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  • ハロルド・ウィンター『人でなしの経済理論 トレードオフの経済学』(山形浩生訳) - Economics Lovers

    ご恵贈いただきました。どうもありがとうございます。 本書は経済学の基本的な観点である、人間行動のありかた(費用と便益のトレードオフ……つまり損と得の比較)に注目することで、経済学を理解していない人たちでも容易に、経済学の基礎的な観点とそれを応用した実に幅広い話題の理解につながることを示していて爽快な本です。以前、僕のブログでもふれたことがありました(id:hicksianさんから教えてもらったのです)。それが山形さんのわかりやすい訳文となって日本の幅広い人が読めることになったのはラッキーなことでしょう。 本書は単に理論的な話で終わるものではなく、実践的な観点から現代社会のさまざまな論争に、この費用と便益のトレードオフをもとに切り込んでいきます。人命の価値の計測、臓器の交換をめぐる論争、著作や医薬品の権利をめぐる論争、喫煙をめぐる論争(本書はこの喫煙をめぐる論争にかなりの紙数を割いています)

      ハロルド・ウィンター『人でなしの経済理論 トレードオフの経済学』(山形浩生訳) - Economics Lovers
    • 20XX Economics: Bitcoin ビットコイン 世界を変える通貨 (1) ビットコインの概要

      ビットコインは、電子通貨の一種で、革新的な技術によって通貨の概念、ややもすれば国家という概念すら揺るがすかもしれないかもしれない代物です。それは、夢の通貨なのかそれとも違うのか、現在様々な海外マスメディアで取り上げ始められ、ウォール街の投資家すらも注目し始めているこのbitcoinについて深く研究と解説をしていきます。 **まずはこちらのムービーで(What is bitcoin? from Youtube)ごくごく初歩的なbitcoin知識を得てから本文を見ていただくことをお勧めします。 Bitcoinとは? ビットコインとは初めてのデジタル通貨です。 ビットコインはインターネットを通し送信することが出来ます。 他の電子通貨に比べてbitcoinにはいくつかの利点があります。 ビットコインは個人間で直接取引でき、銀行や手形交換所を経由する必要はありません。これにより手数料が非常に低く抑え

      • お正月特別企画:2019年心に残る経済書ベスト20発表!!(ベスト10著者コメント公開) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

        明けましておめでとうございます。今年も皆さんのご多幸、ご健勝をお祈りしております。 毎年恒例の経済書ベスト20も、今回で7回目(8年目)を迎えました。ネット(twitter、Facebook、メールなど)を経由して毎年100名ほどの方々から投票をしていただいています。参加いただいたこと、また拡散頂戴したこと感謝申し上げます。今年も2019年1月から19年12月までに出版された経済書の中から基本三冊を、ハッシュタグをつけて選らんでいただき、投票結果は毎年このブログに掲載してきました。 おひとりの投票ポイントは平均6ポイントになります。1位に3点、2位に2点、3位に1点を与えます。順位が不明のものなどは私の方で適宜配分しています(例:順位不明で二作品投票などは、二著作に2点ずつの配分、1作品だけ投票の場合は3点を付与など。また順位不明でも明らかに順位づけをしている旨が読み取れるときはそれを考慮

          お正月特別企画:2019年心に残る経済書ベスト20発表!!(ベスト10著者コメント公開) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
        • 長幸男『石橋湛山の経済思想』 2009-04-08 - Economics Lovers Live

          かって丸山真男は、自らの日本政治思想史研究を「本店」とし、時事的な発言を「夜店」と称した。そして日本経済思想史を「本店」とし、時論的な活動を「夜店」として精力的に活動した人物を、僕は少なくとも四人知っている。四人とは、元同志社総長であり日本経済思想史の先駆者であり戦前から戦後まで広汎なジャーナリズム活動を行った住谷悦治、その子息であり河上肇研究や民族学研究まで幅広い「日本学」の探求をしつつ、戦後の平和活動や経済問題について発言し続けた住谷一彦氏(立教大学名誉教授)、そして本書(『石橋湛山の経済思想』)の著者であり元東京外国語大学学長の長氏である。最後の四人目は想像におまかせする*1。彼らの「本店」と「夜店」をめぐる活動は、日本の経済学者の活動の中でも特異点を形成している。丸山がそうであったように、しばしば「夜店」は「本店」を飲み込み、「本店」の評価とその影響をも決定してしまう。もちろん「本

            長幸男『石橋湛山の経済思想』 2009-04-08 - Economics Lovers Live
          • 「幸せ」はGDPで測れない 幸福の経済学 The Economics of Well-Being|DHBR最新号から| DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー |ダイヤモンド・オンライン

