 難民審査参与員は「難民認定手続きの専門家」ではない――「12分の審査」の闇 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                      入管法政府案の「土台」となる「立法事実」が揺らぎ続けている。そのうちのひとつが、特定の難民審査参与員の発言だ。難民審査参与員は、法務大臣に指名され、入管の難民認定審査(一次審査)で不認定とされ、不服を申し立てた外国人の審査(二次審査)を担っている... 難民認定審査の特殊性 難民審査参与員は、法務大臣に指名され、入管の難民認定審査(一次審査)で不認定とされ、不服を申し立てた外国人の審査(二次審査)を担っている。その審査の過程で「この申請者は難民として認めるべきだ」という意見書を法務大臣に提出することができるが、最終判断は大臣が担う。 今年5月16日現在、入管庁のサイトには111名の難民審査参与員が掲載されており、通常は3人1組の班となり、審査を行う。リストにある肩書きを見ると、「弁護士」という記載が多いが、こうした「弁護士」の中には元々検察官検事や裁判官だった人物もいる。ほかには研究者や国

                                        難民審査参与員は「難民認定手続きの専門家」ではない――「12分の審査」の闇 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                      • もうひとつの「遺書」、外国人登録原票 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                        幼い頃、母は私に月300冊もの絵本を読み聞かせてくれていた。1日10冊、となると図書館で絵本を選んでくるだけでも一苦労だったはずだ。ある時、珍しく仕事から早く帰ってきた父に、母に代わって絵本を読んでもらおうとしたことがあった。飲食店の店主だった父は、仕入れから店頭での調理に至るまで、忙しい日々を過ごしていた。この日もきっと疲れていただろう。それでも嫌な顔ひとつせず、私を膝に乗せてくれた。ところが、なぜか父はすらすらと絵本が読めない。簡単に読めるような大きなひらがなのページでさえ、何度もつかえる。「もういい!」私はしびれを切らして、父の膝から立ち上がった。そして思わずこう、言ってしまった。「お父さん、日本人じゃないみたい!」。父は少し困った顔をして、静かにただ、笑っていた。あの時の私はまだ、その言葉がどれほど残酷な響きであるかを知らなかった。 『国籍と「遺書」、兄への手紙』でも書いた通り、父

                                          もうひとつの「遺書」、外国人登録原票 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                        • 「吐いた直後にまた、口に物を入れられる」ウィシュマさんのビデオを見た弁護団が語ったこと - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                          2017年6月、慌ただしい出発の日を、ウィシュマ・サンダマリさんの妹、次女のワヨミさんは振り返る。「姉は中々荷物がまとまらず、“これ貸して”、“これも持っていかせて”と、私たちのTシャツやワンピースまでトランクに詰め込んでいました」。一家総出で空港に見送りに行き、涙が止まらない母を気づかいながら、ウィシュマさんは手をふり、ゲートの向こうに姿を消していった。その時の様子を、ワヨミさんは今でもありありと思いだすという。腰の高さまである紺色のスーツケースと、ワヨミさんが贈ったアニメ柄のハンドバッグには、いっぱいの荷物と共に、新しい生活への期待が詰まっていたはずだ。その4年後、亡くなった姉のスーツケースを引き取りに、自身も日本に渡航することになるとは、この時の妹たちにはまだ、予想もできなかっただろう。 こうしてウィシュマさんは、英語教師を目指して来日したものの、その後、学校に通えなくなり在留資格を