            「幸せ」はGDPで測れない 幸福の経済学 The Economics of Well-Being 2012年4月11日 ジャスティン・フォックス 国家の成功の尺度は長い間、国の経済産出量のドル換算額、すなわち、当初はGNP(国民総生産)、後にはGDP(国内総生産)で表されてきた。これは、かつての軍事的勝利によるランク付けよりも優れた方法だった。 しかし現在、GDPは攻撃の的になっている。その批判は次の3つに集約される。①GDPはそれ自体欠陥のある指標である、②持続可能性や持続性を考慮に入れていない、③進歩と開発の測定には別の指標のほうが優れている場合がある、というものである。 他方、心理学的研究を重要視する行動経済学が台頭し、経済学者と国家のリーダーたちは、国の状態を別の基準で、しかも「幸福」のような曖昧とも思える概念で測定しようと試みている。たとえば、UNDP(国連開発計画)のHDI(人

            • 八代尚宏「格差の原因はハイエクか!?」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

              昨日の研究会の席上で頂いた『春秋』2008年12月号に掲載されていたエッセイ。ハイエク全集第2期の翻訳発刊に合わせて書かれたエッセイが同号にいくつか掲載されている。ハイエク全集第2期もラインナップを初めて見たけれども面白そう。 さて最近の世界同時不況でも、その原因はミルトン・フリードマンだとかハイエクだとか、という意見もたまに聞く。特定の思想が経済政策や企業の行動を拘束することはあるだろうし(それが深刻な問題を引き起こすこともよくあるだろう)、場合によっては特定の個人の意見が経済問題を引き起こす決定的な役割を担うことがあるだろう。でも僕にはとてもフリードマンやハイエクが今回の事態の責任を負うとは思えない。 ところで八代論説はハイエクへの上記のような批判を意識して書かれた非常に簡略で明晰なエッセイ。ハイエクの『法と立法と自由3』などでのハイエク自身の発言と現在の経済問題とを照応させて、ハイエ

                八代尚宏「格差の原因はハイエクか!?」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
              • なんで失業や貧困心配する論者が、労働分配率を気にするのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                よく眼にすることだけど、失業やワーキングプアの苦境を心配する人たちは、なんで労働分配率を重視して、しかもそれが下がっていることを問題視するんだろうか? 僕は理解に苦しむんですよね。 以前、すなふきんさんがまとめてくれたhttp://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090117これを読めば、少なくとも過去十数年の労働分配率の動きをみると、不況のときに労働分配率は上昇し、好況のときは低下している。もちろん不況のときは失業は増加し、ワーキングプアの状況はますます困難を極める。なのに多くの運動系ないし比較的レフトな経済学者・社会政策学者は、この労働分配率の低下(いまの日本ではこれは好況時の現象)を目の敵にしている。これほど非合理的なことはないんだけどなあ。 で、労働分配率の低下を問題にしていた人たちには待望?の上昇局面がくるわけだけど、そうなると今度は沈黙するのかな? ま

                  なんで失業や貧困心配する論者が、労働分配率を気にするのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                • バーナンキ背理法、原典紹介 - Economics Lovers Live

                  稲葉さんのところを見て気がついたのだが、いろんなところでまたもやバーナンキ背理法が話題になっている。これを批判する人たちはその基本的な経済思想が清算主義的循環であるだけなので何の新奇さも話題には感じない。彼らの発言を一々モデル化する必要すら認め難い。それでも彼ら日本型清算主義のキモを簡単なモデルの下で理解したいむきは、デ・ロングの論文http://www.j-bradford-delong.net/pdf_files/Liquidation_Cycles.pdfを参照されたい。このブログのエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080601#p1でもここでふれたものだ。 さてこのエントリーでは、「バーナンキの背理法」がバーナンキ自身がいっていないというネット上で見かけた誤りを正すためだけに書くことにした。 以下は清水啓典氏の訳になるバーナンキ

                    バーナンキ背理法、原典紹介 - Economics Lovers Live
                  • 結局、日本銀行がいっていた「フォワードルッキング」って何だったんだろうか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                    量的緩和解除、ゼロ金利解除から現在まで日本銀行があの時点から今日まで語ってた「フォワードルッキング」。今日の報道にもあるようにGDP成長率がマイナスになり景気後退がより鮮明になった。 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe082/pointj.pdf 株価などの資産価格も大幅下落、物価水準はコアコアCPIやデフレーターをみれば依然としてデフレ、そしてCPIでみれば物価上昇(=名目所得が伸びてない中では懐が痛むだけの話)、完全失業率の再度の上昇‥‥で、いったいこれを毎回毎回せこくシナリオを下方修正していき、いつまでも「シナリオ通り」と詭弁を使い、「フォワードルッキング」を重視するといっているけれども、それはどこ見ているのか? 経済学以前のただの「常識」でみれば一目瞭然の戯言でしかないのに、妙なことに日本では日銀担当の記者たちも、そしてエコノミストたちの多くもこ

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                    • 日本銀行はいつまで場当たり的な政策を続けるのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                      日銀、社債1兆円買い入れ/政策金利据え置き http://news.shikoku-np.co.jp/national/main/200902/20090219000260.htm 金利の引き下げをしないことで短期金利のあり方が歪んでいるのはさておき、今回注目したいのは以下のところ。 社債の買い取りは、9月末までの時限措置とする。発行企業が倒産すれば損失が生じるため、残存期間1年以内で格付けが「シングルA相当以上」の社債に限定する。 社債などを担保に低利で金融機関に資金供給する公開市場操作「企業金融支援特別オペ」と、CPの買い入れは、いずれも9月末まで延長する。4月末としていたドル資金供給も10月末まで続ける。 ドルの資金供給もどんどん延長し、たぶん社債、CP買取を含めて、またもやそのときそのときの情勢次第で先送りないし、打ち切りをするでしょう。こんないいかげんなコミットの仕方をしていては

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                      • Poor Economics - 貧困層の生活行動

                        Poor Economics(邦訳:貧乏人の経済学)はバナジー(Banerjee)とデュフロ(Duflo)の開発途上国の貧困層の生活行動に関する本だ。 内容は面白く、英語も平易で、小難しい数式・表・グラフはほとんど出てこない。著者のデュフロが人口増加に関してどう考えているのか疑問を持ったので、手にとってみた。 全部を読み込んだわけではないが、日本人から見ると違和感がある部分も少なく無い。アフリカを研究している人々と、アジアに面している日本人とは、ちょっと見ている世界が違うものなのかも知れない。 1. デュフロはマルサスの罠をどう考えているのか? 著者のデュフロはサブサハラアフリカで実験経済学を駆使して効率的な援助方法を模索している。しかし、人口増加を抑制しないとどんな援助をしても無駄な気がして仕方が無い(関連記事:社会実験のための貧困対策)。病死を防いでも人口増加していけば、食べるのに必死

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                        • 速水優元日銀総裁が死去 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                          ご冥福をお祈りします。 僕の速水氏への評価は、以下に引用(『経済論戦の読み方』講談社新書)した一文にもあるように、適切な金融政策に終始消極的であり、それが日本の停滞を確実に長期化させたというものでしょう。そして速水総裁時代に採用された量的緩和政策の導入前後も、速水氏が積極的にそれらの政策をけん引したというよりも、不承不承不本意な形で採用し、その不満が総裁発言にも終始みられたことでしょう。そのことがまた金融政策の信頼性を著しく損なわせました。また速水氏の経済思想の根底には、「強い円」=円高デフレ志向が濃厚であり、またそれと同時に不況対策としての金融政策を用いることよりも、別種なものにとらわれているように思えたものです。 以下、拙著*1から引用 通貨当局としての日本銀行の政策目的の中に、本来の意味の構造改革であれ、ましてや「構造改革主義」が含まれるのは納得がいかないことである。同様の指摘をアダ

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                          • 長岡義幸「性表現規制の都条例改定問題再び勃発」『創』1月号 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                            僕の見たところもっとも首尾一貫したマンガ規制への言論を続けているのが長岡氏である。その長岡氏が、6月の都条例(非実在青少年規制)の否決以降の行政側、規制推進派、規制反対派などの動きを丁寧にフォローし、11月末までの状況をわかりやすくまとめたのがこの論説であり、ちょっと諸事情で、この間、しばらくこの問題から離れていた僕にはとても参考になるものだった。 特に行政側が、6月の否決以降に、周到な根回しをはかり、草の根レベル(警察側やPTA側の事実上の協力を得て)を説法し、さらには民主党への工作にも熱心に取り組んでいたことがわかる。これだけのパッションが尋常ではないと思う。 「略 治安対策本部の職員が「子供を性の対象として描いた漫画など」を持参して、都内全域で会合を開いたことを明らかにした。その回数は、先の改訂案が否決された6月に11回、7月に5回、8月に17回、9月に28回、10月に11回と、実に

                            • 若者はなぜ三年後によく辞めるようになったか仮説を考える - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                              ラジオでコメントしたのをひとつの契機に暫定的な考えをまとめてみた。参考文献は、海老原嗣生さんの『雇用の常識「本当に見えるウソ」』とアカロフ&シラーの『アニマル・スピリット』。 若者の三年離職率激増仮説を調べてみたが、海老原さんの本で紹介されている統計では、93年度卒から増加に転じていて以後、最近3年ほどを抜かして一貫して悪化ないし高水準を維持している。つまり若者が三年たって多くやめるという仮説は、長期停滞によるものではないか、という疑い濃厚である。実際に曲がりなりにも好況に転じてからは微減しはじめていた。 なぜ三年後離職率が増加したかは、不況で職がみつかりにくいことが大きな要因。このとき若者は、失業するよりも自分の目線を下に落として、(その人からみて)従来では選択しなかったような厳しい待遇の職についた可能性が大きい。これはアカロフ&シラーによれば不況になると(期待)公平賃金が低下すると説明