                                            「吐いた直後にまた、口に物を入れられる」ウィシュマさんのビデオを見た弁護団が語ったこと - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                          • 被爆と出自、70年近く隠し続けた。今なぜ、自身の名で被爆体験を語るのか。 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                            頭を圧するほどの強烈な日差しが容赦なく降り注ぐ8月最初の午後。広島記念平和公園の木々の間からは、耳の中でこだまするほどのセミの声が響いてくる。うだるような暑さの中でも、慰霊碑に手を合わせに来る人の姿が絶えない。いまだ引き取り手のない遺骨、7万柱が供養されている原爆慰霊塔の前に差しかかったとき、日傘を差しながらゆっくりと歩いていた李鐘根(イ・ジョングン)さんが、噛みしめるように語った。「あの混乱の中で、姉を探しに行くことさえできなかったんです。だからここを訪れる度、姉の名を呼ぶんですよ」。1945年8月6日、陸軍の被服支廠(ししょう)で働いていた鐘根さんの姉は、今も行方がつかめないままだ。 鐘根さんは16歳の時、当時勤めていた広島鉄道局に出勤途中、爆心地から約1.8キロの場所で被爆した。その体験を人前で証言し始めたのは、2012年、80歳を超えてからだった。「自分の体の火傷にね、ウジがわくん

                                              被爆と出自、70年近く隠し続けた。今なぜ、自身の名で被爆体験を語るのか。 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                            • 兄へ もう、死ぬために働くのはやめよう - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                              兄さんへ あなたの誕生日に、二度目の手紙を書きます。「国籍と遺書、兄への手紙」を書いてから、あなたの同級生だった人が連絡をくれました。そして初めて、知ったことがありました。 前の手紙に書いた通り、私とあなたは母親が違うし、私があとから家族に加わったことで、あなたに迷惑をかけているんじゃないかって、子どもながらに思ったこともあった。でも、兄さんはそんな態度、みじんもとらなかったよね。小学校の時、運動会に来てくれたこと、とても嬉しかった。あの時応援してくれた記憶は、一生の宝物。 もしもあなたや父さんの死を経験していなかったら、私は「家族ってなんだろう」と深く考えることも、その答えを求めて16歳のときにカンボジアに行くこともなかったと思う。カンボジアに渡航しなければ、今の仕事には就いていないと思う。つまり、今の私の全てが違っていたと思う。でも、兄さんが亡くなった、「その経験のお陰で」とは絶対に言

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                                              • 安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "「グッとラック」で山田洋二監督がジェンダー問題について「細かいことで大騒ぎをしすぎ」とコメントしていて、なぜ山田氏が広河隆一氏の長年に渡る性暴力への告発後も、映画に広河氏の写真を使ったのか(エンドロールでも名前が流れる)その一端が… https://t.co/DIvRvkwQvZ"

                                                「グッとラック」で山田洋二監督がジェンダー問題について「細かいことで大騒ぎをしすぎ」とコメントしていて、なぜ山田氏が広河隆一氏の長年に渡る性暴力への告発後も、映画に広河氏の写真を使ったのか(エンドロールでも名前が流れる)その一端が… https://t.co/DIvRvkwQvZ

                                                  安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "「グッとラック」で山田洋二監督がジェンダー問題について「細かいことで大騒ぎをしすぎ」とコメントしていて、なぜ山田氏が広河隆一氏の長年に渡る性暴力への告発後も、映画に広河氏の写真を使ったのか(エンドロールでも名前が流れる)その一端が… https://t.co/DIvRvkwQvZ"
                                                • 菅元首相の「ヒトラー」投稿は「ヘイトスピーチ」にあたるのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                  「ヘイトスピーチ」とはそもそもなんなのか? 今一度、立ち返って考えなければならないのかもしれない。 2022年1月21日、菅直人元首相が自身のTwitterで、橋下徹氏の名前をあげた上で、「弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」(原文ママ)などと投稿。立憲民主党側には抗議文が提出されたが、橋下氏個人からではなく、日本維新の会としてのものだった。ちなみに橋下氏は2012年6月、当時の民主党政権が公約に掲げていなかった消費税増税を目指していることについて「ヒトラーの全権委任法以上」と発言し、2017年2月には特定の学者を、やはり「ヒトラー」になぞらえる投稿をしている。 2022年1月27日、フジテレビ「Live News α」に出演した津田塾大学教授の萱野稔人氏は、下記のように発言している。 「ヘイトスピーチという言葉がありますよね。ヘイト、つ

                                                    菅元首相の「ヒトラー」投稿は「ヘイトスピーチ」にあたるのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                  • 安田菜津紀に対する差別裁判の高裁勝訴判決について——解説:「差別的な表現を用いた侮辱」とは - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                    本記事は裁判詳細をお伝えするため一部に差別文言を掲載しております。ご注意ください。 Dialogue for People副代表/フォトジャーナリストの安田菜津紀へのインターネット上での差別書き込みについて、2021年12月8日に提訴、その後の控訴審の判決が、2024年2月21日に言い渡されました。結果としては、その投稿は「差別的な表現を用いた侮辱」であるという一審判決を維持、という形にて判決が下されました。被告はついに最後まで法廷に姿を表しませんでした。本記事ではこの訴訟・判決の意義や課題についてご紹介します。 本件のあらまし 2020年、Dialogue for Peopleの公式サイトに、安田の執筆した記事『もうひとつの「遺書」、外国人登録原票』を掲載したところ、それに関連してTwitter上で差別コメントが投稿されました。この記事は、朝鮮半島にルーツを持ち、元は韓国籍、後に日本国籍

                                                      安田菜津紀に対する差別裁判の高裁勝訴判決について——解説:「差別的な表現を用いた侮辱」とは - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                    • 「日本語しゃべれねえのか?」警察の対応から浮き彫りになるレイシズムの根深さ―弁護士・西山温子さんインタビュー - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                      東京五輪の開催にあたり、ジェンダーや差別、日本社会の様々な人権問題が浮き彫りになってきた。今回の五輪で高らかに掲げられている「ダイバーシティ&インクルージョン」は今、果たしてどこまで中身の伴う言葉となっているだろうか。今年6月、都内ではこの「ダイバーシティ」とは真逆の様相をなす事件が起きた。 弁護士の西山温子さんによると、東京都内に住む南アジア出身のムスリムの40代女性が、ヒジャブを着用し、近所の公園で3歳の長女を遊ばせていたところ、突然園内にいた男性から「息子が蹴られた」と抗議を受けたという。女性は長女から目を離さず見ており、「長女は蹴っていない」と主張したものの、男性から「外人」「在留カード出せ」などと詰め寄られた。その後、男性の通報で警視庁の警察官6人が駆けつけたが、日本語でのコミュニケーションがほとんどできない女性に対し、「本当に日本語しゃべれねえのか?」などと発言。公園での聞き取

                                                        「日本語しゃべれねえのか?」警察の対応から浮き彫りになるレイシズムの根深さ―弁護士・西山温子さんインタビュー - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                      • 探しています、祖母の生きた証を - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                        よく晴れた、けれども風の冷たい午後だった。道端の落ち葉が舞うカサカサという音が妙に心地よい。早足で家に戻りポストをあけると、無造作に投げ込まれたチラシの間に、細長い茶色い封筒が挟まっている。手に取ると、紙が数枚折りたたまれているであろう厚みがあった。送り主は出入国在留管理庁(入管)だった。その瞬間、確信した。「祖母はもう、この世にはいないのだ」、と。 『もう一つの「遺書」、外国人登録原票』にも書いたように、私が中学2年生の時に、父が亡くなった。その後、戸籍を見る機会があり、そこで初めて父が在日コリアンであることを知った。父は自分のルーツや、自分の父母のことを、一切語らないままこの世を去ってしまった。家族と断絶していた父が、どんな生い立ちで、どんな幼少期を過ごしてきたのか、知る手立ては殆ど残されていなかった。戸籍に残された「韓国籍」という文字以上のことを、もう死者に尋ねることはできない。父の