                                若者はなぜ三年後によく辞めるようになったか仮説を考える - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                              • ポルノ、表現、規制 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                今年のJournal of Economic perspectivesにインターネットのアダルトサイトについての研究論文が掲載されていた。日本では最近、児童ポルノ問題と関連して熱い議論が各方面で行われている。児童ポルノ規制そのものについての経済学の論文というのは特に目につかないが、より広義のポルノグライフティについては、いま言及した論文をはじめめぼしいものがいくつか存在する。ここでは備忘録代わりに以下に代表的と思われる論文と概要(日時をまたいで断続的にメモ程度)を書いておく。 Red Light States: Who Buys Online Adult Entertainment?(Journal of Economic perspectivesに掲載されたもの) http://people.hbs.edu/bedelman/papers/redlightstates.pdf The e

                                  ポルノ、表現、規制 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                • 「日本化」恐れるFRB 金融政策の枠組み巡り論争 Global Economics Trends 編集委員 太田康夫 - 日本経済新聞

                                  米国の金融政策の枠組みを巡る論争が活発になっている。その背景には、中央銀行である米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の将来に不安を強めていることがある。目標としてきた物価水準に達していないにもかかわらず、米中貿易摩擦の影響などで景気悪化の兆しが出てきたからだ。インターネット経済の拡大など革新的な技術発達の影響で、物価は失業率や需給ギャップによって左右されるという伝統的な理論が揺らいでいることも影

                                    「日本化」恐れるFRB 金融政策の枠組み巡り論争 Global Economics Trends 編集委員 太田康夫 - 日本経済新聞
                                  • 35 Years of Global Economics

                                    A lot has happened to the global economy over the last 35 years. The forces of economic liberalization, globalization, and the rise of the multinational corporation have all left their mark. Many countries have benefited over this period, but some have suffered. Others have not really changed much in terms of their global economic position. Using data from the International Monetary Fund (IMF), we

                                      35 Years of Global Economics
                                    • ■[経済]飯田泰之&荻上チキ:週刊チキーダ「宇宙世紀の経済学」2010-04-29 - Economics Lovers Live

                                      連載も14回目という。14回もやるとさすがにネタが切れてきたのだろう。ガンダムネタを読んだ瞬間に思ったのがまずそのことである。この種のまじめとサブカルの間を架橋するテーマとしては最も安易に思いつく、その意味では禁断のテーマ(笑 でもあるだろう。 実はこのブログの昔からの読者ならば知っているように、僕は「ガンダムの経済学」というテーマに関心を持っていた。ところでこのテーマはそもそも(稲葉振一郎が書いているように)岡田靖さんが、『エコノミストミシュラン』の打ち上げのときに、当時まだ院生だった経済学者の鈴木久美氏を相手に、ガンダムの話と経済学の関連をしゃべっていたことに始まる。どちらかというと鈴木氏の方が岡田さんを上回る「博学」を示していた(笑 そのときにその場所に稲葉さんがいたか記憶にないのだが、少なくとも僕はいた(笑)。で、この話を小耳にはさんだある出版社の編集者が、岡田さんに書かせようとし

                                        ■[経済]飯田泰之&荻上チキ:週刊チキーダ「宇宙世紀の経済学」2010-04-29 - Economics Lovers Live
                                      • "Economics of War" Review

                                        戦争で経済学を勉強しましょう! Paul Poast, The Economics Of War (Irwin Professional Publihing, 2005) (『一冊の本』2005年12月号 pp.38-9) 山形浩生 要約: 戦争はがきわめて巨大な公共投資であることは昔から言われており、それを教材とした経済学の教科書が今まで書かれなかったことこそオドロキである。本書は公共投資、ゲーム理論、クラウディングアウトなど、基本的な経済学概念を戦争で説明した、コロンブスの卵的な良書である。 戦争について冷静な話をするのはむずかしい。みんなすぐに感情的になるし、そもそも戦争の話を持ち出す人は、戦争してみたいとか戦争反対とか、あらかじめ魂胆を持っているからだ。魂胆のない人々は、単なる頭の悪い軍事オタクばかり。戦争について、価値判断ぬきでまじめに話す場合にも、孫子やクラウゼヴィッツなどに端

                                        • 2009-09-11 - Economics Lovers Live 甦る高橋洋一

                                          勝間和代氏と高橋洋一さんとの対談を zajujiさんが原稿に起こしてくれました。いまこそ読むべき内容が網羅されています。どうも書き下ろしていただき感謝です。 鄙/Hina blog :勝間和代のBook Loversを聴いた http://since20080225.blogspot.com/2009/09/book-lovers.html なぜ日本銀行と政府は政策を変更しないのか?をめぐる部分を以下に抜粋させてください。他の部分も有用なのでぜひ上のリンク先を。 T:後だしにしても意味ないです。他の国と同様に、金融緩和を断行する、と宣言すべきなんですが何故かしませんね。今の日銀総裁は以前、金融を引き締めて失敗した人。なので、ここで緩和策を打って成功してしまうと、過去の失敗を認めなきゃいけなくなると考えている。日本にとっては不幸なことです。 K:いくら財政政策を発動しても金融政策が縮小しては