                                                          探しています、祖母の生きた証を - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                        • 入管法政府案「立法事実」への疑問 同一難民審査参与員が2年間で2000件審査 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                          「私に言わせればこれは拷問です。入管は拷問する教育を行っているのでしょうか? 私たちは拷問をされるために入管に収容されるのでしょうか?」 トルコ国籍のクルド人であるデニズさんは4月20日、記者団にまっすぐこう、投げかけた。 デニズさんは、迫害を逃れ2007年に来日した。これまで複数回難民申請をしており、現在も申請中だ。東日本入国管理センター収容中に職員から暴行を受けたなどとして、デニズさんが損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁はこの日、職員の行為の一部を違法と認め、国に22万円の支払いを命じた。 2019年1月、デニズさんは睡眠薬を求めたものの拒否されたため抗議する。その後、7人前後の入国警備官が入室し、デニズさんに移動を命じた。当時の映像を確認すると、デニズさんは後ろで手錠をされ、抵抗できない状況にさせられた上、ひとりの警備官があご下の「痛点」を押し、「痛いか?!」などと大声で迫ってい

                                                            入管法政府案「立法事実」への疑問 同一難民審査参与員が2年間で2000件審査 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                          • 「武力で作れる平和はない」――イスラエル出身、ダニー・ネフセタイさんインタビュー - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                            「今、これを知っているイスラエル人はほとんどいないでしょうね」 そう言いながらダニー・ネフセタイさんが指し示したヘブライ語の新聞記事には、思わぬことが綴られていた。実は1998年9月、パレスチナ・ガザとイスラエル最大の商業都市・テルアビブが、スペイン・マドリードで姉妹都市協定を結んだことがあったのだ。記事に添えられた写真には、市長らがにこやかにおさまっている。 「たった25年前に、これができたんです。今こそ表に出すべきではないでしょうか」 埼玉県皆野町で、妻の吉川かほるさんと共に「木工房ナガリ家」を営むダニーさんは、イスラエル出身。木を用いた物づくりをしながら、社会問題や環境問題について声をあげてきた。 夢だったログハウスを手作りし、自然に囲まれた静かな暮らしを得たものの、2008年、ガザへの大規模な空爆が起き、犠牲になった1300人には、多くの子どもが含まれていた。「自分たちだけが静かに

                                                              「武力で作れる平和はない」――イスラエル出身、ダニー・ネフセタイさんインタビュー - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                            • 「この国の崩れ方がここまできてしまったのか」―入管はなぜウィシュマさんのビデオ映像を開示しないのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                              「姉はすっかり変わってしまった姿で、まだ若いはずなのに、年取った人のようでした。指などを見たら、すごくやせていて…」。3月6日に名古屋出入国在留管理局(以下、名古屋入管)で亡くなったウィシュマさんの妹、三女のポールニマさんは、5月17日の記者会見で、ウィシュマさんのご遺体と対面した時の様子を、声を詰まらせながら語った。 ウィシュマさんは英語講師を夢見て来日後、学校に通えなくなり、昨年8月に施設に収容された。帰国できなかった背景には、同居していたパートナーからのDVと、「帰国したら殺す」という脅しがあったことが、ウィシュマさん自身が書き記したものや、支援者への証言から明らかになっている。けれども帰国できない意思を示した後から、入管職員からの高圧的な言動や嫌がらせが増え、精神的に追い詰められていったことを、支援者に明かしていたという。亡くなる直前は歩けなくなるほど衰弱していたにも関わらず、点滴

                                                                「この国の崩れ方がここまできてしまったのか」―入管はなぜウィシュマさんのビデオ映像を開示しないのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                              • 安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "クーデターでミャンマーの国家権限を掌握したミン・アウン・フライン総司令官は、ロヒンギャ弾圧の責任などが問われ、2017年7月、米国に「入国禁止」とされていた。ところがその翌月、安倍首相が同氏の表敬を受け入れ会談。これまでの日本の姿… https://t.co/qeLHQKweVa"