                                            2009-09-11 - Economics Lovers Live 甦る高橋洋一
                                          • 上野泰也:「本物のインフレ」は起きない - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                            献本いただいた『Voice』9月号掲載の上野さんの論文。冒頭に各国・各経済圏での「インフレ」に関する指標一覧が書かれていて、基本的にエネルギー・食品関連を含めた総合的な物価指数ではほとんどの国で高めの「インフレ」、そして金融政策的にはより重視すべきエネルギー・食料品を除く物価指数では安定的な水準にあったり、日本のようにデフレが継続している。 「米国でもユーロ圏でも、消費者マインドの指数が大幅に悪化し、実際に個人消費が冷え込んで、景気を悪化させている。因果関係としてはむしろ、「悪い物価上昇」が日米欧いずれにおいても個人消費を冷やしており、これが景気面からデフレ圧力になっているというのが、現実に起こっていることであろう」(83-4頁)。 では、原油高・食品高が「本物のインフレ」になるのはどんな場合か、と上野さんは三つの経路を考えている。 1 期待インフレ率の上昇 日銀の「生活意識に関するアンケ

                                              上野泰也:「本物のインフレ」は起きない - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                            • いま郊外にうごめく“暴力”の予感『サイゾー』深町秋生×富田克也対談 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                              速水健朗さんのTwitter経由で知り購入。この対談の構成も速水さん。僕はこの富田克也氏の作品はまったく知らなかった。話題の中心は富田氏の新作の『サウダーヂ』。『サイゾー』にある作品紹介だと「甲府の町で土方で働く猛は、ヒップホップグループ『アーミービレッジ』のクルー。寂れゆく街を前に、外国人への敵視を強めていく彼はある時、日系ブラジル人が率いるヒップホップグループの存在を知る。やがてふたつのグループの抗争は最高潮を迎え……」というもの。 http://www.saudade-movie.com/ この対談から抜粋 富田 さっきの男の子が住んでる団地は、8割が外国人ですね。ブラジル、ペルー、フィリッピン、タイ人。自治会長がブラジル人。彼は『サウダーヂ』にも出てもらっています。収入に応じて家賃が決まるらしいんですよね ーー『サウダーヂ』で扱う主題のひとつに、ヒップホップチーム同士の多国籍なヒッ

                                                いま郊外にうごめく“暴力”の予感『サイゾー』深町秋生×富田克也対談 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                              • 藤井財務大臣と高橋是清 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                よくテレビを見てなかったですが、藤井財務大臣が高橋是清のファンだとかいってなかったですか? とりたてて新聞などでチェックする動機がいまは湧かない。もう日本国民の大半99%は忘れたろうけど、かって宮澤喜一元首相が三顧の礼で大蔵大臣になったときに、メディアは「平成の高橋是清」といったが、実際には彼は積極的な金融政策の芽をつぶすことに積極的だった以外は何かしたのだろうか? 結果的にみれば塩爺の方が格段に業績を「高橋是清」風に残している。要するにファンだとかマスコミのレッテルだとかどうでもいいように思えるのだが、やはりせっかく政権が船出するので、とりあえず期待ぐらいはしないと健康にも悪いかもしれない 笑。 以下は岩田先生が、高橋是清の政策を現代に適用すべきだ、とした趣旨をのべた問答を再録したものである。下をみればわかるように、日本銀行という官僚組織そのものをちゃんと相手にするか、毎度、日銀の独立性

                                                  藤井財務大臣と高橋是清 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                • Effects of Sales Tax Increase | unrepresentative agent: blogging about economics

                                                  消費税(Sales tax)を予定通り5%から8%に引き上げるかというのが大きな争点になっているようだ。消費税を引き上げたときに何が起こるかを過去のデータを使って分析したようなペーパーはあるか探してみたのだが、見つからなかったので、とりあえず、理論的に、どんなチャンネルが考えられるかをつらつらと書いてみる。 1.Old Keynesian View マクロ経済学を1980年以前に学んだ場合、あるいはそれ以降のマクロ経済学の「発展」を無駄だと考える場合、考えられるチャンネルは:消費税引き上げ→可処分所得減少→消費減少→総需要減少→総需要の減少に対応して生産縮小→景気の悪化、というものである。おそらくは消費税を上げれば日本経済の景気が悪化するといっている人のほとんどすべての人はこのチャンネルを念頭に置いているだろう。このモデルは一期間モデルなので、長期的影響は考慮されない。 2.RBC Vie

                                                  • 海老原嗣生『2社で迷ったらぜひ、5社に落ちたら絶対読むべき就活本』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                    就職の人気ランキングや自分の先輩・知人のいっている企業「だけ」に固執して就職を始めた学生が陥る「虚無のサイクル」をどう救済するか、著者のケーススタディはよくありがちな学生の就職パターンから始まる。この人気ランキングをテレビなど様々な機会でわりと見かける企業や、生活圏でみかける企業だとかに置き換えても大差ない「虚無のサイクル」を生み出しやすい。僕自身が考える「虚無のサイクル」からの離脱方法の一例は拙著にも書いたが、もちろん他にも多様な戦略があるにちがいない。本書はそのひとつの処方箋を具体的に提示している。 かなり普遍的で当たり前な真理なのだが、見落とされがちな事実を著者は前半で指摘している。 「半径5メートルが良好なら、多少仕事がきつくても、給料が安くても、手に職がなかんかつかなくても、会社を辞める人は非常に少ない」。 これは誰しも思いつく真理だが、なかなか就職活動本にはでてこない視点であり