                                                                クーデターでミャンマーの国家権限を掌握したミン・アウン・フライン総司令官は、ロヒンギャ弾圧の責任などが問われ、2017年7月、米国に「入国禁止」とされていた。ところがその翌月、安倍首相が同氏の表敬を受け入れ会談。これまでの日本の姿… https://t.co/qeLHQKweVa

                                                                  安田菜津紀 Dialogue for People on Twitter: "クーデターでミャンマーの国家権限を掌握したミン・アウン・フライン総司令官は、ロヒンギャ弾圧の責任などが問われ、2017年7月、米国に「入国禁止」とされていた。ところがその翌月、安倍首相が同氏の表敬を受け入れ会談。これまでの日本の姿… https://t.co/qeLHQKweVa"
                                                                • 「困難な立場にある方々を人間扱いしない社会は、実は誰も人間扱いしていないのだと思う」―入管、難民問題に取り組む駒井知会弁護士インタビュー - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                  初めて茨城県牛久市にある東日本入国管理センターを訪れたのは、桜が満開の季節だった。門をくぐると、見事な桜並木が建物の入り口まで続いている。「きれいですよね。でもこの桜、収容されている人たちは見られないんですよ」と、弁護士の駒井知会さんがもどかしそうに語っていた。 定員700名のこの施設には、コロナ禍でもなお、多くの外国人が収容されている。殆どの人々は送還に応じているものの、一部の帰れない事情を抱えている人々が、先行きの見えない生活を施設内で送っている。帰国すれば迫害を受けるかもしれない、日本に家族がいる、生活の基盤がすべて日本にあるなど、帰ることができない事情は様々だ。 東日本入国管理センターへはまず、上野駅から牛久駅まで約1時間電車に揺られ、そこからさらにバスを30分ほど乗り継いでようやくたどり着く。近隣に暮らしている人々を除いては、たどり着くのも一苦労の場所だ。面会に向かう家族たちにと

                                                                    「困難な立場にある方々を人間扱いしない社会は、実は誰も人間扱いしていないのだと思う」―入管、難民問題に取り組む駒井知会弁護士インタビュー - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                                  • 【音楽×モノづくり dialogue】今ここでCD文化を再考する ― LOSTAGE meets Instant Disk Audio - CP1 ―

                                                                    【音楽×モノづくり dialogue】今ここでCD文化を再考する ― LOSTAGE meets Instant Disk Audio - CP1 ― ――まず、本日お二人に『CD文化を再考する』というテーマでお話いただきたいと思った理由ですが、今は時代の流れもあり多様な音楽の届け方が出てきて、その中でも自分は形にして音楽を残す届け方にすごい興味があって。それで今回、CDに焦点を当てた話をしてみたいと考えていたとき、km5株式会社の『Instant Disk Audio - CP1』と出会って、手に取ったときに自分が今まで触れてきたプレーヤーと違う感覚があって、それがすごい楽しかったんです。 こういう楽しさがある製品ってすごく素敵だなと思ったことが一つと、これまで自分はLOSTAGEというバンドの取材を何度かさせてもらってきて、今日お越しのLOSTAGEの五味岳久さんはバンドで音楽活動をし

                                                                      【音楽×モノづくり dialogue】今ここでCD文化を再考する ― LOSTAGE meets Instant Disk Audio - CP1 ―
                                                                    • 【エッセイ】子どもを産まないことは“不完全”なのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                      「こういう時、お子さんのことは旦那さんが見てるの?」 最近になって度々、仕事先でそんな言葉をかけられることがある。たいていは私を気遣う文脈で出てくる言葉で、相手に全く悪気はない。ないからこそ、返答の言葉選びに一瞬、迷ってしまう。 この言葉に触れる度に抱く、ふたつの違和感がある。ひとつは「これくらいの年の女性には子どもがいて当たり前」という前提があること。もうひとつは「基本は女性が子どもを見る」という価値観と表裏一体だということだ。 男性に対して、「今日はお子さんを、奥さんが見ているの?」と声をかける場面は、この日本社会の中で非常に限られているはずだ。 夫と結婚して、もうすぐ11年という月日が経つ。《 「お子さんいらっしゃるんですよね?」への戸惑い 》にも書いたように、私には子どもがいない。ところがなぜか、「お子さんいらっしゃるんですよね?」と尋ねられることが続いていた。最初はその理由が、よ