                                                      海老原嗣生『2社で迷ったらぜひ、5社に落ちたら絶対読むべき就活本』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                    • 労作:日本語版「マクロ経済学再考」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                      最近やたらとネットがヒートしてきたのはそもそもこのIMFのブランシャールたちの論文に原因があるかもしれない。日本でも話題になり政府内でも読まれてる(らしい)。そして世界各地でこのペーパーをめぐって論議が重ねられている。これからのマクロ経済政策の枠組みを考える重要な基礎文献であることは間違いない。 内容的にはそれほど難しいものではなく読めば完結した知識を得ることができる。ただしもしこれを読んで基本的な理解に欠けると思われた方は、安易に他のネット情報を頼ることなく、リアルの大学やセミナーでの講義、あるいは以下にあげるマクロ経済学の基本書を読まれることをすすめたい。 まず翻訳していただいた方々に感謝というか感銘しました。ありがとうございます! http://randomcage.blogspot.com/2010/03/i-ii.html http://mathdays.blog67.fc2.c

                                                        労作:日本語版「マクロ経済学再考」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                      • Minimun Wage and Consumption Response | unrepresentative agent: blogging about economics

                                                        最低賃金がどのような影響を経済に与えるかというのは重要な問題の一つだ。最も活発に議論が行われているのは、最低賃金を上げると雇用が減少するかという問題だ。単純なモデルで考えてみよう。労働者の生産性は一定とする。最低賃金で雇われている労働者がいたとすると、その労働者を雇っていた会社は、最低賃金が引き上げられると利益(労働者の生産性と賃金の差)が減少することになる。生産性の低い労働者については、利益がマイナスになってしまうかもしれない。よって、最低賃金で人を雇っている企業は、雇用者数を減らすことが考えられる。このような状況下では、最低賃金の実施が「望ましい」か否かの判断は、最低賃金で働いている労働者の賃金が上昇するというプラスと、雇用者数が減少するというマイナスを比較して決定されることになる。現在CEA(アメリカの経済諮問委員会)の委員長をしているAlan Kruegerは、最低賃金が引き上げら

                                                        • Cowles Foundation for Research in Economics

                                                          Conferences and Workshops The Cowles Foundation hosts several distinguished annual and bi-annual conferences serving different areas of economic disciplines.

                                                          • 野口旭『アベノミクスが変えた日本経済』(ちくま新書) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                            最近、野口旭さんと対談する機会があった。その成果は近日中に『WiLL』誌上で公開されるはずである。お互いにマクロ経済政策についての観点はまったく同じなので、それを踏まえて最近の政治情勢、経済政策の実際の動向への評価、また韓国、中国、アメリカの経済状況について意見を交わした内容になっている。 Newsweek日本版のこの野口さんの論説( https://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2018/08/post-17.php )でも明瞭だが、最近のマクロ経済政策をめぐる論争は、国際的にも緊縮vs反緊縮(刺激策)という構図になっていると思う。この対立点を強く意識して、野口さんの新著『アベノミクスが変えた日本経済』は、日本の現在の政策を評価する上で最も適切な枠組みを提供している。ぜひ経済問題に関心のある人や、また専門的な観点からの議論を求める人たちも手にとってほしい一冊で

                                                            • 昼下がりの常時 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                              世間がバブル、湾岸戦争の時代に僕は何をしていただろうか?  これはそのときのつまらない記憶である。 * 起きたときはもう9時過ぎで、彼女はとうに会社に出かけていた。僕はテーブルの上の書きおきと小遣いを見下ろした。出掛けに声をかけられた気がするがはっきりしない。小遣いといっても、その日の僕たちの食材購入費、それに支払い予定にある光熱費なども含まれている場合もあった。 ここ数日は、彼女が寝た後に、居間でテレビゲームをやっていたので起きるのが午後になるときもあった。遅い朝食兼昼食をすまし、またゲームの続きをやっていると、強いオレンジ色の夕陽が窓から差込んできた。体にだるさが充満し、時間の感覚が不安定になる。 目出度くロールプレイングゲームもエンディングを向かえ、僕の生活もややましになっていく。それでも夜型の生活パターンからはなかなか抜け出すことはできなかった。今日は図書館の返却日である。働いてい

                                                                昼下がりの常時 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                              • 英語で読めるリフレ派基礎文献(追加) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                『昭和恐慌の研究』のダイジェスト版 Lessons from the Inoue Zaisei and the Takahashi Zaisei Two Decades after the Plaza: A Package of Mixed Blessings Japan’s Great Recession (Yutaka harada &Shigeki Onishi ) The Role of Preconceived Ideas in Macroeconomic Policy: Japan's Experiences in the Two Deflationary Periods,( Hamada, Koichi & Asahi Noguchi) Was the Great Depression the Watershed of Macroeconomics? (Masazumi Wa