                                                                        【エッセイ】子どもを産まないことは“不完全”なのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                                      • 「殺すために待っている」「今帰ることできません」 ―スリランカ人女性、ウィシュマさんはなぜ帰国できず、入管施設で亡くなったのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                        今年3月6日、スリランカ出身のラトナヤケ・リヤナゲ・ウィシュマ・サンダマリさん(RATHNAYAKE LIYANAGE WISHMA SANDAMALI)が、名古屋出入国在留管理局(以下、名古屋入管)の収容施設で亡くなった。英語講師を夢見て来日後、学校に通えなくなり、昨年8月に施設に収容された。亡くなる直前には歩けないほど衰弱し、嘔吐してしまうため面会中もバケツを持っていたと支援団体などが指摘している。それでも、点滴などの措置は最後まで受けられなかった。 3月26日、参議院議員会館で「難民問題に関する議員懇談会(難民懇)」が開かれ、議員による入管庁側へのヒアリングが行われた。入管庁は、ウィシュマさんが死亡したことについての調査が既に進行中であるにも関わらず、第三者に加わってもらうことを「検討する」としていた。その後、4月9日に公表された「中間報告」では、死亡から一カ月経ってもなお死因は特定

                                                                          「殺すために待っている」「今帰ることできません」 ―スリランカ人女性、ウィシュマさんはなぜ帰国できず、入管施設で亡くなったのか - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                                        • 国籍と遺書、兄への手紙 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                          なぜだろう。30代になってからふと、亡くなった家族のことを思い出すことが増えたように思う。もしかするとそれは、当時の兄の年齢を、私が追い越してしまったからかもしれない。 兄が亡くなったのは、中学卒業を間近に控えた春だった。「前を向いて歩きなよ。過去は変わらないんだから」。当時の友人たちが、私にそんな言葉をかけてくれたのを覚えている。落ち込んでいる私を、何とか励まそうという精いっぱいの言葉だったと思う。その気持ちには今でも大きな感謝を抱いている。 けれども「過去は変わらない」というその言葉が、なぜか心に引っかかり続けた。 私の兄は母親が違い、兄の母親は私が生まれる前に他界していた。13歳年が離れた兄は、なぜかいつも父に対して「です、ます調」の敬語を使っていた。「家族なのになんでいっつも敬語使ってるの?」不思議に思って幾度か彼らに尋ねてみた。 父も兄も、ただ笑って私を見つめ、何も答えてはくれな

                                                                            国籍と遺書、兄への手紙 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                                          • 【対談】オーイシマサヨシとDIALOGUE+音楽プロデューサー・田淵智也が語る、オンラインライブの可能性と2020年のアニソンシーン

                                                                            【対談】オーイシマサヨシとDIALOGUE+音楽プロデューサー・田淵智也が語る、オンラインライブの可能性と2020年のアニソンシーン 41歳の誕生日にあたる2021年1月5日に、自身初のオンラインワンマンライブ“世界が君を必要とする時が来たんだ”を開催するオーイシマサヨシ。そして、同年1月10日に有観客+生配信によるハイブリッドイベント“DIALOGUE+PARTY 2021「ぼくたちの現在地」”を開催するDIALOGUE+。この両者に共通するのは、今の時代を明るく照らす、新たなエンターテインメントを提供したいという想いだ。今回はオーイシマサヨシと、DIALOGUE+の音楽プロデューサーを務める田淵智也に集まってもらい、公演内容から配信チケット代まで様々な挑戦を盛り込んだ両公演のこだわり、そして2020年の活動およびアニメ音楽シーンの所感について、たっぷりと語ってもらった。 続きを読む

                                                                              【対談】オーイシマサヨシとDIALOGUE+音楽プロデューサー・田淵智也が語る、オンラインライブの可能性と2020年のアニソンシーン
                                                                            • 「これから」の命の話を - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                              参議院で審議が続いていた入管法政府案について、与党側はいよいよ採決に踏み切ろうとしています。入管法政府案そのものの問題点はここに記した通りです。 法案の内容そのものはもちろん、審議の過程では、連日、立法事実を根底から揺るがす事態が明るみになってきま... 底の抜けたような国会審議と市民社会の息吹 今も、問題提起したいことは山ほどあります。 「こんなザルの審査に苦しめられてきたとは知らず涙が出た」「一生懸命準備していた書面が、ただの紙切れのように扱われていたかもしれないと思うと愕然とした」――難民認定の分厚すぎる壁に突き当たってきた申請者のみならず、伴走してきた支援者や家族からも、「やりきれない」という声が相次ぎました。その壁の内側が実は、一部の難民審査参与員らがベルトコンベアのように命をさばく、大量処理だったことが明るみになったからです。 「日本が難民条約に加わっていることを知り、安心して

                                                                                「これから」の命の話を - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                                              • 閣議決定とはそもそも何か?――その濫用は「法の支配」を蔑ろにし「人の支配」を生む(高安健将さんインタビュー) - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                                ――初めにお伺いしたいのですが、安倍元首相の銃撃事件のことを最初に耳にされた時、高安さんはどのように受け止められたのでしょうか? 戦前の日本では政治家の暗殺というものはしばしば起こっていたわけですね。それが政治の自由な空間を少しずつ圧迫し、最後には窒息させてしまいました。戦後日本で首相経験者が暗殺されるということ、それ自体が驚愕である一方、どのような背景でそういう事態になったのかということが大変心配でした。私たち市民が十分に認識していないところで、日本の政治社会に何か重大なことが起きている現れなんじゃないのか――そういう不安がありました。 戦後これまでにも、国政・地方を問わずに政治家が狙われるということはあり、命を落とす事件も少なくありませんでした。今回の事件を受けて、当初「民主主義に対する挑戦」という言葉が聞かれましたが、それは今回の安倍元首相の場合に限らず、強く非難し否定するということ

                                                                                  閣議決定とはそもそも何か?――その濫用は「法の支配」を蔑ろにし「人の支配」を生む(高安健将さんインタビュー) - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People
                                                                                • 「年1000件」審査したと主張する難民審査参与員、ふたつの「立法事実」に浮かぶ疑問 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                                  入管法政府案の「土台」となる「立法事実」が揺らぎ続けている。そのうちのひとつが、特定の難民審査参与員の発言だ。 難民審査参与員は、法務大臣に指名され、入管の難民認定審査(一次審査)で不認定とされ、不服を申し立てた外国人の審査(二次審査)を担っている。今年5月16日現在、入管庁のサイトには111名が掲載されており、通常は3人1組の班となり、審査を行う。 この制度は2005年5月から始まったものだが、この年から今に至るまで参与員を務める、柳瀬房子氏の「審査件数」が、改めて問題視されている。 柳瀬氏の主張する審査数は、ふたつの時間軸に分けて考える必要がある。 【1】2021年4月~2023年4月の2年間で2000件の審査 【2】2005年5月~2021年4月の16年間で2000人の対面審査(+相当量の書面審査…?) 「年間1000件」の審査は「おかしなこと」ではないのか まず【1】の数字から見て

                                                                                    「年1000件」審査したと主張する難民審査参与員、ふたつの「立法事実」に浮かぶ疑問 - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People

                                                                                  新着記事