                                                                  英語で読めるリフレ派基礎文献(追加) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                • Economics, Technology & Media » 地球温暖化:米国をナメると後がマジでコワイぞっ、、、と

                                                                  最近時々、地球温暖化を否定するような本だとか、記事だとかを目にすることがあります。大体ネタは米国の地球温暖化懐疑派のものなんですが、そういう記事や本と合わせて「米国ではXXXXが常識」(XXXXにはもちろん温暖化に関して懐疑的な言葉が入ります)とか「温暖化で騒いでいるのは一部のリベラル」なんて文句が入ってたりするのですが、米国の状況に対するこういう無知は極めてリスキーであると思われます。 もちろん米国は多様ですから、話す人によって全く違う世界が見えるわけで、上で挙げたような記事や本が「間違い」と言うのは困難なのですが、少なくともミスリーディングであるのは確かです。2009年以降(要するにブッシュ以降)、共和党政権が続いたとしても、何らかの形で明確な連邦レベルでの温暖化ガス排出規制のスキームが打ち出される可能性がかなりあると見ているビジネスマンは結構多く、その影響も少し考えておく必要がありま

                                                                  • 阿部彩・國枝繁樹・鈴木亘・林正義『生活保護の経済分析』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                    自分のいまの研究で、「生存権の経済学」あるいは「生存権の社会政策」をどう経済的に基礎づけるのか、という関心から本書を購入して数日前から読んでいる。しかし、この本はそういう理論的な側面だけではなく、所得保障一般についての事実や実証分析を豊富に収録していて、類書がほとんど日本にはないだけにきわめてすぐれた業績ではないか、と思う。 とくに生活保護制度と隣接している年金、医療などの諸制度との関連、負の所得税などの制度設計と労働供給との関係、ホームレスの実態調査と経済的インセンティヴ(労働供給モデル)との関連、など多くの話題が邦語では本書だけでしか単行本ベースでは読むことができない重要な話題が目白押しである。 たぶん最近出された経済書の中では、その今日的な問題意識と分析レベルからいって屈指の書籍といっていいのではないだろうか? 僕もまだ全部は読みきっていないけれども、「日本の貧困」に関心がある人はま

                                                                      阿部彩・國枝繁樹・鈴木亘・林正義『生活保護の経済分析』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                    •  黒木掲示板の呪縛、時代は池田信夫ブログなのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                      21日のコメントでいま書いたところですが、古くからのネットユーザーに熱烈支持されていた黒木掲示板は、僕もそうですがネット議論のひとつの模範だと思います。これをネット議論が不得意とからかわれている 笑 僕が語るのもなんですが、そういう黒木掲示板での過去の良き?思い出をこのブログでもそうですがいろんなブログでの議論に求めるのはもう無理だと思います。例外は多いでしょうが、以下は田中の主観100%でとくに実証?を重んじては書きませんのでいろんな反論はあるでしょうがご容赦ください。 ちょっとここで重要なのですが、おそらく多くの人がすでに黒木掲示板を知らない可能性があることです。で、これが黒木掲示板の遺産の一部→http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/a.html いま現在、完全に閉ざされている。 でその掲示板での議論は黒木さんの知識と人格とほとんど

                                                                         黒木掲示板の呪縛、時代は池田信夫ブログなのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                      • お正月特別企画:2018年心に残る経済書ベスト20発表!!(ベスト10著者コメント公開) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                        明けましておめでとうございます。今年も皆さんのご多幸、ご健勝をお祈りしております。 2018年でこの経済書ベスト20も6回目を迎えました。ネット(twitter、Facebook、メールなど)を経由して毎年100名ほどの方々から投票をしていただいています。参加いただいたこと感謝申し上げます。今年も2017年12月から18年12月後半までに出版された経済書の中から基本三冊を、ハッシュタグをつけて選らんでいただき、投票結果は毎年このブログに掲載してきました。 おひとりの投票ポイントは平均6ポイントになります。1位に3点、2位に2点、3位に1点を与えます。順位が不明のものなどは私の方で適宜配分しています(例:順位不明で二作品投票などは、二著作に2点ずつの配分、1作品だけ投票の場合は3点を付与など。また順位不明でも明らかに順位づけをしている旨が読み取れるときはそれを考慮。四点以上の場合は、四位以下

                                                                          お正月特別企画:2018年心に残る経済書ベスト20発表!!(ベスト10著者コメント公開) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                        • 宮崎駿の経済学(ミニ講義) - Economics Lovers Live

                                                                          今日は本務校のオープンキャンパスで20分ぐらいで簡単なミニ講義。テーマは高校生対象ということと、論者の特性??を加味して、表題のものにしてみた。野口悠紀雄氏、稲葉さんなどの先駆的業績があるので、わりと経済学になじみやすい『風の谷のナウシカ』が主題かな。それにナウシカは、メビウスとも関連するので直近の自分の業績(マンガ論の領域)にもストレートに結びつく。 稲葉さんの『ナウシカ解読』を再読してみて、ちょっと難しい印象をもった。たぶん僕と似た考えなんだろうけれども、僕は倫理や正義の問題についてはなるべく直接に語ることは回避したいと思っている。 あとITOKさんの助力を得て、秋津三朗名義の宮崎の処女マンガ『砂漠の民』の話も珍しいので今日は少し話すつもり。 で、講義用の簡単なパワポ資料を作成したんだけど、その中心的なメッセージだけを以下に特段の解説をつけずに箇条書き風コピペ。 宮崎駿の経済学(資料抜

                                                                            宮崎駿の経済学(ミニ講義) - Economics Lovers Live
                                                                          • 世界金融危機を理解する最新の基本書:岩田規久男『金融危機の経済学』 - Economics Lovers Live 2009-02-09

                                                                            今日は緊急出版本の校了。校了してから岩田先生のこの新刊を一気読み。ひょっとしたら大学の方にいただいているかもしれませんが、群馬に行くのが待てなくて購入しました。 やはり岩田先生の年季の入ったわかりやすい経済解説は、当代の書き手の中でも傑出しているでしょう。本書もサブプライムパニックから世界金融危機、そして今後の政策対応まで適確で明晰な解説が展開されています。いま書店にいくとあやしげな危機本が多いのですが、現状では竹森俊平さんの本とこの岩田先生の本をまずは読むことをすすめます。順番からいうと岩田先生の方が初心者にやさしいでしょう。 さて内容を少しだけ解説します。以下断続的に書いていきます。 金融危機の経済学 作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/02/06メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (24件) を見る

                                                                              世界金融危機を理解する最新の基本書:岩田規久男『金融危機の経済学』 - Economics Lovers Live 2009-02-09
                                                                            • アイケングリーン「通貨戦争を避ける方法」 - Economics Lovers Live

                                                                              アイケングリーン教授のすぐれた論説。これは必読! B_Eichengreen How to prevent a currency war: http://www.project-syndicate.org/commentary/eichengreen23/English 簡単に書くといま現在の通貨競争を避ける法j法はなにか? アイケングリーン教授は30年代において金本位制に固執しそのデフレ圧力を保護貿易主義で緩和しようとした国々がそれに失敗し、また当時その保護主義ゆえに世界交易の総額が半減したことに注意を促している。 で、現在はそれほどの保護主義ではない。ただし米国は中国に対して政治的な圧力をかけている。為替の意図的な操作はやめよ、みたいな。ところがアイケングリーンは戦前も金融緩和政策を積極的に行った国は、保護主義的な態度をとることもなくいち早く回復。いまの米国も保護主義ではなくリフレせよ

                                                                                アイケングリーン「通貨戦争を避ける方法」 - Economics Lovers Live
                                                                              • リーディング美術館の提言をしたのは私だ。参議院議員 二之湯武史の描くビジョンとは | ARTS ECONOMICS 02 | / ARTLOGUE

                                                                                リーディング美術館の提言をしたのは私だ。参議院議員 二之湯武史の描くビジョンとは | ARTS ECONOMICS 02 連載「ARTS ECONOMICS(アーツエコノミクス)」はARTLOGUEが提唱する文化芸術を中心とした新しい経済圏である ARTS ECONOMICS の担い手や、支援者などの活動を紹介する企画です。 アーティストや文化芸術従事者のみならず、ビジネスパーソン、政治家など幅広く紹介し、様々に展開されている ARTS ECONOMICS 活動を点ではなく面として見せることでムーブメントを創出します。 ARTS ECONOMICS バックナンバー 第一回 アートは ”人間のあたりまえの営み” マネックス 松本大が語るアートの価値とは… 第二回 リーディング美術館の提言をしたのは私だ。参議院議員 二之湯武史の描くビジョンとは 第三回 生粋のアートラバー議員 上田光夫の進める

                                                                                • Economics Lovers Live - 奴隷制が配分の効率性で自由雇用制より優位なの?

                                                                                  コメントきたのでついでに。ノーベル経済学賞受賞のフォーゲルらが奴隷制が「効率的」だといったという話だけれども、これただ生産性が上まわっているというだけで、そのブログで話題にしている「配分の効率性」に直接関係する問題ではない、というのが通説。そのブログでは、労働サービスの配分の効率性の問題だとかいっているようだけれども、そんなことをフォーゲルたちはいってもいない(原論文みれば明確に否定)。配分の効率性自体を、パレート効率性、カルドア・ヒックス基準などの観点から、ローレンス・ホワイト教授がこの論文(http://cniss.wustl.edu/workshoppapers/whitepaper.pdf)で検証しているけれども、奴隷制が自由雇用制よりも配分の効率性の点で優位であることは極めて疑わしい(事実上否定)。 この種の議論をわざわざ当人たちの主張を度外視して。それより疑問なのはなんの理論的

                                                                                    Economics Lovers Live - 奴隷制が配分の効率性で自由雇用制より優位なの?